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投稿日:2024年7月31日
更新日:2024年7月31日

「ごみ屋敷を作り出してしまうのは病気のせい」
このようなことを聞いたことはありませんか?

片付けられない、気付いたら部屋が散らかってしまっている…などで汚部屋やごみ屋敷となっている場合、その原因が精神疾患や発達障害であることもあります。
今回はごみ屋敷と関連性のある発達障害の一つである「ASD(自閉スペクトラム症)」について、特性や汚部屋となる原因についてご紹介します。

ASD(自閉スペクトラム症)とは何か

「自閉スペクトラム症」は発達障害の一つで、英語名の「Autism Spectrum Disorder」の頭文字から「ASD」と呼ばれることもあります。
「自閉症」という言葉は聞いたことがあっても、「自閉スペクトラム症」を知る人はまだ少ないのではないでしょうか。
まずは「自閉スペクトラム症」について詳しくみていきましょう。

スペクトラムとは「連続体」

「自閉スペクトラム症」は2013年の精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5」で、アスペルガー症候群や自閉症をまとめたものとして発表されています。
以前はアスペルガー症候群と自閉症は別の分類のものとされていましたが、現在はどちらも「自閉スペクトラム症」という一つの診断名になるということです。

「スペクトラム」とは「連続体」を意味する言葉です。
自閉症やアスペルガー症候群のような線引きが難しい障害を区別することなく、連続体として捉えるようになったことで「自閉スペクトラム症」という診断名が使われるようになったといいます。

アスペルガー症候群と自閉症、それぞれの特徴

アスペルガー症候群と自閉症はほとんど同じ障害だと言われています。
そのため、知的に遅れがない自閉症の人は、アスペルガー症候群だと診断されることもあるといいます。

そもそも、アスペルガー症候群とはコミュニケーションを取ることが苦手、周囲との共感性に乏しい、マイペースに関心のあることに向かって行動してしまうという特徴をもつ発達障害です。
空気が読めない、要領が悪いといった人が多く、学校や職場などでトラブルを引き起こすこともよくあるでしょう。

一方、自閉症もコミュニケーションを取ることが苦手とされており、目が合わないことや周囲の状況に合わせた行動ができないと言われています。
その上で言葉や知能発達の遅れがあるのが特徴です。

 

【自閉症とアスペルガー症候群の違い】

自閉スペクトラム症とは

出典:NHK健康チャンネル

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴

自閉スペクトラム症は「スペクトラム」と名前がつくように、自閉症とアスペルガー症候群を軸に特徴を広くとらえたものというイメージです。

自閉症とアスペルガー症候群はどちらもコミュニケーションが取りづらいという特徴を持っています。
自閉症は言葉の発達に遅れがみられ、会話の途中でつっかえてしまうことや、適切なイントネーションを使えないなどの症状があります。
一方、アスペルガー症候群は言葉の発達には問題がないものの、しゃべりすぎてくどい場合や難しい言葉を好んで使うなどの傾向があり、相手を不快にさせることもあるでしょう。

自閉スペクトラム症ではこの自閉症、アスペルガー症候群のどちらの特徴もみられることから、人間関係に支障が出たり、トラブルを引き起こしたりする原因になると言われています。

また、イギリスの児童精神科医、ローナ・ウィングは「自閉スペクトラム」について次の3つの特徴を提唱しています。

  • 相互的な対人関係をうまく作り、維持することが苦手
  • コミュニケーションがかみ合いにくい
  • 対人関係に関する想像力に乏しい

自閉スペクトラム症にはさまざまなタイプがありますが、このような特徴があれば「自閉スペクトラム症」だと判断されることが多いでしょう。

また、「興味の範囲が限定されている」「特定のものや方法にこだわる」といったことも特徴の一つだとされています。

ASD(自閉スペクトラム症)の原因

ASDの原因については、まだはっきりと解明されていません。
しかし近親者に自閉性障害(いわゆる自閉症)の人がいることによって自閉スペクトラム症の子どもが産まれる確率は高くなると言われており、遺伝的な要因があるとされています。

