更新日:2024年4月12日
私たちの身の回りには、数多くのガラス製品があります。
日用品として欠かせない食器以外に、飲料用などのガラス瓶、鏡、窓ガラス、スマホのカバーガラスなど、日常には欠かせない存在ですよね。
ガラスは耐久性に優れると言われていますが、ちょっとした衝撃で割れてしまうこともあり、割れたガラスは非常に危険です。
間違った片付け方をしてしまうとケガや事故にも繋がるため、正しい掃除方法を知っておくことが大切でしょう。
今回は割れたガラスの正しい掃除方法を解説していきますので、参考にしてみてください。
目次
ガラスを割ってしまった!正しい片付け方とは?
日常生活の中でうっかりガラス製品を割ってしまうことがありますよね。
そのようなとき、まずは何をしたらよいのでしょうか。
早速正しい片付け方法をみていきましょう。
1.安全に片付けができるよう準備をおこなう
床に割れたガラスが飛び散った場合、すぐに破片を拾いたい気持ちがあるかもしれませんが、慌てずに片付けの準備をすることが大切です。
まずは、部屋に小さな子どもやペットがいる場合、別の部屋に移動させるなどをして危険が及ばないようにします。
そして、安全に片付けをおこなうために以下のものを用意しましょう。
【用意するもの】
- 軍手
- スリッパ
- 新聞紙や古紙
- ビニール袋(不燃物指定ごみ袋)
- ストッキング(古いもので可)
- 輪ゴム
- ほうきとちり取り
- ガムテープ(粘着ローラー)
- ぞうきん
- 掃除機
割れたガラスを片付けるとき、素手ではなく手袋をはめるようにします。
その際、ゴム手袋のようなビニール素材だと破れるおそれがあるため、軍手や園芸用手袋などの丈夫なものを用意しておきましょう。
足の裏をケガしないよう、スリッパを履いたら片付け作業を進めていきます。
2.大きな破片を集める
まずは大きな破片から手で集めていきます。
その際、軍手を身に着け、破片の端を掴むようにしましょう。もし軍手がない場合は調理用のトングを使用するなどをして、なるべく素手で触らないようにしてください。
集めた破片は新聞紙や古紙などに包み、ビニール袋へ入れるようにします。また、細かく割れた破片が膝に刺さらないよう、作業中は立膝の姿勢にならないよう気を付けましょう。
3.小さな破片を集める
小さな破片はほうきで集めるようにしましょう。
掃除機で吸い取る方法もありますが、そのまま破片を吸い込むと掃除機のホース内部に細かい傷がつき、ホースの劣化に繋がるおそれがあるためおすすめできません。
また、掃除機で吸い取った場合、スイッチを切るとヘッドからガラスの破片が落ちてくることもあります。
もし掃除機で吸い取る場合は以下のような手順でおこないましょう。
【掃除機でガラスの破片を吸い込む方法】
- ホースのヘッドを外して吸い取り口に古いストッキングを2重にかぶせる
- ストッキングをかぶせた場所に輪ゴムをして、しっかり取り付ける
- そのままガラスの破片を吸い込み、新聞紙の上でスイッチを切る
この方法なら吸い込んだ破片が掃除機のホースを通らず、ストッキングに集めることができます。
スイッチを切ると破片が落ちてしまうため、新聞紙の上でスイッチを切るようにしましょう。
4.さらに小さな破片を取り除く
ガラスが割れるととても小さな破片も飛び散ってしまうことが多く、これもきちんと取り除かなければ危険です。
最後の仕上げとしてガムテープや粘着ローラー(コロコロ)などを使用して、細かいガラスを集めていきましょう。
特にフローリングの溝やタイルの目地などの隙間に入っていないかを注意して見るよういしてください。ガムテープの粘着部分を床に貼り付けて丁寧に取り除くようにしましょう。
その後ぞうきんで拭き取りをおこなうと安心です。
使用したぞうきんは細かな破片が付いている場合があるため、そのままビニール袋に入れて処分するようにしてください。
※ガラスの破片がカーペットやじゅうたんなどの布製品の上に落ちた場合も、ガムテープや粘着ローラーなどを利用するのがおすすめです。 大きな破片を取り除いたあと、粘着部分で細かい破片を取り除くようにしましょう。 |
こんな道具を使うのもおすすめ!
