更新日:2022年12月21日
私たちの生活にはスマートフォン、いわゆるスマホが欠かせなくなっています。
今やスマホはとても身近な存在で、電話やメールなどの連絡手段だけでなく、ゲームやSNSなどの機能がついていることで長時間楽しめるようになりました。
しかし、このことから「SNSに依存する人」が増え、特に10代~30代に多くみられます。
目次
若者に多いSNS依存症とは
「SNS依存症」とはインターネット依存症の一種で、ライン・ツイッターなどをはじめとするソーシャルメディアが気になってしまって仕方ない状態のことを言います。
- 四六時中SNSが気になって仕方がない
- SNSをチェックしないと不安になる
- 食事や睡眠よりもSNSを見る時間を優先してしまう
- 誰かと一緒に過ごしていてもSNSばかり見てしまう
など、これらの行動がある人は依存症かもしれません。
怖いのは、SNS依存が酷くなると日常生活が困難になったり、健康被害がでたりとさまざまな悪影響を受けることです。
例えばこんなことはありませんか?
- いつも夜中までスマホを見ているので、なかなか眠れず不眠症になった
- スマホの見過ぎで肩こりや頭痛、猫背などの症状がある
- 視力が低下した、または眼精疲労がある
スマホやパソコンは使いすぎると人体に様々な悪影響があることは有名な話です。
特に仕事でいつもパソコンと向き合っているという方は肩こりや眼精疲労はよくあることかもしれません。
今では大人も子どももスマホやパソコンは手放せないという方が多いのではないでしょうか。
私もつい寝る前ににはスマホをだらだらと見続けてしまうことがありますし、朝起きたらすぐにスマホをチェックしてしまう…なんて人も多いでしょう。
しかし、SNSを中心に生活が回っている…という人は要注意です。
食事や睡眠も疎かになり、生活に支障が出るほどであれば明らかにSNS依存症と言えるでしょう。
なぜSNSに依存してしまうのか
食事や睡眠の時間を削ってまでもSNSに没頭してしまう…。
人はなぜSNSに依存してしまうのでしょう。
その根底にあるのは「自己評価」の低さと言われています。
人は誰でも「他人から評価されたい」という感情を少なからず持っています。
自分が投稿した写真や記事が人から評価されるSNSは、気軽に人から評価してもらえる最適なツールだと言えます。
SNSで反応があったり「いいね」と言われることで快感を得て、どんどんはまっていってしまうというわけです。
特に自分に自信が持てない人や、自分のことを低く評価してしまう人は他人に評価を求めてしまいがちです。
「人からの高評価が欲しい」という感情がSNS依存へと走らせてしまうのかもしれません。
SNS依存症を放っておくとどうなる?
SNS依存は本人が自覚しにくいと言われています。
家族や身近な人が気付いてあげるのはもちろん、自分自身でも気を付けなければ誰にでも起こりうることです。
ではSNS依存症であることでどのような問題が起きるのでしょうか。
身体への影響
お伝えしたように、睡眠や食事の時間を削ってでもスマホやパソコンを見る時間を優先してしまうと体への影響は大きくなります。
きちんと食事を取らないことで栄養失調になる場合もありますし、運動不足による体力低下や骨密度の低下などもあげられます。
このことから免疫力が低下し、病気になりやすくなることも。
また、当然視力の低下や肥満にも繋がります。
脳への影響
「脳疲労」という言葉をご存じでしょうか。
スマホの使いすぎが原因で脳機能が衰えているとも言われており、深刻な問題になっています。
例えばこんなことが言えます。
- SNSに依存し続けると集中力が低減する
- ネット環境がない場合にイライラしたり、無気力になったりする
- 脳の注意力、記憶力などの認知機能に関わる部分が委縮する
- 共感能力の欠如を引き起こす
これらを読むと、脳への影響はとても恐ろしいものだと感じますよね。
特に脳の発達途上にある思春期・青年期ではこの影響はさらに大きなものになります。
また、SNSの反応に一喜一憂したり、そればかりを気にしていたりすると他のことが手につかず、何もやる気が起きない、という状態になってしまうこともあります。
人間関係や環境への影響
SNSへの依存が進むと人間関係や環境にも影響が出てきます。
- 誰かと一緒に過ごしていてもSNSばかり見てしまうため、人間関係が疎かになる、または不仲になる
- SNSと現実の境目が曖昧になる
- 他にやるべきことがあるのにSNSを見てしまう
- 仕事や勉強、家事の時間が奪われる
- 自分を過度に飾る、よく見せるためにお金を使う
- 部屋を片付ける時間がないので常に散らかっている
これは一例ですが、SNSに依存する多くの人が日常生活に大きな変化が表れていることが言えます。
依存症はごみ屋敷を生む?
