投稿日：2024年4月3日
更新日：2024年4月3日

掃除や断捨離をしていると、具合が悪くなる人は少なくありません。
散らかったお部屋を片付けようと思っても、体調を崩してしまうと作業が思うように進まず、途方に暮れることも。
片付けで具合が悪くなる原因はいくつか考えられますが、その中でも特に一気に掃除をしようとすると、身体への負担が大きくなる可能性が高いです。
そこでこの記事では、掃除や断捨離中の体調不良の原因と対処法について、詳しく紹介します。
心身の健康を維持しながら、お部屋をすっきりさせましょう！

掃除中に具合が悪くなる場合の主な症状

片付けや整理整頓を行っている時に現れる体調不良は、主に下記のような症状が挙げられます。

• 頭痛、めまい
• 抑うつ
• 倦怠感、眠気
• 筋肉痛

それぞれの症状について解説していきます。

頭痛、めまい

頭痛やめまいは掃除中によく起こる症状です。
片付け中に「これは必要？捨てた方がいい？」と迷ってしまう時や、散らかった部屋に直面して、いざ片付けをしようと思うだけで頭痛を感じることがあります。
また、長時間書類整理に集中していた後や、作業中に急に立ち上がったときなどに立ち眩みが起こりやすいです。

抑うつ

掃除や断捨離を頑張りすぎると、うつ症状が現れることもあります。
例えば、昔のものを見て過去の嫌な出来事を思い出したり、捨てたものに対する後悔や不安を感じたりすることが多いです。
また、整理整頓が進められないことで自分自身を否定してしまったり、意欲が低下したりすることも。
掃除だけでなく日常生活に影響を及ぼすため、注意が必要です。

倦怠感、眠気

掃除や断捨離を行った後に、倦怠感や眠気を感じることは珍しくありません。
手つかずだった部屋の掃除を行うと、解放感とともに、普段使わないエネルギーを消費したことで、だるさや異様な眠気に襲われることがあります。
夜中に突然、片付けスイッチが入って断捨離に没頭したり、栄養のある食事を摂らないまま掃除を行ったりすると、次の日に寝込んでしまう人もいるようです。

筋肉痛

掃除中のよくある体調不良の筋肉痛は、高い場所の整理整頓や窓拭き、床の掃除など、腕や足腰を頻繁に使う作業で発生しやすいです。特に運動不足の方は、いつも使っていない筋肉に負担をかけて、筋肉痛を引き起こすことがあります。
また、汚れを落とそうと張り切って長時間同じ姿勢をとると、腰痛や肩こりになることも多いです。

部屋の掃除で具合が悪くなる原因

部屋の片付けをすると心身の不調があらわれるのは何が原因なのでしょうか？
ここでは主に4つの原因を解説していきます。

ハウスダスト（チリ・ほこり、ダニ、カビ、ペットの毛）

ハウスダストとは、カビやダニの死骸・糞、外からの花粉や排気ガス、髪の毛などさまざまなものが含まれる1mm以下のごみのことです。
ダスキンの調査によると、1gあたりのハウスダストにはダニが約2,000匹、カビが約3万個も検出されたといいます。
掃除中にハウスダストを吸い込むことでアレルギー性鼻炎や皮膚炎、気管支喘息が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
その他、エアコンのカビが原因となる夏型過敏性肺炎は、発熱や、咳・息切れが現れる病気で治療が必要になります。

• 押入れ、クローゼット
• 本棚
• クッション、布団
• 畳、カーペット

ハウスダストは上記のような場所に溜まりやすいため、普段からこまめな掃除が必要です。

好転反応

掃除や断捨離をすることで、身体や心に一時的な不調を感じた場合、環境の変化の過程で生じる自然現象と捉えることができます。
また、スピリチュアルな側面でみると「好転反応」と呼ばれることもあるようです。好転反応は、ネガティブなエネルギーの浄化や、魂が進化する良いサインとされています。
しかし過度な負担を感じる場合は、作業のペースを調整することが大切です。

脳疲労（決断疲れ）

普段しない大掃除は、全身の筋肉痛やぎっくり腰など肉体的なダメージを負うだけでなく、脳疲労も起こるといわれています。
脳疲労は、過剰な情報処理や決断の連続によって起こる「決断疲れ」のこと。
掃除や断捨離中に、「捨てるか」「どこに収納するか」など判断することが多いことが、要因の一つです。
また、掃除はマルチタスクであり、同時にさまざまな作業をこなすことは脳に大きな負担をかける原因となります。結果的に集中力が低下したり、ストレスを増大させたりと非効率的になるため、少しずつ作業することが望ましいです。

掃除に苦手意識を持っている

掃除が苦手、嫌いと思っている人は、作業自体がストレスとなり、疲れやすくなります。特に、完璧主義の方は、細部まで気になってしまい掃除を中断することが難しいことも。ものが多い方が落ち着くという方は、周囲から片付けを促されても抵抗感を覚えるかもしれません。
さらに、掃除に対して苦手意識がある場合、下記のような疾患が影響している可能性も考えられます。

