更新日:2024年8月6日
自宅や実家の整理や引っ越しなど、さまざまなタイミングで大量の食器を処分する場面が出てくるときがあります。
少量の食器であれば自治体の不燃ごみで処分するのも簡単ですが、大量となると自治体でよいのか、ほかにもっといい処分方法はないかと悩む方もいるでしょう。
特に、大きな食器や食器の素材によっては自治体での処分が難しいこともあるかもしれません。
そこで今回は大量の食器の処分方法を、状況や食器の状態などに合わせてご紹介します。
目次
なぜ食器を大量に溜め込んでしまうのか
家にある食器はすべて使っているものでしょうか?
実は食器はどの家でも溜めがちなもので、気付いたら使っていない食器が大量にあるという声もよく聞きます。
なぜ食器は溜まってしまうのでしょう。
捨て時がわからない・捨てるのがめんどくさいから
食器は割れたり欠けたりしなければ、なかなか捨てることがありません。
まだ使えると思うと捨てる行為に踏み切れないという人も多いでしょう。
そもそも食器は形や大きさによって用途が違うので、いくつも集めてしまうという人も多いようです。
洋食器や和食器、子ども用など…それぞれを集めているとどうしても量が増えてしまいます。
そのようなこともあり、住んでいる人数が多い家ではもちろん、来客が多い家では食器棚に入りきらないほどの食器を抱えている人もいます。
シニア世代や田舎では大量の食器があることが多い
実家の整理や遺品整理をしていると、大量の食器が出てきて困ったという話もよく聞きます。
昔は結婚式の引き出物や贈答品として食器をいただくことも多く、そのような食器をしまったままにしている人もいるかもしれません。
また、田舎では結婚するときに嫁入り道具として食器を一式揃えたり、来客用として大量の食器を用意したりする風習がある場合も。
そのような環境的な要因もあり、食器が大量にある家庭も多いのです。
大量の食器があることでこんなデメリットも
食器が大量にあることで考えられるデメリットをご紹介します。
地震のときに危険な食器棚や食器
食器が大量にあるということは、それを収納する棚や場所が必要になります。
食器棚が大きいという家では、それだけでも場所を大きく取るでしょう。
実は、食器棚は大きな地震が起きた場合、凶器へと変わる場合も考えられます。
食器が落ちるだけではなく、食器棚が浮き上がったり食器が飛んだりして、床に散らばることも多くなります。
床に割れた食器が散らばると、片付けや避難の際に手足をケガすることも増えるため、早めに対策をしておくのがよいでしょう。
食器棚を固定することはもちろんですが、食器はなるべく引き出しにしまったり、地震が起こった時に食器棚の扉を開かなくする「耐震ラッチ」をつけたりしておくなどの対策が有効です。
それ以外にも、不要な食器は早めに処分して食器棚をスッキリさせておくこともおすすめです。
遺品整理が大変になる
遺品整理や生前整理をおこなったときに、予想外の大量の食器が出てきて苦労をしたという人も少なくありません。
お伝えしたように、食器は割れたり欠けたりといったことがない限り「捨て時がわからない」「捨てるのはもったいない」と感じる人も多く、家に溜め込んでいるケースが多くあります。
地域によってはお正月用、来客用など、たくさんの食器を揃えていることも考えられます。
こうした食器類は、まずは「減らす」よりも「何があるか把握する」ことが大切です。
しまったままにしていると、案外把握できていない食器もあるかもしれません。
両親が高齢だという方は、家族が集まったときに一緒に確認してみるとよいでしょう。
その上で、似たようなデザインや用途のもの、あまり使っていないものは思い切って処分するようにします。
食器が減るだけでも遺品整理の際に作業の負担が軽減されることが期待できます。
食器を自治体で処分するときは素材別に分別する
食器は自治体で処分することができますが、素材ごとに分別して捨てなければなりません。
まずは、自治体での食器の捨て方をご紹介します。
素材別の分別方法
食器はほとんどの地域で、以下のように分別されます。
木製・竹製 | 可燃ごみ |
プラスチック製 | 可燃ごみ(自治体によっては資源ごみ) |
陶器製・ガラス製 | 不燃ごみ |
金属製 | 金属ごみ(または不燃ごみ) |