SNSに関わらず依存症というのは日常生活や体、心への影響が大きく出ます。
依存症というのは『特定の行為を自分の意思でやめたり、減らしたりできない病気』なのですから当然と言えば当然です。
例えば、SNS依存症もその一つと言われている「インターネット依存症」ですが、インターネットやSNS、オンラインゲームに依存をし、睡眠や食事を取らないだけでなく、入浴しない、人間関係を避ける、引きこもりがちになるなど、さまざまな問題が注目されています。
こうした生活になってしまうと、当然部屋は散らかったまま、ごみの排出もできていない、という状況になり、気付けばごみ屋敷状態…なんてことも少なくありません。
SNS依存によってごみ屋敷になってしまった例
「SNSに依存してしまい、部屋がごみやものでいっぱいになってしまった…」
「子どもがSNSばかりしているので部屋がごみ屋敷状態になっている」
そんな相談が増えています。
どのようなケースがあるのかをここでご紹介します。
【ケース1.】親が娘のSNS依存を相談
高校生の娘が動画やSNSにのめり込み、勉強はもちろん、食事や入浴の回数も減った。
推している配信者の動画を見るために部屋にこもり、学校も休みがちになっている。
久しぶりに部屋を覗いたらとても散らかっていてびっくりした。
しかし、スマホを見る時間を制限しようとすると、暴力的になることもあり悩んでいる。
【ケース2.】親が息子のSNS依存を相談
一人暮らしをしている大学生の息子がSNS依存症になってしまった。
大学は休みがちで、部屋からもあまり出ていない様子。
家の中を確認しに行ったらごみ屋敷状態で、本人は何日も入浴すらしていなかった。
【ケース3.】30代男性のSNS依存
スマホ依存を治したいと思っているがやめられない。
深夜まで動画視聴、SNSを続けてしまい、朝起きられずに仕事を遅刻してしまう。
寝不足でいつも気力がなく、気付けば部屋がずっと散らかったままになっている。
SNSをやめたい気持ちはあるが、スマホがないと不安になるしSNSを見ないと落ち着かない。
【ケース4.】20代女性のSNS依存
もともとはSNSに依存し、はじめは人の投稿ばかりを見ていたが自分も真似して投稿するようになった。
「いいね」の評価が欲しくてSNSに投稿する写真を意識するあまり、買い物依存になってしまった。
インスタで受けるために不要なものを買ったり、買ったものを投稿したあとは使用することもなく、放置したまま…ということが続き、気付けば家がごみ屋敷状態になっている。
SNSも買い物もやめたいが、他に楽しみもなくやめることができない。
このように、親が子どもを心配して相談したり、部屋の掃除を依頼したりすることもありますが、本人がSNS依存を自覚していてもやめられない、というケースもあります。
依存症の怖いところは、「通常の生活が疎かになっても依存しているものをやめられない」というところです。
はじめは軽い依存でもどんどん進行し、気付けばかなり重症化している…ということもあり得ます。
また、ケース4のようにSNS依存が原因で買い物依存症になることもあります。
買い物依存症とは「必要でないものを何度も買ってしまう状態」のことを言いますが、ものが増えることでごみ屋敷になってしまうリスクが高くなります。
SNSで買い物依存症になり、ごみ屋敷となるケースも
少し前に流行語大賞にもなった「インスタ映え」という言葉がありました。
これは写真や動画を投稿するSNS(インスタグラム)で「映える」ことを意味します。
この「映え」を気にして新しいものをどんどん買ってしまう人や、SNSの広告や人の投稿を見ると物欲が止まらなくなってしまう…という人も。
