更新日:2024年9月11日
「ごみ屋敷になってしまった自宅をどうにかしたい」と悩んでいる方はいませんか?
自力で片付けようとしても、溜まり過ぎたゴミや悪臭など、何から手をつければよいか分からない方もいるでしょう。
そのような状態なら特殊清掃業者への依頼がおすすめです。
特殊清掃業者ならゴミの片付けだけでなく、粗大ごみの処理から原状回復まで全て任せられます。
殺菌や消毒までしっかり対応してくれるため、害虫駆除を別で依頼する必要もありません。
本記事では、特殊清掃のメリット・デメリットや料金相場、対応内容などを詳しくまとめました。
「自力では対応が難しいごみ屋敷を原状回復したい」「特殊清掃を依頼するのにいくらかかるか知りたい」など、ごみ屋敷の改善を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
特殊清掃とは
特殊清掃とは、孤独死や事故物件など、通常の清掃では対応できないほど汚染された現場を原状回復させる専門の清掃作業のことです。
遺体の腐敗が進んでいたり、大量の汚物や害虫が発生している場合、通常の清掃業者では対応が難しくなります。
たとえば、遺体が長時間放置された部屋では、壁や床に体液が染み込み、強烈な悪臭が発生します。
部屋全体の衛生環境が悪く、消臭や消毒など特別な処置も必要になるため、専門の技術と経験を持つ特殊清掃業者が必要になるのです。
特殊清掃を行うことで、汚染された部屋は再び居住可能な状態まで回復します。
ただし、特殊清掃は通常の清掃に比べて高額な費用がかかるため、事前に見積もりを取り、料金やサービス内容など、納得してから契約することが大切です。
特殊清掃が必要なごみ屋敷とは
一般的に特殊清掃が必要なごみ屋敷とは、衛生状態が悪化し、悪臭や害虫が発生しているような状態の物件を指します。
物が溢れているだけなら、不用品回収業者やなんでも屋でも対応できますが、室内死や害虫が大量発生した部屋などを原状回復するのなら、特殊清掃業者への依頼が有効です。
特殊清掃なら、専門の機材と薬剤を使用して消毒・除菌を行い、悪臭や害虫の発生を根本から取り除くことができます。
ごみ屋敷は放置すればするほど状況が悪化し、健康や近隣住民とのトラブルの原因になるリスクがあります。
そのため、住環境を迅速に改善し、ごみ屋敷を再び安全で快適な空間に戻すためには、専門知識を持つ特殊清掃業者に依頼するのがおすすめです。
ごみ屋敷の特殊清掃を依頼する3つのメリット
特殊清掃を依頼すれば、ごみ屋敷の問題を迅速かつ効率的に解決できます。
ここでは、特殊清掃を依頼する具体的なメリットについて紹介します。
- 短時間で清掃が終わる
- 不用品を買い取ってくれる
- 頑固な汚れやニオイまでキレイになる
自力での片付けが困難な状況なら、プロに任せて時間と手間を大幅に削減することをおすすめします。
短時間で清掃が終わる
特殊清掃を依頼する最大のメリットは、作業が驚くほど短時間で完了することです。
自力でごみ屋敷を片付けようとすると、膨大な時間と労力がかかり、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
しかし特殊清掃業者なら、経験豊富なスタッフと専門の機材を使用するため、効率よく短時間で清掃が完了します。
たとえば、一部屋の清掃であれば、わずか数時間で終わらせることもできるでしょう。
家の広さやゴミの量によって、清掃員の人数を配分するため、自力で片付けるよりはるかにスピーディーに清掃ができます。
コストはかかりますが、すぐに快適な住環境を取り戻したいのなら、すべてお任せで済む特殊清掃業者がおすすめです。
不用品を買い取ってくれる
特殊清掃業者の中には、不要品の買取サービスを行っているところもあります。
不要になった物をただ廃棄するだけでなく、再利用が可能なアイテムなら、売ることもできるため、ちょっとした収入のチャンスにもなるでしょう。
たとえば、まだ使える家電製品や家具、ブランド品や骨董品などは、思いがけなず高額で買い取られることもあります。
不用品を自分でフリマアプリやリサイクルショップに持ち込むと手間や時間がかかりますが、特殊清掃業者ならその場で買い取って持ち帰ってくれるため、ムダな労力を省ける点も大きなメリットです。
不用品を買い取って得たお金を清掃料金と相殺すれば、高額な特殊清掃の費用を節約することもできるでしょう。
