山県市は、岐阜市の北側に位置し、私たちの暮らしに欠かすことのできない「水栓バルブ」の発祥の地として知られる街です。水まわり製品の製造工場が集積し、街全体が”大きな水栓バルブ工場”と言っても良いかもしれませんね。

自然豊かな山県市は、市の総面積のうち80％が森林です。

市内には幾つもの川が流れており、中でも有名な「円原川」は、”日本一美しい伏流水（流れる水がいったん地中に潜り再び岩間から湧き出る現象）”として近年注目を集めています。
また、夏の限られた期間ですが、円原川では川霧の中に太陽の光が差し込む幻想的な『光芒』を撮影できるため、カメラを片手に毎年大勢の方が訪れています。

その他にも、天然のアマゴの釣り場として知られる「神崎川」や、雲海を眺めることができる「古城山」、そして四季を通して様々な景色とワカサギ釣りが楽しめる「伊自良湖」など、一年を通して色彩豊かな景色を楽しむことができます。

自然豊かな山県市にはもちろん美味しいものも多くあります。
大粒で甘みの強い栗の王様『利平栗』の発祥の地として知られるだけでなく、美濃飛騨伝統野菜の『桑の木豆』、伊自良大実柿を使った『連柿』など、自然豊かな土地ならではの味覚が盛り沢山です。

2003年に高富町・伊自良村・美山町の3町村が合併して誕生したばかりの山県市。

実はその歴史は古く、大宝二年（702年）に作られた、現存する日本最古の戸籍『御野国山方郡三井田里戸籍』にその名は既に記されていました。
現在の山県という名はこの内の『山方郡』に由来しており、このことから約1300年の歴史がある地ということが分かりますね。

歴史ある山県市には、美濃国（現在の岐阜県美濃地方）の歴史を変える舞台となった山城「大桑城」があり、かつては美濃国守護・土岐氏の政治拠点として栄えました。
また、市内には土岐支流の代表的な武将である”明智光秀ゆかりの地”としての伝承も数多く残されており、光秀の母が光秀の懐妊時に祈った「行徳岩」をはじめ、国の重要文化財に指定される白山神社の敷地内にある「桔梗塚（光秀の墓）」など、見所満載です。

市となってまだ日は浅い山県市ですが、歴史や文化が色濃く残された土地でもあります。自然豊かでのびのびと暮らせるこの街は、移住先としても人気があり、今後ますますの発展が期待できる街と言えるのではないでしょうか。