更新日:2024年8月8日
長く使用しているこたつを捨てようと思ったとき、処分方法がわからずに困ったという経験はありませんか?
冬に重宝する「こたつ」は、テーブルとヒーターが合わさってできているため、家具と電化製品の両方の特徴を持っています。
また、こたつとして使用する際には「こたつ布団」も必要になるため、不要になった場合はこちらも処分しなければなりません。
そのためか、「捨てるのが面倒」「捨て方がよくわからない」というイメージを抱く方も多いでしょう。
今回はこたつの処分方法や寿命の目安などを解説していきます。
目次
こたつはの寿命の目安は「10年」
こたつの寿命の目安は10年と言われています。
これはヒーターの部分の寿命が10年というのが理由ですが、ヒーターにも種類があり、それぞれ少しずつ寿命が異なります。
ヒーターの種類ごとの寿命
ヒーター別の特徴や寿命についてみていきましょう。
フラットカーボンヒーター
フラットカーボンヒーターは面状・薄型のカーボンヒーターで、温度のムラが少なく、全体を均一に暖めてくれるのが特徴です。
薄型なので足を出し入れするのもラクで、こたつの中も広く感じるでしょう。
最大のメリットは省エネであること。
電気代が高くなりすぎないことや温度が熱くなりすぎない一方で、暖かさが物足りないと感じる人もいるかもしれません。
フラットカーボンヒーターの寿命は7,000時間と言われており、1日6時間×4カ月間の使用を続けると、9年半ほどの寿命になります。
石英管ヒーター
昔ながらのこたつに多いのが、石英管ヒーター。
石英管ヒーターとは、電熱線の外管に石英ガラスを使用したヒーターのことで、オーブントースターでよく使用されるもの。
遠赤外線でじっくり温めるため、こたつから出たあとも体がポカポカと暖かく感じるでしょう。
ただし衝撃を与えると割れてしまうこともあるため、取り扱いには注意が必要です。
石英管ヒーターの寿命は5,000時間と言われており、1日6時間×4カ月間の使用を続けると、7年ほどの寿命になります。
ハロゲンヒーター
すばやく暖まる即暖性とパワフルな暖かさを特徴に持つハロゲンヒーターは、暖かさを重視したい方におすすめです。
一方で消費電力が高いことで、電気代は他のヒーターよりも少し高くなってしまいます。
しかし寿命が8,000時間と長く、1日6時間×4カ月間の使用を続けると、11年ほどの寿命になります。
最近は「一人用こたつ」や「テーブル型こたつ」など、さまざまなこたつがありますが、ヒーターの種類を確認しておくことで寿命を判断する一つの目安になるでしょう。
こたつの寿命のサイン
こたつの寿命は使用頻度や使用環境によって変わってきます。
次のようなことがあれば、寿命が近いと考えてください。
- 電源が入らない
- こたつの温度が上がらない
- 異音や異臭がする
- 温度調節ができない
一番多い故障がヒーター本体やコードの不具合です。
電源を入れても暖まらないというときは故障しているため、修理か買い替えを検討しましょう。
また、異音(ジーという音)や異臭(焦げ臭い)などがあるときも、何らかのトラブルが発生していると考えられるため、使用をやめて販売店へ問い合わせてみてください。
故障の原因
こたつを長年使用している場合は、経年劣化によって電源がつかなくなることも考えられます。
しかし、買ってからそれほど年数が経っていないのに不具合が出た場合、普段の使い方に原因があるかもしれません。
以下の使い方をしていると、故障の原因になるため注意しましょう。
- ヒーターに負荷がかかっている
- コードが曲がったまま(ねじれたまま)使用している
- コードの上に重たいものを乗せっぱなしにしている
ヒーターの部分に埃が溜まっていないか定期的にチェックしましょう。
特に石英管ヒーターやハロゲンヒーターの場合、網の隙間に埃が溜まりやすくなります。
また、こたつのコード系のトラブルはとても多く、放置しておくと大変危険です。
たとえ異臭がなくても、電源を入れているのにこたつが暖かくならないというときは、コードが中で断線している可能性もありますので、使用を止めて販売店へ問い合わせてみましょう。
故障の原因によっては、ヒーターやコード部分の取り換えをおこなえば、また使えることもあります。
こたつを長持ちさせるなら定期的な掃除がおすすめ
こたつは時期が終わるとそのまま納戸や押し入れにしまいっぱなしという人も多いのではないでしょうか。
「手入れをする」というイメージがないこたつですが、長く安心して使用するためには定期的に掃除することがおすすめです。
手入れするのは主に「ヒーター部分」になりますが、埃を取っておくことで火事や故障になることを避けられます。
