更新日:2024年8月5日
「住んでいる家がごみ屋敷になってしまった」
「家が汚部屋なので困っている」
そんな風に悩む人は年々増加傾向にあり、住人は若い人から高齢者までさまざまです。
このような「ごみ屋敷」や「汚部屋」に、必ずと言っていいほど大量にあるのが「ペットボトル」。
飲料を飲むときに手軽に購入できて便利なペットボトルですが、近年はごみの分別が複雑化していることもあり、「捨てるのが面倒」に思う方も多くいます。
しかし、捨てるのが面倒だからと言って放置してしまうと、あっという間に大量に溜まってしまうことも。
今回はそんな「大量のペットボトル」について、なぜごみ屋敷に多いのかや、放置するリスクなどについてまとめています。
大量のペットボトルを処分するための方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
ごみ屋敷に溜まる大量のペットボトル…その理由とは
「ごみ屋敷」や「汚部屋」と聞くと、住民は男性をイメージする人も多いのではないでしょうか。
散らかった部屋に散乱したペットボトルの山…ごみ屋敷ではそんな光景をよく目にします。
住民はズボラで整理整頓ができない人、と思われがちですが、実際にはそれだけではありません。
バリバリ働いている人、仕事はしっかりこなし役職もある人など、男性だけではなく女性や若い人にも多いのです。
部屋に大量のペットボトルを溜め込んでしまう理由とは、何なのでしょうか。
理由1.処分が面倒
おそらく、一番多い理由がこれではないでしょうか。
ペットボトルはリサイクルができる『資源ごみ』ですので、適切に捨てなければなりません。
基本的にはどの自治体でも、以下のように分別して捨てるようになっています。
【自治体でのペットボトルの正しい捨て方】
- キャップとラベルを外す(キャップやラベルは自治体の指示通りに捨てる)
- 中を水でゆすぐ
- 指定のごみ袋にペットボトルだけをまとめて、回収日に出す
※対象は「ペットボトルマーク」のついたもの
ほとんどの自治体ではこのように捨てますが、さらに自治体によって細かい捨て方が指示されています。
例えば、ペットボトルは「つぶすよう指示している自治体」と「つぶさないように指示している自治体」があります。
これは設備によってはつぶしたペットボトルを処理できない自治体もあるためです。
また、食用油や香辛料、食用品以外のものが入っていたペットボトルは出せない地域もあります。
このように、捨てるまでのアクションが多かったり、地域によって捨て方が違ったりするのも面倒だと感じる理由でしょう。
また、ごみ(ペットボトル)を出す先が「資源ステーション」(地域の集積場所)だという地域も多く、「他人にごみ出しを見られるのが嫌だ」ということを理由に出せなくなる人もいるようです。
理由2.忙しすぎてペットボトルを捨てることができない
ペットボトルは資源ステーション(地域の集積場所)に捨てる地域が多く、収集日や時間が決まっています。
収集日は週に1回という地域もあれば月に2回という地域など、自治体によって異なりますが、出せる機会はそこまで多くはありません。
また、出す時間は「朝8時まで」としている自治体が多く、「出せる日が少ない」ことや「決められた時間までに出さないといけない」ことで、ごみ出しのハードルを高く感じる人もいるでしょう。
例えば「看護士」や「教師」、「弁護士」など、職業柄激務である人や、「トラックドライバー」や「ナイトワーク」といった夜勤が多い人はごみ出しが困難になってしまうケースが多くあります。
理由3.ペットボトルに中身が残っている
ごみ屋敷や汚部屋にはペットボトルが多いと言いましたが、その多くは「中身が入ったまま」です。
中身は買ったときに飲んでいた飲料ですが、放置して時間が経っているものは中身が腐敗していたり、カビが生えていたりすることも。
ペットボトルは中をキレイにしてから捨てなければならないこともあり、中身が腐敗しているペットボトルだと「開けるのが怖い」「中身を洗うのが嫌だ」という理由で捨てられず、溜め込んでしまうということもあります。
理由3.ペットボトルをトイレ代わりに使っている
重度のごみ屋敷では、トイレやお風呂場がごみで埋め尽くされて使えないということもよくあります。
そんな家によくあるのが、尿を入れたペットボトルです。
ごみ屋敷では自宅のトイレが使えないということはよくあることで、そんなとき住人は近くのコンビニや公園のトイレなどで用を済ませます。
しかし、1日に何度も行くわけにはいかなかったり、家を出てトイレに行くのが面倒だったりして、ペットボトルやビニール袋で用を足すようになるというわけです。
この尿の入ったペットボトルは男性のみではなく、女性の家でもみられることがあります。
中身が入ったペットボトルを放置するとどうなる?