【木・プラスチック】可燃ごみで捨てるとき
木製やプラスチック製の食器は、そのまま可燃ごみのごみ袋に入れて捨てることができます。
ただし、プラスチック製品は自治体によって資源ごみとなることもありますので、地域の分別方法を確認しておきましょう。
例えば名古屋市では、プラスチック製の食器も資源ごみで捨てることができます。(※令和6年4月から)
【陶器・ガラス】不燃ごみで捨てるとき
一般的に食器に多く使われているのが陶器やガラスです。
これらは不燃ごみとして捨てることができますが、割れやすいものになるので回収作業員の方がケガをしないよう、配慮しなければなりません。
捨てるときは以下のようにします。
- 食器は新聞紙や厚紙で包む(出来る限り1つずつ)
- すでに割れている食器は破片が出てしまわないように、さらにビニール袋に入れる
- 「キケン」「割れ物」など、作業員の人に中身がわかるよう明記する
不燃ごみは地域によって回収日が少ないことも多いです。
可燃ごみや資源ごみと違い、月に1回~2回程度しかないこともあるためご注意ください。
【金属】不燃ごみで捨てるとき
金属製の食器はほとんどの自治体で「不燃ごみ」とされ、陶器やガラス製の食器と同じように捨てることができます。
金属製の食器も新聞紙などの紙で包み、「金属」と表示して捨てるのが親切でしょう。
また、ほかにもフォークやナイフなどのカトラリーに多いのが金属製です。
これらはそのまま捨てると袋が破れることもあるので、まとめて紙に包んで捨てるようにてください。
自治体によってはさらに細かく「金属ごみ」として分別することもあります。
例えば京都市で金属製の食器を捨てる場合、「小型金属類・スプレー缶」として月に1回捨てることができます。
陶器製の食器とは捨て方が異なるため、注意が必要です。
ほかにも気になる素材別の捨て方
食器はさまざまな素材のものがあるため、以下のものもご紹介します。
一般的には以下のように分別されますが、処分の際はお住まいの自治体で確認してください。
ホーロー製 | 不燃ごみ(または金属ごみなど) | アウトドア用の食器としても人気なのがホーロー製の食器。 ホーローは、鉄やアルミニウムなどの金属素材の表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものです。 そのため、「金属ごみ」として捨てる自治体もあります。 |
メラミン製 | 可燃ごみ | メラミン食器とは「メラミン樹脂」というプラスチックを素材とした食器です。 プラスチック表示がないものは「可燃ごみ」で捨てることができます。(プラスチック表示があるものは自治体のルールに従って処分) |
魔法瓶 | 不燃ごみ(または金属ごみ) | 水筒に多い魔法瓶ですが、コップやタンブラーとしても売られています。 素材はステンレス・ガラスの二重構造ですので「不燃ごみ」ですが、自治体によっては「金属ごみ」となります。 |
自治体で食器を処分するときの注意点
自治体で食器を捨てる際は、さまざまなルールが設けられています。
以下のことにも注意して捨てるようにしましょう。
大きさが30㎝角以上のものは粗大ごみとなる場合も
素材別に自治体での捨て方をご紹介しましたが、ときには大きな食器を捨てることもあるかもしれません。
基本的にどの自治体でも、30㎝角を超える大きさの食器は「粗大ごみ」として捨てるよう推奨されています。
オードブル用の大皿や盛皿などは、これに該当することもあるため注意しましょう。
ただし、自治体によっては食器は大きさに関わらず「不燃ごみ」になることもあります。
例えば名古屋市では食器は大きさに関係なく「不燃ごみ」で捨てることができます。(装飾用の大皿を除く)
大きなお皿を捨てたいときは、自治体の分別ルールを確認するようにしてください。
粗大ごみで処分するときの手順は以下のとおりです。
- 電話や自治体のホームページから申し込みをする
- シール券(手数料納付券)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シール券に受付番号や氏名などの必要事項を記入し、粗大ごみへ貼る
- 指定された日時に指定の収集場所へ出す
一度に捨てることができる食器の量は?
