更新日:2024年7月31日
ペットがいる家庭ではペットケージは欠かせないアイテムの一つです。
犬や猫はもちろん、ウサギやハムスターといった小動物を飼う場合にも自宅にペットケージを置いていることがほとんどでしょう。
しかし、ペットの成長や別れ、ケージの老朽化など、さまざまなタイミングでケージを手放すときがやってきます。
ケージと一口に言ってもその大きさや素材など、ペットの種類によってもさまざまで、どうやって捨てたらいいのかわからないということもあるかもしれません。
今回はペットケージの処分方法について、詳しく解説していきます。
大きさや素材ごとに最適な捨て方が異なりますので、是非チェックしてみてください。
目次
ペットケージの種類
ペットケージは動物の飼育や保護のために使用される道具です。
言わば「小屋」や「檻」ですが、犬が落ち着いて休めるスペースでもあり、留守番や来客時にペットの安全を確保するものでもあります。
ケージは時に「ゲージ」と呼ばれることもありますが、これは間違いであることをご存じでしょうか。
それぞれの意味は以下のようになり、全く別の物になります。
- ケージ「cage」…籠や檻という意味
- ゲージ「gauge」…軌間(きかん)のこと(主に鉄道等に使うレールの幅の規格等に使われています)
このことから、ペットを入れるのは「ケージ」が正しいです。
ケージ・サークル・クレートの違いとは
ペットを飼っている人は「ケージ」以外にも、ペットのおうち(檻)を持っていることがあります。
一般的によく使用されている「サークル」「クレート」との違いについてご紹介します。
ケージ | サークル | クレート |
・スチールや金網の囲いに床と天井がついたもの ・サークルよりも安定感があり、ペットがジャンプして脱走できないようになっています |
・囲いのみで床と天井はない ・長方形や正方形、六角形のものなど、形やサイズがさまざま ・なかにはケージとの違いがあまりない、床や天井がついているものもあります |
・持ち運びができる、小さなケージのようなもの |
画像出典:Amazon
ケージの使い方は、動物の種類によって異なります。
犬や猫などは部屋で放し飼いにすることが多いため、ケージの使用目的は家の中での安全確保やペットの休憩場所など、一時的な使用になります。
一方、ウサギやハムスターなどの小動物は、ケージ内で過ごすことが基本であることから、自由に動き回れるスペースや遊び場が設置されていることが多いです。
ほかにもこんなペットケージがある
ペットケージを使用するのは「犬」や「猫」だけではありません。
ほかにも「鳥」や「ハムスター」、「うさぎ」といった小動物もケージが必要になります。
また、「トカゲ」や「亀」などの爬虫類は水槽で飼うこともありますが、専用の飼育ケージも売られています。
鳥用ケージ | ハムスター用 | うさぎ・モルモット・フェレットなど小動物用 |
リス・モモンガ用 |
爬虫類用(横型) |
爬虫類・両生類用(縦型) |
画像出典:Amazon
ケージに使われる主な素材
ここで紹介したものを見てもわかる通り、ケージの種類によっては使用されている素材が異なります。
一般的な犬・猫用のケージはステンレスやスチールといった金属が使われることが多いですが、他にも木製、プラスチック製、布製などがあります。
また、爬虫類のケージではガラスやアクリル板が使用されていることが多く、割れ物であることから捨てにくいと感じる人も多いでしょう。
自治体で捨てる場合は、素材や大きさによって処分方法が異なりますので、捨てる前に素材の確認やお住まいの地域のごみ捨てルールを確認することが大切です。
【大きさ・素材別】自治体でペットケージを捨てる方法
ペットケージは自治体で捨てることが可能ですが、大きさや素材によって捨て方が異なります。
自治体での捨て方については以下のようになります。
処分方法1.【大きなケージ】粗大ごみで処分
一般的に自治体では、ごみの大きさが30㎝角以上であれば「粗大ごみ」となります。
そのため、ペットケージは粗大ごみで捨てることがほとんどです。
粗大ごみを捨てるためには手数料が必要になることや、事前予約制を取っていることが多いため、自治体のホームページを確認したり問い合わせたりしてみてください。
一般的な粗大ごみの処分の流れは以下のとおりです。