ヒーター部分はカバーを取り外すことができるものも多いので、ドライバーで分解してから掃除をするのもよいでしょう。
ただし、分解し過ぎると戻し方がわからなくなることもあるので、説明書を読み、元に戻せる程度にしておくと安心です。
埃を取り除く方法としては、掃除機で吸う、乾拭きのぞうきんで拭く、細かい箇所は綿棒などで取り除くなどが有効です。
こたつの処分方法
こたつの処分方法は以下のとおりです。
状況に合わせて、最適な方法を選択してください。
- 自治体で処分
粗大ごみとして出す
ごみ処理施設へ持ち込む - 家電量販店で引き取ってもらう
- 買い替え時に販売店で引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- フリマサイトやネットオークションへ出品
- 不用品回収業者へ依頼
処分方法1.自治体で処分(粗大ごみとして出す)
こたつは自治体で、「粗大ごみ」として捨てることができます。
一般的に自治体では30㎝角(一辺の長さが30㎝以上の大きさのもの)や50㎝角であれば粗大ごみに該当します。
しかし、こたつが何ごみに該当するかは自治体によって違うこともあるため、お住まいの地域のごみ出しルールを確認してください。
自治体での粗大ごみの出し方は、次のとおりです。
【戸別収集の場合】
- 電話や自治体のホームページから申し込みをする
- シール券(手数料納付券)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シール券に受付番号や氏名などの必要事項を記入し、粗大ごみへ貼る
- 指定された日時に指定の収集場所へ出す
戸別収集の場合、決められた日時に自宅前や収集場所へ出しておけば、自治体のトラックで回収してもらえます。
ただし事前予約が必要なことが多く、締め切り日も1週間ほど前であることが多いため、早めに依頼しておくのがおすすめです。
また、処分手数料が必要となり、費用の支払いは手数料納付券(シール券)の購入によるものが一般的です。
【指定のごみ収集所へ出す場合】
- 指定されているごみの収集日に、収集場所まで持って行く
自治体によっては戸別収集ではなく、通常のごみと同じように収集場所での回収ということもあります。
こちらの方法であれば処分手数料は無料で処分できることが多いようです。
また、事前予約も不要であることが多いですが、決められた収集場所までこたつを運ばなければなりません。
こたつの処分の注意点
こたつは自治体で処分するとき、「こたつ本体」と「天板」、「こたつ布団」を分けて処分することもあります。
それぞれで手数料が発生したり申し込みが必要になったりするので、予約制の際はご注意ください。
自治体でこたつを処分するときの手数料
粗大ごみとして戸別収集を依頼した場合、こたつの処分費用はいくらかかるか、一部の地域の例をご紹介します。
自治体名 | 処分費用 |
東京都新宿区 | ・こたつ (最長辺100㎝未満)400円 ・こたつ (最長辺100㎝以上150㎝未満)900円 ・こたつ (最長辺150㎝以上)1,300円 ・こたつ布団 400円 ・こたつ天板(大きさによる)400円~1,300円 |
神奈川県横浜市 |
・こたつ(板とセット)500円 |
静岡県浜松市 |
・こたつ(60cm以上) ・こたつ布団(60cm以上 ) ※60㎝未満の布団は燃えるごみ |
愛知県名古屋市 | ・こたつ (長辺120cm未満)250 円 ・こたつ(長辺120cm以上)500円 ・こたつ板 (長辺120cm未満)250 円 ・こたつ板(長辺120cm以上)500円 ※こたつ布団については問い合わせ |
京都府京都市 | ・こたつ(天板の2辺の合計が2m未満又は天板のみ) 400円 ・こたつ(天板の2辺の合計が2m以上) 800円 ・こたつ布団 400円 (45リットルの袋に入る場合は、ボロ類として排出可能) |
処分方法2.自治体で処分(ごみ処理施設へ持ち込む)
こたつは自治体の戸別収集や収集場所での回収が一般的ですが、収集日が決められているため、日時の都合が合わないという方も多いでしょう。
その場合、自分で自治体にあるごみ処理施設へ持ち込んで捨てるという方法もあります。
処理施設の営業時間であれば好きな日時に持ち込みができるので、平日の朝粗大ごみを出すのが難しい方や、急いで粗大ごみを捨てたいという方におすすめ。
また、戸別収集では一度に捨てられる数を制限されていることもありますが、直接搬入であればいくつでも持ち込めるというメリットもあります。
ただし、ごみ処理施設への持ち込みは車でのみという場合や、運搬するごみによってはトラックや大きな車両も必要になります。