食器を大量に捨てたい場合、一度に捨てることができる量はどれくらいなのでしょうか。
一般的に自治体でごみを捨てる場合、一回につき3袋程度までとされています。
自治体によって多少違うため、お住まいの地域のルールを確認してください。
また、なるべく一度にたくさんのごみを出したいと考えてしまいますが、陶器やガラスなど重量のあるものは一度にごみ袋に詰め込んでしまうとかなり重たくなってしまい、回収作業に負担がかかってしまいます。
ごみ袋一つの重さの目安は、「女性が片手で持てるくらいの重さ」です。
袋にパンパンに詰め込むのではなく、重さを確認しながら入れていくようにしましょう。
自治体以外で食器を処分する方法
食器を自治体で処分すると、意外にも手間がかかることがわかります。
自治体以外での処分方法をご紹介しますので、状況に合わせて選択してください。
リサイクルショップや買取店で売却する方法
「新品同様の食器」や「ブランド食器」などは、売却することも可能です。
例えば結婚式の引き出物でいただいた食器や、お祝いで使った食器などは、箱に入れたまま忘れていた…ということもあるかもしれません。
ブランド名、メーカー名がわかるものであれば、事前に買取店へ問い合わせをすると大体の買取額を教えてくれる場合があります。
気になる方は問い合わせてみてください。
また、食器は重たいので店舗へ持ち込むのは面倒という場合は、出張買取や宅配買取を利用する方法もあります。
自宅にいながら売却できるのがメリットですが、買取店舗によってはノーブランド品の買取をしていないことも。
事前に取り扱い商品や出張費、キャンセル料がかからないかといった点や、査定後の支払い方法などを確認してから申し込むと安心です。
中古でも人気の食器は以下のとおりです。
- 人気ブランドの食器
(ノリタケ・ウェッジウッド・ロイヤルコペンハーゲン・ティファニー・イッタラなど) - 人気産地の食器
(有田焼・九谷焼など) - アンティークの食器
こうした食器は正しく鑑定してもらうことが重要です。
実績のある買取業者へ査定に出すようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションで売却する方法
買取店で断られた食器であっても、フリマアプリやネットオークションを利用すれば売れることもあります。
自分で価格設定ができるため、納得して手放せるのも魅力の一つ。
未使用品や人気のデザインであれば、ブランド品でなくても高く売れることが少なくありません。
「メルカリ」や「ラクマ」といったフリマサイト内で売りたい食器の名前や特徴を検索し、値段の相場を確認してみるとよいでしょう。
一方で、必ず売れる保証がないことや、売れたときの梱包や発送が面倒だというデメリットもあります。
食器は割れ物であるため、発送時には梱包材も用意しなければなりません。
また、大きさや重量、送り先によっては送料が高額になる可能性もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
寄付をする
状態のよい食器であれば、寄付をして手放すという方法もあります。
寄付先によっては安物の食器や大量の食器でも受け付けてくれることがあるため、事前に問い合わせをしておくと安心です。
食器が寄付できる団体はたくさんあり、大抵はそのまま発展途上国へ送られたり、国内で再販してワクチン代へと変えたりして支援をおこなっています。
食器以外の寄付を受け付けていることも多いため、家にある不用品をまとめて寄付してみるのもいいかもしれませんね。
ただし、こうした寄付団体は多くの場合、送料は寄付した側が負担しなければなりません。
団体によっては直接持ち込める場合もありますので、活動拠点を確認しておくとよいでしょう。
ほかにも、仕分け手数料や、支援団体の運営費を負担しなければならないこともあります。
寄付は無料で手放せると思っている人も多いため、手数料が発生すると知って困惑してしまうことも。
事前に費用が発生しないかどうか知っておくことが大切です。
『ラクタス』のグループ会社でもある『ユースマイル』では、食器の寄付を受け付けています。
未使用品であればもちろんOKですが、「新品未使用に近い状態のもの」や「もらってからずっとしまったままの食器」など、使っていないものであれば大丈夫です。
送料以外の手数料などの費用はかかりませんので、安心してください。
問い合わせはこちらから受け付けています。
不用品回収業者を利用する
食器は、素材によっては一つずつ紙で包み、割れないよう配慮して捨てなければなりません。
数が多いと重量も増えるため、一度に大量に捨てるとごみ袋が破れたり、回収してもらえなかったりと簡単に捨てられない場合もあるでしょう。
また、引っ越しや遺品整理のように期限が迫った状況であれば、「急いで捨てたい」「ほかにもたくさんごみが出た」ということもあるかもしれません。
そのようなときにも便利なのが「不用品回収業者」です。
不用品回収業者は、トラックで自宅まで不用品を回収しに来てくれるうえ、梱包やトラックへの積み込みなどすべての作業をスタッフに任せることができます。
食器を一つずつ紙に包む必要もなく、大きさや量に関わらず捨てることができます。
もちろん、食器以外も捨てることができるので、大きな家具や家電も一緒に依頼できて手間がかかりません。
中の食器も含めた「食器棚丸ごと」といった依頼ができるのも魅力です。
ただし、不用品回収業者は費用が発生しますので、事前に見積もりを取ることが大切です。
優良な業者であればわかりやすい見積もりや丁寧な説明で対応してくれます。
また、費用を抑えたい場合は買取サービスに対応している業者を選ぶのがおすすめです。
買取品があれば処分費用から差し引いてもらえるため、実際に支払う費用を安く抑えることができるでしょう。
大量の食器の処分まとめ
今回は「大量の食器を処分する方法」をいくつかご紹介しました。
食器が少ないときには自治体での処分が安くておすすめですが、量が多くなると手間や労力がかかってしまいます。
また、食器を処分することで食器棚が不要になったり、ほかにも不用品が出てきたりして、処分するものが増えてしまうということがあるかもしれません。
食器やそのほかの不用品をまとめて捨てたいときは「ラクタス」にお任せください。
ラクタスは業歴12年以上、延べ30万件以上の不⽤品回収実績があり、安心してご利用いただけます。
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2024-03-27
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