こうなると買っても買っても新しいものが欲しい、満足することがない、というような負のループに迷い込んでしまいます。
買い物依存症の人は生活に悪影響が出ても買い物をすることをやめられません。
そして、その買ったものの多くは使うこともなく放置されていることがほとんどですので、家の中にはものが溢れてしまいます。
また、買ったものだけでなく商品の入っていた段ボール箱や梱包材、紙袋など、さまざまなもので足の踏み場もないくらい散らかっていることも。
買い物依存症になると部屋がごみ屋敷になるのはあっという間です。
ごみ屋敷になってしまうのは、実は女性が多いとも言われていますが、このような依存症が原因でごみ屋敷になるケースも少なくありません。
SNS依存を克服するには
SNS依存を含めて依存症というのはさまざまな悪影響がありますので、早めに対処することが大切です。
SNS依存症を克服する方法を見ていきましょう。
- SNSを見ない時間を増やす
- 朝一はスマホを触らない
- 適度な運動をする
- 趣味など夢中になれるものを探す
- なるべく友達や人と会うようにする
- 自分を客観的に見る
スマホを触る時間を減らす、SNSを見る時間を減らす、このことは依存症の克服方法として最も適切ですが、実際にはなかなか難しいこともあります。
そのため、依存症である本人が意識して取り組まなくてはなりません。
SNS依存は自分の気持ちを満たすためや習慣化していることから陥ってしまうと言われていますので、SNS以外に自分が満足できるものを探したり、習慣を変える必要があります。
上のリストにあるように、朝一はスマホを見ない、というのは習慣を変える第一歩です。
スマホを見る代わりに音楽を聴いてみるのもおすすめですよ。
また、自分を客観視するのも大切です。
例えば自分の1日の行動を紙に書いてみましょう。
このとき、どれくらいスマホを触っていたのか、SNSを見ていた時間がわかるように書くのがポイントです。
そうすると、「自分はこんなにもSNSを見ていたのか」とわかり、いかに時間を無駄にしていたか気付けるはずです。
これですぐにSNSがやめれるとまではいかなくても、冷静に自分を見つめ直し、依存症を克服するきっかけになるかもしれません。
また、診療内科や精神科などを受診し、カウンセリングを受けるのも一つの方法です。
依存症が酷い場合には病院での適切な治療も大切になってきます。
SNS依存でごみ屋敷になってしまったら
「そんなことでごみ屋敷になるなんて…」と思われる方もいるかもしれませんが、依存症が原因で家がごみ屋敷になってしまうことは珍しいことではありません。
例えば「買い物依存症」によるごみ屋敷の数は年々増加傾向にありますし、依存症は精神疾患とも関りがあると言われ、精神疾患とごみ屋敷は密接な関係にあります。
依存症を克服し、通常の生活を取り戻すためには部屋を片付けることから始めてみませんか?
とは言え、ごみ屋敷化した部屋の片付けは想像以上に時間や労力がかかります。
短時間で終わる掃除ではないため、学校や仕事など、毎日の生活の合間に片付けるのは大変ですよね。
もし、部屋がごみ屋敷状態になっていて困っているという方はプロの手を借りてみるのもおすすめです。
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また、ご家族の部屋を片付けたいという場合にはプロの手が入った方がスムーズに進むということもあります。
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2022/12/05