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投稿日:2023年7月4日
更新日:2023年7月4日

DIYが好きな人はホームセンターなどで木材を購入する方も多いのではないでしょうか。
最近は100均でも手に入ることもあって、木材は誰でも手軽に手に入れることができます。

我が家でも子どもたちと一緒に棚を作るためにホームセンターで木材を購入し、木を切ったり色を塗ったりと初めてにしては楽しめたなぁという記憶があります。
しかし、私のような素人は木材をピッタリ使い切ることができず、切れ端や必要ない木材などが結構余ってしまうことも。
近所の家でも、庭にDIYで使用した切れ端が段ボール箱に詰められているのを見かけて、同じような人がいるのだと感じました。

このように「木材を使い切れなかった」「棚が不要になり解体した」などの、不要になった木材はどのように捨てたらよいか迷うこともありますよね。
小さな切れ端ならともかく、長いものや重さのあるものは「いつか切って捨てよう」と思いながら先延ばしにしてしまうことも。

しかし木材は放置していると湿気を吸いやすく、カビや反りの原因になります。
当然、カビが生えた木材は使用できませんし、反り返ってしまった木材をまっすぐに直すのは時間がかかり、使用したいときにすぐ使えません。
また、パインの様な板材を床においておくと数日で虫が湧くこともあるため、早めに処分するのがおすすめです。

今回は木材の処分方法や、処分にかかる費用などを解説していきます。

やってはいけない!木材の捨て方

不要になった木材は適切に処分しなければなりません。
以下のように間違った方法で処分してしまうと、法律違反になってしまうこともありますので注意しましょう。

NG1.自宅で焼却して処分する

木材は「木だから」と言って自宅で焼却処分しようとする人もいます。
しかし、木材を自宅で焼却することはNG行為だとされています。

自宅の庭などでの焚き火やバーベキューは、違法とはなりません。
しかし、家庭ごみを不適切な設備や方法で焼却処分することは法律で禁じられています。

木材は家庭ごみ、つまり廃棄物に当たるため自宅で焼却した場合「廃棄物処理法」によって「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される」場合があります。

そもそも焚火用の『薪』と『木材』では用途が異なるため、安易に燃やすというのも良くないでしょう。
DIY用の木材に多い、防腐処理や塗料が塗られた木材を燃やすと悪臭を伴う化学物質を放出し、健康を害する恐れがあります。
また、接着剤を使用した木材は燃やすと有毒ガスや煙が発生します。
このことからも自分で焼却するのではなく、適切に処分するのがよいでしょう。

NG2.山や川などの自然に捨てる

木材や木くずなど、元は木であるからと言って山などの自然に捨てることは「不法投棄」となります。
不法投棄は木材の焼却と同じく「廃棄物処理法」によって規制されており、違反した場合には「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科される」とされ未遂も罰せられます

不法投棄は誰にも迷惑をかけていない、と考える人もいますが、環境への影響、土地の所有者や不法投されたごみを片付ける人など、必ず誰かに迷惑・損害を与えているということを忘れないようにしましょう。

木材の適切な処分方法とは

ここからは木材の処分方法についてご紹介していきます。
木材の状態や量、かかる費用などを比較して自分に合った処分方法を見つけてくださいね。

処分方法1.自治体で処分する

木材は、燃えるごみや粗大ごみなどで自治体で処分できることがほとんどです。
基本的にほとんどの自治体で大きさが小さいものは可燃ごみ(木くず扱い)、30㎝角以上などの大きいものは粗大ごみとなります。
ウッドチップや木くずなども基本的には可燃ごみ

しかし大きさや木材の種類などでルールが異なる場合や、自治体によっても条件が異なるため、必ず地域のごみ出しルールを確認してから捨てるようにしましょう。

一例として、木材の処分方法を自治体ごとにまとめてみました。

自治体名 木材のごみ出しルール
名古屋市 ・30㎝角以下のもの(木くず扱い)…可燃ごみ
・30㎝角以上のもの…粗大ごみ(直径15cm×長さ150cmまで)(複数あるときは1束にする)
大阪市 ・30㎝角以下のものまたは棒状で1m以内のもの…可燃ごみ
・30㎝角以上・1m以上のもの・量が多い時…粗大ごみ
横浜市 ・50㎝未満…可燃ごみ
・50㎝以上…粗大ごみ
浜松市 ・太さ5㎝未満・長さ60㎝未満…可燃ごみ(3束または3袋まで)
・可燃ごみにできない大きなものは連絡ごみ

