更新日:2023年10月13日
エアコンは定期的に掃除をしていないと、カビやほこりで汚れてしまい、健康に悪影響を及ぼしたり電気代が高くなったりと良いことがありません。
特にカビが付着したままエアコンを放置すると、嫌な臭いが気になるばかりか水漏れや故障につながることも。
目に見える汚れが気になっても自分でどのようにエアコンを掃除すれば良いのか分からず、困っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、エアコンクリーニングを自分でしたいという方に向けて、掃除できる範囲や道具、パーツ毎のお手入れの手順を紹介します。
正しい方法で、エアコンを清潔にしましょう!
目次
エアコンは自分で掃除できる?
冷房や暖房として家で快適に過ごすために欠かせないエアコンは、一年を通して稼働時間が長い大型家電の一つです。
高い場所にあるため、つい掃除を後回しにしがちですが、自力でキレイにできる部分もあります。
エアコンを適切にお手入れすれば、冷暖房の効き目がグンと良くなることを実感できるかもしれません。
自分で掃除できるエアコンのパーツは?
エアコンは、自分で掃除しても良い部品とプロに依頼すべき部品に分かれています。
自分で掃除できる範囲 | 自分で掃除が難しい範囲 |
・本体カバー ・フィルター ・吹き出し口 ・ルーバー |
・ドレンパン ・熱交換器(アルミフィン) ・送風ファン(シロッコファン) |
高速回転することで部屋の空気を吸い込むシロッコファンは、タバコのヤニやほこりで汚れが気になる部分です。見える範囲だけでも自分で掃除しようとすると、モーター部分に洗浄液がかかって損傷・ショートの原因となるため控えましょう。
ドレンパンは、汚れと結露水が溜まっているエアコン内部にあるパーツのことです。表側からは見えない部分なので、知らないうちにヘドロのような汚れが溜まることがあります。
エアコン掃除の頻度│黒い汚れはカビ・ほこり!
一般的な目安として、エアコンの掃除の頻度は週に1回といわれています。
ただし、エアコンの吹き出し口から黒い汚れが見えたら、カビ・ほこりが付着している証拠なので、すぐに掃除しましょう。
また、夏は冷房による結露でカビが繁殖しやすくなるため、暖房シーズンよりもお手入れの頻度を多くすると安心です。
キッチン・ダイニングに近いエアコンなら、油の臭いがつきやすくベタつくため、こまめに拭くことをおすすめします。あまりエアコンを使っていない部屋のフィルター掃除なら2週間に1回のペースでも問題ありません。
自分でエアコンを掃除する方法【事前準備】
エアコンは、自宅にある道具で簡単にお手入れができます。
正しい方法で定期的に掃除をすれば、キレイなエアコンを維持できるだけでなく、掃除の時間も短縮できるでしょう。
掃除を始める前に準備することや気をつけたいポイントを紹介します。
準備①エアコン掃除の道具を揃える
まずは下記リストを参考に、普段のエアコン掃除に必要な道具を揃えましょう。
基本的には100均ショップやホームセンターで安価で手に入るものばかりなので、準備しやすいです。
- 新聞紙またはレジャーシート
- 雑巾またはタオル2~3枚
- 割り箸・輪ゴム
- ハンディモップ
- 歯ブラシ
- スポンジ
- 台所用中性洗剤
- アルカリ電解水
- 掃除機
- 脚立
- ゴム手袋
- ほうき・ちりとり
各パーツごとに使用する道具は手順とあわせて紹介します。
準備②エアコン周囲を養生する
エアコン掃除に必要な道具を準備したら、周辺の養生を行います。
掃除中に外側からは見えない汚れが落ちてきやすいため、周囲のカーペットやソファ、棚などは移動させておきましょう。
エアコンの下には新聞紙やレジャーシートを敷き詰めてください。床の養生が終わったら、脚立を設置して安全に作業ができる環境を整えます。グラグラと不安定な椅子は思わぬケガに繋がるため使用しないようにしてください。
準備③エアコン本体のコンセントを抜く・ブレーカーを切る
エアコンの掃除を始める前に、必ず運転を停止して電源コードを抜きましょう。電気が通った状態のまま掃除すると感電する恐れがあり非常に危険です。
また、電源がついた状態だと、運転を消しても内部のシロッコファンが回転している可能性があるため、ケガをしてしまいます。
コンセントが固くて抜きにくい場合は、エアコンのブレーカーを切って対応すれば問題ありません。
本体カバー・フィルターの掃除方法
ここでは、手軽にお手入れできる本体カバーやフィルターの手順を紹介します。
週末に1回、30~40分程度でできるので、ぜひ習慣に取り入れてみてください。
本体カバーの取り外し方とお手入れの手順
▷使用する道具 ハンディモップ、雑巾(柔らかめ)、中性洗剤 |
- カバーやエアコン上部のほこりをハンディモップで軽く除去する