しかし、遺伝だけではなく環境的な要因についても関係があると考えられています。
例えば以下のようなものです。

  • 妊娠初期の喫煙
  • 出生前の有機リン酸系農薬の曝露
  • 出生前・出生後の偏った栄養
  • 妊娠・出生時の親の高齢
  • 妊娠35週未満の早期出産
  • 低体重出生

メディカルノートより引用

しかし、これらはまだ研究が必要な段階であり、自閉スペクトラム症に関連があるかは明らかにされていません。
そのため、自閉スペクトラム症の子どもが産まれたとしても、親が自分を責める必要や過度な心配は必要はないと言われています。

ASD(自閉スペクトラム症)の診断方法

生まれ持った障害であるASDは、生後2年くらいから症状が出始め、早ければ幼少期に気付かれることもあるでしょう。
しかし、正式な判断をされず「生きづらい」と感じながら大人になった人もたくさんいます。
もし特性が当てはまるという場合は、総合病院、精神科や心療内科などを受診して診断してもらうとよいでしょう。

どの病院でも精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5」に記載されている診断マニュアルを基準として診断をおこなっています。
例えば「対人関係や社会的なやりとりの障害」「こだわり行動」といった特性による困り事が以下の基準を満たすこととなっています。

  • 複数の状況(学校や家庭など)で起きていること
  • それにより日常生活や社会生活で大きな影響が出ていること
  • 6か月以上継続していること

ASD(自閉スペクトラム症)の治療方法はない

ASDは原因がまだ解明されていないこともあり、根本的な治療方法はありません。
しかし、その特性を理解し、ASDによる症状や困りごとを軽減する治療法・対処法はあります

例えば症状に合わせて環境を調整することや、カウンセリングや心理療法を用いられます。
環境の調整とは以下のようなことです。

  • 見通しがつきやすくする
  • 視覚的にわかりやすくする
  • 苦手な刺激を減らす 

また、ASDの人が成人期になるとうつ病や不安症などの二次障害を合併することが多いため、そのような場合には薬物療法を用いることも有効です。

ごみ屋敷の原因に発達障害が関わっている

発達障害とは、生まれつき脳の発達に凸凹があり、日常生活に支障をきたしている状態のことです。
大きく分けると主に3つの発達障害があり、その特徴によって「困りごと」もそれぞれ違います。

その3つとはASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)ですが、これら発達障害の特性が汚部屋やごみ屋敷の原因になり得ると言われています。

ADHD(注意欠如・多動症)は部屋が片付けられない

汚部屋やごみ屋敷になってしまうほど部屋が片付けられない場合、まず考えられるのが「ADHD」です。
ADHDの人は集中力が続かず、すぐほかのことに目が向いてしまいます。
片付けや掃除をしていても別のことを始めてしまうため、いつまでたっても片付けることができません。
また、物の分別や収納場所へしまうという行動が苦手なため、いつも物が床に置きっぱなし、引き出しの中がぐちゃぐちゃで物をしまうことができない、ということも汚部屋になる原因です。

「モノへのこだわりが強い」ASDの部屋の傾向とは

ASD(自閉スペクトラム症)の人はコミュニケーションが苦手だということに注目されがちですが、特定の物や方法へのこだわりが強いことも特徴の一つです。
例えば、興味のあるものには強いこだわりがあるけど、それ以外のものには全く興味を示さないということや、いつもと同じ方法・やり方でないとパニックを起こすなどということがあります。

部屋については散らかっているという人も多いですが、それにはASD(自閉スペクトラム症)ならではの特性が関係しています。
例えばASDの人は、今使っているもの以外には目に入らないということがよくあります。
現状、興味がないものはたとえ散らかっていても気にならないということです。
そのため、ぐちゃぐちゃになった机の上で仕事や勉強をしている、ということがあります。

また、物を収納して見えなくなるとどこに何があるかわからなくなるということもあり、一度しまったものでも使うときには全部出さないと気が済まず、結局いつも出したままになることも。
このような特性によって部屋が散らかっている、なかなか片付かないという人も多いでしょう。

一方でアスペルガーには「完璧主義」「こだわりが強い」という面もあります。
そのため、この特性が強く出てしまうと「きちんと片付けなくては気が済まない」ということになり、片付けに長い時間を要します。
部屋が散らかっておらずキレイだ、という人もいますが、応用が利かず、自分の決めた手順通りにやりたいために片付けがストレスとなり、「うつ病」のような精神疾患を引き起こす場合もあります。
精神疾患を患ってしまうと、汚部屋へと進行してしまうこともあるため注意が必要です。

