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投稿日:2023年5月12日
更新日:2023年5月12日

   

「生前整理」や「遺品整理」という言葉が知られるようになって、長い時間が経ちました。現在はそれに加えて「老前整理」という考え方も出てきています。ここではこの「老前整理」という言葉を取り上げて、

  • そもそも老前整理とは何のことか、始めるのはいつくらいからか?
  • 老前整理と似た言葉について
  • 老前整理のメリット
  • 老前整理で行うべきこと

    について解説していきます。

    老前整理とは何のこと? いつくらいから始めればいいの?

    「老前整理(ろうぜんせいり)」とは、「自分が老いる前に身の周りの整理を行うこと、またその整理そのもの」を示す言葉です。

    どれほど健康に気を遣っている人であっても、加齢に伴い、筋力や判断力は落ちていきます。そのため、まだ自分が現役のうちに、老境に差し掛かる前の整理を行おうという考えが出てきました。それがこの「老前整理」です。

    実はこの老前整理は、行っている人がかなり多いものでもあります。40代~60代の100人を対象にした調査によれば、40代のうちの50.7パーセントが、50代のうちの58.3パーセントが、60代のうちの57.1パーセントが、この老前整理に取り組んでいるという結果が出ています。

    「何歳から老前整理を行うべきか」についての明確な答えはありませんが、おおむね40代~50代で取り組むとよいのではないかと考える人が多く見られます。40代はまだまだ体力や判断力のある世代ですし、50代以降になるとお子さんが手を離れて「自分の今後」を意識しやすくなる世代であることも、このような考え方に影響を及ぼしていると思われます。

    出典:
    遺品整理・生前整理みらいプロセス「老前整理~50代・60代で始めるメリット・コツ・注意点~
    https://ihinseiri-process.com/seizenseiri-rozenseiri-40-50/

     

    老前整理と似た言葉はたくさんある! それとの違いとは?

    さて、この「老前整理」ですが、これと似た言葉はいくつかあります。たとえば「生前整理」「遺品整理」「ミニマリスト」などです。ここでは、老前整理のことをよく知るために、これらの似た言葉と老前整理の違いについて解説していきます。

    ・生前整理との違い

    老前整理も生前整理も、「自分が死ぬ前に行うものである」という点では同じです。
    しかし生前整理は、残していく家族が負担なく過ごせるようにと行うものであるのに対して、老前整理は年老いて自由がきかなくなる前に自分のために行うものであるという違いがあります。
    生前整理の場合は「自分が亡くなった後」のことを想定して行うのですが、老前整理の場合は「老境に差し掛かった自分が過ごしやすくするために行うもの」なのです。
    もちろん老前整理を行うことで生前整理(や、それに続く遺品整理)も楽になるのですが、「だれのために行うものか」「何を目的として行うのか」という点で、老前整理と生前整理は大きく異なります。

    ・遺品整理との違い

    老前整理は、老前整理は自分の意思で、自分が生きているときに行うものです。対して、遺品整理は、残されたご家族が行うものをいいます。
    老前整理と遺品整理の違いは、老前整理と生前整理の違いよりもさらに分かりやすいといえます。老前整理は「生きているときに、自分の力で行うもの」であるのに対して、遺品整理は「家族を亡くした人が、その片付けのために行うもの」であるという明確な違いがあります。
    なお、老前整理や生前整理を行った人が旅立った場合、そうではない人が旅立った場合に比べて、遺品整理が格段に楽になるといった特徴があります(個々の関連性については、下記で詳しくお話しします)。

    ・ミニマリストとの違い

    ミニマリストと老前整理は、しばしば「同じようなもの」と解釈されることがあるのですが、実はこの2つには大きな違いがあるとみるのが自然です。
    ミニマリストとは、「必要最小限のものしか持たないで過ごす人あるいはそのような生活そのもの」を指します。対して老前整理の場合は、「老いる前の支度」をすることが目的であって、「持ち物を必要最小限にすること」自体は目的としていません。