• ADHD：計画を立てて整理整頓するのが苦手
• アスペルガー症候群：こだわりが強く掃除が進まない
• 強迫性障害：ものを捨てることに恐怖を感じる
• うつ病：何をするにも億劫で、気力が湧かない

片付けができない以外にも日常生活で困っていることがあれば、医療機関で一度相談してみることをおすすめします。適切な治療を受けることで心身のバランスが整うことで、掃除に対する向き合い方も徐々に変わっていくでしょう。

掃除や断捨離によって生じる体調不良への対策

掃除や断捨離にともなう体調不良の症状と原因について紹介しました。
ここでは、片付けで具合が悪くならないために行うべき対策について解説していきます。

対策①一気に掃除を進めない

掃除は、一度に集中的に行うと体調不良を起こしやすいため定期的に行うことが大切です。
こまめに掃除や整理整頓をすることで、水回りの頑固な汚れの掃除や、書類や服などの仕分けの手間を省けます。
「毎日掃除するのが大変」という場合は、小さなスペースの掃除から始めることで、達成感を得られやすいです。

• 1日3つ捨てる
• 気分が乗った時に作業を進める
• 判断に迷わないところから整理する

など、自分なりのルールを決めることで掃除のモチベーションが維持できます。

対策②必要な道具を揃える

体力を消耗する掃除は、スムーズに作業できるように事前準備が重要です。

• 自治体指定のごみ袋
• 雑巾、バケツ
• 掃除機
• 洗剤
• マスク、ゴム手袋
• エプロン

カビやダニから身を守るために、不織布の使い捨てマスクを使用することが重要です。また、手荒れを防ぐためにゴム手袋も準備しましょう。
マスクは、鼻の形に合わせて調節できるワイヤー入りを選び、しっかりと顔にフィットするものが望ましいです。隙間ができる場合は、必要に応じて二枚重ねることも検討してください。

対策③掃除したら換気をする

片付け中に具合が悪くならないために、換気を行うことは重要です。
適切な方法として、下記のポイントを守りましょう。

• 掃除中は窓を開けない
• 掃除をした部屋は約15分経ってから窓を開ける
• 対角線上にある窓を開けて、10～15分換気する

掃除中に窓を開けると風でほこりが舞い上がり、掃除の効果が半減してしまいます。特に掃除機を使用する時は、ほこりが舞いやすいので注意が必要です。部屋の片付け・整理整頓をしたら、空中のほこりが床にゆっくりと落ちてきたタイミングで窓を閉めて掃除機で吸引しましょう。
ほこりを溜めにくくするためには、ソファやカーペットなどの布製品を定期的に掃除することや、雑誌やぬいぐるみをそのまま置かないことが大切です。
ものを減らした分だけ、ほこりが溜まらなくなるため、掃除が楽になります。

対策④完璧を目指さない

掃除や断捨離によって生じる体調不良を防ぐためには、完璧を目指すのではなく、作業のハードルを下げることが重要です。ストレスを溜めこまないためにも、自分にとっての心地よさを重視しましょう。

• 30分の片付けを10分に短縮する
• 細かく分別しなくて良い大きな収納ケースを用意する
• 床にものを置きやすい場所に専用のカゴを置く
• SNSで他人の家と比較するのをやめる

など、自分の進捗に目を向けて、ペースを守ることが大切です。収納場所は家族とも情報共有して、できるだけ協力してもらいましょう。

対策⑤休憩を意識的にとる

一度掃除を始めると、夢中になって無理をしてしまう方は、休憩を意識してとることで体調不良を防ぐことができます。

• タイマーで掃除と休憩する時間を設定する
• 休憩中は作業をしないでリラックスする
• 十分な睡眠を確保する
• 掃除中もこまめに水分補給をする

「ここを掃除して、ひと段落したら休憩しよう」と考えていると、身体に負荷がかかり、疲れてしまいます。5～15分の短い休憩をとることで、メリハリがつけながら十分にリフレッシュできるでしょう。好きな飲み物を飲んだり、軽くストレッチをしたりと体を労わるのがおすすめです。

対策⑥専門業者に依頼する

掃除で具合が悪くなったりストレスを感じたりする場合は、無理に自分で行う必要はなく、プロの専門業者におまかせすることが有効です。
しかし、掃除を業者に依頼するのに、「なんだか申し訳ない」「こんなことで頼んでも良いのかな？」と罪悪感を持つ方も少なからずいらっしゃいます。
しかし、片付けの目的は、きれいな部屋で快適に暮らせるようになることであり、掃除の苦手意識を無理に克服する必要はありません。
業者に依頼すれば、時間の節約になって、心身のストレスからも解放されるでしょう。また、プロの技術で満足の仕上がりを実感できるのも大きなメリットです。

