更新日:2023年3月20日
不用品回収業者であっても、全ての不用品を回収できるわけではないことをご存じでしょうか?
実は、同じように見える回収業者でも、扱えるごみと扱えないごみがあるのです。
知らずに依頼すると、「うちでは回収できません‥」と断られてしまい、お家の片付けが中途半端になってしまうかもしれません。
この記事では、不用品回収業者が回収できないもの・回収できるものを一気に解説します。
不用品の処分にお困りの方は、ぜひ参考にしてください!
目次
不用品回収業者が回収できないもの
ここでは、不用品回収業者が回収できないもの、断られやすいものを一気に解説します。
また、名古屋市での処分方法や、回収できる業者の特徴についても紹介するので、あわせて確認していきましょう。
盗品
当然のことではありますが、盗品は不用品として回収できません。
品物の状態や数、依頼者の様子などから、盗品の可能性が高い場合は、回収をお断りすることもあります。
万が一、盗品を不用品買取してしまった場合、古物営業法に則った対応がされていないと、業者側の責任も問われることがあるからです。
また、自転車を回収してほしい場合は、防犯登録を解除してから業者に依頼しましょう。
所有者が自分のまま処分してしまうと、次に使う人の迷惑になるだけでなく、トラブルに巻き込まれるリスクもあるからです。
動物の死骸
不用品回収業者は、動物の死骸を回収することはできません。
もし、ペットが死亡した場合は、ペット霊園を利用するか、地域の保健センターに連絡をして引き取ってもらいます。
名古屋市では、敷地内や空き家で動物の死骸を見つけた場合、環境事業所で受付が可能です。詳しくは下記を参考にしてください。
参照:名古屋市│動物の死体処理
注射針、薬品類(医療廃棄物)
在宅医療にともなって使用した注射針や薬の残りなどは、不用品回収業者で回収できません。
処方してもらった薬局や医療機関に回収してもらいましょう。
名古屋市では、以下のような医療廃棄物は「可燃ごみ」として処分できます。
- カテーテル類
- ストーマ袋、点滴バッグ
- 注射用シリンジ
針付きの注射器は、可燃ごみとして捨てずに、指定の針ボックスに入れて薬局に持参するか、往診医・訪問看護師に手渡します。
また、研究機関などで扱った血液や臓器の一部も、不用品回収業者で回収できないものです。感染性廃棄物の収集・運搬の許可を受けている処理業者に依頼しましょう。
猟銃、銃弾
猟銃や銃砲の弾は、不用品回収業者で回収できません。
火薬類取締法で銃の処分について規定があるため、近くの警察署に連絡し、銃砲火薬販売店などの専門業者で手続きを行う必要があります。
猟銃の廃棄処分については、日本火薬銃砲商組合連合会のホームページもチェックしてください。全国の認定販売店や廃棄の流れが確認できます。
参照:一般社団法人日本火薬銃砲商組合連合会
著作権・商標権を侵害するもの
著作権や商標権を侵害するものは、不正競争防止法に違反するため、回収できません。
- 偽物のブランドバッグ
- キャラクターの模倣品
- ブランド名を似せた商品
など、知的財産侵害物品と呼ばれるものは、税関での取り締まりが厳しくなりました。
不用品回収・買取を行っている業者は、コピー品の特徴も十分に把握しているため、注意深く鑑定しています。
正規品を回収してほしい場合は、ギャランティーカードなど証明できるものも業者に提示しましょう。
灯油
危険物である灯油は、不用品回収業者で対応できないことがほとんどです。
廃油は、特別管理産業廃棄物であるため、許可を受けている業者は限られています。ご自宅にある灯油は、以下の場所で引き取り依頼をしましょう。
- 購入した店舗
- ガソリンスタンド
- ホームセンター
ストーブなどに使用する灯油が余った場合、少量であっても、新聞紙やタオルに染み込ませて「可燃ごみ」として捨てる行為は、絶対に控えてください。
トラックで収集・運搬中に、発火や爆発する危険が高く、周囲を巻き込む事故になりかねません。
機密書類
個人情報や会社のデータが入った不用品は、業者によっては回収を断られる場合があります。