    またミニマリストとしての生活を選ぶ人には、若い人も相当に非常に多いといえます。しかし老前整理を行う人の年齢は、その特性上、40代以降となるのが基本です。
    加えて、ミニマリストとして生活していく場合は、「死ぬ前の準備」「老いる前の準備」という性質は持ちませんから、エンディングノートなどの「終活」につながることは基本的には行いません。対して老前整理の場合は、「終活」と結び付けられることが多く、エンディングノートなどの記載も視野に入ってくることになります(老前整理で行うべきことは、後述します)。

    「老前整理」と似た言葉はいろいろとあるものの、その性質や対象者、いつ始めるか、どのようなことを目的にするかは大きく異なります。

    もちろん、ミニマリストの人の老前整理はミニマリストではない人に比べて格段に楽に行えるという特徴があったり、老前整理を行った人は生前整理を行う際により効率的に行いやすくなったりするというメリットはあります。また、老前整理や生前整理を行った人が旅立った場合、残されたご家族が行う遺品整理が非常に楽になる……といったような関連性はあります。
    つまりこれらの言葉は、たしかに意味としては異なるものの、相互に関連性のある言葉だとはいえるのです。

     

    老前整理を行うことのメリット3つ

    ここからは、より具体的に、「老前整理を行うことによってどのようなメリットがあるか」について解説していきましょう。

    老前整理することで得られるメリットは、大きく分けて下記の3つです。

    • けがを防ぎやすくなる
    • 老後の人生設計をより良いものにできる
    • 家族にかける負担も少なくなる

    1つずつみていきましょう。

    ・けがを防ぎやすくなる

    老前整理は「持っているものを最小限にすること」を目的にするものではありませんが、それでも、老前整理を行うことで持っているものを減らすことができます。スペースを確保すればそれだけ動きやすくなりますし、行動導線も確保しやすくなります。

    個人差はありますが、人は年齢を重ねると、家で過ごす時間が長くなります。そのような状況で物があふれるほどにあると、どうしてもそれにけつまずいたりぶつかったりしてけがをするリスクが増えます。老前整理は、このような「家のなかで過ごすときに起きやすいけが」の発生リスクを下げてくれるものだといえるでしょう。

    なお、年齢を重ねると特に「大きいもの」の処分が大変になります。もちろん、洗濯機や冷蔵庫といった生活必需品の「大きいもの」を処分することはできませんが、「5人暮らしだったときに使っていた大きなタンス」「家族が多かったときには2階にも置いていたが、現在は使わなくなってしまった冷蔵庫」などのように、「家族の数が少なくなったために、不要になった『大きいもの』」は、老前整理を機に捨ててしまうとよいでしょう。年齢を重ねてから搬出する手間やけがのリスクを下げることができます。

    ・老後の人生設計をより良いものにできる

    意外に思われるかもしれませんが、老前整理を行うことは「老後の人生設計」をより良くすることに繋がります。
    たとえば実際に、「本人が昔引き継いだけれど、その価値が分からなかった土地や建物」が亡くなった後に見つかることはよくあります。「自分自身で土地を購入して家を建てた。遺産相続で親が持っていた土地建物を受け継いだが、別に使う予定もなかったので、そのまま放置していた」などのようなケースです。遺族がこれを処分しようと算定に出してみたところ、数千万円の価値があった……といった驚きの結果が出ることもあります。
    このような「本来ならば、老後の資金とできたであろう財産」を掘り起こせる可能性があるのも、老前整理を行うことのメリットです。

    ここでは「財産」のことだけを取り上げましたが、「人間関係」の整理や設計にも老前整理は役立ちます。「老前整理」というと、「今まであった人間関係で、不要なものを切り捨てる」と解釈されがちですが、実は老前整理における人間関係の整理はこれにとどまりません。
    たとえば老前整理を行う際に、昔親しく付き合っていた友人や親せきのことを思い出す人もいるでしょう。人生の終盤期に差し掛かることを意識した際に、彼らのことが気にかかり、連絡をしてみようと考える人もいるかもしれません。
    このように、老前整理は「今まで疎遠になっていた懐かしい人たちと、再び連絡を取り合うためのチャンス」をももたらしてくれるのです。

