更新日:2024年3月11日
キッチンは、ごみ屋敷化すると特に悲惨な状態になってしまう場所です。
使い終わった食器や食べ残しが山積みとなり、コンロや床はベタベタと油汚れで大変なことに。放置していると、ゴキブリやハエが大量発生することも珍しいことではありません。
- キッチンがごみだらけで使えない
- ごみ屋敷を見られたくないから自力でなんとか掃除したい・・
と悩んでいる方に向けて、この記事ではごみ屋敷化したキッチンをきれいに掃除する方法を詳しく解説していきます。
キッチンを元通りに蘇らせて、清潔な空間を手に入れましょう!
目次
ごみ屋敷のキッチンを最初に掃除すべき理由
ごみ屋敷になった部屋を掃除しようと思った時、キッチンから手がけることでスムーズに快適な生活が送れるようになります。
ここでは、キッチンの掃除の重要性とごみ屋敷の掃除で一番に行うべき理由を解説します。
悪臭や害虫など衛生的な問題があるため
ごみ屋敷のキッチンを最初に掃除すべき理由は、衛生的な問題があることです。キッチンが汚れたまま、長期的に放置していると、ツンとした腐敗臭だけでなく害虫を引き寄せる原因ともなります。特に、生ごみや食べ残しが多いと自力では手に負えないほど酷い状態になってしまうので、一刻も早く優先して行うことが重要です。
使用頻度が高いため
キッチンは日々の生活に欠かせない場所の一つです。水回りが不潔だと掃除全体が滞り、生活に支障をきたしてしまうため、早急に清潔にする必要があります。
キッチンがきれいになると食事の準備や食器洗いが問題なく行えるので、生活の質が格段に向上するでしょう。
火災の危険があるため
キッチン周りに不用品が大量に置きっぱなしだと火災のリスクが高くなります。
油汚れや燃えやすいものが近くにあると、コンロやオーブントースターなどを使用した際に、火が燃え移る危険性が増します。一度火がつくと素早く燃え広がる恐れがあるため、キッチンの掃除を最優先にすることが重要です。
ごみ屋敷のキッチン掃除の基本的な手順
ごみ屋敷のキッチン掃除は、事前準備と安全対策が大切です。
効率的に片付けるためにも、必要な道具や服装を把握しておきましょう。
ごみ屋敷のキッチン掃除に必要な道具
まずは、基本的な掃除用具を用意します。
- 自治体指定のごみ袋
- ほうき、ちりとり
- バケツ
- 雑巾、マイクロファイバークロス
- スポンジ、歯ブラシ
- ダンボール、ガムテープ、紐、ハサミ
- 害虫駆除剤
- 掃除機、モップ
ごみ屋敷の頑固な汚れを除去する場合、雑巾やスポンジは複数枚用意すると安心です。害虫駆除剤は、ホームセンターやドラッグストア等で購入できます。
キッチンの汚れと洗剤の種類
ごみ屋敷のキッチン掃除では、汚れの特徴に合わせた洗剤を使用することがポイントです。
- 油汚れ:アルカリ性洗剤・重曹
- 焦げ:アルカリ性洗剤・重曹・クレンザー
- 水垢:酸性洗剤・クエン酸
- ヌメリ:塩素系漂白剤・重曹とクエン酸
- カビ:消毒用アルコール(エタノール)
汚れに合った洗剤を使用することが大切ですが、有毒な塩素ガスの発生を防ぐために、酸性洗剤と塩素系漂白剤を混ぜないように注意してください。
ごみ屋敷のキッチン掃除する際の服装
ごみ屋敷のキッチン掃除を安全に行うために、服装にも配慮する必要があります。
- 動きやすく、汚れても良い服
- 長袖・長ズボン
- 靴下・スリッパあるいは靴カバー
- マスク
- 滑り止め付きのゴム手袋・軍手
燻煙タイプの置き型殺虫剤で対策しても、作業途中に虫が出ることもあるため、殺虫剤や虫よけスプレーも携帯しておくと安心です。
ごみ屋敷のキッチン掃除の大まかな流れ
ごみ屋敷のキッチン掃除の手順はこちらです。
- 換気をする、害虫駆除を行う
- 生ごみ・不用品を捨てる
- シンクやコンロ、カウンターの汚れを除去する
- キッチンの床を拭き掃除する
- 残すものを整理して棚に収納する
それぞれの手順について解説していきます。
換気をする、害虫駆除を行う
最初にキッチンの換気と害虫駆除を行います。ごみ屋敷で発生しやすい害虫は下記の通りです。
- ハエ・コバエ:生ごみや腐敗臭、下水道の悪臭に集まる
- ゴキブリ:湿度が高く通気性の悪い場所を好む
- チャタテムシ:カビを食べて繁殖する
- ヒメカツオブシムシ:乾燥食品や衣類を食べる
キッチン掃除を行う前日に、これらの害虫に効果的な燻煙タイプの殺虫剤を使用することをおすすめします。
作業当日は、窓を2つ以上開けて、5~10分程度空気を入れ替えると良いでしょう。窓がない場合はサーキュレーターを活用すると効果的に空気が循環します。
健康に悪影響を及ぼす悪臭やウイルスなどを滞らせないことが大切です。
生ごみ・不用品を捨てる
