更新日:2024年4月3日
ごみ屋敷の片付け費用は100万円かかるという話、本当なのでしょうか?
散らかったお部屋を業者に頼んで片付けたいけど、驚くような高額料金を提示されるのが心配で勇気が出ない・・という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ごみ屋敷を片付けるのに100万円が必要とは一概には言えません。ごみ屋敷の規模によっては、もっとリーズナブルに抑えられる場合もありますし、逆に100万以上かかることもあります。
そこでこの記事では、ごみ屋敷の片付け費用が100万円以上になるケースの特徴、費用の相場や正しい業者選びのポイントについて紹介していきます。
ごみ屋敷の片付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください!
目次
ごみ屋敷の片付けで100万円かかることはレアケース
ごみ屋敷の片付けで100万円以上かかることは非常に稀なケースです。
では、なぜ多くの人が「ごみ屋敷清掃には100万円」と連想するのでしょうか?
ここでは、考えられる理由について詳しく紹介していきます。
100万円でごみ屋敷を購入したYouTuberの影響
一つめの理由は、YouTubeでの「ごみ屋敷DIY」に関する発信が影響しており、誤解を生んだ情報が拡散していることが挙げられます。
このYouTuberは、実際にはごみ屋敷状態の一軒家を100万円で購入し、DIYをしていく過程を発信していました。
しかし、「ごみ屋敷 100万円」という言葉だけが独り歩きして、片付け・清掃費用に100万円かかると間違った情報が広まっている可能性があります。
悪質業者の不当請求トラブルの影響
悪質業者による不当な高額請求トラブルは、ごみ屋敷の片付けに100万円かかるという誤解を強めていると考えられます。
このような業者は、格安で不用品を回収すると宣伝し、突然家に訪問して勧誘することが多いです。
そして、実際に不用品を積み込んだ後、さまざまな理由を挙げて高額な追加料金を提示し、なかには高圧的な態度で請求することも少なくありません。
2021年には、全国で2,231件の不用品回収トラブルが報告されており、この数字は年々増加しています。悪質な不当請求トラブルをメディアで知った人々は、「ごみ屋敷の片付けは高額な料金がかかる」という印象を持つようになってしまうのです。
ごみ屋敷の片付け費用について知識がない
一般的に、ごみ屋敷の清掃に関する費用相場を正確に知る人が少ないことも、100万円という数字が強調される一因です。
多くの人が「ごみ屋敷の片付けはだいたい100万円くらいかかるだろう」と推測し、「ごみ屋敷 100万円」というキーワードで検索するのではないでしょうか?
一連の行動により、検索エンジンでは誤った情報と関連付けることがあるため、正しい情報を把握しにくいと考えられます。
また、テレビやネットニュースで取り上げられる難易度の高いごみ屋敷の清掃が一般的なケースだと捉えられることも誤解される理由です。
ごみ屋敷の清掃・片付け費用の内訳
ごみ屋敷の片付けに必要な費用は、業者によって料金設定が異なります。そのため、初めて依頼する人にとっては、費用が妥当なのか判断しにくいものかもしれません。
しかし、基本的な費用の内訳を把握することで、高額請求などのトラブルを避けることが可能です。
ごみ屋敷の片付けにかかる費用は、主に下記の項目に分けられます。
- 間取り
- 人件費(作業員×作業時間)
- 車両費(トラックの大きさ、台数)
- 処分費用
- オプション料金
ごみ屋敷の間取りの広さやごみの量・種類によって、必要な作業量は大きく変動します。それにともない、作業するスタッフの人数によっても費用が増えやすいです。また、ごみを搬出するための車両費も、費用を決定する重要な要素となります。汚れの程度によっては、特殊清掃やハウスクリーニングなど追加料金が発生することが多いです。
一般的なごみ屋敷の片付け費用はいくら?
