更新日:2024年3月27日
学習机や勉強机は、新一年生への贈り物として購入する方が多いのではないでしょうか。
親から子どもへの入学祝いや、祖父母からのプレゼントなどによって、小学生の半数以上が持っているとされる学習机ですが、子どもの成長や独立に伴って不要になる日がいつか来ます。
学習机は大きさや重さがあるため、不要になっても簡単に処分できず放置しているということもあるでしょう。
また、思い出の品なので捨てることができずにいる、という人もいるかもしれませんね。
しかし、学習机はスペースを取るため、できるだけ早めに手放すのがおすすめです。
いつかは処分しようと思っているのであれば、できるうちに正しい方法で処分しましょう。
今回は学習机・勉強机を処分する方法をいくつかご紹介します。
「簡単」や「無料で」の方法や、注意点などもお伝えしますので参考にしてみてください。
目次
【学習机を捨てる前に】処分するタイミングや活用法とは?
学習机を処分するタイミングは「子どもが使わなくなった時」がほとんどです。
進学や独立、引っ越しなどの理由が多く、学習机が壊れたということは滅多にないでしょう。
そのため、不要になったときにすぐ処分するのではなく、活用したいと考える方もいます。
まずは、処分のタイミングや学習机の活用法についてご紹介します。
学習机って何年使えるの?
学習机は学生の期間で使うことを想定して作られており、小学一年生で購入した場合、高校生まで使用すると12年間使用できることになります。
丈夫な作りでできているため、途中で壊れたということはあまりないでしょう。
最近では長く使うことを想定してシンプルなデザインのものや、パーツをカスタマイズできるようなものも多く販売されており、大学生や社会人になっても机として活用することができます。
高品質のものを選べば、学習机として不要になったときにも親がパソコンデスクとして使うなど、長く利用できるかもしれません。
処分するタイミング、みんなはどうしてる?
我が家にも学習机がありますが、小学一年生のときに購入したものを高校生まで使えるかと言われると少し悩みます。
机や椅子の高さ、デザイン、実用性など、やはり小学生と高校生では求めるものに違いが出てしまうからです。
実際に学習机を捨てるタイミングとして多いのは、「子どもが高校生になったとき」や「大学や独立などで家を出るとき」なのだそう。
また、子どもが複数いる場合、部屋が狭くなったので学習机を手放すというケースもあるようです。
学習机を活用する方法は?
学習机を処分せずに活用する方法はあるのでしょうか?
思い出が詰まった学習机は、捨てずに取っておきたいと考える人も多いようですが、そのまま置いておくとなると邪魔になったり、部屋の雰囲気に合わなくなったりしますよね。
そのような時はリメイクして手元に置いておくというのも一つの方法です。
例えば本棚を外して棚として使用したり、ペンキで塗装し見た目を変えたりして、学習机以外の用途を探してみるのもよいでしょう。
DIYが好きな人は解体し、別の形にして残しておくということもできますよ。
学習机の処分方法7選
学習机の処分方法は多いため、状況に合わせて最適な方法を選ぶようにしましょう。
主な処分方法は次の7つになります。
- 自治体で粗大ごみとして処分
- 解体して燃えるごみとして処分
- リサイクルショップに売る
- ネットオークションやフリマアプリに出品する
- 買い替え時に購入店にて引き取ってもらう
- 寄付をする
- 不用品回収業者に依頼する
処分方法1.自治体で粗大ごみとして処分
学習机は粗大ごみとして自治体で処分することができます。
自治体での処分は比較的安い費用で処分できることがメリットで、数百円~千円程度で処分できることが多いでしょう。
ただし、事前申し込みが必要な場合が多く、収集日は月に1回程度とすぐに捨てられるわけではないために注意が必要です。
また、収集場所まで運搬する必要があるため、実際に運搬する手段があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
一軒家であれば自宅前まで収集しに来てくれますが、学習机は大きさや重さがあるため、階段での運搬や一人での運搬は困難になります。