そのため、ごみ屋敷の清掃費用を抑えたいのなら、不用品の買取も一緒にしてくれる業者を選ぶのがおすすめです。
頑固な汚れやニオイまでキレイになる
ごみ屋敷の特殊清掃では、長期間放置された頑固な汚れや強い悪臭も、プロの技術で徹底的に除去できます。
一般的な掃除では手に負えない、カビや油汚れ、生ものの腐敗による汚染なども専門業者なら特殊な洗剤や機材を使い、徹底的に清掃できます。
とくに、悪臭は表面的な掃除では取り切れない場合が多く、原因となる汚染物質を根本から除去しなければ再発する可能性もあるでしょう。
その点、特殊清掃業者なら、壁や床、家具の奥深くまで浸透した臭いも特殊な消臭機器を使って解消するため、長期間にわたり快適な空間を保てるのが特徴です。
さらに、細菌や害虫が発生している場合も適切な防除作業を行うので、衛生状態は格段に向上するでしょう。
頑固な汚れやニオイまで取り除かれるため、家全体が再び清潔で快適な状態に戻るのが、特殊清掃の大きなメリットです。
ごみ屋敷の特殊清掃を依頼するデメリット
特殊清掃にはさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。
ここでは、ごみ屋敷の特殊清掃を依頼する際のデメリットをまとめました。
- 費用が高額になるリスクがある
- 対応している業者が少ない
メリットだけでなく、デメリット部分もしっかりチェックしてから、特殊清掃を依頼するかどうか検討しましょう。
費用が高額になるリスクがある
特殊清掃を依頼するデメリットは、費用が高額になる可能性が高い点です。
特殊清掃は、単にゴミを取り除くだけでなく、悪臭の除去や害虫駆除、除菌作業など、徹底したクリーニングまで行われます。
生ごみや汚物が長期間放置された部屋は、通常の清掃では悪臭や汚れをキレイに落とせない可能性があります。
そのため、専門の機材や薬剤を使用する必要があり、作業員にもある程度の専門知識が必要になるため、一般的な清掃業者と異なり高額になりやすくなるのです。
対応している業者が少ない
特殊清掃は対応している業者が比較的少ない点もデメリットです。
そもそも特殊清掃は、専門的な技術や経験が必要なため、全ての清掃業者が対応できるわけではありません。
そのため、一般的なハウスクリーニングを依頼するより、特殊清掃に対応できる業者を探すのは難しくなるでしょう。
とくに、地方に住んでいる場合は、対応可能な業者の数がさらに少なくなる可能性があります。
特殊清掃は悪臭の問題もあるため、優先的に対応してくれる業者が多いですが、なるべく早めに連絡をして見積もりや段取りを決めてもらうことをおすすめします。
ごみ屋敷の特殊清掃にかかる料金相場
特殊清掃の費用は、部屋数やごみの量などにより大きく異なりますが、一軒家で20万円〜60万円程度が料金相場です。
料金形態は、作業ごとに分かれている場合もありますが、業者によっては特殊清掃の諸々がセットになったパック料金を用意しているところもあります。
【作業別料金相場】
作業内容 |
料金 |
床上清掃 |
30,000円~ |
浴室清掃 |
50,000円~ |
消臭剤・除菌剤の散布 |
10,000円~ |
消臭と除菌(オゾン処理) |
1日10,000円~ |
害虫駆除 |
10,000円~ |
特殊清掃の料金設定は、通常の片付け費用にプラスで特殊清掃の費用が追加されるのが一般的です。
そのため、特殊清掃を依頼する部屋数が多いと費用も高額になります。
【パックの料金相場】
間取り |
料金相場 |
1LDK |
70,000円~ |
2DK |
90,000円~ |
2LDK |
120,000円~ |
3LDK |
170,000円~ |
作業内容と料金は各業者により異なります。
どちらの料金形態が良いかはごみ屋敷の状態で違ってくるため、なるべく多くの業者に見積もりをもらって比較検討するようにしましょう。
ごみ屋敷の特殊清掃を依頼した場合の流れ
ごみ屋敷の特殊清掃を依頼する際の流れを紹介します。
大まかな流れを知ることで、スムーズに依頼ができるようになるので、ぜひチェックしてみてください。
1.相談
ごみ屋敷の特殊清掃を依頼する場合は、まずネット検索し、良いと感じた業者に連絡をするところから始まります。
相談方法は電話が一般的です。電話では、個人情報以外に、現状の問題点や作業範囲など、具体的な内容を伝えます。
たとえば、どの程度の清掃が必要か、とくに問題となっている部分はどこかなど、ある程度細かく伝えることで、次の見積もりにスムーズに進めるでしょう。