ASDとADHDの関連性

発達障害にはASD、ADHD、LDとありますが、多くの人は併発しています。
ある研究によると、知的障害を伴わないASDの約30%にADHDが併存しているとも言われています。

実はASD、ADHDのような発達障害は一つのみの症状ということよりも合併症状があることが多く、それぞれの特徴を合わせ持っている人が多くいます。
そのためどちらかのみの判断をするのが難しいとされており、障害の合併を視野に入れた判断が重要になります。

ADHDとASDを併発している人の特徴

ADHDやASDといった発達障害は、ネット診断などでも気軽に自分の特徴と比較することができます。
しかしどちらか一方だけではなく併発している場合、どちらかの特徴に少しずつ当てはまることがあります。

併発している人の特徴は以下のとおりです。

  • ネット診断に当てはまらない
  • ADHD、ASD両方の特徴がある
  • それぞれ単独で障害を持つ人よりも社会に適応するのが困難

ADHDとASDは「段取りが悪い」「空気が読めない」などの共通する部分が多くあります。
しかし、「あちこちに注意がいく」ADHDと、「一つのことにこだわる」ASDというように、真逆の性質も持っています。
これらが併発することで単独で障害を持つよりも、社会生活に支障が出ることが考えられます。

例えばADHDの人は衝動性が強く、思いついたらすぐに買い物をしてしまい、何でも溜め込んでしまう傾向があります。
そこへASDの人の特性である「こだわりの強さ」や「強い思い込み」が出てしまうと、家族が片付けることを極端に嫌がったり、捨てるとパニックを起こしたりして、あっという間にごみ屋敷のようになってしまうことも考えられるでしょう。

ADHDとアスペルガーは片付けが苦手

ADHDとアスペルガー症候群は似ている部分が多いものの、別の障害です。
しかし、片付けに関してはどちらも「苦手」という共通点があります。

基本的に発達障害を持つ人は、洗濯、掃除、片付け、買い物などの家事全般の管理が苦手だと言われています。
優先順位をつけたり、時間配分や手順などを考えることが困難で、家事以外にも人付き合いや子育てなども上手くできないと感じる人が多いようです。

そしてアスペルガーには「物事を段取りよくおこなう」という「実行機能」が低下していることがわかっています。
何をすれば上手く片付けられるのかといった「先のことを予想する」のが難しく、片付けてはいるものの全然片付かない…ということになりがちです。

一方のADHDは落ち着きがなく、頭の中を整理することができません。
常に新しいことが頭の中に浮かび実行してしまうため、忘れ物・失くし物が多く、部屋がいつも散らかったままになりがちです。

それぞれ単独でも「片付けられない」という特徴を持っているため、これらが併発した場合にはさらに状況が悪化することもあるでしょう。

ASD(自閉スペクトラム症)でごみ屋敷になってしまったら

ごみ屋敷と発達障害は関連性が高いと言われています、
実際にASDやADHDといった発達障害を持った人の多くは「自分は片付けが苦手だ」と認識しており、汚部屋やごみ屋敷のような状態で生活している人も少なくありません。

しかし、発達障害であっても特性を理解し、対処していけば片付けができるようになることもあります。
発達障害の人が苦手な片付けを上手に克服する方法をみていきましょう。

特性に合った片付けのルール作り

ASDの人はアスペルガーの特徴を持っていることもあり、片付けが苦手だという人が多いでしょう。
その上ADHDも併発していればその要素も加わることになります。

特性に合わせてルールを決めることで、部屋が散らからない工夫をしましょう。

  • 1日1カ所、片付ける
  • 持ち物を減らす
  • 物を置く場所を決める
  • 収納ケースを透明にする

 

1日1カ所、片付ける

ASDの人は片付けをし始めるとすべてを完璧にこなしたくなります。
完璧主義やこだわりが強いという特徴を持つため、自分の理想通りに片付けを進めなくては気が済まないというわけです。
しかし、その方法で片付けを進めていくと相当な時間がかかりますし、アスペルガーの特徴である「優先順位をつけられない」ということがあれば、いつまでたっても片付けが進まないということもあるかもしれません。