難しいと思ったら無理をせず、別の方法を検討するのがおすすめです。
【戸別収集】自治体での処分の流れ
- 電話やインターネットから申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、粗大ごみへ貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
※学習机はパーツが複数ある場合、それぞれに手数料がかかります。(例:机・棚・椅子など)
例として、以下の都市での粗大ごみ手数料をご紹介しますので参考にしてください。
自治体名 | 品目 | 処分費用 |
横浜市 | 両袖机 | 1,500円 |
両袖机を除く | 1,000円 | |
椅子 | 200円 | |
大阪市 | 机(袖付) | 1,000円 |
机(袖なし) | 400円 | |
椅子 | 200円 | |
椅子(回転機能付) | 400円 | |
名古屋市 | 机(両袖または120㎝以上) | 1,000円 |
机(両袖以外、かつ120㎝未満) | 500円 | |
椅子 | 250円 | |
福岡市 | 机(両袖机) | 1,000円 |
机(両袖机を除く) | 500円 | |
椅子 | 300円 |
※2023年12月時点。
※電球や蛍光灯は取り外し、自治体の指示に従って処分するようにしてください。
ごみ処理場へ持ち込む方法
各自治体には粗大ごみを持ち込み、処分できる処理施設があります。
戸別収集とは違い、処理場の営業時間内でしたら自分の都合に合わせて学習机の処分ができるため、なるべく早く処分したいという場合にはおすすめです。
また、費用も戸別収集と同様に比較的安く設定されており、名古屋市では10㎏ごとに200円の手数料で処分することができます。
他の自治体でも、重さごとに数百円程度の手数料で処分できることがほとんどですので、複数の粗大ごみがあるという場合には持ち込みの方がお得に利用できるでしょう。
ただし、自分で持ち込まなければならないため、車を用意したり、自分たちで運べるかの確認をしたりする必要があります。
また、処理場が自宅から遠い場合はガソリン代や、運搬の時間もかかってしまうため、総合的に見てどちらがよいか判断しましょう。
ごみ処理場への持ち込み方法の手順については各自治体によって異なるため、例として名古屋市での持ち込み方法をご紹介します。
ほかの自治体では処理施設や工場にて受付の場合もありますので、事前にご確認ください。
名古屋市:【自分でごみ処理場へ持ち込み】処分方法
- 搬入するごみを車両に積んだ状態で、各区の環境事業所の受付時間内に申し込みに行く
- 受付が終わったら指定された処理施設(粗大ごみは大江破砕工場)へ持ち込む
営業時間:午前8時45分から午後3時40分まで(月曜日~金曜日) - 処理施設にてごみの計量・料金の支払いを済ませる(名古屋市では10㎏までごとに200円)
各自治体のごみ処理場への持ち込み手数料
自治体名 | 処分費用 |
仙台市 | 100㎏まで1,500円 |
横浜市 | 市が収集する場合と同額 |
大阪市 | 10㎏ごとまでに90円 |
神戸市 | 10kgまでごとに140円 |
福岡市 | 10kgまでごとに140円 |
※2023年12月時点
処分方法2.解体して燃えるごみとして処分
時間や手間がかかってもいいから無料で処分したい!という人は、自分で学習机を解体して燃えるごみとして処分する方法もあります。
可燃ごみで捨てることができれば「袋代のみ」で処分できるため、数十円程度で処分することができるでしょう。
ただし一般的に、可燃ごみとして捨てることができる大きさは「指定袋」に入るものになります。
天板のような大きなパーツはかなり細かく裁断しなくてはならないため、重労働になることも想定しておいてください。
学習机を解体する手順は以下のとおりです。
- 道具を揃える(ドライバー・ノコギリ・軍手など)
- ネジを外してパーツごとに分解する(天板・引き出し・ワゴン(机下部の棚)・脚・机上部の収納など)
- ごみ袋に入る大きさになるまで裁断する