- 本体カバーの左右にある凹凸部分に指をかけて上に持ち上げる
- 軸から外し、ゆっくりと手前に引いてカバーを外す
- 乾いた雑巾・中性洗剤を含ませた水で拭く
※本体カバーの取り外し方は各メーカー・機種によって異なります。
エアコンの本体カバー(前面パネル)や上部にはほこりが積もりやすいです。
汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を数滴垂らした水で硬く絞り、丁寧に落としてください。ゴシゴシし過ぎると表面が傷つくことがあるため、柔らかい布やタオルが望ましいです。
エアコン内部に吸い込まれるほこりの量を抑えられるので、結果的にエアコンが長持ちするでしょう。
フィルターのお手入れの手順
空気の通り道であるフィルターには、チリ・ほこりや油汚れが目詰まりしやすいです。
フィルターの表面に付着した汚れは、裏からシャワーを当てると水圧でスッキリときれいになります。掃除機と水洗いで頑固な目詰まりを解消しましょう。
▷使用する道具 スポンジ、歯ブラシ、掃除機、中性洗剤、シャワー |
- 本体カバーをあけて左右のフィルターのほこりを掃除機で吸い取る
- フィルターを手前に引き出す
- フィルターの表面から掃除機でほこりを吸い取る
- フィルターの裏面からシャワーを当てて水洗いする
- 中性洗剤をつけたスポンジや歯ブラシで細かい汚れを擦り洗いする
- タオルで軽く水分をとって、日陰で乾燥させる
水洗い後は、直射日光を避けて十分に乾燥させることでカビの増殖を予防しましょう。フィルターは強い力を加えると破損しやすいため、優しく洗うように心がけてください。
吹き出し口・ルーバーの掃除方法
フィルター掃除が終わったら、吹き出し口と羽部分(ルーバー)を掃除します。エアコンから部屋に空気を送る出口なので、カビやほこりが付着していると部屋一面にまき散らす原因になってしまいます。少なくとも1カ月に1度はお手入れをすると良いでしょう。
ルーバーは壊れやすいため無理に取り外さない
▷使用する道具 ハンディモップ、雑巾(柔らかい布)、割り箸・輪ゴム、アルカリ電解水 |
- ルーバーの見える範囲のほこりをハンディモップで取り除く
- 割り箸に雑巾を巻いて、ぬるま湯やアルカリ電解水をつける
- 隙間のカビ汚れを雑巾で拭き取る
エアコンの吹き出し口の掃除なら、市販の専用ブラシもおすすめです。ファンファン(コパ・コーポレーション)は水だけで汚れを吸着してくれるので、普段のお手入れにぴったり。
ルーバーは薄いプラスチック製であるため、負荷をかけると割れてしまう恐れがあります。SHARPのエアコンのルーバーは取り外してお手入れ可能ですが、メーカーによっては取り外しを推奨していないこともあるため、注意してください。
参照:SHARP│上下風向ルーバー・左右風向ルーバー・吹出口のお手入れ方法
室外機・ドレンホースの掃除方法
エアコンの掃除で忘れてはいけないのが、室外機とドレンホースのお手入れです。
ドレンホースはエアコンから発生した水を排出するもので、周囲にある落ち葉や泥などのゴミが原因で詰まりや水漏れが起こすことがあります。
▷使用する道具 ほうき、ちりとり、雑巾、割り箸・輪ゴム |
- エアコンのコンセントを抜く
- 室外機の表面の汚れを雑巾で拭き取る
- ドレンホース内の汚れを雑巾を巻きつけた割り箸で掻き出す
- 室外機・ドレンホース周囲のゴミを掃き掃除する
室外機の背面は、アルミフィンが露出しているため、素手で触ってはいけません。水をかけると故障しやすいため、乾いた雑巾で拭き取りましょう。
お掃除機能付きエアコンを自分で掃除する方法
お掃除機能付きエアコンとは、フィルターのほこりを付属のダストボックスに自動で溜めてくれる特徴があります。
従来のエアコンよりもフィルター掃除の負担が少なくなるとはいえ、全く掃除をしなくていいわけではありません。ダストボックスに溜まったほこりは、少なくとも年に1回は掃除が必要です。
▷使用する道具 ハンディモップ、雑巾、掃除機 |
- 本体カバーを開ける
- ダストボックスのロックを解除して取り出す
- ダストボックス内のほこりを掃除機で吸い取る
- ぬるま湯で硬く絞った雑巾で拭く
お掃除機能がついているのか分からない方は、リモコンに「手動おそうじ」「フィルター掃除」というボタンがあるか確認してみましょう。
ほこり・チリはダストボックスに集めてくれますが、ベタベタとした油汚れを吸い込んだ場合は、自分でフィルターの掃除をしなければなりません。
自分でエアコン掃除をする時の注意点
エアコン掃除は、自分で行える範囲を超えると故障の原因になってしまいます。
また、不適切な道具による事故も発生しているため、注意点を把握しておきましょう。