- 電話やインターネットから申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、粗大ごみへ貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
申し込みはインターネットや電話からがほとんどですが、ペットケージは「ペット用かご」や「ペット運搬用ケース」「犬小屋」というように、「ケージ」という表記でない場合もあります。
不明な場合は自治体へ問い合わせてから申し込むと確実です。
注意したいのが、粗大ごみはどの自治体でも月に1回程度と決められた日でしか回収してもらえないということ。
回収の回数が少ないため、日にちに余裕を持って申し込みをするのがおすすめです。
また、回収日当日は地域ごとに順番で回収車が回ってきますが、多くの自治体では朝8時までに収集場所へ出すことになっています。
主な自治体でのケージの分別区分や手数料をご紹介します。
自治体名 | ケージの分別区分 | 条件・処分手数料 |
東京都目黒区 | 粗大ごみ(ペット小屋と明記) | ・【小】 最大2辺の計が 140cm以下 400円 ・【中】 最大2辺の計が 140cm超 200cm以下 800円 ・【大】 最大2辺の計が 200cm超 270cm以下(一辺が200cm以上は解体済みであること)1300円 ・【特大】 最大2辺の計が 270cm超 360cm以下(一辺が200cm以上は解体済みであること) 2100 円 ・【極大】 最大2辺の計が 360cm超(一辺が200cm以上は解体済みであること) 3000円 |
神奈川県横浜市 | 粗大ごみ(ペット小屋と明記) | ・ペット小屋、犬小屋 500円 ・ペットフェンス 200円 |
静岡県浜松市 | 粗大ごみ(ケージと明記) | ・【小】幅・奥行・高さの合計が150㎝未満 厚さ5㎝未満 310円 ・【中】幅・奥行・高さの合計150㎝以上250㎝未満・1辺が200cm以上は不可 厚さ5㎝未満 620円 ・【大】幅・奥行・高さの合計250㎝以上・1辺が200cm以上は不可 厚さ5㎝未満 930円 |
愛知県名古屋市 | 粗大ごみ(ペットケージと表記) | ・ケージ・サークル・その他 500円 ・ペットの運搬ケース(キャリー) 250円 |
京都府京都市 | 粗大ごみ(ペット小屋と明記) | ・3辺の合計が2m未満 400円 ・3辺の合計が2.5m未満 800円 ・3辺の合計が3m未満 1,200円 ・3辺の合計が3.5m未満 1,600円 ・3辺の合計が4m未満 2,000円 ・3辺の合計が4.5m未満 2,400円 |
福岡県福岡市 | 粗大ごみ(ペット小屋と明記) | ・ペット小屋(燃える素材) 500円 ・ペット小屋(燃えない素材あり) 500円 |
この表を見てわかるように、同じペットケージや小屋であっても自治体によっては一律の金額であったり大きさで金額が分かれていたりと、処分費用が異なります。
処分方法2.【小さなケージ】可燃ごみや不燃ごみで処分する
自治体の指定するごみ袋に入るような小さなケージであれば、可燃ごみや不燃ごみで処分できる場合もあります。
その場合は、自治体のルールに従って素材ごとに分別して捨てるようにしましょう。
一般的に、素材ごとの分別区分は以下のようになります。
素材 | 分別区分 |
木製 | 可燃ごみ |
プラスチック製 | 可燃ごみ・プラスチック資源ごみ |
金属製(アルミ・スチール・ステンレスなど) | 不燃ごみ・金属ごみ |
ケージはパーツごとに素材が異なるものもあり、その場合は解体してそれぞれのパーツごとに捨てなければなりません。
解体が難しい場合には自治体へ問い合わせるか、粗大ごみとして捨てるようにしてください。
処分方法3.【大きなケージ】解体して普通ごみで捨てる
大型のペットケージであっても、解体してごみ袋に入る大きさにすれば普通ごみで処分できるでしょう。
解体作業や素材ごとの分別の手間はかかりますが、費用を抑えて処分することができます。
しかし、ケージは構造上頑丈に造られているものが多く、解体作業には労力と道具が必要です。
特に組み立て式でないケージの場合はパーツの切断をしなくてはならないことが多いため、慣れていない、工具がないという人は、解体作業が負担になるかもしれません。
ペットケージは売って処分できる?