ごみ屋敷の片付けは、100万以下の費用に収まる場合がほとんどです。
ここでは、ごみ屋敷清掃にかかる一般的な費用相場についてみていきましょう。
【間取り別】ごみ屋敷清掃の費用相場
ごみ屋敷の片付け費用の相場を間取り別に分けると下記のようになります。
間取り | 費用相場 |
1R・1K | 30,000~100,000円 |
1LDK | 90,000~200,000円 |
2LDK | 120,000~300,000円 |
3LDK~ | 180,000~500,000円 |
このように同じ間取りでも費用に幅があるのは、ごみの量や種類が異なるためです。正確な見積もりは業者に依頼して確認する必要があります。
【ごみの高さ別】ごみ屋敷清掃の費用相場
1R・1K(8畳)のごみ屋敷の片付け費用の相場は、ごみの高さ別に分けると下記のようになります。
ごみの高さ(8畳の場合) | 費用相場 |
30cm以下 | 100,000円 |
30~50cm | ~150,000円 |
50~100cm | ~200,000円 |
100~150cm | ~400,000円 |
ごみが積み重なっていると、人件費やトラック車両費、回収運搬費がかさみます。作業の難易度も高くなるため、その分時間も要します。
家電リサイクル料金は別途必要になる
ごみ屋敷の片付けで、古くなった家電を処分したい場合は、家電リサイクル法に基づきリサイクル料金を支払う必要があります。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
上記の家電のリサイクル料金は、メーカーと型番によって異なります。業者に回収を依頼する際は、別途「収集運搬料金」もかかるため事前に把握しておきましょう。見積もりを取る際は、こうした内訳を確認することが大切です。
詳しい料金については、家電製品協会のホームページを参考にしてください。
100万円が手元になくてもごみ屋敷の片付けはできる!
ごみ屋敷の片付け費用の内訳や費用相場をみていくと、100万円を超えることは滅多にないことだと分かります。間取りやごみの量、作業工程によって費用が変動しますが、一般的なケースなら、はるかに低い費用で対応可能です。
しかし、業者選びを間違えると不当な高額請求のリスクがあるため、見積もりの内容は慎重に確認することが大切です。
見積もりは、詳細な費用内訳や作業期間もわかるため、ごみ屋敷の片付けに関する不安が解消されるでしょう。
実際に100万円以上かかったごみ屋敷の片付け事例
ごみ屋敷の片付けにかかる費用は、一般的に100万円以下であることがわかりました。
しかし、実際に100万円以上を超えたごみ屋敷の片付け事例は、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、ごみ屋敷清掃の珍しいケースを詳しく解説していきます。
事例①100万円:倉庫のある一軒家
- 作業日数:10日間
- 作業スタッフ:35名
- ごみの量:4tトラック5台分
とある遺品整理士が体験した、一軒家に併設された倉庫のあるごみ屋敷の片付け事例では、自宅で事業を営む方のため、膨大な量のごみが存在しました。
見積もり時点の100万円で作業を行いましたが、想定を超えるごみの量により、実際の片付け費用は150万円相当だったといいます。年末年始の繁忙期の中、35人のスタッフが動員し、作業は10日間、4tトラック5台分のごみを回収。
スチール製のごみは10万円で買取されましたが、倉庫に保管されていた古いスキー道具やスコップなどは廃棄処分になりました。自宅に倉庫がある家は、ものを溜め込む傾向があるため、ごみの量が増加しやすいです。
事例②100万円:賃貸アパート(一人暮らし)
- ペットの無断飼育
- 居住者の女性とは音信不通
- 通路は膝あたりまでごみが溜まっている
二つ目は、アパートのオーナーが体験した事例です。部屋を借りていた専門大学生と音信不通になり、警察立ち会いのもと部屋に入ったところ、隠れごみ屋敷が発覚。ペット不可の物件ですが、猫とうさぎを飼育しており、部屋は糞まみれで悪臭が立ち込めていました。床一面に広がるごみの撤去と消臭作業で費用は100万円かかり、海外逃亡した居住者の代わりにオーナーが全額負担したといいます。
単身世帯や若い世代のごみ屋敷は増えており、狭いお部屋の片づけでも100万円を超えた珍しいケースです。
事例③300万円:540平米のごみ屋敷
- 作業日数:5日間
- 作業スタッフ:50名
- ごみの量:トラック25台分
YouTuberヒカルさんが地主のごみ屋敷を片付ける動画では、300万円もの費用がかかりました。この企画では、片付け費用を支払う代わりに家の中の全てのものの所有権を譲ってもらうという条件があります。敷地は540平米にも及び、天井までごみが積み重なり、悪臭がひどい状態でした。
しかし、清掃中に総額300万円相当のインゴットや金貨、ロレックスの時計、貴金属、さらにはタンス預金の旧札400万円も片付け業者が発見し、結果的にプラスの収支になったという事例です。
片付け費用が100万円以上になるごみ屋敷の特徴
ごみ屋敷清掃の費用が100万円を超えるほど高額になるケースは、どのような特徴があるのでしょうか?
