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投稿日:2023年2月10日
更新日:2023年2月10日

「古い包丁を買い替えたいけど、捨て方がわからない‥」
「刃物を自分で処分するのは危険?」

切れ味が悪くなった包丁・カミソリなどの刃物の処分で困っていませんか?
もう使わないし捨てたいなぁと思っても、危ないのではないかと不安になりますよね。
実際に、刃物を間違った捨て方をしていたことが原因で、作業員がケガをしてしまった事例もあるため、十分に気を付けて処分しなければなりません。

この記事では、ハサミや包丁・カミソリなどの刃物の安全な捨て方や、使わなくなった刃物を適切に処分する方法を紹介します。
捨てる予定の刃物をそのまま保管している方は、ぜひ参考にしていただき、自分に合った捨て方を見つけてくださいね。

刃物は何ごみ?正しい分別方法

自治体にごみとして刃物を捨てたいとき、「燃えないごみ?」「どうやって出すの?」などと捨て方に困り、自宅に置きっぱなしの人も多いです。
刃物の捨て方は、多くの自治体で共通することも多いですが、詳細な特記事項については自治体によって異なるため注意しましょう。
ここでは、一般的な刃物のごみ分別の方法について紹介します。
正しく分別するためにも、まずはお住まいの地域のごみ分別のルールを確認してください。

包丁・ナイフの捨て方

包丁やナイフの分別は、多くの自治体で「不燃ごみ」です。
名古屋市の自治体では、処分する際の特記事項を以下のように明記しています。

  • 刃物を丈夫な紙に包む
  • 指定の不燃ごみ袋に入れる
  • 袋に「キケン」と表示する

不燃ごみは、燃やすごみより回収頻度が少なく、週一回から月に一度の自治体がほとんどです。

 

包丁の材質や自治体によって分別が異なる

包丁には主に4つの種類があり、材質は以下のように分類されます。

  • ステンレス鋼包丁:金属
  • 鋼包丁:金属
  • チタン包丁:金属
  • セラミック包丁:陶器

包丁の材質によって分別している自治体もあれば、包丁の材質を問わず分別している自治体もあります。
愛知県周辺だけでも、包丁のごみ分別は以下のように自治体によって異なります。

滋賀県津市 ・セラミック包丁:不燃ごみ
・金属の包丁:金属ごみ
愛知県豊田市 金属ごみ(刃が包まれた状態)
愛知県岡崎市 不燃ごみ
愛知県春日井市 ・セラミック包丁:燃やせないごみ
・金属製の包丁:資源(金属類)

お住まいの地域で包丁を捨てる際は、ごみ分別のパンフレットなどをチェックすると分かりやすく記載されています。指定袋の有無や、刃物の扱いは特に確認したいポイントです。

 

大きい刃物は粗大ごみとして捨てる自治体もある

粗大ごみの定義は自治体によって異なりますが、大きい包丁の場合、粗大ごみとして捨てなければなりません。
横浜市では、刃渡りが30cmを超える包丁を「粗大ごみ」として分別します。
愛知県豊川市の場合、不燃ごみの指定袋に入らない包丁は「粗大ごみ」です。
粗大ごみを処分する場合は、手数料納付券の準備が必要になることが多いため、各自治体ホームページから事前に申し込みをしましょう。

 

飲食店などの包丁は、一般ごみとして捨てない

飲食店やホテルなどで使っている包丁を捨てたい場合、家から出る「一般ごみ」として処分できません。
お店の包丁は、廃棄物処理法で「産業廃棄物」として扱い、適切に管理・処分することが定められています。
包丁は、金属以外の素材が混ざっていても、金属が大半を占めているなら、分類は「金属くず」です。
廃棄された金属くずは、リサイクル処理や埋め立てによって処分します。自宅で営業している飲食店などは、家庭ごみと混同しないように管理しなければなりません。