ごみ屋敷のキッチン掃除では、悪臭の原因となる生ごみや不用品を先に処分することがポイントです。
- 飲み残し、食べ残し
- 放置している缶やペットボトル、お弁当の空箱
- 壊れた食器
- 賞味期限切れの食品
- 使っていない調理器具
缶やペットボトル、ビンの液体は流して処分します。生ごみや時間が経つと臭いがするため、密閉してごみ袋に入れましょう。
冷蔵庫内の中身も全て出して食べられないものは一気に処分してください。
また使っていない不用品は処分することで掃除が楽になります。
シンクやコンロ、キッチン用品の汚れを除去する
生ごみや不用品を処分したら、使いやすいように汚れを徹底的に除去していきます。
- 調理器具、食器
- 冷蔵庫、炊飯器、オーブンレンジ
- シンク、コンロ
特にお皿やカトラリーは、洗浄した後に熱水消毒を行うと安心です。ガラスや陶器は漂白剤につけ置きすると汚れが落ちやすくなります。
冷蔵庫は、中性洗剤で拭き上げて、消毒用アルコールを吹きかけます。炊飯器やオーブンレンジはコンセントを抜いてから清掃してください。
キッチンの床を拭き掃除する
キッチンの床は、ごみ屋敷掃除の最終段階で行います。高い位置から低い位置へと順番に掃除を行うことで、効率的に作業が完了します。床には、油汚れや水垢、食べ物のごみが多く溜まっているので、それぞれの汚れに適した洗剤を使用することが大切です。
残すものを整理して棚に収納する
汚れをきれいに取り除いたら、必要なものを使い勝手を考慮しながら整理していきます。基本的に使用頻度の高いものは手の届く範囲に、滅多に使わないものは上棚か下の引き出しに収納すると良いでしょう。
用途と使う場所に合わせてエリア分けをすると、取り出しやすくなります。
【エリア別】ごみ屋敷のキッチン掃除の方法
ここでは、ごみ屋敷のキッチンのエリア別に具体的な掃除方法を解説していきます。
シンク、排水口
シンクや排水口は、水垢やヌメリが特に気になる場所です。重曹やクエン酸をつけ置きして汚れを浮かせることで、比較的きれいになります。
- クエン酸水を作る(水200mlにクエン酸小さじ1)
- キッチンペーパーにクエン酸水を吹きかけ、1時間放置する
- ヌメリが気になる部分は重曹をかけてからクエン酸水をスプレーする
- スポンジで擦り落とす
排水口のヌメリには、塩素系漂白剤も有効です。使用する際は換気を行いましょう。
ガスコンロ(五徳)
ガスコンロは油汚れや焦げが気になる場所です。調理した食材や調味料が付着したまま放置していると塊になって、カビも生えやすくなるので、汚れを取りましょう。
- 重曹水を作る(ぬるま湯100mlに重曹小さじ1)
- 五徳に重曹水を吹きかける
- 雑巾やメラミンスポンジで拭き取る
- 焦げつきがひどい場合は、重曹水で五徳を煮込む
油汚れにはセスキ炭酸ソーダ水も有効です。天板の素材によっては、クレンザーやたわしで傷つく可能性があるため注意しながら掃除を行う必要があります。
換気扇(レンジフード)
調理中の油や煙を吸い込んだ換気扇はヘドロのようなベタベタした汚れが付着しています。洗剤のつけ置きも効果的ですが、油汚れを落とすには40~50度のお湯を使うことも大切です。
- 取り外せるフィルターやファンなどを外す
- 重曹水で、フィルターやファンについた油汚れを浮かせる
- 重曹水につけ置きした後、汚れをブラシで擦り落とす
- お湯に中性洗剤を含ませた布やスポンジでフード本体を拭く
- 水気をとって部品を元に戻す
換気扇やレンジフードの掃除の前には、必ず電源を切ってください。液体汚れや部品が落ちてくる可能性があるため、コンロに新聞紙を敷くと安心です。
キッチンカウンター
キッチンカウンターは素材によって掃除方法が異なります。
- ステンレス:中性洗剤を薄めてスポンジで擦る
- 人工大理石:クレンザーやメラミンスポンジで擦る
- タイル:目地の汚れは塩素系漂白剤を吹きかける
汚れを落としたら、水洗いをして最後に乾拭きします。長期間汚れを放置した場合、シミやサビができていることも。コーティング加工されているカウンターは、アルコールを使用すると変色する恐れもあるため、注意してください。
キッチンの床
キッチンの床は、飛び散った油汚れや皮脂汚れに特に注意が必要です。
- 中性洗剤を床に直接吹きかける
- 油汚れがひどい場合は台所用中性洗剤を垂らす
- 皮脂汚れがひどい場合はアルカリ性電解水を吹きかける
- 乾いた雑巾で丁寧に拭く
アルカリ性電解水は除菌効果が高く安全ですが、床の素材によっては劣化する恐れがあります。また、ごみ屋敷で床が腐食している場合は張り替えが必要になることも考えられます。
【リバウンド対策】キッチンをきれいに保つコツ