片付けを業者に依頼した際の費用が心配・・という方は、当てはまる項目がないかチェックしてください。
ごみの量が圧倒的に多い
100万円以上の片付け費用がかかるごみ屋敷の特徴は、主にごみの量の多さが通常と異なります。膝よりも高くごみが蓄積され、プレスされて固まった状態になると、重量が増して、運搬には多くのトラックと作業員を要することに。
長年にわたってごみが増えた場合、自力での対処は難しいため、専門業者に依頼することが必要です。
消臭作業や害虫駆除が必要
高額費用がかかるごみ屋敷の特徴には、ごみの種類も重要なポイントです。汚れが激しいごみは、分別することも困難となり、リサイクルもできないため、費用がかさみます。
また、ペットの糞尿や生ごみ系のごみが多いと、悪臭や害虫の駆除作業やハウスクリーニングを行わなければなりません。そのため、ごみの撤去だけでは作業が終わらず、通常より作業工程が増えるのです。
部屋数が多い
片付け費用が100万円以上になる要因の一つは、部屋数の多さも挙げられます。
それぞれの部屋に蓄積されたごみを分別・回収するだけでも相当な作業となり、多くのトラックと作業スタッフが必要になるでしょう。
また、間取りが複雑で搬出経路にもごみが置かれている場合、さらに時間と人件費がかかります。エレベーターのないアパートなど階段でごみを運搬する場合は、別途料金が加算される場合もあるため、見積もりで事前に確認すると安心です。
ごみ屋敷になる前に早めに片付けるメリット
散らかったお部屋の片付けはできるだけ早めに取り掛かると、費用を抑えることができます。「汚部屋を解消したい」「お金がないので自分で片付けたい」という方は、今すぐ片付けを始めるメリットを再確認して、モチベーションを高めましょう。
ごみ屋敷の深刻なリスクを回避できる
ごみ屋敷状態になる前に早めに片付けを行うことは、下記のようなリスクを回避し、生活の質を上げることができます。
- 害虫や悪臭、カビ
- 火災
- 床や壁の腐食
- 家電製品や設備の故障
清潔な住環境を維持することは、ストレス解消にも大きなメリットがあります。
日頃から整理整頓・片付けをすることが理想的ですが、何らかの事情で難しい場合もあるかもしれません。
消防点検や来客の予定などのタイミングに、思い切って片付けを依頼すると良いでしょう。
片付けにかかるコストを抑えられる
ごみ屋敷の状態が長期間続くと、原状回復に必要な清掃作業の費用が高くなりやすいです。散らかったお部屋が当たり前になると、ごみ捨てを後回しにして、ますます状況が悪化します。
負のループから抜け出して、まずは自力で片付けたいという方は、下記の方法でごみを減らしましょう。
- 自治体の粗大ごみ回収を申し込む
- ごみ処理センターへ直接持ち込む
- フリマアプリやオークションに出品する
まずは地域のごみ収集日を確認し、定期的にごみ出しをすることが大切です。
1辺あたり30cm以上と大きな不用品は、事前に手続きを行い、数百円の手数料を支払うことで「粗大ごみ」として回収してもらえます。
さらに、ごみを一気に処分したい場合は、トラックをレンタルしてごみ処理センターに自分で搬入するという方法も検討してください。
状態の良い不用品が多い場合は、時間はかかりますがフリマアプリ等に出品して売却することで現金化できます。
自力でごみ屋敷を片付けるには、時間も労力も必要となるため、挫折しないためにも計画的に取り組むことが大切です。
不用品買取の高価買取が期待できる
ごみ屋敷の片付けを早めに依頼することで、不用品買取の査定額が上がりやすいです。状態の良いうちに不用品を買い取ってもらえれば、その分費用を安く抑えられます。
- 家具・家電
- 趣味・コレクターグッズ
- おもちゃ、楽器
- ブランド品
- 骨董品、絵画 など
不用品買取は、高価な貴金属やブランド品だけが対象ではありません。一見ガラクタのような不用品でも、需要があり値がつくことがあります。
また、リサイクルセンターや海外市場、ネットショップなどさまざまな販売先を確保している業者は、買取できる不用品の種類も幅広いです。