    ・家族にかける負担も少なくなる

    すでに述べた通り、老前整理は生前整理とは異なり、基本的には老境に差し掛かる自分のために行うものです。しかし老前整理を行っておくことで、残していく家族の負担が軽減されるのもまた事実です。そして、老前整理を行うことで生前整理がしやすくなるのも、前述した通りです。
    また、自分が70歳・80歳になったときに、一から生前整理をしなければならなくなったとしたら「あまりにも物が多すぎて面倒くさく感じる」と思う人もいることでしょう。しかし生前整理の前段階として、40代~60代で老前整理を行っておけば、「物が少ないから取り掛かりやすそう」と生前整理に意欲的になることも考えられます。

    老前整理や生前整理をまったく行わなかった人が亡くなった場合、残されたご家族はその整理に忙殺されることになります。遺産をどのようなかたちで相続するかの決断は、死亡後3か月以内に行わなければなりません。大切なご家族が亡くなった直後に、その人が持っていた財産はどのようなものか、マイナスの遺産はないのか、マイナスの遺産があるとすればどれくらいか……を探し出すのは、非常に大変です。
    しかし老前整理・生前整理で財産目録を作っておけば、この手間は大幅に軽減されます。またたとえ財産目録を整えるところまでいかなかったとしても、部屋を片付けておくだけで、権利証などを探しやすくなります。

    このように、老前整理には多くのメリットがあります。時間を見繕って取り組んでいくとよいでしょう。

     

    老前整理で行うべきこと~「終活」ともつながる部分のある老前整理

    老前整理のメリットを知ったところで、最後に「それでは老前整理ではどのようなことを行えばいいのか」について解説していきます。

    老前整理で行うべきことは、大きく分けて以下の3つです。

    • エンディングノートの作成
    • 財産運用や保険の見直し
    • 不用品の処分

    1つずつ解説していきます。

    ・エンディングノートの作成

    老前整理は、「終活」とも重なる部分があります。そしてその「終活」において欠かせないアイテムとして「エンディングノート」があります。
    エンディングノートは、関わりのあった人の連絡先や家系図、財産目録やそれを渡したい人、終末期の医療や葬儀・お墓の希望などを書き記すノートです。「遺言」とは異なるため、エンディングノート自体は法的な拘束力を持ちませんが、これがあることでご家族はあなたの希望を確認しやすくなります。

    もちろん、老前整理を行う世代(40代~)の場合は、まだまだ人間関係や財産状況も変わっていく可能性が高いといえます。そのため都度書き直しは必要となりますが、自分自身の頭の中を整理するうえではこれは非常に有用です。

    ・財産運用や保険の見直し

    上でも少し触れましたが、老前整理は「自分の持っている財産をクリアにすること」もできるものです。
    老前整理は、自分が持っている財産を洗い出し、それの有効利用を考えるきっかけともなりうるのです。また、現在入っている保険を見直し、「この保険は本当に自分にとって必要なものなのか」「もっと良い保険があるのではないか」を精査するための契機ともなりえます。
    ただ、不用意に投資先を変えたり、思い付きで保険をやめたりすると後々まで後悔することになりません。周囲の人とも相談し、決断は慎重に行いましょう。

    ・不用品の処分

    老前整理の大きな目的のうちのひとつが、「不用品の処分」です。すでに不要となった大きなタンスや冷蔵庫、もう着ない衣類などを処分することで、家をすっきりさせられるのが老前整理に取り掛かることの意味だといえます。
    なおこの「不用品の処分」は自分たちで行うこともできますが、大きなものなどの場合はどうしても処分が難しく感じられることもあるでしょう。その場合は、ぜひ専門家の手を借りてください。

    老前整理は、「老境に差し掛かった時に、自分が心地よく過ごせる環境を作るための手段である」といえます。
    少しずつ取り組んでいきましょう。

    本記事の監修者

    鍋谷萌子(ライター)
    終活カウンセラーの資格を持つ、元葬儀会社勤務のライターです。自分自身が「遺された家」の片付けを行った経験も元に、分かりやすく、正しいデータを紹介しながら、ゴミ屋敷の問題や空き家のトラブル、遺品整理・生前整理についての解説を行っていきます。

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