ごみ屋敷や汚部屋にあるような「中身の入ったままのペットボトル」は、放置するととても危険です。
どのようなリスクがあるのかをまとめてみました。
リスク1.細菌が大量発生
一度口を付けたペットボトルは、注ぎ口(口を付けた部分)から雑菌や埃が入り込むことになります。
入り込んだ菌は、飲み物を栄養にして細菌が増殖します。
たとえ口をつけていないくても一度開封すれば空気中の雑菌が入ってしまうため、時間を置けば細菌が大量発生することも。
特に冷蔵庫ではなく常温で放置する場合や、糖分が多い飲み物は短時間で菌が大量になるため注意しなければなりません。
また、それを飲むのはもちろん危険ですが、雑菌が発生したペットボトルを自宅に置いておくということ自体、とても不衛生です。
リスク2.ペットボトルが爆発する可能性がある
飲みかけのペットボトルは、細菌だけではなくカビや酵母が繁殖することもあります。
微生物(特に酵母)が飲料中で繁殖して発酵によりガス(二酸化炭素)が発生すると、ペットボトルの内部圧力が上昇して膨張したり爆発したりする可能性もあります。
これは内閣府の『食品安全委員会』でも注意を促しており、ペットボトルの破裂による事故で、骨折や眼の損傷など、重いケガにつながった事例も報告されているということです。
ペットボトルが爆発することで細菌だらけの中身が飛び散るだけでなく、大ケガをするリスクもあるということです。
リスク3.悪臭や害虫の発生
中身が入ったままのペットボトルを放置していると、中の飲料が腐敗し、悪臭が発生することがあります。
一度開封したペットボトルは蓋をしっかり閉じたつもりでも、隙間から臭いが漏れていたり、きちんと蓋を閉めていなかったりして、中の液体が漏れていることもあるかもしれません。
すると雑菌が繁殖した液体が漏れ出し、悪臭がしたり、そこへハエやゴキブリなどの害虫が発生することが考えられます。
また、ペットボトルに尿を入れている場合は当然部屋全体に悪臭がするため、近隣住民から苦情が出ることもあるでしょう。
ペットボトルはどこで捨てる?
ペットボトルは以下の方法で捨てることができます。
- 自治体
- スーパーに設置している回収ボックス
- 不用品回収業者
1.自治体で処分
最初にお伝えしたように、自治体ではラベルやキャップを外し、ペットボトル本体のみを洗浄してから「資源ごみ」として処分します。
外したラベルやキャップもプラスチック製品であることがほとんどですが、ペットボトルとは別にして、自治体の指示通りに処分するようにしましょう。
対象のペットボトルは「ペットボトルマーク」がついた飲料や調味料などですが、地域によって除外品があるなど細かいルールがあるため、確認してください。
2.スーパーに設置している回収ボックスで処分
ペットボトルはスーパーや役所などに設置している「回収ボックス」へ捨てることができます。
近年は地球環境への配慮からリサイクルを積極的におこなう自治体や企業が多く、身近に回収ボックスがあるという人も多いでしょう。
回収ボックスの利点は、設置してある施設の営業時間内であればいつでも利用できることです。
自治体での処分は回収日まで待たなければなりませんが、回収ボックスであれば都合の良い日に捨てることができます。
ただし回収ボックスで処分する際にもキャップとラベルは取り、ペットボトルの中を洗浄してから捨てるようにしてください。
3.不用品回収業者で処分
ペットボトルを自治体で捨てようとすると、一度には大量に捨てることができず、中身の洗浄やキャップとラベルの分別などの手間もかかります。
また、回収日が週に1回程度であることも多いため、何回かに分けて捨てるよりも「一度に処分したい!」という人はすぐに捨てることができず、もどかしいかもしれませんね。
そんなときは自治体ではなく、不用品回収業者に依頼するという選択もあります。
不用品回収業者は自宅から出たさまざまな不用品をトラックで回収してくれる業者です。
ペットボトルが大量にある場合でも、ラベルやキャップの分別をすることなくそのまま回収してもらえます。
もちろん、ペットボトル以外の不用品も回収してもらえるため、まとめて家具や家電なども処分したいという時にもピッタリです。
ただし、不用品回収業者の利用には費用がかかりますので、事前に複数社で見積もりを取り、条件に合った業者を選ぶようにしましょう。
大量のペットボトルを自治体で捨てるときの注意点
もし自宅に大量のペットボトルを溜め込んでしまった場合、自治体ではどのように処分すればよいのでしょうか。
まずは自治体で捨てるときの注意点について解説していきます。
自治体で一度にペットボトルを捨てられる量とは?