プロの査定スタッフに見てもらうことで、お得にごみ屋敷をきれいにしましょう。
優良なごみ屋敷片付け業者を選ぶときのポイント
ごみ屋敷を自力で片付けるのは、ごみの量や程度によっては限界があります。
手間を省いてリセットしたい方は、思い切ってプロに依頼することを検討しましょう。
ここでは、信頼できるごみ屋敷片付け業者の正しい見分け方について解説していきます。
ごみ屋敷の片付けに実績があるか
優良な業者を選ぶ際のポイントは、実際にごみ屋敷の片付けに豊富な経験と実績があるかどうかです。ホームページでの事例掲載やビフォーアフターの写真を確認して判断することができます。
ごみ屋敷の片付け実績が少ない業者の場合、下記のようなトラブルに巻き込まれる可能性があるため注意してください。
- 作業を中途半端に終わらせて、追加料金を要求
- 見積もりよりも数倍近く費用がかかる
- ごみの消臭作業が不十分
ごみ屋敷の片付けに必要な特殊清掃やハウスクリーニングなどのサービスが用意されているかどうかを事前に確認することが大切です。別の業者に依頼しなければならない状況を避けるためにも、これらのサービスが充実しているか入念にチェックすることをおすすめします。
追加料金がかかるか
ごみ屋敷の片付けを業者に依頼する際は、見積もりで提示された金額以外に追加料金がかかるか確認することも重要です。
想定以上のごみの量がある場合、追加の作業スタッフや運搬処分費用が必要になることがあります。
追加料金の発生を避けるためには、見積もりで提示された金額を超える料金を請求しないと明言している業者を選ぶことや、訪問見積もりを依頼することがコツです。
また、ごみ屋敷の片付けの正確な費用を把握するためには、業者に現場を直接訪問してもらい、実際の状況を確認してもらうことが最も確実です。
予期しない費用を防ぐためにも、家の状況を詳細に伝えましょう。
口コミ・評判が良いか
ごみ屋敷の片付けを依頼する際は、実際に業者を利用した利用者の口コミを参考にすることも大切です。口コミは、業者のホームページやGoogleMapで確認できます。特にホームページに、スタッフの顔を掲載されているかどうかは、信頼性を示す一つの指標です。
また、電話やメールで問い合わせた際の対応の丁寧さも重要なポイントです。質問に対してきちんと説明してくれる業者は、作業にも同様の対応が期待できるでしょう。
相場よりも料金が安すぎないか
優良業者を選ぶ際のポイントは、相場よりも料金が安すぎないかどうかという点です。相場より著しく安い料金設定を提示する業者は、下記のようなリスクをともなう可能性があります。
- 不当な追加料金の請求
- 貴重品の盗難
- 不法投棄
また、「無料回収」を宣伝する業者は特に注意が必要です。本来必要なごみ処理手順を無視して、不適切な方法でコストを削減している恐れがあります。不法投棄のような犯罪に巻き込まれないためにも、誇大広告を鵜呑みにせず、慎重に業者を選ぶことが大切です。
ごみ屋敷・汚部屋の片付けはラクタスにおまかせください!
ごみ屋敷の片付け費用が100万円以上になるケースは稀ですが、実際の費用はごみ屋敷の規模や状態により異なります。
一般的な費用相場は間取りやごみの量によって変わるので、正確な見積もりを把握するためには業者に直接訪問してもらう必要があります。
また、信頼できる業者を選ぶ際は、ごみ屋敷の片付けに必要なサービスと実績を持っていることを確認し、「無料回収」を謳う業者に注意しましょう。
愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け業者「ラクタス」は、これまで32,000件以上のごみ屋敷の清掃・片付けを行っています。
見積もり後の追加料金は一切なく、ハウスクリーニングや不用品買取も同時に行うため、快適なお部屋を取り戻すことが可能です。
「近所にバレずに作業してほしい」「引っ越しまでに急いで作業してほしい」といったご要望も承ります。LINEで匿名相談も可能ですので、まずはお気軽にご連絡ください!