きちんと処分されていないと情報漏洩や事件につながる危険もあるため、慎重に業者を選ばなければなりません。
- 名簿
- CD-R、USB
- 契約書
などは、シュレッダーにかけるなど物理的に粉砕してデータが読み取れないようにしてください。
名古屋市では、CD-Rは「燃えるごみ」として、USBメモリーは、「小型家電」として処分できます。
不用品回収業者を選ぶ際は、溶解処理などの適切な工程で処分したことが分かる証明書を発行してくれるところが安心です。
仏壇、仏具
仏壇や位牌など宗教に関連している不用品は、回収を断られる場合も少なくありません。
家庭の事情や買い替えなどで手放すことを決めても、ごみとして自治体に処分するのは抵抗があるものです。
その場合は、安心して墓じまいするためにも、閉眼供養を行いましょう。
名古屋市でも、下記のお寺で供養が依頼できます。
広居山 妙行寺
住所:愛知県名古屋市中村区五反城町3丁目10
供養料:3,000円~
また、遺品整理を行っている不用品回収業者は、仏壇の供養・処分をまとめて行ってくれるところもあります。
遺品整理士が対応してくれる業者なら、他の遺品に関する相談や心のケアもしっかり行ってくれるため負担が軽くなるでしょう。
生ごみ、液体
家庭の生ごみや飲み残しの飲料水などは、不用品回収できない業者がほとんどです。
自治体のごみ分別ルールに従って、きちんと処分しましょう。
収集・運搬中に液体がこぼれてしまうと、他の不用品を汚染したり作業スタッフがケガをしたりする危険があります。
飲み物は、古布に染み込ませて燃えるごみとして処分するか、少量なら排水に流してください。
名古屋市では、食用油のリサイクルとして「バイオディーゼル燃料」の精製を行っています。
市内の74カ所のスーパーで回収しているので、詳しい持参方法やお近くの店舗については、下記を参考にしてください。
参照:名古屋市│廃食用油のリサイクル
汚物
ペットの糞尿など、汚物の処理について困っている方も多いのではないでしょうか?
汚物は、一般的な不用品回収業者では回収できないので、断られることがほとんどです。
そのため、可能な範囲でトイレに流すなど、自分で処分しなければなりません。
または、ごみ屋敷や遺品整理など特殊清掃に対応している専門業者なら、部屋の片付けとして対応してくれる場合もあります。見積もりの際など前もって相談しましょう。
土、コンクリートブロック
土やコンクリートブロックは、不用品として回収できないことがほとんどなので、各自治体のルールに従って処分してください。
名古屋市では、土はできるだけ自然に戻すか、造園業者に依頼することを推奨しています。
「可燃ごみ」として処分できますが、片手で持てる重さで1袋分という条件があるため、小分けにして処分するしかありません。
コンクリートブロックは、「粉砕困難なもの」に分類され、名古屋市愛岐処分場で処分しています。環境事業所では、個人で搬入するための手続きを受け付けているので、詳しくは環境事業所に相談してみましょう。
参照:名古屋市│各区の環境事業所
コンクリートブロックを回収できる業者は、「産業廃棄物収集運搬」の許可を持っています。
許可を受けた不用品回収業者の情報は、産廃情報ネットから調べることが可能です。
意外と大丈夫!不用品回収業者で回収できるもの
自治体では回収できない不用品や、「これは断られてしまうかな?」と思うものでも、意外と不用品回収業者が回収してくれるものを紹介します。
回収できる業者の特徴や、処分する際にチェックするポイントも知っておきましょう。
バイク、タイヤ
バイクや廃タイヤは、粗大ごみとして自治体で処分できません。販売店やガソリンスタンドに自分で持参するか、不用品回収業者に引き取りを依頼して下さい。
修理しても乗れない古いバイクや廃タイヤは、不用品回収された後、下記の資源にリサイクルされます。
- 再生ゴム
- 再生タイヤ
- セメント製造や製紙などで熱利用
まだ使えるタイヤは、不用品回収業者が買い取ってくれることも。