ペットボトルは自治体で処分することができますが、地域の人が利用することもあって個人が大量に捨てるのはおすすめできません。
例えば通常のごみ(可燃ごみや資源ごみなど)は、一般的に一度に3袋までとしているところが多いため、ペットボトルも同じように3袋程度が常識の範囲内だと言えそうです。
もし、ペットボトルの量が3袋を超える場合は、複数回に分けるようにしましょう。
中身が入っているペットボトルは必ず洗ってから出す
自治体で回収したペットボトルは、リサイクル処理をしてから再びペットボトルに生まれ変わります。
しかし、中身が入ったままではリサイクル処理ができず、せっかく資源ごみとして出しても資源にはなりません。
リサイクル処理できないペットボトルとは、例えば飲料が飲みかけのペットボトルや、タバコの吸い殻やごみが入ったペットボトルなどです。
もしこのようなペットボトルがあった場合、ごみ処理場の作業員の方たちが手作業で選別や洗浄をおこないます。
この作業はロボットにはできないとされており、人の手で作業をおこなわなくてはならないというわけです。
そのような手間をかけさせないためにも、ごみ出し以前に自分たちでペットボトル内を洗っておくことが大切です。
中身が尿の場合は必ずトイレで流す
ごみ屋敷に溜まりがちな尿入りのペットボトルですが、トイレが使えないからといって、キッチンや洗面所に中身を流してはいけません。
排水管は住宅のさまざまな場所で設置されており、それぞれに適した構造になっています。
もし、キッチンで尿を大量に流してしまうと、詰まりや悪臭の原因になるだけではなく、マンションなどの集合住宅では近隣の住宅にも悪臭が漏れてしまうかもしれません。
また、尿が入っていたペットボトルを自治体で捨てる場合は「資源ごみ」ではなく、「可燃ごみ」にするなど、自治体の指示に従って他の方法で処分するにしましょう。
汚れが取れない、臭いがひどいなどの場合は可燃ごみへ
長い期間飲料が入ったままのペットボトルは、洗っても汚れや臭いが取れないということもあります。
そのようなペットボトルはリサイクルに適していないため、自治体の指示に従って別の方法で処分するようにしましょう。
ほとんどの場合は「可燃ごみ」で捨てることができますが、念のためお住まいの地域のホームページなどで確認してください。
近年の焼却炉は、ペットボトルを燃やしてもダイオキシンが発生させることなく完全焼却できることがほとんどです。
とは言え、自治体によっては焼却炉が古く、炉を傷めたりダイオキシンが発生したりする場合もあるため、汚れたペットボトルをほかの方法で捨てることもあります。
ペットボトルを溜め込まないためには
ペットボトルを溜め込まないためには、毎日の工夫が大切です。
生活を見直して、ペットボトルが溜まるのを防ぎましょう。
飲み残しを放置しない
ペットボトル飲料を飲み切れないときでも、そのまま放置していませんか?
中身を捨てるのが面倒だからといって、飲み残しがあるままペットボトルを置いていると、すぐに捨てられないので溜め込んでしまいます。
飲み残しは捨てる、飲み終わったら中身を洗う、ということを習慣化しておきましょう。
ごみ箱、ごみ袋に入れる前にラベルとキャップを外しておく
ペットボトルをリサイクルするためには、ラベルとキャップをペットボトル本体から取り外さなくてはなりません。
しかし、この作業が面倒なために、ペットボトルを溜め込んでしまう人が多いのも事実です。
一度ごみ箱やごみ袋にペットボトルを入れてしまうと、また取り出してラベルとキャップを外すという作業をしなくてはならず、動作が余分に増えてしまいます。
飲み終わったらすぐにラベルとキャップを外すようにすると、回収日にすぐに出せるためラクになります。
ペットボトルがある程度溜まったらすぐに捨てる
家で空のペットボトルを保管するときは、ごみ箱やごみ袋に入れておくようにしましょう。
入れている箱(袋)が一杯になったら捨てるという目安を作っておきます。
ペットボトルを溜め込んでしまう人はキッチンやリビングなど、あちこちにそのまま放置しているケースが多く、今どれくらいのペットボトルを溜め込んでいるかが不明な場合もあります。
保管場所を決めておくことで、どの程度溜まっているかも把握しやすく、捨てるタイミングも決めやすいでしょう。
自治体でのペットボトルの回収日は一カ月に2~4程度が多く、すぐに捨てることはできません。
箱や袋が一杯ではなくても、次の回収日まで捨てないとなるとたくさん溜まってしまいそうなときには、早めに出すように心がけましょう。
大量のペットボトルは「ラクタス」にお任せください
「大量のペットボトルを溜め込んでしまった」
「ペットボトル以外にもごみがたくさんある」
「家がごみ屋敷なので汚い」
そのようなことでお困りの際は、ごみ屋敷専門の清掃業者である「ラクタス」へお任せください。
ラクタスは名古屋でNo.1の実績を持つ、清掃業者であり、不用品回収やハウスクリーニングなど、さまざまなサービスを提供しています。
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ペットボトルに関しても、分別できていない場合や中身が入ったままのケースでも対応していますので、お困りの方はご相談ください。
2024-04-16