こたつの種類によっては大人が2人以上いないと持ち運びができないこともあるため、あらかじめ手順や手段があるかどうかを確認しておいてください。
【自己搬入の手順】
- 予約を取る(電話やネット、直接ごみ処理場へ行く場合などさまざま)
- ごみを予約した日の時間内にごみ処理場へ持って行く
- ごみの重さを計り、料金を支払う
自治体の戸別収集で粗大ごみを捨てる場合は、手数料は納付券を購入する形で支払いをします。
自己搬入の場合は施設への持ち込み時にごみの重さを計量し、重さごとに現金で手数料を支払う形が多いためご注意ください。
また、ごみ処理施設へ持ち込めるのは、平日のみが一般的で、ゴールデンウイークやお盆休みなどの連休は営業していないことがほとんどです。
処理施設の数自体も多くはないため、事前に場所や営業日を確認しておくとよいでしょう。
処分方法3.家電量販店で引き取ってもらう
こたつは家電の要素も持っていることから、家電量販店でも売られています。
家電量販店では、リサイクル回収サービスをおこなっている店舗が多いため、こたつの回収をおこなっていれば処分ができるでしょう。
ただし、家電量販店での回収は有料回収がほとんどで、店舗によっては買い替え時のサービスとなっていることもあります。
また、持ち込み回収が多く、配送を依頼すると別途で運搬費用が必要となることがほとんどです。
こたつのリサイクル回収サービスをおこなっている販売店の一例は、以下のとおりです。
販売店 | 回収費用・条件など |
ジョーシン | ・1,100円(税込) ・店舗持ち込みまたは購入商品配送時に引き取り |
エディオン | ・1,100円(税込) ・縦+横+高さの合計が150cm以下で重さが20kg以下のもの |
ヨドバシカメラ | ・1,100円(税込) ・縦+横+高さの合計が150cm以下かつ重さが20kg以下のもの |
※2024年3月時点
回収方法や詳細は直接店舗でご確認ください。
処分方法4.買い替え時に販売店で引き取ってもらう
こたつはホームセンターや家具店などでも販売しており、店舗によっては買い替え時に古いこたつを引き取ってくれるところがあります。
回収方法や費用については店舗によって異なりますので、利用前に問い合わせてみてください。
また、「買い替え」が条件となっていることがほとんどなので、ただこたつを捨てたいという人には不向きでしょう。
以下の店舗はこたつの引き取りサービスをおこなっています。
店舗名 | 条件 |
コーナン | ・1点購入につき同等品1点無料で引き取り |
ベルメゾン | ・販売価格が41,800円(税込)以上で大型商品送料(特大)7,150円(税込)がかかる家具が対象 |
ホームセンターでは同等品の購入を条件に、無料で回収をしている店舗が多くあります。
しかし、こたつに関してはほかの「カインズ」や「ビバホーム」での回収はおこなっていないようでした。※2024年3月時点
店舗によってこたつの回収を実施しているかどうかや、条件についてが異なるため、買い替えの予定がある方はお近くの店舗へ問い合わせてみるとよいでしょう。
処分方法5.リサイクルショップで売却する
比較的新しいこたつや、状態の良いこたつであれば、売って処分することも可能です。
リサイクルショップや家具の買取店を利用してみてはいかがでしょうか。
とは言え、ヒーター部分の寿命が10年程度であることから、購入して3年~5年以上経っているこたつは売れないことがほとんどです。
また、デザインや大きさ、メーカーなどによっても買取額に差があり、ものによっては数百円程度にしかならないこともあります。
それでも、ただ捨てるよりはお得に処分することができるため、近くのリサイクルショップへ問い合わせてみるとよいでしょう。
その際に、購入した年やメーカー、型番などがわかるようにしておくと、具体的な査定額を教えてもらえることもありますよ。
こたつを少しでも高く買い取ってもらうポイントは、次のとおりです。
- こたつの需要期前に売る(9月~11月頃)
- 査定に出す前に埃などを掃除しておく
売れやすいこたつは次のとおりです。
- 「無印良品」や「カリモク」などの人気ブランドのこたつ
- 木目調のこたつ
- 2つ以上の機能が備わるもの(折りたたみ式やフラットヒーターなど)
- ファミリータイプのこたつ(長方形・大型のもの)
ただし、実際に売れるかどうかは査定してみないとわからないため、店舗へ問い合わせてみましょう。
処分方法6.フリマサイトやネットオークションへ出品
フリマサイトやネットオークションを利用して、こたつを売却する方法もあります。
リサイクルショップのような買取とは違い、自分で値段を決めて出品できるので、納得して手放すことができるでしょう。