しかし、無許可の悪質業者だと、適切に処分できず不法投棄されることも少なくありません。
信頼できる業者は家庭ごみの処分ができる「一般廃棄物収集運搬」の許可と市町村の委託を受けています。回収費用に惑わされず、慎重に業者を選ぶことが大切です。
ピアノ
解体・搬出が難しいピアノは、名古屋市をはじめとする多くの自治体で処分できません。
ピアノを処分したい方は、不用品回収業者に回収・買取をまとめて依頼できる業者がおすすめです。
通常の回収費用とは別に、以下の料金が追加されるケースがあります。
- クレーン作業代
- 解体費
- 組み立て作業代
- 搬出に必要な人件費
特に、グランドピアノは少なくとも200kgはあるので、特殊な搬出方法を行ってもらう必要があります。依頼の際には、事前に見積もり依頼しましょう。
また、ピアノはメーカーや状態によっては、高額買取してもらえることもあります。
リサイクルショップや輸出先での販売ルートを持っている業者なら適正価格での査定買取が可能です。
庭木、植木
庭木や植木は、自治体で「燃えるごみ」として処分できるところが多いです。
しかし、空き家の片付けなど今すぐ処分したい場合は、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
庭木は、長い期間放置していると、広範囲に根を張って厄介ですよね。
近所に迷惑となったり、ケガをしたりする危険性もあるため、早めに解決することが望ましいでしょう。
業者の中には、剪定・伐採してくれるところもあるので、不慣れな作業を行わずに済みます。
リサイクル家電
名古屋市をはじめとする自治体では、家電リサイクル法に基づき、以下の家電は粗大ごみとして処分できません。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫、冷凍庫
- 洗濯機、衣類乾燥機
これらの家電は、「一般廃棄物収集運搬許可」を有する不用品回収業者または、市町村の委託した業者が、メーカーに運搬・引き渡し、リサイクルしています。
リサイクル料金とは別に、不用品回収業者には別途「収集・運搬料金」を支払わなければなりません。
まだ使える家電がある場合、買い取ってくれる業者を選ぶとお得に処分できるでしょう。上記以外の家電も同時に回収・買取できるので手間もかからないです。
パソコン
パソコンは、不用品回収業者で回収・リサイクルが可能です。
メーカーに引き渡されたパソコンは、再資源化センターでリサイクルすることが「資源有効利用促進法」で定められています。
- 金属
- アルミ
- 樹脂
- プラスチック
などの貴重な資源が、幅広い用途で再利用されます。
パソコンに「PCリサイクルマーク」がついているものは回収料金は基本的に無料です。
名古屋市では小型家電リサイクル法に基づき、回収ボックスを市内各地に設置。ボックスに入るサイズなら無料で処分できます。
サイズの大きいデスクトップやパソコン以外のプリンターなどをまとめて処分したい方は、不用品回収業者に依頼すると楽でしょう。
再資源化センターでは、HDDを物理的に破壊してデータ消去し、「廃棄証明書」が発行されます。
まとめ:不用品の処分に困ったら片付け専門業者「ラクタス」にご相談ください!
不用品回収業者は、古物営業法や廃棄物に関する法律に従って不用品を引き取るため、回収できないものがあることは事実です。
また、不用品回収業者によっても見解が異なることもあります。
- 遺品整理で不用品をまとめて処分したい
- 他の業者で断られてしまった‥
- ごみ屋敷で、分別できないごみが大量にある
このようなことでお悩みの方は、愛知・名古屋を拠点とする片付け専門業者「ラクタス」におまかせください。
ラクタスでは、機密書類のリサイクルや庭の剪定・空き家の解体作業など幅広いサービスを提供しています。
遺品整理やごみ屋敷の片付けにも精通しており、閉眼供養や不用品の高価買取も可能です。
自治体で捨てられないごみや他社の不用品回収業者で断られてしまったものは、ラクタスに気軽にご相談ください!