更新日:2024年5月13日
動きが悪くなった・壊れたパソコンは、どのように処分したら良いのでしょうか?
新しいパソコンに買い替えたけど、古いパソコンのデータ流出が心配で捨てられずにいる方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、パソコンの安全で正しい処分方法やデータの取り扱いについて紹介します。
お家に使っていないパソコンがある方は、ぜひ参考にしてください!
目次
壊れたパソコンは資源有効利用促進法の対象品目
2001年「資源有効利用促進法」の施行により、パソコンは、自治体のごみ収集では捨てることができなくなりました。
資源有効利用促進法とは、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を目的とし、パソコンを含む10業種・69品目の再資源化の取り組みを促すものです。
◎対象となるパソコンの種類 デスクトップコンピューター パソコン用ディスプレイ(ブラウン管・液晶式) ノートブックパソコン |
リサイクル工場に集められたパソコンは、データ消去した後に、HDDやプリント板、液晶ユニットなど部品の仕分けを行い、下記のような素材が再利用されます。
- 鉄・アルミ
- 貴金属(銅、銀、金など)
- レアメタル(パラジウム、ネオジオムなど)
- プラスチック、樹脂
パソコンを捨てる前の注意点
パソコンを処分する際は、個人情報を含むデータを確実に消去しなければなりません。
しかし、ただ初期化しても記録されたデータは残っているため、第三者に漏れる恐れがあります。
安全に処分できるように下記のポイントに気をつけて正しい手順を踏んでください。
必要なデータを移行する
パソコンを買い替える際は、新しいパソコンに必要なデータを移行することを最初に行います。
- 外付けHDDにバックアップをとる
- クラウドサービスにデータを保管する
- データ引っ越しソフトを利用する
一般的な方法として、保存しているファイルやフォルダを外付けHDDやSSDにコピーすることが挙げられます。これらは、大容量のデータを移行する際に便利です。
また、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドサービスを利用すれば、複数のデバイスからデータにアクセス可能になります。
データ移行専用ソフトを使うと、新しいパソコンにデータを迅速に転送できるだけでなく、パスワード設定やアプリケーションをそのまま移行することが可能です。
データ消去ツールを使う
個人情報の漏洩を防ぐためには、データ消去専用のツールを使用することがおすすめです。
富士通やApple、レノボなどの主要なメーカーは、データ消去プログラムを提供しています。ツールを使えば、自分自身で安全にデータを完全消去することが可能です。
物理的に破壊する
データが残っていないか心配という方は、ハードディスクやSSDを物理的に破壊する方法もあります。
- ハンマーで叩く
- 分解して記録面を読み取れなくする
- ドリルで穴を開ける
上記のような手段で、確実にデータを抹消することは可能ですが、作業自体が危険なので、自分で行うとケガをする恐れがあります。
専門業者に依頼すれば、シュレッダーやプレス機を使ってデータを破壊してくれるので安心です。
パソコンの処分方法は6通り!処分費用を比較
壊れたパソコンの処分方法は主に下記の6通りです。
- 自治体の回収ボックスを利用する
- メーカーにリサイクル回収を依頼する
- 家電量販店に持ち込む
- 無料回収サービスに申し込む
- 買取業者に売却する
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの処分費用、おすすめの人を表にまとめました。
パソコンの捨て方 | 処分費用 | おすすめの人 |
自治体の回収ボックス | 無料 | 小型ノートパソコンを処分したい |
メーカーの回収 | PCリサイクルマークがある場合:無料 PCリサイクルマークがない場合:回収資源化料金4,400円~ |
パソコン、デスクトップを処分したい |
