更新日:2023年10月27日
ご自宅に眠っている貴金属やジュエリーはありませんか?
使う機会が少ない貴金属は、信頼できる専門買取業者に依頼することで、納得できる価格で売却することができます。
しかし、貴金属買取では悪質な業者によるトラブルが起きる可能性があることも認識しておかなければなりません。
この記事では、貴金属買取で起こりやすい悪質業者のトラブルの実例と対処法、トラブルを未然に防ぐためのポイントを紹介します。
安心して依頼できる貴金属買取業者の特徴を理解して、貴金属・アクセサリーを満足いく価格で手放しましょう!
目次
貴金属の買取で起こるトラブル事例
国民生活センターに寄せられた訪問購入のトラブル事例は、2021年に全国で6,921件と年々増加傾向です。
特に高齢女性が狙われるケースが多く、被害は多岐に及びます。
実際に自治体等に寄せられた実例や事件を通して、貴金属を売る際の注意点を把握しましょう。
着物・不用品買取を装い、強引に貴金属を買い取られた
女性から「女性用衣類を売ってほしい」と電話があり、来訪を承諾。 着物を見せたが、「アクセサリーや金貨はないか」と男性に急かされて、慌てて叔母の形見や亡夫からもらった指輪などの貴金属を出した。 すると合計1200円の明細書とお金を渡され、物品を持ち帰られた。(70歳代女性) |
女性からの電話で高齢者を安心させて、実際は男性が事前の説明にはなかった高価な貴金属を要求する悪質な手口です。判断を迫られることで、被害者は混乱し、大切な品を奪われることになってしまいます。
また、電話でのアポイントもなく突然自宅に訪れるケースも少なくありません。
6,740件の「押し買い」で逮捕
「押し買い」とは、相手から依頼されているわけではないのに、不意に自宅まで押しかけて貴金属やブランド品等を強引に買い取る取引行為のことを指します。
2022年7月には、大阪の訪問購入会社の4名が特定商取引法違反の疑いで逮捕されました。
「不用品を査定する」と称して、貴金属を買取・転売することで4億4,500万円売り上げていました。逮捕されたこの会社だけでも、全国で6,740件もの被害があるとみられています。
参照:京都新聞│虚偽説明で強引に貴金属買い取る「押し買い」疑い
自宅にしつこく居座り、契約するまで帰ってくれない
不用品回収を装って、「不要なものはありませんか?〇月〇日に自宅に査定、回収に伺います」と電話がかかってくる。 自宅に来ると、相手が長時間に渡って居座り、貴金属や骨董品などを売ってくれるまでなかなか帰ってくれない。仕方なく物を売ってしまった。 (福岡県朝倉市) |
こうした手法は「居座り」として知られており、被害者に心理的プレッシャーを与えることで、「物を渡せば帰ってくれる」と思わせます。
帰る気配がない状況をなんとか解決しようと、仕方なく買取に同意してしまうのです。
安い価格で指輪やネックレスを売却してしまった
着物を買取の電話があり、後日来訪するよう伝えたところ、若い男性が訪れて、着物は300円で買い取ることになった。 ついでに貴金属の鑑定をしてあげると言い、祖母の形見の指輪をいきなり外しにかかった。他の物も見せるよう執拗に求められ、ネックレス、指輪、ブレスレットを見せると、1,700円で買い取ると一方的に言われる。宝石3点はそれぞれ10万円以上もしたものなので納得できない。 (特定商取引法ガイドより抜粋) |
相手の執拗な要求や強引な行動は、不安や混乱をもたらして判断力を鈍らせることが目的です。その結果、本来の価値よりも低い価格を一方的に提示されたとしても、不当な取引に応じる可能性が高くなります。
キャンセルに応じてくれず、音信不通になった
訪問購入業者に「いつでも返品に応じる」といわれて貴金属を10万円で売ってしまった。 1週間後にキャンセルしたいと電話すると、既に売却済みと告げられて、連絡が取れなくなった。(岐阜新聞) |
「返品可能」という言葉により、相手に安心感を与えることで取引を進行することがあります。しかし、クーリングオフに関する説明が契約時にない場合、怪しい業者である可能性が高いです。
もしクーリングオフの適用期間内に、買い取られた貴金属が転売されてしまうと、大切な貴金属は手元に戻ってくることはないでしょう。
保険証のコピーの返却を断られた
貴金属10点を1万3000円で買い取られた際に、母の健康保険証のコピーを求められた。 母が貴金属を渡したことを後悔していたので、リサイクルショップへ電話をしたら、クーリング・オフに応じてくれた。 しかし、住所・氏名を記入した契約書や保険証のコピーの返却は、断られた。個人情報を悪用されないか不安だ。(50代 女性) |
キャンセルに応じてくれたとしても、取得された個人情報は不正に悪用される可能性があります。詐欺や犯罪行為を行う集団によって、住所や氏名が顧客リストとして売買されるかもしれません。こうした不安や恐怖がつきまとうことになるため、取引を進める際には慎重に判断することが必要です。
ウクライナに衣類を送ると嘘をつき、貴金属を要求
