更新日:2023年6月9日
散らかった部屋を定期的に片付けていないと、あっという間にごみ屋敷になることも少なくありません。
ごみ屋敷になってしまった家は子供にとってどのような影響があるのでしょうか?
「子供のために綺麗にしたくても、どこから手をつけたら良いのか分からない」
このように悩んでいる方に向けて、ごみ屋敷の子供に与える悪影響や部屋を片付けるための方法について紹介します。
現状から一歩踏み出して、ごみ屋敷から抜け出しましょう!
目次
ごみ屋敷がもたらす子供への悪影響7つ
ごみ屋敷は、子供の成長過程において深刻な影響をもたらします。
現在、子供が直面している問題から、将来的に起こりうるリスクまで、詳しく解説します。
アレルギーなど病気にかかりやすい
ごみ屋敷に住んでいると、家に発生した害虫・害獣によって病気にかかりやすくなってしまいます。
ゴキブリやハエ・ダニなどの害虫は、ほこりや食べ残しなどをエサとするため集まりやすいです。またそうした害虫を好むネズミなどの巣窟になることも。
衣類や布団がダニだらけになると、虫刺されや湿疹など全身にできて、痒みが止まりません。
子供が掻きむしってしまうと、ますます肌のバリア機能が低下して、感染症や気管支喘息などのアレルギー疾患にかかりやすくなってしまいます。
友達にいじめられるきっかけになる
ごみ屋敷に住んでいると、人間関係に影響が出ることも珍しくなく、いじめの対象になる可能性があります。
毎日お風呂に入れず汗臭かったり、同じ服を着続けていて汚れていたりすると、自然と友達が離れていきます。
ごみ屋敷に住んでいることを知られることで、過剰にからかわれたり、嫌な噂をされたりする恐れも。
せっかく仲の良い友達ができても、その子の親にごみ屋敷に住んでいることが伝わると、距離を置くようにと言われることもあるでしょう。
精神的・身体的ストレスが大きい
ごみ屋敷に住む子供は、心身に多大なストレスを抱えています。
散らかってごみだらけの家の中では、まともな食事が食べられず、安心して眠ることもできません。
ストレスは、自律神経のバランスを崩す要因になり、下記のような症状が現れることがあります。
- 不眠
- 下痢
- 食欲不振
- 不安・イライラ など
ごみ屋敷での生活で積み重なったストレスは、心身の健やかな成長を妨げるのです。
集中力散漫により学力低下を招くことも
物が多すぎるごみ屋敷は、集中力が養われず勉強に適した環境には程遠いです。
散らかった部屋にいるだけでも、情報過多による脳疲労を起こし、やる気を削いでしまいます。
リビングや子供部屋で宿題をする習慣も身に付かず、学力に影響が出ることも注意しなければなりません。
大事な物でも粗末に扱ってしまう
整理整頓されていないごみ屋敷で育つと、無くし物や忘れ物が増えてしまいます。
手入れをしたり丁寧に保管する方法が分からないので、学校の共有物を粗末に扱ってしまうかもしれません。
また、友達の大事な持ち物を汚したり壊したりすると、トラブルの原因にもなるでしょう。
自己肯定感が低くなる
ごみ屋敷がきっかけとなる、いじめや学力低下などは自己肯定感を低くさせることにも繋がります。
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、価値がある存在だと認識する感覚のこと。
幼少期に自己肯定感が育まれないと、「自分は何をやってもダメだ」とネガティブに物事を捉えチャレンジ精神が失われます。
- 対人関係
- 部活動
- 受験勉強
- 進学・就職
など大事な場面で大きな悪影響を及ぼしかねません。
将来大人になった時にごみ屋敷を作りやすい
ごみ屋敷で育てられた子供は、散らかった状態が問題であると認識せず、当たり前に過ごしてしまう場合もあります。
その結果、将来自立した時に整理整頓ができず、ごみ屋敷になってしまうことも少なくありません。
- 要領が悪く仕事が進まない
- 時間を守れない
- 無駄遣いが多く浪費癖がある
など片付け以外にも影響が出てくることも考えられるでしょう。
子供を育てる家がごみ屋敷になる原因
子供が住んでいる家庭がごみ屋敷化してしまうのは、何故でしょうか?