そのため、1日1カ所だけ片付けをすると決めておけば片付けの範囲が狭くなり、優先順位も決めやすくなります。

 

持ち物を減らす

ASDの人は物へのこだわりが強く、好きなものはすべて取っておきたいと考える人も多いようです。
そのため、持ち物がどんどん増えてしまい、片付けも苦手なので部屋が散らかってしまう傾向にあります。
そもそも持ち物が少なければ部屋の片付けが簡単になりますし、床や机に物が置きっぱなしになることも減るでしょう。

持っているもののうち、3カ月使わなかったら処分を考えることや、一つ買ったら一つ捨てるなどのルールを決めておくのがおすすめです。

 

物を置く場所を決める

部屋が散らかる原因として、「物の置き場所が決まっていない」ということがあります。
「使ったら元の場所へ戻す」ということができていれば、部屋のあちこちに物を置いたり、失くし物をしたりすることが減るでしょう。

しかし、ASDの人は収納が複雑だとどこへしまうかや、何をしまうかなどで混乱してしまうこともあります。
わかりやすくラベリングしておくことや、BOXへ入れるだけの簡単な収納を取り入れるように工夫しましょう。
このように収納を「わかりやすい状態」にしておくことは注意が散ってしまいがちなADHDの人にも有効です。

 

収納ケースを透明にする

ASD人の場合、物を収納するとどこに何があったのかがわからなくなってしまうことがあります。
そうすると収納の中をすべて出して確認したり、何を持っているかわからずに同じ物を買ってしまったりすることもあるでしょう。

そのようなことを避けるためにも収納には透明なケースを使い、一目でどこに何があるかわかるようにしておくのがおすすめです。
その上で先ほどお伝えしたようにラベリングをしておけば、どこに収納したのかを忘れるということを防ぐことができます。

どうしても困ったときはプロの手を借りよう

発達障害は人によって特性が大きく変わることもあります。
例えばASDの人でも片付けができる場合もあれば、ADHDを併発していてどうしても片付けが出来ないという人までさまざまです。

ですから、発達障害を持っていて片付けのアドバイス通りに行動していても「やっぱり片付けができない」ということがあっても不思議ではありません。
もし片付けができなくてもそれは特性上仕方がないことなので、自分を責める必要はないのです。

当社「ラクタス」のような片付けの専門業者は、発達障害や精神疾患が原因で汚部屋やごみ屋敷になってしまったという人からも依頼を受けることがあります。
汚部屋やごみ屋敷と呼ぶほど散らかってしまった部屋は不衛生で、心身の健康や周囲への影響も大きいため早めに対処しなければなりません。
とは言え、発達障害を抱えている人はどう対処してよいかわからない、人に頼むのも不安…と考える人が多くいます。

そのような時にはプロに頼むのも一つの方法です。

片付け業者はプロなので不要な物の処分や片付け、ハウスクリーニングや消臭などをあっという間に終わらせてくれますし、周囲にバレることなく作業を進めてもらえます。
また、「ラクタス」では整理収納アドバイザーが在籍しており、収納についてのアドバイスや定期訪問などをおこなうことも可能です。
その人に合った最適なプランを提案させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

今回はASD(自閉スペクトラム症)について、その特性や部屋が散らかってしまう原因についてご紹介しました。
ASDを含む発達障害は必ずしも一つだけを持っているということはなく、ASDとADHDといった二つ以上を併発していることも多く、その特性や症状は人によって大きく異なります。

しかし、どの発達障害も片付けに関しては「苦手だ」と認識していることが多く、発達障害全体の人が片付けられない傾向が強いでしょう。
実際に日本都市センターがおこなった調査によると、ごみ屋敷の原因が発達障害だとした人の割合が8.7%と高い数値になっています。
「片付ける意思はあるのにどうしても散らかってしまう」ということがあれば、発達障害が原因だということもあるかもしれません。

発達障害を抱えている人がストレスや不安を感じると、二次障害としてうつ病や総合失調症などを併発する場合もあり注意が必要です。
「片付けができない」と悩みを抱えているときは、周囲やプロの手を借りることも考えてみてください。

2024-01-10

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