家にご紹介した道具がない!という場合もあるかもしれませんよね。
ほかにもこんな道具を代用して片付け作業ができるため、出来る方法を見つけてみてください。
キッチンペーパーで代用
ぞうきんがないという場合、古い布やタオルでも代用できますが、お手軽なのがキッチンペーパーです。
濡らしたキッチンペーパーで床を拭き取り、細かい破片を取り除きましょう。
ウェットティッシュでも可能ですが、布が薄いため二重や三重にして、必ず手袋を使用して作業をおこなうようにしてください。
紙袋を使用
割れたガラスの破片は新聞紙や古紙などで包んで捨てますが、新聞を取っていない場合やすぐに古紙が見つからない場合もありますよね。
そんなときは紙袋でも代用できます。
買い物をしたときにお店でもらう紙袋に破片を入れ、ガムテープで止めてから捨てるようにすれば新聞紙と同じように破れる心配がありません。
紙袋によっては薄いものもありますので、その際は二重にするなど破れにくい工夫をしておきましょう。
割れたガラスの捨て方
割れたガラスの破片は危険物でもあり、正しい方法で処分しなくてはなりません。
ここからは割れたガラスの処分方法を4つお伝えしていきます。
処分方法1.自治体でごみとして捨てる
ガラスはリサイクルごみで出すといったイメージを持つ方も多いですが、割れてしまったガラスは一般的に不燃ごみとなります。
多くの地域では割れたガラスは紙で包み、大きく「割れ物 キケン」と書いてからごみ袋に入れるようになっています。
これはごみの収集作業員の方達に割れ物だということを知らせ、ケガや事故のないようにしてもらうためなので、必ずおこなうようにしましょう。
ちなみに、ガラス以外の陶器や刃物なども同じ扱いで捨てることが多いようです。
また、割れ物が水槽などで30㎝角を超えるような大きなサイズであれば粗大ごみとなることもありますので、お住まいの自治体へ確認してください。
自治体での分別方法の一例を以下にご紹介します。
自治体名 | 分別区分 | 捨て方 |
名古屋市 | 不燃ごみ | ・丈夫な紙等に包み、「キケン」と表示する ・30センチメートル角を超えるものは、粗大ごみ |
大阪市 | 普通ごみ | ・厚紙などに包んで袋に「キケン」と表示する |
東京都中央区 | 燃やさないごみ | ・新聞紙などに包んで「危険」と 表示して出す |
さいたま市 | 燃えないごみ | ・紙などに包んで透明袋に入れ、「ガラス」と標示 |
横浜市 | 燃えないごみ | ・新聞紙や厚紙などで包み、「ガラス」「陶器」などと品物名を表示 ・一番長い辺が50cm以上の場合は、粗大ごみ |
処分方法2.粗大ごみとして出す
お伝えしたように、一辺の長さが30㎝以上の大きさのものは粗大ごみとなる場合がほとんどです。
例えば水槽、鏡や窓ガラス、ガラステーブルなど大きなサイズであれば長さを測り、自治体の指定通りに処分するようにしましょう。
大きさが変わっても割れ物であることに変わりはないため、収集時に危険にならないよう気を付けなければなりません。
破片は紙で包んだり、ガラス面はガムテープを十字に貼ったりして、飛散しないようにしましょう。
粗大ごみは各自治体へ事前に申し込みをするのが一般的で、メールや電話、FAXなどで受け付けています。
ただし、収集日は月に一回程度のところが多く、すぐに処分できるとは限りません。
また、申し込みの締め切りは収集日の7日前と設定していることもあるため、処分を決めたら早めに受付を済ませておきましょう。
手数料は各自治体によって多少異なりますが、250円~500円程度です。
粗大ごみでの処分手順は以下のとおりです。
- 電話やインターネットから申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、粗大ごみへ貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
処分方法3.ガラス業者へ回収を依頼する
台風や空き巣の被害に遭ったり、子どもが遊んでいて割ってしまったりして、窓ガラスが割れてしまうということもあるでしょう。