掃除・片付け業者の種類と選び方のコツ

掃除や片付けをプロに任せたいと思った時、さまざまな専門業者の中からどこを選べばいいのか迷うものです。ここでは、掃除業者の種類と特徴、自分に合ったサービスを見つける選び方を紹介していきます。

家事代行サービス

おすすめの人	・仕事や育児で忙しい人 ・日常的な家事が苦手な人
サービス内容	・部屋の掃除機がけ ・床掃除 ・洗濯 ・水回り（キッチンやトイレ）の掃除 ・買い物

家事代行サービスは、毎日の家事を専門スタッフが代行してくれるサービスのことです。週に1回など定期的に利用することで、きれいな部屋を維持できます。
業者によって料金体系は異なりますが、料金は時間単位で決まっていることが多いです。
ただし、部屋の散らかり具合やごみの量によっては、サービスの範囲外となり、利用が難しい場合があります。また、通常のごみ出しは依頼可能ですが、粗大ごみ回収には対応していません。

 

ハウスクリーニングと家事代行サービスの違い

長い間掃除ができなかった場合は、家事代行サービスよりもハウスクリーニングがおすすめです。
ハウスクリーニングは、専門的な道具と技術を用いて、自力では難しい掃除を行ってくれます。

• エアコン
• 換気扇、レンジフード
• 浴室　など

上記のような特定の場所の頑固な汚れを、徹底的に掃除してほしい場合はハウスクリーニング業者を選びましょう。家事代行サービスと違い、1度の依頼で掃除が完了する点がメリットです。特殊な洗剤やコーティング剤などを使用する場合は、比較的費用が高くなります。

不用品回収業者

おすすめの人	・ごみや不用品の量が多い人 ・自治体のごみ収集の利用が難しい人 ・ごみ出しや掃除の体力がない人
サービス内容	・不用品回収 ・不用品買取 ・大型家電のリサイクル

不用品回収業者は、粗大ごみの運び出しやごみの分別など体力を要する作業を代行してくれます。ごみが多い場合、外に出さないと床のスペースができないので掃除が進みません。そのため、掃除をする前に断捨離をしたいという方に特におすすめです。
また、不用品買取サービスを同時に行っている業者なら、費用を相殺できることもあります。

• 料金体系が明瞭
• 口コミ・評判が良い
• 運営会社の情報が掲載されている
• 見積もりやキャンセル代が無料

上記に該当する優良業者を選び、まずは見積もりを取ることが望ましいです。

遺品整理業者

おすすめの人	・思い出の品の整理が精神的に困難な人 ・遠方の実家や親族の家の片付けが難しい人 ・忙しくて生前整理や遺品整理に取り掛かれない人
サービス内容	・故人の遺品整理 ・不用品の処分、買取 ・部屋の清掃 ・貴重品の捜索や仕分け ・遺品の供養やお焚き上げ

遺品整理業者は、通常の不用品回収やハウスクリーニングに追加して、故人の遺品を丁寧に仕分けてくれます。また、生前整理や終活に取り組みたい人にもおすすめです。
ものの選別に迷って作業が進まない場合や、将来に備えて早めに整理を始めたい時などに、精神的にも大きなサポートを得られます。

ごみ屋敷清掃業者

おすすめの人	・一度の掃除では対応しきれないほど部屋が乱れている人 ・大量の生活ごみや粗大ごみを処分したい人 ・害虫や悪臭に悩んでいる人
サービス内容	・不用品回収、リサイクル・買取 ・ごみの分別、搬出作業 ・害虫駆除 ・消臭作業 ・ハウスクリーニング ・遺品整理（業者により異なる）

ごみ屋敷清掃業者は、不用品回収やハウスクリーニング、遺品整理のサービス以外にも、害虫駆除や消臭作業を行ってくれます。
また、汚れた床や壁の張り替えや、設備のリフォームを行うことも可能です。
床一面をごみが占領していたり、日常生活に支障をきたすほど水回りが汚かったりする場合は、心身の健康のためにも利用することをおすすめします。
ごみ屋敷清掃の実績が豊富な業者であれば、早ければ1日で作業が終えられるので、自分で掃除をするより負担が少ないです。

掃除や片付けでお困りの方はラクタスにおまかせください！

お部屋の掃除や断捨離をすると、頭痛や倦怠感、抑うつ症状などが現れて一時的に具合が悪くなる場合があります。
これは、ハウスダストや決断疲れ、一気に片付けをすることによる心身の負担が主な原因です。
対策としては、完璧主義の考えを避けて適度に休憩を取ることや、マスクを着用し、正しく換気をすることが大切です。掃除に苦手意識がある方は、無理をせずに業者に依頼することも検討しましょう。
愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け専門業者「ラクタス」では、最短即日のスピード訪問で不用品回収やハウスクリーニングに対応可能です。
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