家電量販店 | 無料 | 新しいパソコンに買い替える予定 |
無料回収サービス | 無料、データ消去3,498円 | 壊れて起動しないパソコンを処分したい |
買取業者 | 無料 | 現金化したい |
不用品回収業者 | 3,000円~要見積もり | パソコンや周囲機器をまとめて処分したい 手間をかけずに安全に捨てたい |
パソコン自体は無料で処分できるところがほとんどです。
キーボードやモニターなど周辺機器の処分も検討している方や、買い替え予定がある方など、目的に合わせて、自分にとって便利な方法を選ぶことをおすすめします。
パソコンの処分方法①自治体の回収ボックスを利用する
パソコンは、自治体が設置した回収ボックスに入れて処分できます。
ホームセンターやスーパーなどに各地に設置されたボックスを利用すれば、パソコン以外のスマートフォンやゲーム機など小型家電に含まれるレアメタルや金属の再資源化に貢献することができます。
ボックスに入れる前は、必ずデータ消去を行なってください。
各自治体の回収ボックス(拠点回収)
パソコンを処分できる回収ボックスを設置している自治体をまとめました。
- 横浜市:縦15cm×横30cm×奥行30cm
- 大阪市:縦15cm×横30cm×奥行(不明)
- 新潟市:縦15cm×横35cm×奥行20cm
- 神戸市:縦15cm×横40cm×奥行35cm (マウス・キーボードなどの付属品もOK)
自治体によりボックスの投入口のサイズが異なるため、事前にサイズを計測することが大切です。
名古屋市の小型家電回収ボックス
回収ボックス | 縦15cm×横40cm×奥行25cm |
回収対象 | パソコン、ACアダプター、ケーブル その他小型家電 |
設置場所 | 全72カ所 |
名古屋市では、アピタ、イオン、ドンキ・ホーテ、カインズなどに回収ボックスを設置しています。薄型ノートパソコンなどボックスに入るパソコンは無料で処分可能です。
電池やバッテリー類は捨てることができないので注意してください。
パソコンの処分方法②メーカーにリサイクル回収を依頼する
パソコンは、一般社団法人パソコン3R推進協会のホームページから申し込み、各メーカーに回収を依頼して処分できます。
リサイクルマークのないパソコンは、1台4,400円からと、有償となるので注意してください。
申し込み手順
- パソコンのリサイクルマークの有無を確認
- 本体の裏面に記載された製品型名を確認
- 回収・リサイクルの申込ページより、カテゴリーを選択
- 型番を入力
- 内容に間違いがないか確認
- 住所、氏名、連絡先を入力し、申込完了
- エコゆうパック伝票が自宅に届く
- パソコンを梱包
- 郵便局に持ち込む、または集荷依頼
キーボードやマウスは、同時に申し込む場合のみ無料で回収できます。
事業撤退したメーカーのパソコンも処分できる
パソコン3R推進協会では、下記のような種類のパソコンも「回収再資源化料金」を支払えば、捨てることができます。
- 既に廃業したメーカーのパソコン
- 海外から輸入したパソコン
- 自作のパソコン
料金は下記を参照してください。
パソコンの種類 | 処分費用 |
デスクトップパソコン、ノートパソコン、液晶ディスプレイ、液晶ディスプレイ一体型パソコン | 4,400円 |
CRTディスプレイ CRTディスプレイ一体型パソコン |
5,500円 |
支払いは郵便局に振り込む方法のみです。
振込取扱票が到着するまで一週間前後かかるので、処分するまで時間がかかることに注意しましょう。
回収対象外のもの
- サーバー
- プリンター
- スキャナー
- ワープロ
- キーボード、マウス(単体)
パソコン3R推進協会のサービスでは、これらのパソコン周辺機器は対象外となり、申し込みできません。
各自治体のごみ分別ルールに従い、燃えないごみまたは粗大ごみで処分してください。
パソコンの処分方法③家電量販店に持ち込む
家電量販店では、パソコンを買い替える際に、古いパソコンのリサイクル回収・処分を依頼できます。
店舗によって周辺機器の引き取りや対象品が異なりますが、パソコン本体は無料で処分できる場合が多いです。
ヤマダ電機