ウクライナの戦地に送る冬物の衣類を買い取りたいと、勧誘の電話があった。 避難民の支援として衣類をまとめて準備していたが、来訪した者に「衣類はいらないので貴金属を見せてほしい」と言われた。 我が家に売れるような貴金属はないと断り、退去してもらったが、結局衣類を引き取られなかった。(40代 女性) |
震災やコロナ渦・ウクライナ戦争など社会情勢の変動がある時には、訪問購入でのトラブルが増加する傾向にあるといわれています。緊急事態を装って、相手の親切心や同情心に訴えかける「押し買い」であり、きわめて悪質な手口です。
悪質な貴金属買取業者のトラブルを回避するための対策法
上記のような貴金属買取の事例は、誰にでも起こりうることです。
悪質な業者とのトラブルに泣き寝入りしないためにも、徹底して自衛しましょう。ここでは、トラブルを未然に防ぐための対策を解説します。
電話の勧誘を鵜呑みにしない
まずは、電話での突然の来訪連絡や勧誘について、信用しない姿勢を持つことが大切です。
女性による電話で安心感を抱かせ、巧みなセールストークで断る隙を無くすなど、不審に思わせないような仕掛けがあります。
もし、このような電話がかかってきたら、すぐに応じず断る習慣を身に付けましょう。会社名や連絡先を聞いて、自分で調べることも大切です。
実店舗の情報・古物商の提示を求める
電話での連絡がなく、突然訪問された場合は、信用できる企業なのか確認するために情報を求めることが必要です。
- 運営している企業の住所、電話番号
- 運営元のホームページの有無
- 古物商の許可番号
訪問購入業者は、身元を曖昧にして、実店舗を持っていないことも少なくありません。
ホームぺージの更新頻度や創業年などを調べることで、取引実績や信頼度を確認しましょう。
買取成立に即決しない
貴金属の買取を提案されて「〇円で」と金額を提示されても、すぐに同意しないことが大切です。
悪質な業者は、強い口調で催促を繰り返し、圧力をかけるような行動でペースを乱すことがあります。
こうした状況で冷静な判断を欠いて、取引を成立させてしまうと後悔することになるでしょう。「他の業者と検討したい」といった理由を伝えて、落ち着いた態度を示すことが重要です。
家に上がらせない・一人で対応しない
貴金属買取のトラブルは、一人暮らしの高齢者がターゲットになりやすいといわれています。
自宅を急に訪問されても、むやみに家の中に入れないように注意してください。
電話がかかってきた際も、家族や近所の人、友人に相談して、立ち会ってもらうことも必要です。
パニックになって相手の口車に乗せられてしまうと、売るつもりのなかった貴金属を出してしまうことになりかねません。
愛知県弁護士会では、「訪問販売お断りステッカー」を無償で提供しています。
こうしたステッカーを玄関に貼ることで、防犯意識の高さをアピールし、トラブルに巻き込まれるのを防ぎましょう。
見積もり書・契約書の作成を依頼する
貴金属を適正に買い取ってほしい場合、業者に見積もりや契約書の作成を依頼することが重要です。
見積もり書には貴金属の詳細な価格や種類が分かりやすく記載されているかどうかチェックしましょう。
また、訪問購入時の売買契約書では、特定商取引法に従い、クーリングオフに関する説明を含めることが規定されています。
口頭での取引ではなく書面に残すことで、トラブルがあった際に第三者が判断しやすくなります。
悪質業者による貴金属買取トラブルに巻き込まれた時の対処法
貴金属の買取でトラブルが起きた場合、冷静な判断をするためにも正しい対処法を知っておきましょう。
毅然とした態度で断る
もしも、貴金属の提示や安い金額での取引を求められても、「うちにはありませんから」とはっきり伝えることが大切です。
少しでも戸惑いの表情を見せてしまうと、執拗に要求される恐れがあるからです。
業者に「騙そうとしてるのではないか」などと伝えると、相手の感情を逆撫でする可能性があるため避けましょう。
- 今は忙しいので、お帰りください
- 売りたい物はありません
と、断る理由や自分の意思を明確に伝えて相手を納得させましょう。
クーリングオフを利用する
仮に取引してしまった場合でも、契約締結から8日以内であればクーリングオフ制度を利用して取引をキャンセルできます。
クーリングオフ制度とは、商品やサービスを購入した後に、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる消費者の権利のことです。
制度を利用する際は、電話だけでなくハガキや内容証明郵便で文書にして通知する方が効果的に意思を伝えられます。
また、着物買取を装った押し買い(不実告知)や居座り(不退去)のようなケースは、クーリングオフの期間を過ぎていても、契約を取り消すことが可能です。
自治体の消費者生活センターに相談する
悪質業者のトラブルに巻き込まれたら一人で抱え込まずに、消費者生活センターに相談しましょう。
消費者生活センターは全国の都道府県・市町村に設置されており、訪問購入に関するトラブルやクーリングオフについてアドバイスがもらえます。
特定商取引法では、一度断った後の再勧誘を禁止しており、規定に違反した業者は行政処分を受ける可能性があります。