ケージは売却して処分ができれば処分費用がかからず、お得に手放すことができます。
とは言え、ペットが使用したものを買い取ってもらえるのか不安に思う方もいるでしょう。
実は、ペットグッズの買取は、店舗によって取り扱いが大きく異なります。
特にケージは使用しているうちに傷や汚れがつきやすく、ペットが過ごす大事な場所であることから中古の需要がそれほど高くありません。
とは言え、比較的新しいものや未使用品であれば買取できる場合もあります。
リサイクルショップでは未使用品しか売れない可能性
基本的にリサイクルショップで買い取ってもらえるペットグッズは、「未使用品」であることが多いです。
例えば「ブックオフ」や「セカンドストリート」ではペットグッズの買取をおこなっていますが、条件は以下のとおり。
- 新品・未使用品のもの
- 食品・フード以外
新品・未使用品であれば「ペット用バギー」や「おもちゃ」などと同様に、「ケージ」の買取が期待できます。
ただし、ケージの大きさによっては直接店舗へ持ち込むことが困難になるため、取り扱いや買取方法など、事前に問い合わせておくと安心です。
また、「ブックオフ」でペットグッズの買取をおこなっている店舗は「大型店」「中型店」のみ、「セカンドストリート」では「総合店」のみになるため、ご注意ください。
大型ケージは出張買取がおすすめ
大きなサイズのケージや大量にペットグッズがあるという人は、出張買取がおすすめです。
店舗買取だと自分でケージの解体や車への積み込み、運搬が必要になりますが、出張買取であれば自宅まで取りに来てくれるので手間がかかりません。
最近は出張費無料、査定料無料という業者も増えていますので、インターネットで探してみるとよいでしょう。
事前にケージの大きさや状態を伝えれば、大体の査定額や買取の可否について教えてくれる場合もあります。
フリマサイトやネットオークションで売る方法もある
ケージを売却する方法としてはリサイクルショップや買取店での売却以外に、フリマサイトやネットオークションでの方法もあります。
フリマサイトやネットオークションでは、「買いたい」という人と直接やりとりができるため、買取ができなかったものでも売れる可能性があるのが魅力の一つです。
リサイクルショップでは新品でないと買取が難しいですが、フリマサイトでは中古品であっても売れる可能性があるでしょう。
ただし、ケージを含めペットグッズは大切なペットが使うものであるため、汚れや臭いの有無など、状態を丁寧に説明するようにしてください。
説明を怠ると後でトラブルやクレームが起きる原因にもなります。
また、売れた際にはケージを梱包し、購入者へ発送しなければなりません。
ケージの大きさによっては配送料が高額になることも考えられるため、事前にいくらかかるかを調べておくとよいでしょう。
キレイにしてから売却しよう
リサイクルショップやフリマアプリに関わらず、ペットグッズを売却する際にはクリーニングしておくのがおすすめです。
新品・未使用品であれば安心ですが、一度でも使用したものはペットの毛、臭い、汚れなどが付着している可能性があります。
次に使う人・ペットが気持ちよく使えるよう、出来る限りキレイにしてから手放しましょう。
また、付属品がある場合には出来る限り揃えておくようにしてください。
売却の場合は付属品の有無によって査定額が変わることもあります。
自治体・売却以外でのケージの処分方法
ペット用ケージを処分する方法として、以下のような方法もあります。
方法ごとにメリットがあるため、ご自身に合った方法を選択してください。
処分方法 | 向いている人 |
寄付する | 動物に関する施設・団体を支援したい人 |
譲渡する | お金をかけずに処分したい人 |
不用品回収業者へ依頼する | 手間や時間をかけずにケージを処分したい人 |
処分方法1.寄付をする
ケージを含むペット用品は、動物の保護施設や支援団体などで寄付を募集しています。
寄付できるケージは状態が良いもの以外にも、メーカーや大きさ、動物の種類など、団体によって希望するケージはさまざまです。
インターネットで検索すると多くの団体が出てきますので、お持ちのケージを寄付できるところを探してみましょう。
以下の団体はケージの寄付を受け付けている団体の一例です。(2024年5月時点)
①NPO法人にゃんわんプロジェクト
・受け付け可能物品…使わなくなったケージなどのペット用品