カミソリの捨て方

ひげ剃りや顔の産毛処理などに頻繁に使うカミソリ。
切れ味の悪くなったカミソリの刃を捨てずに溜めこんでいる人も多いのではないでしょうか?
カミソリは、多くの自治体で「不燃ごみ」として回収しています。
処分する際は、鋭利な刃先をガムテープなどで保護して、回収員がケガをしないように配慮することが大切です。
カミソリは、種類や材質によってごみ分別のルールが異なる場合があります。

  • T字カミソリ
  • L字カミソリ
  • 電動カミソリ

それぞれの正しい捨て方を知っておきましょう!

 

T字カミソリ

T字カミソリは、本体の柄の部分と替え刃に分解できるかどうか、本体がプラスチック製か金属製かによって、自治体のごみ分別が異なります。

愛知県名古屋市の場合、本体がプラスチックで分解できないカミソリの場合は、「可燃ごみ」として捨てます。本体が金属製であれば「不燃ごみ」です。
どちらの分別であっても、丈夫な紙などに包んで「キケン」と表書きして処分します。

その他の自治体では、このように分別するところもあります。

  • 愛知県春日井市:本体がプラスチックであっても「金属類(小型家電を含む)」
  • 愛知県江南市:T字カミソリ・カミソリの刃は「埋立ごみ」

 

L字カミソリ

使い捨てのL字カミソリは、本体がプラスチックなら「燃やすごみ」と分別することが多いです。また、本体が金属の場合は、「不燃ごみ」「金属ごみ」などに分別します。
処分する際は、刃先にカバーを付けたり紙などで包んだりと安全に配慮してください。

自治体によっては、カミソリを以下のように分別する所もあります。

  • 愛知県豊橋市:「危険ごみ」※中身の出ない容器に入れてカミソリと明記する
  • 愛知県安城市:「資源ごみ(破砕困難ごみ・危険ごみ)」※刃先をくるんで、黄色のコンテナに入れる

 

電気カミソリ・電動シェーバー

電気カミソリは、名古屋市を含む多くの自治体で「小型家電」として回収するところが多いです。
電池を取り出してから、ホームセンターなどに設置された回収ボックスに入れてください。

電池が内蔵している場合は、以下のように分別する自治体もあります。

  • 愛知県春日井市:「発火性危険物」
  • 愛知県犬山市:「乾電池」

電動シェーバーに入っているリチウムイオン電池は、燃やすごみとして捨ててしまうと発火する恐れがあるため、処分方法を調べて慎重に処分してください。
P&G社では、使用済みシェーバーのリサイクルプログラムを実施しています。ブラウンなど対象商品であれば、家電量販店に設置された回収ボックスに入れてリサイクルに回しましょう。

ハサミ・カッターの捨て方

ハサミやカッターは、「不燃ごみ」「危険ごみ」として分別する自治体が多いです。
地域によっては「普通ごみ」として捨てるところもありますが、いずれにしても刃先を保護して安全に処分しましょう。
指定袋に入らないサイズの植木バサミなどは、「粗大ごみ」として処分する場合も。
愛知県守山市では、金属を含むカッター・ハサミなどの刃物はまとめて「破砕ごみ」に分別します。
カッターの刃を取り除かないと「破砕ごみ」として捨てられない地域もあるため、処分する際は気をつけて作業しましょう。

刃物の安全な捨て方・気を付けるポイント

刃物は捨て方を誤ると、ごみ回収の作業員や住民がケガをしてしまう恐れがあります。
しかし、きちんと自治体のルールに従って処分すれば、過度に心配することはありません。
自分自身や周囲の人を守るためにも、一般的な刃物の安全な捨て方を改めて押さえておきましょう!