2.見積もり
優良業者は必ず自宅に来て、実際の部屋を見てから見積もりを作成してくれます。
日時は電話で相談にのってもらえるため、都合の良い日を伝えましょう。
見積もりでは、作業内容や使用する機材、作業時間、作業人数などの説明があり、実際にかかる料金を教えてもらいます。
業者によって料金設定や作業範囲は異なるため、分からないことは質問して、納得できる内容かじっくり検討しましょう。
3.特殊清掃作業
特殊清掃作業は、いくつかの工程に分かれて行われます。
- 消毒剤の噴霧
- 不用品や遺品の整理
- 特殊清掃・殺菌
- 汚染箇所の解体・処置
- オゾン消臭・脱臭
ここでは、特殊清掃の作業内容を詳しく解説します。
全ての工程を必ず行うわけではありませんが、特殊清掃がどういったものか理解するのに役立つでしょう。
消毒剤の噴霧
特殊清掃の最初の作業は、消毒剤の噴霧です。
ごみ屋敷は、長くゴミが放置されている状態なのでカビや細菌が多く、感染症のリスクがあります。
そのため、作業員の安全のためにも作業前に消毒剤を噴霧するところがほとんどです。
不用品や遺品の整理
次は不用品や遺品の整理を行います。ごみ屋敷に残された不要物や価値のある遺品を区分し、適切に処分する作業です。
具体的には、家具や衣類、家電などの分別を行い、再利用可能なものと処分すべきものに分けます。
特殊清掃・殺菌
不用品の整理が終わった後は、汚染箇所の清掃と殺菌を行います。
長年放置された床や壁の黄ばみや、頑固な汚れなど、特殊な薬剤で徹底的に清掃します。
一般的な清掃とは異なり、強力な殺菌剤が使用されるため、衛生上の問題も一緒に解消できる点が魅力です
汚染箇所の解体・処置
場合によっては汚染箇所の解体・処置を行います。
汚染が広がっている場合、清掃だけでは対応ができない場合もあるため、問題箇所を解体して処置することもあります。
たとえば、体液が床下まで染み込んでいる場合、床板を解体して内部を清掃・消毒する必要があります。
解体作業はリフォーム会社と連携して行われるため、ニオイや汚染物質を根本から除去することが可能です。
オゾン消臭・脱臭
最後に行われるのがオゾン消臭・脱臭作業です。
遺体の腐敗などによって生じたニオイは、通常の消臭剤では除去できません。
オゾン消臭器を使用することで、ニオイの元となる分子を分解し、徹底的に消臭します。
オゾン消臭や脱臭作業は必ず必要な工程ではなく、腐敗臭などきついニオイがある場合のみオプションで選択してもよいでしょう。
特殊清掃業者を選ぶ際のポイント
ごみ屋敷の清掃や遺品整理には特殊清掃業者がおすすめですが、なにを基準に業者を選べばよいのか分からない方もいるでしょう。
特殊清掃は料金が高額なため、きちんと仕事をこなしてくれる信頼できる業者を選びたいものです。
そこで、ここでは特殊清掃業者を選ぶ際のポイントを紹介します。
- 納得いく料金設定か
- 資格を持っているか
- 口コミ・評判が良いか
トラブルを避け、信頼できる業者を選びたいのなら、しっかりポイントを抑えて探しましょう。
ポイント1:納得いく料金設定か
特殊清掃業者を選ぶ際、まず確認すべきポイントは料金設定です。
料金が不透明であったり、後から追加費用が発生するような業者には注意が必要です。
たとえば、オプションとしてオゾン脱臭や床の解体作業が追加される場合がありますが、その費用を事前に明示せず、作業終了後に高額な請求をしてくる業者もいます。
信頼できる業者は、見積もり段階で詳細な内訳を説明し、作業範囲や費用についての不安も解消してくれるものです。
そのため、優良な特殊清掃業者を見極めるためには、見積もりをしっかり確認することが重要なカギになるでしょう。
安すぎる業者には注意し、高すぎる業者には疑問を持つようにしましょう。
見積もりをしっかりと確認し、納得したうえで契約を進めれば、悪質な業者に当たる確率を低くできるはずです。
ポイント2:資格を持っているか
必要な資格を持っているかどうかも優良業者を見極める重要なポイントです。
現状、特殊清掃では「持っていなければ特殊清掃員にはなれない」という資格や免許は特にありませんが、高度な知識と技術が必要な作業であるため、きちんと資格を持っている専門業者のほうが信頼できます。
たとえば、特殊清掃士や遺品整理士の資格を持つ業者であれば、適切な消毒や解体作業が可能です。
無資格の業者では、十分な殺菌消毒が行われなかったり、違法な不用品の処分が行われるリスクがあります。