せっかく掃除をしてきれいになったキッチンを、すぐにごみ屋敷に戻さないためのコツを紹介します。整理整頓された状態を長持ちさせる方法を把握しておきましょう。
キッチン用品を厳選する
キッチンをきれいに保つには、不要なものを増やさないことが大切です。
特にキッチンカウンターには下記のようなものを置きやすいため注意してください。
- 調味料
- 郵便物、DM
- 書類、プリント類
- 本、小物雑貨
- ティッシュ
- 文房具
食品は定期的に期限切れのものがないかチェックすることで食品ロスを防げます。カウンターに放置しがちな日用品も整理しましょう。物を減らせば日々のお手入れが楽になり、散らかりにくくなります。
使ったらすぐに片付ける
調理の度に汚れやすいキッチンは、使用したらこまめに片付けることがリバウンド防止のコツです。
- 使い終わった食材や調味料は調理中に片付ける
- 調味料をこぼしたらすぐに拭き取る
- 洗い終わった食器は収納棚に戻す
調理スペースは基本的に何も置かないことで、掃除の手間を大幅に省くことができます。水きりかご、三角コーナーも使わないことで水回りを清潔に保ちやすくなります。
定期的にごみ捨てをする
キッチンを清潔に維持するには、不用品や生ごみを定期的に処分することが重要です。特に生ごみは、悪臭や害虫の原因となるため、自治体の燃えるごみの日に適切に処理しなければなりません。生ごみの正しい取り扱い方について解説していきます。
対策①生ごみの水を切る
約8割が水分でできている生ごみは、水気をしっかり切ることで悪臭を抑えることができます。
- 野菜くずは新聞紙の上で乾燥させる
- ティーバッグは絞って乾かす
- 三角コーナーに入れたままにしない
水切りの習慣が身につけば、ごみ袋から汚水が漏れるリスクを防ぐ効果も。ごみが軽くなるので、ごみ出しが楽になります。
対策②コンポストとして再利用する
朝にごみ出しに行けない日がある場合は、生ごみをコンポストとして再利用することも一つの方法です。
コンポストとは、生ごみを分解させて堆肥を作る容器のこと。
- 生ごみの減量化に貢献できる
- 悪臭や害虫を防ぐ
- 家庭菜園に有効利用できる
といったメリットがあります。愛知県名古屋市では、ダンボールコンポストを推奨しています。ごみ出しの回数を減らしたい方は、コンポストを作ることを検討してみてはいかがでしょうか。
参照:名古屋市│段ボールコンポストによる堆肥の作り方・使い方
ごみ屋敷のキッチン掃除をプロに依頼するメリット
ごみ屋敷の掃除は、汚れの程度によっては自力で作業するのが難しいこともあります。特にキッチンをはじめとする水回りは、広範囲の作業が必要となるケースが多く、想像以上に労力と時間がかかるでしょう。
効率よく確実にキレイにしたい場合は、プロの専門業者にまかせる方がおすすめです。
①頑固な汚れも徹底的に清掃してくれる
業者によるごみ屋敷のキッチン掃除は、頑固な油汚れや臭いがあっても丁寧に作業してくれます。蛇口の水垢やコンロの焦げ、換気扇の油とほこり汚れなど、汚れの種類を見極めて、適切な洗剤で汚れを分解することが可能です。
また、害虫駆除に苦労している場合も適切に対応してくれます。
②トイレや浴室など水回りを全て依頼できる
キッチンのシンクやトイレ、浴室など水回りに大量にごみがあり、正常に機能していない場合は早めにプロに依頼することをおすすめします。
片付け専門業者なら、わずか数時間で不用品処分やハウスクリーニングを行ってくれるので、快適な日常生活をすぐに取り戻すことが可能です。自力での掃除は心身の負担が大きいため、一度リセットすることが大切です。
③近所に知られずにごみを処分できる
プロに依頼すれば、ごみ屋敷であることを近隣住民に知られることなく、迅速に掃除が完了します。出しそびれていた生ごみや不用品が多いと、自治体のごみ回収では対応しきれないこともあるでしょう。専門業者なら、周囲の迷惑にならないよう配慮し、短時間で作業を進めるため安心です。
ごみ屋敷のキッチン掃除はラクタスにおまかせください!
- ごみが多すぎて掃除ができない
- ハエやゴキブリが苦手で触りたくない
- キッチンやトイレが使えなくなってしまった
ごみ屋敷の水回りの掃除でお悩みの方は、愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け専門業者「ラクタス」におまかせください!
ラクタスでは、最短即日でごみ屋敷・汚部屋のハウスクリーニングや不用品回収に対応しております。食べ残しや飲み残しのごみ回収や清掃、水回りの修繕工事など幅広いご要望にお応えできます。
また、ご希望があれば女性スタッフによる仕分け作業も可能です。
まずはLINEやお電話にて、お気軽にご相談ください!