※学習机の材質によっては可燃ごみとして処分できない場合もあります。
自治体のホームページなどで確認の上、作業するようにしましょう。
処分方法3.リサイクルショップに売る
学習机をリサイクルショップで売却して処分すれば、処分費用がかからずお得に手放せますよね。
しかし、学習机を売るにはちょっとしたコツがあります。
「お祝い品」としてのイメージもある学習机は中古での需要が低く、買取をおこなっているリサイクルショップが少ないため、売却するには条件が厳しいことも。
売れる・売れない学習机の条件は以下のとおりです。
売れる学習机 | 売れない学習机 |
・人気ブランド(アクタス、カリモク、フォルミオなど)のもの ・パーツ(椅子、ワゴン、本棚など)がすべて揃っているもの ・目立つ傷や汚れがないもの |
・ニトリ、IKEAなど安価なメーカー品のもの ・製造から10年以上経過したもの ・劣化や汚れが目立つもの ・パーツが欠けている場合(鍵や棚など) |
これを見てもわかるように、売却できる学習机は限られた条件のものだと言えます。
しかし、店舗によっても買取条件が異なるため、売却を希望する場合はお近くのリサイクルショップへ問い合わせてみてください。
売却前のポイントもご紹介しますので、チェックしておきましょう。
- 自分で分解しない
- いきなりリサイクルショップに持ち込まない
- 汚れは落としておく
- 傷の修復をしない
- 出張買取があれば利用する
大抵の学習机は自分でネジなどを外して分解することができますが、分解した状態だと買取できなくなる場合があります。
また、いきなり店舗へ持ち込むのではなく、事前に買取可能かどうか問い合わせておきましょう。
持ち込む前に落とせる汚れは落としておくのをおすすめしますが、傷の場合は余計に状態が悪化することもあるため、自分で修復しないようにしてください。
学習机を自分で運搬するのは困難ですので、出張買取があれば利用するようにしましょう。
処分方法4.ネットオークションやフリマアプリに出品する
リサイクルショップでは売却が難しい学習机でも、フリマアプリやネットオークションを利用すれば売却できることもあります。
直接購入希望者とやりとりができるため、条件によっては「椅子だけ」などのパーツのみで売ることもできますし、売れた場合は臨時時収入にもなるという嬉しい処分方法です。
自分で商品の販売価格を決めることができるため、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性もあるでしょう。
しかし、売れた場合は自分で梱包、発送をおこなわなければならず、必ず売れる保証もありません。
処分までに時間や、多少手間がかかることを理解して出品するようにしましょう。
また、家具の配送は送料が高いため、送料を出品者と購入者のどちらが負担するかや、配送方法について事前に調べておくことをおすすめします。
例えばヤマト運輸では家具の梱包、集荷、配送などが依頼できる配送サービスがありますが、送料は1万円前後~と高額ですので、直接の手渡しなども検討するとよいでしょう。
出品の手順は以下のとおりです。
- フリマアプリやオークションサイトへ利用登録する
- 売りたい商品の写真と撮り、説明文とともに出品(値段や送料などの設定)
- 購入者が現れたら梱包、発送
- 受け取り確認ができたら終了
※売れた場合は8~10%程度の販売手数料をサイト運営側に支払う必要があります。
処分方法5.買い替え時に購入店にて引き取ってもらう
学習机の買い替えを考えているという方は、購入店で古い学習机を引き取ってもらう方法もあります。
店舗によっては新しく家具を購入した方に、有料で同等の家具を引き取るサービスをおこなっており、処分までの保管や手間が省けるのがメリットです。
学習机は使用途中で壊れて買い替えるということはあまりないため、高校や大学への進学時に買い替えるという場合や、兄弟に新しいものを買い替えるときなどに利用するとよいでしょう。
以下の店舗では学習机の引き取りサービスをおこなっています。※2023年12月時点
店舗名 | 引き取り条件・引き取り費用 |
ニトリ | ・購入した家具(組立家具は除く)と引取りする家具が同数量または同容量まで ・4,400円(税込) |