※30㎝角とは…一辺の長さが30㎝のもの
ネジや釘など金属パーツなどは取り除いて処分

【粗大ごみ申し込み方法】

  1. 自治体のホームページや電話から申し込みをする
  2. 粗大ごみ処理券を購入(処理手数料の支払い)し、必要事項を記入後、粗大ごみに貼りつける
  3. 指定された日時、場所に粗大ごみを出す

少量や小さな木材であれば、可燃ごみとして無料で処分できます。
大きさが普通ごみに適さない場合でも、自分で切って小さくすれば普通ごみになります。

粗大ごみで出す場合、1本~1束が200円~300円前後。
費用はかかってしまいますが、比較的安く処分できるでしょう。

ただし、木材が大量にある場合は申し込みや運搬の手間がかかってしまいます。
その場合は次の、「粗大ごみ処理施設」へ持ち込む方法もおすすめです。

処分方法2.ごみ処理施設へ持ち込む

自治体によっては、直接粗大ごみを持ち込むことのできる「ごみ処理施設」があります。
運搬手段は必要ですが、自治体による収集より安く処分ができ、一度に大量のごみを処分できるなどのメリットがあります。
処理施設によって事前に申し込みが必要な場合や、受付時間や処分できるもののルールなどが異なりますので、持ち込み先に合わせて処分するようにしましょう。

一例として名古屋市の持ち込み方法をご紹介します。

【名古屋市の自己搬入の方法】

  1. ごみを車両に積んだ状態で、ごみが発生する区の環境事業所で受付する
  2. 申し込み後、指定された搬入先へ持って行く
  3. 処理施設にて計量、手数料の支払いを行う
  4. ごみを搬入して終了

※木材が複数ある場合、袋詰めや結束などをしておく
ネジや釘など金属パーツなどは取り除いて処分

名古屋市では処理手数料が10㎏まで200円と決まっており、現金で支払うことになっています。
ほとんどの処理施設では重さによって手数料が決められているため、自治体や処理施設に確認しておきましょう。

処分方法3.リサイクルショップで売却する

ある程度のまとまった量があり、木材の材質などによっては買い取ってもらえることもあります。
ただし、木材の買取はどのリサイクルショップでも行っているものではないため、事前に対象店舗が近くにあるかどうかの確認が必要です。

「木材 買取」とインターネットで検索すれば、さまざまな情報が出てきます。
買取してもらえる木材は規格品や状態の良いものなどの条件があるため、自宅のDIYで余った木材などは不向きかもしれません。

処分方法4.フリマアプリやネットオークションで売却する

フリマアプリやネットオークションでは、個人間でやりとりができるため、一般的には売れないようなものでも買い手が見つかることがあります。
木材に関しても、ウッドチップや木片などが取引されているところを見ると、ガーデニングやDIYを行う方に需要があるようです。

出品はサイトやアプリから登録をすれば誰でも行うことができます。
利用方法は以下の通りです。

  1. 商品を出品する(写真や詳細、値段などを載せる)
  2. 購入希望者とのやりとり
  3. 購入が決まったら商品の発送
  4. 受け取り確認ができたら完了

利用の際のポイントとして、商品の写真や大きさ、傷の有無などをきちんと表記するようにしましょう。
取引後に「写真と色が違う」「大きさが表記と違っていた」などの、クレームやトラブルを避けるためにも商品の情報は重要です。

また、発送の際の送料を出品者負担にするのであれば、事前にいくらかかるのか想定しておきましょう。
木材の大きさによっては発送が困難な場合や、送料が高額になってしまうことも考えられます。
その上、フリマアプリやネットオークションでは取引の際に10%程度の手数料もかかります
「手間がかかった上に損をしてしまった…」ということにならないよう、かかる費用を考慮して値段を考えるようにしましょう。

処分方法5.欲しい人に譲る

キレイな木材は意外にも欲しいという人が身近にいるかもしれません。
知り合いにいない場合は「ジモティー」という無料の掲示板を利用すれば、欲しい人が見つかることもあります。

ジモティーは自分が不要な物を必要としている人に譲ることのできる掲示板で、木材以外にもさまざまなものが掲載されています。
会員登録すれば誰でも利用できるため、利用してみてはいかがでしょうか。

