更新日:2024年8月23日
部屋の片付けを「便利屋」と「片付け業者」のどちらに依頼すれば良いのか、悩んでいませんか?
せっかく業者に依頼するなら、自分の目的に合った業者を選びたいですよね。
2つは似ているようで異なるサービスであり、ごみ屋敷のような部屋の片付けを頼みたい場合、「片付け業者」がおすすめです。
この記事では、便利屋と片付け業者のサービスや費用面での違いを詳しく紹介します。
業者選びにお困りの方は、ぜひ参考にしてください!
目次
便利屋と片付け業者の違い①サービスの範囲
「便利屋」と「片付け業者」は、どんなことを依頼できるのでしょうか?
ここでは両者のサービスの範囲について解説していきます。
便利屋とは
便利屋は、日常生活で発生する様々な困りごとに対応するサービスです。法律に触れない範囲で幅広い業務を請け負い、「なんでも屋」としても知られています。主なサービスは下記の通りです。
- 水回りのメンテナンス
- ベランダの掃除
- 引っ越し作業のお手伝い
- 草刈り、大工仕事
- ペットの散歩
- 家電の設置、組立
- 洗濯干し、アイロンがけ
- ワックスがけ など
便利屋は、片付け・掃除以外にも、日常の困りごとに幅広く対応することが特徴です。小さな困りごとから専門的な作業まで、さまざまなニーズに応えることができ、どこに依頼すれば良いかわからない場合に便利な選択肢となります。
片付け業者とは
片付け業者は、部屋の片付けや清掃、整理整頓に特化したサービスを提供する専門業者です。
一般的な部屋の掃除から、ごみ屋敷の片付けまで自分だけでは難しいケースも対応できます。主なサービスは下記の通りです。
- 不用品回収、不用品買取
- 物の仕分け
- ごみ屋敷・汚部屋の片付け、掃除
- 遺品整理、生前整理
- 家具や家電、粗大ごみの搬出
- ハウスクリーニング
- 家のリフォーム
- 整理整頓のアドバイス
- 引っ越し前後のお手伝い
- 害虫駆除や除菌・消臭作業
片付け業者は、専門性の高い清掃・片付け作業や、ハウスクリーニング・リフォームなどのオプションサービスも幅広く用意されており、1回の依頼で片付けに関する問題をまとめて解決することが可能です。また、生前整理や遺品整理に対応した業者も多く、依頼者の状況やライフステージに合わせて柔軟にサービスを提案してくれます。
便利屋と片付け業者の違い②ごみの取り扱い
片付けを依頼したい場合は、便利屋と片付け業者のごみの取り扱いの違いについても把握しておきましょう。
便利屋:通常のごみ出しは可能
便利屋は主に、家庭ごみをまとめたり、集積所への運び出しのサポートを行います。
ごみ収集・運搬から最終処分までのサービスを提供していることは少ないです。
- 自治体の戸別回収のサポート(分別、袋詰め)
- 粗大ごみの搬出
- ごみ処理センターまでの運搬の手伝い
粗大ごみの処分やごみ処理センターへの持ち込み処分は、事前に申し込みが必要な場合がほとんどです。
便利屋は、自治体のルールの範囲内での支援が可能ですが、大量のごみ出しや粗大ごみ回収は範囲外となることもあります。
利用を検討する際は、どこまで対応可能なのか確認するようにしましょう。
片付け業者:回収から処分まで対応
片付け業者は、大量のごみの処分や、ごみ屋敷・汚部屋などの特殊な環境の片付け・不用品回収などを一貫して対応可能です。
- 家電リサイクル法対象品目の回収(テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)
- 家具やベッドなどの粗大ごみ回収
- 自治体で処分困難なピアノ、金庫、仏壇、タイヤなどの回収・処分
- 遺品の仕分けと処理(お焚き上げ)
片付け業者は、上記のような粗大ごみや特殊な廃棄物の処分を希望する場合に適しています。盗品、薬品、銃器、著作権や肖像権を侵害する物品以外なら、自治体に排出できないごみの処分も依頼できます。
片付け業者によって取り扱い可能な品目が異なるため、見積もりの際に詳細を確認することが大切です。
便利屋と片付け業者の違い③費用
ここでは、便利屋と片付け業者の費用の相場や料金体系について比較していきます。
便利屋の料金体系
便利屋の料金体系は、一般的に作業時間と対応するスタッフの人数に基づいて算出されます。料金は地域やサービスの内容によって変動し、短時間で終わる依頼に適しています。
便利屋のスタッフ1人あたりの1時間の基本料金は約3,000~5,000円です。
その他、オプション費用として下記のような料金がかかります。