ヤマダ電機では、パソコン本体の処分やデータ消去代・送料なども全て無料で行なってくれます。
無料回収ができる理由は、中古パソコン再販売または部品を再利用するからです。
店舗での引き取りだけでなく着払い発送による郵送サービスも利用できるので、楽に処分できることもメリットといえるでしょう。
下記の周辺機器もパソコンと一緒なら無料で廃棄してくれます。
- 液晶モニター
- キーボード
- マウス
- 外付けHDD
- ルーター
- コード類
壊れたパソコンでも、ヤマダポイントが1台につき200pt付与されるので、会員の方は利用してみてはいかがでしょうか。
ケーズデンキ
ケーズデンキでは、店頭に持ち込んだ場合に限り、パソコン、ACアダプターを無料で引き取ってくれます。
ただしパソコンモニターは有料回収となるため、詳しくはお近くの店舗に確認してください。
また、データ消去サービスについては公式サイトに記載はありませんでした。持ち込む際は、専用ソフトを利用して自分で消去する必要があります。
ノジマ
ノジマでは、店頭での無料引き取り以外にも、期間限定でパソコンの下取りキャンペーンを利用することができます。
壊れたパソコンでもWindows8以上搭載のノートパソコンなら5,000円で買い取ってくれるのでお得です。
ただし、買取条件は下記を全て満たす必要があるため、利用できる方は限られます。
- 下取り証明書を発行し、ノジマでパソコンを買い替えた方
- 購入済レシートをメール・LINEで送信
- 下取りチェッカーの感想と購入商品の写真をLINEに投稿
- 1円以上の査定額で成約した方
また、以下のパソコンは対象外となるので注意しましょう。
- 液所画面が割れている
- 起動しない
- 内部パーツが抜き取られている
- デスクトップパソコン
- MacBook
パソコンの処分方法④無料回収サービスに申し込む
パソコンは、環境省が認定した無料回収サービス「リネットジャパン」を活用して処分できます。
パソコンだけでなく周辺機器もまとめて処分できて、キャンペーン期間中であれば無料で回収してくれます。
リネットジャパンの申し込み方法
- パソコン台数を選択
- CRT(ブラウン管)モニターがある場合、チェックする
- パソコンのデータ消去の依頼の有無をチェックする
- スマートフォンやデジカメなどの小型家電の台数を選択
- ダンボールの箱数を選択
- ダンボールの購入の有無をチェック
- 回収希望日時を選択
- 回収先情報を入力(住所・氏名・電話番号)
- 申し込み完了
リネットジャパンに申し込むと、指定日時に、佐川急便のドライバーが回収してくれます。
ホームページの申し込みページから必要事項を記入して、集荷まで一気に手配できるのが魅力です。
ただし、ダンボール1箱は20kg以下かつ3辺140cm以内に収まるサイズになっていることを確認してください。
大型モニターやプリンターなど不用品が多い場合は、ダンボール1箱に入らないので、複数回に分ける必要があります。
データ消去もオプションで依頼できる
リネットジャパンでは、壊れたパソコンのデータ消去をおまかせできることが特徴です。
政府機関が採用しているデータ消去ソフトウエア「blancco」で、残ったデータを完全消去し、確実にリサイクルします。
また、電源が入らない場合も、専用機を使用して物理的に破壊するので、読み取りができなくなります。
また、希望者には「データ消去完了証明書」を発行してくれるので安心です。
- データ処分(1台):3,498円
- 消去証明書の郵送:550円
パソコンの処分方法⑤買取業者に売却する
まだ使える状態の良いパソコンなら、買取業者に査定を依頼して売却することもできます。
動作状態に問題がなく、傷がついていない状態なら買い取ってもらい、現金化しましょう。
買取業者の選び方のポイント
パソコンを買取業者に依頼して売却する際は、下記のポイントに沿って選ぶことをおすすめします。
- 古物商の許可を持っている
- 買取実績が掲載されている
- 出張買取や宅配買取が選べる
不用品買取は、古物商の許可を持っている業者しか行なえません。ホームページに掲載されていることが多いため、必ず確認しましょう。