・利用方法…サイト内の「お問い合わせ」より連絡
②ペットの里
・受付可能物品…サイト内にて紹介
・利用方法…送料元払いにて「ペットの里」へ発送
③日本保護犬保護猫協会
・受付可能物品…サイト内にて紹介
・利用方法…サイト内にて要問い合わせ
寄付先によって配送のみや直接持ち込み可能など、寄付方法が異なります。
寄付の場合、配送料は「寄付する側の負担」となるため、ケージの大きさによっては配送料が高額になる可能性があることも知っておきましょう。
また、寄付できるものも「フードのみ」や「猫用品のみ」など、団体によって違うため、必ずサイト内の案内や問い合わせにて確認してください。
処分方法2.欲しい人へ譲渡する
新品や未使用品ではなくても、まだ使えるペットケージであれば誰かに譲渡する方法もあります。
知り合いにペットを飼う予定のある人がいれば手っ取り早いですが、身近に渡せる人がいないという場合は「ジモティー」のような、無料の掲示板を利用するのがおすすめです。
ジモティーは「欲しい人」と「あげたい人」が直接やりとりできるインターネット上の掲示板で、フリマアプリと違い「無料」でも取引できるのが特徴です。
直接手渡しすることも可能ですので、送料がかかることなく取引ができます。
ペットケージに関しても0円~数千円での取引事例が多く出ていますので、気になる方はサイトをチェックしてみてください。
ただし、売却と同様にケージの説明を丁寧におこなうことや、引き渡し前には掃除をしておきましょう。
処分方法3.不用品回収業者へ依頼する
大型のペットケージやペット用品を複数処分したいという場合には、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。
不用品回収業者は自宅にあるさまざまな不用品の処分をおこなっている業者で、自宅まで引き取りに来てもらえるのが魅力の一つ。
大型のケージであっても解体や家からの搬出など、すべてお任せできます。
また、自分の都合に合わせて引き取りに来てくれるため、忙しくてなかなか処分ができないという人にもピッタリです。
もちろんケージ以外のものもまとめて処分できるため、ほかのペット用品や家具、家電といった自宅の不用品一度に処分することができます。
ペットを飼っているとありがちなトイレ用砂やフード、小物などを分別せず処分できるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
ケージ以外の捨てにくいキャットタワーやサークルなども、一緒に処分することができます。
しかし不用品回収業者は数が多く、どの業者へ依頼したらよいかわからないという方も多いでしょう。
不用品回収業者を選ぶときのポイントを以下にご紹介します。
- 実績が多い業者を選ぶ
- 問い合わせや見積もり時の対応が丁寧な業者を選ぶ
- 見積もり内容が明確な業者を選ぶ
不用品回収業者へ依頼すると処分費用がかかります。
費用の内訳は「処分費」や「人件費」「車両費」などが主なものですが、業者によって金額が異なるため、必ず2~3社程度で見積もりを依頼しましょう。
このとき優良な業者であれば見積もり内容が明確で、何にいくらかかるのかわかりやすく明記してあります。
不明な点があれば質問し、見積もり後に費用がかからないことも確認しておきましょう。
まとめ
今回はペット用ケージの処分方法について、ご紹介してきました。
ペットケージは使っているうちに汚れや傷がつく「消耗品」とみられることが多く、リサイクルショップでの買い取りは「未使用品」でないと難しいでしょう。
そのため、「中古品」でも状態がよいケージについては、フリマアプリでの売却や寄付、譲渡などをしてみるのも一つの方法です。
ただし送料がかかる場合や手間がかかるなど、それぞれの特徴を理解して選択するようにしてください。
「ペットケージの分解ができない」「ケージをすぐに捨てたい」「まとめて色んなものを捨てたい」という場合には、当社「ラクタス」へのご依頼がおすすめです。
大きなケージはもちろん、汚れているケージや壊れたケージでも、そのままの状態で回収可能。
不用品の回収だけではなく、「不用品買取」や「ハウスクリーニング」など、オプションサービスも豊富なのでご希望に合ったプランが提供できます。
もちろん、出張見積もりは無料ですので、LINEやメールにてお気軽にお問合せください。
2024-05-13