その背景には、複数の原因が考えられます。
シングル・ワンオペ育児で時間がない
シングルマザー(ファーザー)や、ワンオペ育児で日々慌ただしいと、片付けや掃除の時間が十分に取れないことも多いです。
朝早くから仕事に行き、帰宅後に買ってきたお惣菜で食事を済ませて、子供をお風呂に入れるだけでも精一杯。
部屋には洗濯物や洗い物が溜まり、1番忙しい朝はごみ出しができないこともあるでしょう。
しかし、片付けを後回しにして優先順位が低くなると、ますますごみが溜まってしまいます。
イライラ・孤独を感じている
ごみ屋敷を片付けたいと本音では思っていても、なかなか行動できないこともあります。
部屋が散らかった状態は心の余裕を無くしイライラを増長させることも。
一度投げやりになってしまうと、あっという間に部屋が散らかることも珍しくありません。
また、家族の仲が悪かったり、コミュニケーションが不足していたりと、孤独を感じやすい状況もごみ屋敷を作ります。寂しさや孤独を埋めるように、ごみを増やしてしまうこともあるのです。
産後うつ、育児ノイローゼになっている
母親が産後うつや育児ノイローゼになっていると、掃除ができずにごみ屋敷になることがあります。
妊娠・出産を経て、産後うつになる人は10人に1人の割合であり、決して珍しい病気ではありません。
特に初めての育児だと、赤ちゃんのお世話だけで毎日精一杯で、オムツなどのごみが溜まりやすいです。
育児の悩みを一人で抱え込んでいると、散らかったリビングやシンク・トイレなどの水回りの掃除などの全ての家事が面倒になることも。
完璧主義で真面目な性格の人ほど、産後うつや育児ノイローゼになりやすく、周囲に頼ることが苦手な傾向があります。
精神疾患・身体の障害を患っている
ごみ屋敷は、整理整頓が苦手だったり、ものを溜め込んだりする精神疾患が関係していることがあります。
- ADHD(注意欠陥多動性障害)
- 統合失調症
- 発達障害
- 強迫性障害 など
この他にも、足腰が悪いなど身体的な問題でごみ捨てが億劫になることもごみ屋敷になった原因の一つかもしれません。
ごみ屋敷だと思っていない
ごみ屋敷で子供と生活している保護者の中には、自分の家をごみ屋敷だと認識しておらず悪化の一途をたどるケースもあります。
もともと収集癖があり「いつか使うかもしれない」と思って、明らかなごみでも捨てるのが苦手な方も多いのではないでしょうか。
パートナーや子供が無理やり捨てようとしても、捨てることを強く拒む場合もあるため、なかなか片付けが進みません。
こうした状態には、物を集めることで安心を得ている「ためこみ症(ホーダー)」と呼ばれる精神疾患が関係している可能性もあります。
子どもが住むごみ屋敷を放置するとネグレクトに?
ネグレクトとは、いわゆる「育児放棄」のことであり、厚生労働省では下記のように定義されています。
幼児・児童・高齢者など社会的弱者に対し、その保護・世話・養育などを怠り、放任する行為 参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「ネグレクト」 |
- 不潔な衣類を着させている
- 病気にかかっているのに病院に連れていかない
- 十分な食事を与えない
上記のような行為は、児童虐待の一種であるネグレクトに該当します。
また、保護者が精神疾患などを患っている場合、本人も衛生面や食事など基本的な生活行動を怠ることで「セルフ・ネグレクト」に陥っている場合も。
ネグレクトの状況に至っていなくても、ごみ屋敷そのものは子供にとって害でしかありません。
子供同士の人間関係や健康状態に大きな変化がみられない時も要注意です。
「元気に育っている」と思っても、積み重なるストレスや不安が将来に悪影響を及ぼすため、早期にごみ屋敷を片付ける必要があります。
子供のためにごみ屋敷から抜け出すための解決策
さまざまな原因でごみ屋敷になった家は、どのように片付けたら良いのでしょうか?