また、買取実績の掲載は、信頼性を判断する基準として有効です。どのような商品をいくらで買い取っているのかチェックしてみてください。
店頭での買取だけでなく、自宅まで訪問してくれる「出張買取」や郵送で依頼できる「宅配買取」などのサービスが用意されていると便利です。買い取ってほしいものに合わせて、適切な業者かどうか十分に検討してください。
パソコンを高く買い取ってもらうコツ
パソコンの買取価格をアップするコツも紹介します。
- データ消去ソフトで自分でデータを整理する
- モニターやキーボードの汚れを取る
- 最新のOSモデルのうちに査定に出す
パソコンの外観の汚れは査定額に影響するため、最低限のクリーニングを済ませることをおすすめします。また、ソフトウエアが古くなる前に査定に出すことで、商品の需要が高いうちに高値で売却することが可能です。
MacBookやThinkPad、Surfaceなどは特に人気であり、中古品を探している人も多いため、高価買取が期待できるでしょう。
パソコンの処分方法⑥不用品回収業者に依頼する
壊れたパソコンや使わなくなった周辺機器を今すぐ処分したい方は、不用品回収業者にまかせることも一つの方法です。
ここでは業者選びの際の注意点や、メリットを解説します。
メリット①パソコン周辺機器をまとめて処分できる
不用品回収業者を使えば、パソコンだけでなくキーボードやモニターなどの周辺機器も一気に処分できます。
自治体の回収ボックスに入れたり、家電量販店に持ち込んだりと一つ一つ処分するよりも利便性が高いことが魅力的です。
また、デスクや椅子、本棚など大型ごみの運搬・収集も対応できます。
メリット②個人情報に配慮して適正にリサイクルできる
古いパソコンには、過去のプライバートな情報や重要なデータが残っていることがあるため、処分する前の作業に神経を使いますよね。
不用品回収業者なら、専門のリサイクル業者と提携し、パソコンのデータ消去や部品のリサイクルを適切に行なってくれます。
専門のソフトウエアや物理的な破壊により、確実にデータ消去するので、安心して手放すことができます。
メリット③電話1本で希望日時に捨てられる
自分でパソコンの処分しようとすると、製品の型番を調べたり梱包したりと、手間や時間がかかることで、後回しになりがちです。
不用品回収業者なら、電話で見積もり依頼をして処分したい物を伝えるだけで、自宅にスタッフが訪れて不用品を持ち帰ってくれます。
重量のあるデスクトップパソコンや大型ディスプレイなど搬出が難しいものもスムーズに捨てられるのがメリットです。
また、回収日時を指定できるので、仕事や家事のスケジュールを調整することなく、空いた時間に訪問してもらえます。
悪質業者に注意してください!
便利な不用品回収ですが、悪質な回収業者も残念ながら存在します。パソコンのような個人情報を含む不用品は、特に業者選びに注意が必要です。
優良業者は下記のような特徴を持っています。
- 一般廃棄物収集運搬業許可を持っている
- ホームページが更新されている
- 料金体系が明確である
- 見積もりが無料、キャンセル代がかからない
- 利用者の声や口コミが良い
安すぎる料金設定や、頼んでもいないのに突然訪問営業をするような業者は、無許可営業の可能性が高いです。
不法投棄や高額な料金を請求されるといったトラブルに巻き込まれないためにも、運営会社の住所や電話番号、事業内容が明記されているところを選びましょう。
まとめ:壊れたパソコンの処分は不用品回収業者「ラクタス」におまかせください!
- 古いパソコンを引っ越し前に処分したい
- プリンターやスキャナーもお得に捨てたい
- スペックの高いパソコンは売却したい
このようなご要望がある方は、愛知県名古屋市に拠点を持つ不用品回収業者「ラクタス」におまかせください!
ラクタスでは、壊れたパソコンだけでなく、大型デスクトップやプリンターなど処分に困る不用品をまとめて回収可能です。30万件以上の不用品買取実績のもと、リユース可能なパソコンの買取や、リサイクル業者との連携で安全にパソコンの再資源化を行います。
最短即日のスピーディーな対応で、ご都合に合わせて土日や夜間の回収も承ります。まずは、無料のお見積りでラクタスにご相談ください!