また、資格を持っている業者は、保険加入や契約書の発行といった、法的に必要な手続きもしっかり行ってくれるため、トラブルを未然に防げる確率も高くなるでしょう。
そのため、信頼できる業者を選ぶためには、事前に資格の確認を行い、安心して作業を任せられるかをチェックしましょう。
ポイント3:口コミ・評判が良いか
口コミや評判も優良な業者を探す際のチェックポイントのひとつです。
口コミは、実際にその業者を利用した人たちの声を反映しているため、サービスの質や対応の良さを判断するうえで役に立ちます。
さまざまな口コミサイトやSNSを検索して、評判を参考にしましょう。
たとえば、「対応が丁寧だった」「見積もり通りの作業が行われた」といったポジティブな口コミが多い業者は、信頼できる可能性が高くなります。
逆に、「作業が遅かった」「追加料金を請求された」といったネガティブな口コミが多い業者には注意が必要です。
信頼できる業者かどうかは、インターネットや口コミサイトでの情報収集である程度イメージが掴めます。
直接的な体験談から業者の信頼度を見極め、納得のいく業者を選ぶようにしましょう。
特殊清掃に関するよくある質問
特殊清掃を依頼する際、多くの方が疑問に思うポイントがあります。
「なんでも屋との違いは?」「自分で片付ける場合との違いは?」など、特殊清掃は人生で何度も依頼するものではないため、疑問も多いはずです。
ここでは、特殊清掃に関するよくある質問をまとめました。
業者の役割や具体的なメリットを理解することで、安心して清掃を依頼できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
なんでも屋と特殊清掃の違いは?
特殊清掃は専門的な知識と技術が必要な清掃作業のことです。
一方、なんでも屋は依頼すれば雑草抜きから不用品回収、掃除など、なんでもやってもらえますが、特殊清掃の知識や技術はありません。
そのため、普通の清掃は行えても、感染症予防や消毒作業を含む特殊清掃には対応できないでしょう。
事故現場やごみ屋敷など、衛生的な問題が発生している場合は、安全性と確実な処理が求められるため、なんでも屋ではなく、専門の特殊清掃業者を選びましょう。
自分で片付けるのと業者に依頼する違いは?
自分で片付けるのと業者に依頼するのとでは、時間や労力、安全性、そして精神的負担などが全く違います。
ごみ屋敷の片付けは、見た目以上に時間がかかり、体力的にも非常に負担が大きい作業です。
とくに、大量のゴミが積み重なった場合、自分で処理するのは非現実的に感じるでしょう。
また、感染症リスクがある場合や、腐敗物が含まれているゴミの処理には特別な技術と装備が必要です。
適切な防護具を使用せずに作業を行うと、健康に害を及ぼす可能性もあります。
そのため、さまざまなリスクを回避して、安全に清掃を進めたいのなら、ごみ屋敷の片付けは特殊清掃に任せましょう。
特殊清掃にかかる時間はどれくらい?
特殊清掃にかかる時間は、部屋の大きさや状態によって異なります。
通常、1部屋の清掃には半日から1日程度の作業時間がかかることが多いですが、ゴミの量や汚染状況によっては数日かかる場合もあるでしょう。
腐敗物や体液が含まれるケースでは、床や壁の解体作業が必要になるため、さらに時間がかかります。
作業時間が気になるのなら、見積もりを出してもらう際に、どの程度の時間が必要かも一緒に確認するとよいでしょう。
専門業者は経験豊富なプロばかりなので、ある程度の作業時間の目安を教えてもらえるはずです。
ごみ屋敷の原状回復は特殊清掃業者に依頼しよう!
ごみ屋敷の片付けや特殊清掃は、専門的な知識や技術が必要な作業です。
とくに消毒やニオイの除去、危険な物質の処理など、個人で行うにはリスクが高く、労力や時間も大きな負担になるでしょう。
特殊清掃業者に依頼すれば、安全かつ効率的に清掃が行われ、短期間で快適な環境を取り戻すことが可能です。
依頼する業者選びでお困りなら、特殊清掃で500件以上の実績があるラクタスをご検討ください。
修繕工事が必要な場合でも、長年の実績から提携先が多数あるため、トータルで費用を抑えることができます。
また、特殊清掃の場合はニオイなど、ご近所迷惑になる事例も多いため、優先的なスケジューリングを心がけています。
安全で清潔な住環境を早く取り戻すために、信頼できる特殊清掃業者を探している方は、ぜひラクタスにご相談ください。