そのような場合は業者へ回収を依頼する方法もあります。
窓ガラスが割れてしまうと雨風が吹き込んでくるだけではなく、防犯上も良くないため早めに交換してもらいたいですよね。
ガラス業者のメリットは、その場で新しいガラスに交換してくれるだけではなく、割れたガラスの片付けや回収もおこなってくれるところ。
業者によっては24時間対応しているところもあるため、なるべく早く窓ガラスを修理したいというときにも便利です。
インターネット上では数多くのガラス交換業者がありますが、素早い対応をしてくれるかやサービス内容などを比較し、見積もりをしてから依頼することをおすすめします。
迷った場合は対応エリアで絞り、WEBサイトの問い合わせフォームやメール、電話などで相談をしてみましょう。
ガラスの交換費用はガラスの大きさや種類によって異なりますが、相場は1枚あたり2万円~5万円程度です。
あまりにも値段が高い場合や安い場合は、後でトラブルが起きやすい傾向にあるため、できるだけ見積もりを何社が取り、費用相場を知ってから依頼すると安心でしょう。
※すぐに業者を呼べないという場合は、窓ガラスにガムテープを貼ったり、新聞紙やブルーシートで包んだりして飛び散るのを予防しておきましょう。 ガラスにヒビが入った場合も同様です。 |
処分方法4.不用品回収業者へ依頼する
大量に割れ物がある場合や、ガラス片をすぐに片付けたいというような場合、不用品回収業者へ依頼するという方法もあります。
不用品回収業者であれば割れた窓ガラスやガラス製の家具などもすぐに回収してくれるほか、割れ物以外のものもまとめて回収・処分が可能です。
例えば大掃除や引っ越しなどで割れた窓ガラスも一緒に回収して欲しいというケースや、災害時のごみと一緒に大量に割れた食器を回収して欲しいというようなケースまで、さまざまな場面に対応してもらえますよ。
また、不用品回収業者の中にはハウスクリーニングサービスのある業者もあります。
割れたガラスが飛び散っている場合、通常は自分たちで掃除をしなければなりませんが、クリーニングを依頼できる業者であれば床の清掃と一緒に破片の回収までおこなってくれるかもしれません。
どこまでサービスの内容に含まれるかは業者によって異なりますので、見積もりの際に相談してみるのがよいでしょう。
不用品回収業者を選ぶ際は、ガラスの交換業者と同様に見積もりを複数社で依頼するのがおすすめです。
不用品の回収をおこなっている業者は多いですが、なかには悪質な業者もいるため回収されたものが不法投棄されていたり、料金トラブルに巻き込まれたりする可能性もあります。
業者へ依頼する際は以下のポイントに注意しましょう。
- ホームページ等で業者の実績や作業内容を確認する
- 見積もりや問い合わせ時に作業内容や費用をわかりやすく説明してくれる
- 見積もり後に料金が加算されない
※当社「ラクタス」のグループ会社である「出張回収センター」ではガラスや割れ物など不用品の回収からハウスクリーニングまで、さまざまなサービスに地域最安値級の価格と高品質で対応しています。 例えば大掃除や引っ越しの際の家全体清掃は33,000円(税込)~でのプランがありますので、お気軽にご相談ください。 |
まとめ
ガラスが割れたとき、驚いたり大切なものだったりして気が動転してしまうということもよくあります。
そのようなとき、つい破片を手に取ってしまいがちですが、それは危険。
割れたガラス片の辺の部分は刃物のように鋭くとがっている場合があり、むやみに触ると指が鋭くスパッと切れてしまうことも。
また、そのまま歩き回り、足の裏に刺さると大けがに繋がることもあるため、まずは落ち着いて行動するということを忘れないでください。
ガラスなどの割れ物は、今回お伝えした「正しい片付け方」や「捨て方」を守り、安全に処分することが大切です。
大きなガラスや大量の陶器など、自分では困難な場合は無理をせず業者へ依頼をするという選択もあります。
業者へ依頼をすれば自分の希望する日時に処分することができるほか、紙に包むなどの手間もかかりません。
ご自身のライフスタイルに合わせて最適な処分方法を選んでくださいね。
2023-11-12