困ったら、まずは消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をしてみてください。
また、愛知県名古屋市消費生活センターではメールでの相談も受け付けています。具体的なアドバイスをもらうためにも、時系列で詳細に伝えることが大切です。
警察に通報する
押し買いや脅迫めいた発言があった時は、相手に警察に通報する意向を伝えてください。
退去するように促しても、業者が帰ってくれない時は、速やかに警察に連絡をして対処してもらいましょう。
もし勝手に物を物色したり暴力的な行動が見られたりする場合は、近隣の人や家族を呼び、安全確保に努めてください。
優良な貴金属買取業者の選び方のポイント
貴金属の買取を依頼する際は、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。
ここでは、優良な買取業者の見分け方のポイントを解説します。
無料見積もり時の説明が丁寧か
信用できる貴金属買取業者は、見積もりが無料であることが一般的です。
ジュエリーを後悔することなく売却したい場合は、複数の業者で見積もりを依頼することをおすすめします。
見積もりの際に、買取手数料や売却までの手続きについて説明してくれるところは、安心して取引できると判断できるでしょう。
通常の場合、買取手数料は買取価格の約1~2割とされており、金や宝石の加工費用で目減りした分を補うため設定されています。
買取価格や手数料については、理由を含めて納得できるところを選ぶことが大切です。
鑑定士が目の前で査定してくれるか
優良な貴金属買取業者なら、プロの鑑定士が目の前で査定してくれます。
専門的な知識を持つ鑑定士は、金やアクセサリーの刻印を見極め、重量や純度を正しく計測してくれるでしょう。
刻印とは、K18(18金)・Pt(プラチナ)といった宝石の種類や品質、カラット数を示すものです。
依頼主の目の前で査定することで、重量を誤魔化すことができないため、査定額に納得しやすいです。
また、質問に対して誠実に回答してくれるかどうかも、優良業者を選ぶ判断基準となります。
再販ルートが豊富にあるか
信頼性の高い貴金属買取業者は、幅広い販路で買い取った貴金属を再販売できます。
- 実店舗
- ECサイト
- オークション
- 海外リサイクルショップ
など、それぞれのチャネルに適した貴金属を判断して、適正に売るためのノウハウを持っています。各市場のニーズを把握しているので、査定金額も期待できます。
貴金属を高く買い取ってもらうための3つのコツ
貴金属を売却するなら、できるだけ高く売却したいですよね。
ここでは、貴金属の高価買取のコツを3点紹介します。
グラムあたりの買取相場を確認しておく
金やプラチナはレートが変動しやすいため、グラム単位の買い取り価格を事前にチェックしておくことが大切です。
社会情勢の影響により2022年頃より金価格は高騰しており、2023年7〜8月の金価格は約9,400〜9,800円で推移しています。
買取価格には素材の純度も影響しますが、自分で正確に調べるのは傷がつく恐れがあるため難しいです。そのため、見積もりの時に専門の機材で確認してもらうと安心でしょう。
また、0.1グラム単位で査定・買取に対応できる業者もあるので、売却したい貴金属の量に合わせて業者を選ぶことが重要です。
付属品を揃える
貴金属を高く買い取ってもらうためには、付属品を揃えて売却することが重要です。
- 鑑定書・証明書
- ブランドの化粧箱
- 専用ケース
- ギャランティカード
このような付属品がきれいな状態で保管されていれば、貴金属の再販時の需要が高くなり、付加価値が上がることが期待できます。
特に鑑定書やギャランティカードは、品質を保証するための重要な付属品なので、大切に保管しておきましょう。
ジュエリーは丁寧にお手入れする
貴金属やジュエリーは、普段からキレイにクリーニングすることが大切です。傷や汚れがついてしまうと、見た目の輝きに影響が出てしまいます。
いつも身に付けているものは、柔らかい布で汗や皮脂を拭き取り、ジュエリーケースに入れて保管しましょう。
こまめにお手入れすることで皮脂による酸化を防ぐことができます。
特にカラーゴールドのアクセサリーは、サビや変色が目立ちやすいため、定期的にメンテナンスすることをおすすめします。
まとめ:貴金属の高価買取は「ラクタス」におまかせください!
- 遺品整理で見つかったインゴットや・ジュエリーを売りたい
- 金やプラチナを高く買い取ってほしい
- 形見の骨董品やブランドバッグもまとめて処分したい
このようなご要望をお持ちの方は、愛知県名古屋市に拠点を持つ不用品回収・買取業者「ラクタス」におまかせください!
ラクタスでは、貴金属やブランド品、家電など累計30万件の買取実績を持ち、専門の鑑定士・査定スタッフが在籍しています。
グループ会社の「買取いちばんドットコム」や海外輸出など再販ルートが豊富なので、他の業者で断られた品も買い取ることが可能です。
また、刻印が削れてしまった貴金属や壊れたアクセサリーも丁寧に取り扱い、適正な査定額を算出します。
まずは無料の出張見積もりや電話で、お気軽にご相談ください!