- 夜間・早朝料金
- 出張費
- 車両費
- 資材・養生費
- 処分費
- 駐車場利用料
片付けを依頼したい場合、部屋の広さやごみの量に比例して、必要な人員や時間が増えるため、料金もそれに応じて高くなります。
また、特定の作業に合わせて追加料金が発生する可能性もあるため、詳しくはホームページの料金表をチェックすることが重要です。
片付け業者の料金体系
片付け業者の料金は、間取りに応じて相場が変わります。
間取り | 作業スタッフ人数 | 作業時間 | 費用 |
1R | 2人 | ~2時間 | 3~4万 |
1LDK | 3人 | 2~4時間 | 6~10万 |
2LDK | 4人 | 2~6時間 | 10~15万 |
3LDK~ | 4人~ | 4~8時間 | 15万~ |
費用の主な内訳は、下記の通りです。
- 人件費
- 車両費(軽トラック、2トントラック、4トントラックなど)
- 家電リサイクル料金
- 収集運搬料金
- 処分費
家電リサイクル料金はメーカーや型番で料金が異なり、処分する際に費用を支払う必要があります。
間取り別の料金相場とは別に、不用品別の回収料金や、トラックの積載量で費用を設定している片付け業者も多いです。ごみ屋敷の片付けの場合、トラック積み放題プランを利用することで、トラックに積める分の不用品を一度に回収してもらえます。また、ハウスクリーニングや害虫駆除などの特殊な作業が必要になった場合は別途料金が加算されるため、まずは見積もりを依頼しましょう。
部屋の片付けを便利屋に依頼する際の注意点
ここまで、便利屋と片付け業者の違いを3点に分けて解説しました。
日常生活の困りごとを気軽に依頼できる点がメリットの「便利屋」ですが、汚部屋やごみ屋敷レベルの部屋の片付けの依頼を検討する際は、注意点が3つあります。
- 作業が長引き料金が割高になる可能性がある
- サービス対象外の範囲は断られることがある
- 悪質な便利屋のトラブルが多発している
それぞれ詳しく解説していきます。
作業が長引き料金が割高になる可能性がある
便利屋に片付けを依頼する際の注意点は、作業時間に比例して料金が割高になる傾向がある点です。
便利屋の料金体系は「時間制」を採用しているところが多いため、ごみ屋敷のような大掛かりな作業は総額費用がかなりの高額になる可能性があります。
床が見えないほど散らかった1Rの部屋の片付けの場合、100袋相当のごみが出るといわれています。
そのため、遺品整理や仕分けが難しいケースでは、想定以上に作業時間がかかる可能性があり、予算を大幅にオーバーしてしまうかもしれません。
サービス対象外の範囲は断られることがある
片付けに実績が少ない便利屋に依頼すると、ごみ屋敷の清掃作業に対応しきれず、中途半端に終わる可能性があります。
特殊な清掃作業が必要になった時に「うちでは難しい」と断られ、結局別の業者に依頼し直す手間がかかることも。
便利屋の多くが「広く浅く」のサービスを提供しているため、大量のごみ回収や複雑な清掃作業に対応する技術と知識を持っていないケースがあることに注意しましょう。
悪質な便利屋のトラブルが多発している
近年、「便利屋」「なんでも屋」を利用した際の悪質なトラブルが増加しています。
例えば、不用品回収や家屋修理を依頼した後に法外な料金を請求されるケースが増えており、害虫駆除でゴキブリ1匹の退治に5万円請求されたという事例も。
このような事態を避けるために、急を要する依頼であっても、事前に見積もりを依頼して、契約内容をよく確認してから作業をお願いすることが重要です。
また、見積もりのために自宅まで来てもらった便利屋と契約をした場合は、訪問販売に該当するため、書面交付から8日以内であればクーリングオフが可能になります。
ごみ屋敷の清掃は片付け業者がおすすめ
便利屋も片付け業者もどちらも部屋の片付けに対応していますが、ごみ屋敷や汚部屋をきれいにしたい場合は、プロの片付け業者に依頼することをおすすめします。
メリットや業者選びのポイントを解説します。
メリット①専門性が高くスピーディーに作業が終わる
ごみ屋敷の清掃を片付け業者を依頼するメリットは、専門性の高さと作業のスピード感にあります。
片付け業者なら、プロのスタッフが徹底的に清掃し、部屋を原状回復に近い状態まできれいにすることが可能です。
頑固な汚れや手の届きにくい場所もきれいにしてくれるので、高品質な仕上がりが期待できます。また、アルバイトではなく、清掃に関する知識と技術を持った正社員が対応する業者が多いため安心です。