市販のエアコン洗浄スプレーは故障・発火の原因になる
自分でエアコンを掃除しようと思った時に、用意したくなるエアコン洗浄スプレーや専用クリーナー。
スプレー式やムース状の洗浄液で臭いや汚れが取れるといいますが、噴射してはいけない部品に洗浄液が付着すると、エアコン内部が故障することもあります。さらに、洗浄液がついたままエアコンを稼働することで出火や死亡事故も確認されているため、非常に危険です。
エアコンのお手入れをする際は、必ず取扱説明書をチェックして、自分で掃除していい部品なのか調べましょう。
参照:独立行政法人 製品評価技術基盤機構│エアコンの内部洗浄による事故に注意
エアコン内部のカビ臭さが残ることも
せっかく自分でエアコンを掃除しても、ツンと酸っぱい臭いが残ってしまうことがあります。
原因は、ドレンパンやアルミフィンに蓄積した汚れである可能性が高いです。特に夏は、エアコン内部に結露が溜まり、湿度が高い環境にあるため、細菌やカビが発生しやすくなっています。
エアコンの臭いの対処法については、下記の記事も参考にしてください。
熱交換器(アルミフィン)は基本的に触ってはいけない
熱交換器とは、フィルターを外すと見えるアルミの板のことで、温度調整を行う重要な部分です。
お手入れ方法の動画を見ながら自分で掃除する人もいるようですが、熱交換器は薄くて曲がりやすい部品であるため、触れると故障する可能性があります。
エアコン掃除クリーナーや専用の養生セットなどを使用しても、汚水が部屋に飛び散ってしまうこともあるため、無理に自分で掃除するのは控えましょう。
自分で掃除しにくいエアコン内部はプロの業者に依頼するのがおすすめ!
送風ファンやエアコンの基盤部分は複雑な構造であり、素人がネジを外して分解すると故障しやすいため、業者に依頼する方が安全です。
プロならエアコンの奥の汚れを徹底的に除去できるため、臭いの根本原因が改善されます。
プロのエアコンクリーニングのサービス内容
プロのエアコンクリーニングは内部の部品を分解して高圧洗浄機や手作業で丁寧に拭き取りを行う「完全分解洗浄」を行います。
エアコンクリーニングの作業内容は下記の通りです。
- ビニールでエアコンの基盤、周辺を養生
- 熱交換器やシロッコファンの洗浄
- ドレンパンの取り外し洗浄
- 乾燥、部品の取り付け
- 試運転、周辺の清掃
エアコンクリーニングでは高圧洗浄機でカビや油汚れを一気に洗い流すため、ホース付きのカバーをかけて養生します。
専用洗剤を使用して内部にこびりついたゴミを掻き出すので、汚水は真っ黒になることも。
それぞれの部品を乾燥させた後は元通りに取り付けて、問題なく稼働するかテストします。
エアコン掃除の料金相場・オプション
エアコンクリーニングの料金相場は下記の通りです。
エアコンのタイプ | 料金相場 | 作業時間 |
壁掛けエアコン (スタンダード) |
7,000~13,000円 | 60~90分 |
お掃除機能付きエアコン | 13,000~20,000円 | 150~240分 |
天井埋め込み型エアコン | 18,000~40,000円 | 120~240分 |
お掃除機能付きや、天井埋め込みエアコンは、複雑な構造や設置場所によって費用が高くなりやすいです。
その他、下記のようなオプションが選べることもあるので、目的に合わせて依頼することをおすすめします。
- 室外機クリーニング:3,000~5,000円
- 消臭抗菌コーティング:1,000~3,000円
- 防虫キャップ(ドレンホース):1,000円前後
エアコンクリーニング業者の選び方
エアコンクリーニングは、長時間の専門的な技術を要する作業であり、業者選びが重要です。故障や破損トラブルに巻き込まれないためにも、下記のポイントに沿って、信頼できる業者に依頼しましょう。
- 作業実績が豊富
- 土日祝に対応している
- 口コミが良い
- 賠償責任保険に加入している
- 運営会社の住所や電話番号が分かる
- 見積もり内容と説明が分かりやすい
賠償責任保険に加入している業者なら、故障や不注意の破損事故が起きても、保険から補償金が下りる可能性があります。見積もりの際にどのような条件なのか確認すると良いでしょう。また、ホームページから口コミ内容やスタッフの雰囲気を知ることも大切です。
まとめ:エアコンクリーニングは片付け専門業者「ラクタス」におまかせください!
- 自分でエアコン掃除をしたけど臭いが消えない
- 何年も放置していて内部の汚れがひどい
- エアコンだけでなく部屋の掃除もお願いしたい
このようなお悩み・ご要望をお持ちの方は、愛知県名古屋市を拠点とする片付け専門業者「ラクタス」におまかせください!
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