ベルメゾン | ・販売価格が41,800円(税込)以上で大型商品送料(特大)7,150円(税込)がかかる家具 ・無料 |
東京インテリア | ・購入した家具と同等・同数の家具 ・両袖机は4,000円 |
ちなみにIKEAでは不要になった家具の買取サービスをおこなっています。(条件あり)
また、無印良品では家具の引き取りサービスがありますが、学習机は対象外ですのでご注意ください。
処分方法6.寄付をする
キレイな学習机であれば寄付をするという選択肢もあります。
実は学用品やおもちゃなどと違い、学習机の寄付を募っている団体はあまりありません。
そのため、学習机を寄付したいと考えた場合、お近くの福祉施設や児童養護施設などへ問い合わせるのがよいでしょう。
実際に私の住む街では児童養護施設があり、問い合わせてみると状態によっては学習机の寄付も受け付けてくれるようです。
養護施設には常に小学生から高校生までの子ども達が在籍しているため、一人ひとりに学習机を与えてあげることができないのだそう。
特にあまり使用していないキレイなものや、シンプルなデザインのものが喜ばれると言います。
ただし、寄付の場合は自分で施設まで持ち込まなければならないことが多く、運搬や場合によっては解体なども必要になるため、自分でできるかどうか確認しておきましょう。
また、施設などではなく、個人間で譲渡できる「ジモティー」などの掲示板を利用すれば、欲しい人に直接譲ることもできますよ。
処分方法7.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は家庭や会社などで出た不用品をトラックで回収し、処分してくれるサービスです。
メリットとして、依頼後すぐに駆けつけてくれるスピードの速さや、土日祝日も回収可能なこと、机だけではなく椅子やライト、教科書やその他の学用品などもまとめて処分できることなどがあげられます。
もちろん学習机だけではなく、ベッドなどの大型家具や家電、衣類やおもちゃなど、大抵のものは処分可能なため、子供部屋の片付けや引っ越し、断捨離時などにも便利なサービスです。
また、業者によっては不用品の買取をおこなってくれるため、売れそうなものがあれば査定をお願いしてみましょう。
買取品があれば処分費用から差し引いてもらえるため、お得に利用することができますよ。
一般的に不用品回収業者へ依頼した場合、学習机の処分費用は3,500円~6,000円程度です。
ただし不用品回収業者の料金体系は業者によって異なるため、2~3社程度で見積もりを取り、費用やサービス内容を比較することをおすすめします。
最近ではホームページからメールや電話などで見積もりができる業者も増えていますので、問い合わせてみましょう。
ただし、不用品回収業者には質のよくない業者もいますので、以下のことに注意して依頼するようにしてください。
- 訪問回収、チラシなどによる無料回収は、トラブルに発展することもあるため避ける
- 無料見積もりが可能か確認する
- 見積もり内容が明確か確認する
- 費用が高すぎる・安すぎる業者は避ける
学習机(勉強机)の処分は不用品回収業者が便利
学習机は進学や卒業などのライフスタイルの変化に伴い、いつかは不要になります。
処分方法は複数ありますが、費用をかけたくない、時間や手間を省きたいなど、ご自身の状況や希望に合わせて最適な方法を選んでください。
処分方法選びのポイントとして、学習机を運搬できるかどうかを判断の目安にしましょう。
学習机は分解・運搬ともに手間や労力がかかります。
特に運搬は大人が二人以上でないと難しく、雨の日やエレベーターがないときには、より作業が大変になるでしょう。
少しでも難しいと感じた場合には、無理をせず業者へ依頼することも考えてみてください。
「ラクタス」では不要になった学習机の回収・処分をおこなっています。
創業12年以上、延べ30万件以上の安⼼の実績があり、地域最安値級の価格でサービスを提供。
土日、祝日、夜間のご依頼も受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
2023-12-11