さらに、片付け業者なら最短で即日作業が完了することも魅力的なポイントです。引っ越しや転勤などで、ごみ屋敷を急いで片付けなければいけない場合や、近隣住民に知られたくないといった要望にも配慮しながら、スピーディーに作業が進みます。
メリット②ごみの種類を問わず回収、不用品買取で現金化できる
ごみ屋敷の清掃に片付け業者を利用するメリットは、多様な種類のごみを回収し、不用品買取で現金化が可能である点です。大型家具や家電・衣類など、さまざまな種類の不用品回収に対応しており、ごみ屋敷特有の分別が困難なごみの処分もできます。
また、不用品の買取サービスを提供している業者なら、要らなくなった不用品を現金化できるため、片付け費用から買取金額を差し引くことでお得になります。
メリット③ごみ屋敷の清掃・リフォームを一度に依頼できる
ごみ屋敷の清掃を片付け業者に依頼するメリットは、ごみ屋敷の汚れや臭いに応じて、清掃だけでなくリフォームにも対応してくれることです。
長年放置したごみ屋敷は、水回りが故障したり、床が腐食したりするケースも少なくありません。特に、生ごみやペットの排泄物など湿気を含んだごみが多い場合、木材が劣化して突然底が抜けるリスクも高まるため、非常に危険です。
片付け業者なら、通常のハウスクリーニングだけでなく害虫駆除や消臭・除菌作業にも対応できますし、床の修繕や畳の張り替えも一括で依頼できます。
片付け業者に依頼するときに気をつけるポイント
ここでは、片付け業者に依頼する際の注意点や業者選びのポイントを解説します。後悔しないためにも、信頼できる業者を選びましょう。
訪問での無料見積もりに対応しているか
片付け業者を選ぶ際には、訪問見積もりを行ってくれるか確認することが大切です。
ごみ屋敷の正確な片付け費用を知るためには、スタッフに訪問してもらい、家の状況を実際に見てもらう方が安心です。
複数の業者を比較検討したい場合は、まずはオンラインでの概算見積もりを依頼しましょう。
- 部屋の間取り
- ごみの種類、量
- 建物周辺の状況
- 買取可能な不用品の有無 など
上記のような詳細情報や、部屋の写真を送ることで大まかな費用が分かります。
ごみ屋敷の片付け実績が豊富にあるか
片付け業者を選ぶ際は、ごみ屋敷の清掃に実績を持っていることを確認することが重要です。実績が不十分の業者だと、効率が悪く作業期間が長くなったり中断したりするリスクがあります。
ホームページから具体的な作業事例や料金体系、サービス内容をチェックして、臨機応変な対応が可能かどうか判断しましょう。
また、ごみ屋敷ほど深刻な状態ではない場合でも、整理収納のアドバイスをしてくれる業者を選ぶことで、より効果的な片付けが期待できます。
契約書や領収書を発行してくれるか
片付け業者を選ぶ際は、契約書や領収書をきちんと発行してくれるところなのか見極めることが大切です。
口頭のみのやり取りでは、追加料金の請求やサービスの不足などのトラブルにつながるリスクが高くなってしまいます。そのため、見積もり後には必ず契約書を用意してもらい、料金を支払ったことを証明する領収書を受け取るようにしましょう。
また、名刺や契約書に虚偽の情報を記載している悪質なケースも発生しているため、支払いをする前に書類に不備がないか十分に確認することも必要です。
ごみ屋敷・汚部屋の片付けは「ラクタス」におまかせください!
便利屋と片付け業者の主な違いは、清掃に関する専門性やサービスの範囲にあり、部屋の状態や目的によって使い分けることが可能です。
日常の家事代行やごみ出し、その他の困りごとをお願いしたい人は短時間でも利用しやすい「便利屋」が良いでしょう。
- 大量の不用品の処分や片付けを全てお願いしたい
- 害虫・悪臭に困っている
- 遺品整理のやり方を教えてほしい
- 大型家具や家電を引き取ってほしい
- エアコンやレンジフードの清掃をお願いしたい
など専門的な片付けの依頼であれば、不用品回収から特殊清掃まで一貫したサービスを提供している「片付け業者」がおすすめです。
愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け専門業者「ラクタス」は、累計32,000件以上のごみ屋敷清掃の実績を持っており、スピーディーに部屋をきれいにします。
貴重品の捜索や、女性スタッフでの対応などお客様のご要望に応じた幅広いサービスをご用意しており、不用品買取も可能です。
匿名でのLINE見積もりも行っていますので、まずはお気軽にご相談ください!