伊勢市は、三重県中東部に広がる伊勢平野の南端部に位置し、海・山・川の美しい自然に彩られる街です。
中でも「伊勢志摩国立公園」から多島海の眺めは絶景で、その他にも英虞湾の夕景、ハートの入江、二見・夫婦岩の日の出など豊かな自然を感じられるスポットが盛り沢山です。

また日本全国から訪れる大勢の人々が交流する場として、古くから栄えてきたこの街には「伊勢神宮」があります。
伊勢神宮では日本の総氏神として崇められる天照大御神をお祀りしており、日本で最も格式の高い神社として知られていますね。
この地に2,000 年以上前から鎮座し、『お伊勢さん』と呼ばれ親しまれています。

お伊勢さんと聞くと『神宮式年遷宮』を思い浮かべる方も多いかと思いますが、式年遷宮は20年に一度、東と西に並ぶ 宮処を改めて、ご社殿や御装束神宝をはじめ全てを新しくし、大御神にお遷りいただくお祭りです。
この式年遷宮を通じて、伊勢の街と人々には、古くなったものを作り替えて常に若々しく永遠を保つという発想の”常若（とこわか）の精神”が継承されていくのです。

そして参拝後の楽しみと言えば、伊勢神宮の門前町「おはらい町」「おかげ横丁」ですよね。
ここでは伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されており、その歴史、風習、人情まで感じられます。
毎日がお祭りのような賑やかさの中に、どこか懐かしいゆったりとした時間が流れるこの場所には、いつも沢山の笑顔が溢れています。

さらに伊勢市は、食の神である豊受大御神（とようけのおおみかみ）を祀る「外宮」のお膝元として、海・山・川から採れる食材の宝庫でもあります。
『伊勢うどん』『赤福』など伊勢グルメももちろん魅力的ですが、伊勢産のトマト、鱚、穴子、あさり、蓮台寺柿（れんだいじがき）といった特産品、そして伊勢たくあん、朝熊小菜（あさまこな）の漬物など、美味しい物で溢れています。

歴史と文化、そして伝統を受け継ぐ伊勢市は、国内外問わず多くの方で賑わう観光地として知られていますが、この地で暮らす人々にとってはその豊かな恵みに感謝しゆったりと穏やかに暮らせる街なのです。