「地元の人に譲る」がコンセプトであるジモティーは、「無料で」「直接引き取れる人へ」が基本です。
しかし売ることも、遠い方には送ることもできますので、状況に合わせて出品してみてください。
ただし、直接引き渡した場合は利用料が無料ですが、ネット決済では決済手数料が5%かかり、コンビニ決済は追加で100円、振込決済では振込手数料250円(1万円以下は事務手数料250円)などがかかります。

処分方法6.不用品回収業者へ依頼する

「大量の腐った木材があって処分に困っている」
「釘や金属のパーツが付いているまま」など

自治体の可燃ごみや粗大ごみで処分しにくい木材や、売ったり譲ったりできない木材など、処分しにくいものでも回収してもらえるのが「不用品回収業者」です。

一般的には家具や家電などを回収しているイメージが強いと思いますが、一部の回収対象外のもの以外、基本的には何でも引き取ってもらえます。
自宅までトラックで回収しに来てもらえるほか、土日祝日対応や早朝・夜間対応も可能なので、自分の都合に合わせて利用できるのも大きなメリットです。

しかし、不用品回収業者の数は多く、どの業者を選べばよいか迷う方も多いはず。
残念ながら無許可の悪質な業者もあるため、業者選びは慎重に行うのがおすすめです。

必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」の許可を得ている業者を選び、できれば複数社から見積もってもらうのが良いでしょう。
「ラクタス」のグループ会社である「出張回収センター」は業歴15年の実績のある不用品回収業者で、安心してご利用いただけます。
メールでの無料見積もりも可能ですので、お気軽にご相談ください。

木材の処分時の注意点

木材の処分時に注意したいことをあげてみました。

釘・ネジなどの金属パーツに注意する

一般家庭ではDIYで利用することの多い木材。
捨てるときには木材についた釘やネジなどは取り除かなくてはいけません。
しかし長年利用した後の釘やネジは錆びついて取れないことも多く、すべて取り除くのに大変な労力がかかったり、ケガをしたりする可能性もあります。
金属パーツが大量にある場合は、木材についたままでも一緒に回収してもらえる「不用品回収業者」へ依頼するという方法もあります。

運搬時のケガや車内の汚れなどに注意する

大量の木材はごみ処理センターへ持ち込む方法もあります。
その際は自分で車へ積み込む必要があり、場合によっては自分で荷下ろしをすることも。
せっかく安く処分ができても、車内が汚れたり傷が付いたり、ケガをしてしまっては気持ちよく処分ができたとは言えません。
処分時には売られている状態のキレイな木材ではないことも多く、棘が出ていることや腐敗していることもあるため、気を付けて運搬するようにしましょう。

木材と一緒に処分することの多い資材の処分方法

木材の処分時には、DIYなどで使用した資材を一緒に捨てることもあります。
処分に悩む資材の捨て方をご紹介します。

塗料(ペンキ・防腐剤など)の捨て方

DIYに欠かせない塗料ですが、余った場合の捨て方がわからないという方もよくいらっしゃいます。
まずやってはいけないのが、塗料が入ったまま捨てたり、排水講などに流したりすることです。
少量であれば新聞紙や布などに塗り広げ、乾かしてから可燃ごみで処分します。
量が多い場合には、「塗料固化剤」を使用して、固めてから自治体のルールに従って捨てるようにしてください。
ただし、自治体によっては塗料の回収を行っていないこともあるため、事前に確認するようにしましょう。

スプレー式のものも同じように中身を紙や布に出し切って、空のスプレーにしてから捨てるようにしましょう。
不用品回収業者では業者によって中身が入ったまま引き取ってもらえることもあります。
大量にあることや手間をかけずに処分したい場合は問い合わせてみるとよいでしょう。

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余ったペンキの捨て方を紹介!水性と油性の違いや注意点も解説

釘やネジなどの金属類の捨て方

釘やネジは多くの自治体で「不燃ごみ」として回収しています。
そのまま袋に入れてしまうと収集時に作業員がケガをする恐れもあるため、紙で包み、「キケン」と明記してから出すようにしましょう。

同じように工具類も不燃ごみで処分することができます。
ただし30㎝角以上のものは粗大ごみであることや、自治体によってもルールが異なるため、確認してから処分するようにしてください。

木材の処分まとめ

木材はDIY初心者でも扱いやすく、手に入りやすいため購入したことがある方や購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし大きさや種類が多いこともあり、ものによっては処分に苦労することも。

木材は「自然の中に捨てること」や「燃やすこと」が禁止されています。
適切な処分方法をいくつか知っておくことで、今後も木材を安心して購入できるのではないでしょうか。

2023-06-13

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