ここでは、子供のためにごみ屋敷から抜け出すための具体的な解決策を紹介します。
パートナーが片付けてくれないとお悩みの方も参考にしてください。
子供と約束をする
ごみ屋敷を片付けるための第一歩として、子供と約束をすることをおすすめします。
散らかった家が普通になってしまうと、掃除をするにもモチベーションが湧かないことも少なくありません。
友達を呼ぶ日を決めるなど、子供と話し合って約束することで、目標に向かって行動しやすくなるでしょう。
来客予定があれば、見られるという意識が働き、効率良く片付けが進みます。
ただし、ごみの量が多すぎる場合、自力でのごみ処分・清掃では時間が足りないこともあるため、注意してください。
まずは病気の治療を優先する
ADHDや産後うつなどの病気が影響している可能性のある方は、まずは病気の治療を最優先に考えましょう。
精神科や心療内科で、カウンセリングを受けて適切な治療を受けてください。
部屋の片付けが出来ていないことに関しても一緒に相談して、無理のない範囲で片付けを始めることが大切です。
自治体の支援センターを利用する
病院にいきなり受診するのに抵抗がある方は、自治体での支援サービスを活用することもおすすめです。
名古屋市では、発達障害で生活面で困っている方を対象として、適切な医療機関の紹介や情報提供を行っています。
参照:名古屋市│りんくす名古屋
また産後の不調がある方は、産後ケア事業を活用して、助産師・保健師に相談しましょう。
他の人に相談する
シングルマザーやワンオペなど社会的な孤立から、ごみ屋敷になる人は多いです。
まずは一人で解決しようとせずに友人など信頼できる相手に相談することも検討しましょう。
実際の片付けのサポートは得られなくても、「一人ではない」という安心感が、行動を移すきっかけになる場合があります。
リビングやキッチンがごみだらけだと家族とのコミュニケーションが希薄になりやすいです。まずは外食などの機会を設けてお互いの意見を話し合うことが片付けるきっかけの一つになるかもしれません。
片付け専門業者に依頼する
子供のために一刻でも早くごみ屋敷を片付けたい方は、片付け専門業者に依頼することもおすすめです。
プロにまかせることで、仕事や病気の治療と平行しながら部屋が綺麗になります。
主なメリットは下記の3点です。
メリット①周囲に知られずに作業できる
片付け専門業者に依頼すれば、近隣にごみ屋敷だと知られる前に綺麗に片付きます。
家に溜め込んだ大量のごみや不用品を、一気にごみ出しすると不審に思われることも少なくありません。
分別の方法を間違うと、近所の人から指摘されて、ますますごみ捨てがしにくくなるケースも。
専門業者なら、夜間や早朝など人目につかない時間帯にスピーディーに作業してくれるので、子供の友達や親に知られる可能性も低いです。
メリット②消臭・害虫駆除で住みやすい家になる
ごみ屋敷の片付けを自力で行う時に直面する問題が、「悪臭・害虫」です。
生ごみを放置すると床に汚水が染みこんで、害虫が大量に発生して嫌な臭いも簡単にとれません。
専門業者なら、ごみ屋敷の特殊清掃の技術と豊富な経験があるので、専用洗剤や清掃道具を駆使して、徹底的に綺麗にしてくれます。
- 抗菌・消臭効果のあるコーティング剤塗布
- 専用の殺虫剤噴霧による害虫駆除
- 壁紙の張り替え、水回りの清掃 など
子供の健康のためにも、ごみ屋敷清掃に適切な対応をしてくれる業者を選びましょう。
メリット③不用品が減り子供部屋を用意できる
専門業者は、不用品やごみの種類・大きさ問わず、まとめて回収してくれます。
自力で袋詰めして自治体に処分する手間もなく、家にあったごみが一気に減るのは大きな魅力といえるでしょう。
不用品がなくなることで、リビングや物置部屋にゆとりが生まれ、子供部屋を用意することも可能です。
- 勉強の習慣が身に付き集中力を鍛えられる
- 家族でテーブルを囲んで食事ができる
- 身体を休めるスペースができて睡眠の質が上がる
子供だけでなく、家族全員の心身の健康に良い影響をもたらしてくれるでしょう。
まとめ:子供がいるご家庭のごみ屋敷の片付けなら専門業者「ラクタス」におまかせください!
- ごみ屋敷だと知られたくない
- 子供の世話で片付ける余裕がない
- 短時間で家を綺麗にしたい
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