サイトによっては、出品してもなかなか売れないという場合には値下げをしていくこともできます。
利用方法はサイトへ会員登録後、写真や説明文を載せて出品し、取引が成立すれば、商品を梱包して発送するという流れです。
買取希望者が現れたら値段交渉をする場合もあります。
インターネット上での取引は、自宅に居ながら不要なものを売ることができるということや、全国にいる数多くのユーザーに見てもらえることで、売りやすくなるというのが大きなメリットです。
一方で、こたつのような大型商品は梱包や配送が大変になるというデメリットもあります。
配送料は出品者、購入者のどちらが負担するかは出品の際に選ぶことができますが、出品者側の負担にするほうが売れやすい傾向にあります。
しかし、購入者の住んでいる場所によっては送料が高額になることも考えておかなければなりません。
商品のサイズや配送業者などによっても配送料が大きく異なるため、事前にかかる費用を調べておくとよいでしょう。
処分方法7.不用品回収業者へ依頼する
こたつのように大きな家具は、自分で処分するのが大変だと感じる人も多いでしょう。
手間をかけずにこたつを処分したい、と考える人は『不用品回収業者』への依頼がおすすめです。
不用品回収業者へ依頼すれば、自分の都合の良い日にトラックで回収しに来てくれる上、こたつ以外のさまざまな不用品も処分してもらえます。
また、買取サービスやハウスクリーニングなど、回収・処分以外のサービスをおこなっていることも多いため、引っ越しや断捨離といった不用品が多く出るときや、掃除が必要になるシーンにおすすめです。
こたつ1点の回収にかかる費用の相場は3,000円~5,000円程度。
ただし不用品回収は業者によって金額やプランが異なるため、2~3社程度で見積もりを出してもらってから決めるとよいでしょう。
また、不用品回収業者には悪質な業者もいるため注意しなければなりません。
勧誘電話をかけてきたり、ポストへチラシを入れてきたりする業者の中には、無料回収を謳って作業後に処分費用を請求してくるような業者もいて、トラブルの事例が増えています。
トラブルを回避するためにも、見積もりを出してくれる業者を選び、内容がわかりやすいかや作業後に費用が変わらないかなどを確認しておきましょう。
こたつのコードやヒーターの捨て方
こたつに不具合が出た時、コードやヒーターだけ取り換えれば使用できる場合もあります。
特にコードはねじれや断線などで電源が入らないということもありますが、その場合はコードを交換するだけでまた使えるようになるので、買い替えの費用も抑えられます。
状況によってはコードのみや、ヒーターのみで処分することもあるため、処分方法について解説していきます。
コードやヒーターを捨てるときはこたつとセットが多い
一般的にコードやヒーターを捨てるときは、こたつとセットにして粗大ごみで回収されることが多いようです。
ヒーターはドライバーでネジを外せば分解することもできますが、素人がおこなうと発火などのトラブルに繋がることも考えられます。
そのため、無理に取り外すことはせず、こたつの本体についたまま粗大ごみで捨てるのがおすすめです。
もし、ヒーター部分のみで捨てる場合、多くは「不燃ごみ」となりますが、自治体へ確認してから捨てるようにしましょう。
一方、コードはヒーター部分に取り付けるタイプがほとんどで、コードのみの脱着が可能です。
コード単体を処分するときは、自治体のルールに従って分別するようにしましょう。
コードの捨て方
コードは多くの自治体で「小型家電」に分類されます。
小型家電は「不燃ごみ」として捨てたり、家電量販店の回収ボックスに入れたりして処分ができます。
また、自治体でも『小型家電回収ボックス』が設置されていることが多く、市役所やスーパーなどで利用することができます。
コードのみを捨てる場合は、このような回収ボックスを利用するのが手軽でおすすめです。
ただし、コードの捨て方や回収ボックスの利用については自治体によって異なるため、注意してください。
こたつの処分まとめ
こたつに不具合が出た時、いざ捨てるとなると面倒…と思ってしまう方が多いでしょう。
大きさによっては天板だけでも重たく、一人で運ぶのが難しいこともあります。
また、自治体で処分する際は「こたつ本体」「天板」「こたつ布団」を分けて申し込まないといけないことも。
そういった手間や時間を節約したい場合は「不用品回収業者」がおすすめです。
当社『ラクタス』ではこたつを含め、さまざまな不用品の回収や買取をおこなっています。
まだ新しいこたつや人気のデザインであれば査定することも可能で、ほかにも買取品や処分品があれば、お得に処分できるチャンスです。
無料見積もりやご相談など、お気軽にお申込みください。
2024-03-19