準備するもの・手順

包丁やナイフなど刃を保護して捨てる際は、以下のものを準備します。

  • ダンボール、新聞紙、厚紙
  • 油性マジック
  • 軍手または防刃手袋
  • ガムテープ

安全に刃物を梱包して捨てる手順は以下の通りです。

  1. 安全に一人で作業できる場所で軍手をつける
  2. 新聞紙などを数枚重ねた上に刃物を置く
  3. 刃先が隠れるように新聞紙を折り畳む
  4. 刃物が抜け落ちないようにガムテープを全体的に巻きつける
  5. 各自治体指定のごみ袋に入れて、見えるところに「キケン」などの注意書きをする
  6. 指定のごみ回収日に出す

新聞紙を重ねて巻いたりダンボールで補強したりするなどして、刃が見えないように細心の注意を払いましょう。

刃物の捨て方のポイント①他のごみと一緒にしない

刃物は、他のごみと混ぜて捨てずに、単体でごみ出しを行います。
他のごみを緩衝材代わりにして袋に入れても、運搬途中に鋭利な刃先によって袋が破れてしまうかもしれません。
自治体によってはカミソリなどは燃えるごみと一緒に捨てても良いところもあるようです。
しかし、万が一のことを考えて、念入りに配慮するに越した事はないでしょう。

刃物の捨て方のポイント②目立つところに注意書きをする

刃物を捨てる際は、他の人が見ても分かるように、注意書きをしなければなりません。
「犯罪に使われてしまうのではないか」などと心配して、注意書きをしないなどの自己判断で刃物を処分してしまうと、かえって危険です。
自治体によって書き方は異なりますが、一般的に「キケン」「包丁」などと記載します。
ごみ回収作業員がすぐに分かるように、赤マジックや太字のペンで目立つように注意書きをしてください。

刃物の捨て方のポイント③ごみ回収の当日に出す

刃物を安全に梱包したら、ごみ回収の当日朝に出すことが望ましいです。
マンションにお住まいの方は、共用部のごみステーションに早めに出す方も多いかもしれません。しかし、刃物が人目に晒される時間が長い分、持ち帰り等のリスクを高めてしまうかもしれません。
刃物を捨てる際の安全面が気になる方は、ごみ回収の当日に出すことをおすすめします。

包丁は適切なタイミングで交換しよう

毎日使う包丁は、次第に寿命を迎えます。
お使いの包丁が下記のような状態なら、交換するタイミングといえるでしょう。

  • 頻繁に研いでも切れ味が悪い
  • 刃こぼれしている
  • 柄の部分がひび割れている

無理に使い続けていると、刃の内部や柄の接続部分にサビが広がるため、衛生面も良くありません。柄がぐらぐらする場合は、料理の最中に刃が抜けてケガをしてしまう可能性もあります。

愛着のある包丁なら、専門店に修理を依頼するのも一つの方法です。

  • 使い終わったら水分を拭き取る
  • 刃がサビたらすぐに磨く
  • 漂白剤を使用しない
  • こまめに包丁を研ぐ

普段から上記のような点に気を付けてお手入れをすると、比較的長く使えます。

使わなくなった刃物の捨て方4選

刃物は自治体にごみとして捨てる以外にも、さまざまな手放し方があります。
「ごみにするのは、もったいない」
「刃物は怖いから、できれば自分で処分したくない」
とお考えの方は、最適な方法を選んで刃物を捨てましょう。

供養する

「大切に使っていた包丁を、ごみとして捨てるのは忍びない‥」
このようにお考えの方は、供養して手放すことがおすすめです。
刃物業の盛んな岐阜県関市では、「刃物の日」である11月8日に毎年「刃物供養祭」を開催しています。
刃物供養祭は、鍛冶の仕事を営む職人達の伝統行事であった鞴(ふいご)祭が由来のようです。

  • 包丁
  • ハサミ
  • 彫刻刀
  • カミソリ

など、長くお世話になった刃物に感謝をして供養した後は、リサイクルされて金属の原料やナイフとなって再利用されます。
全国に設置された刃物回収箱に入れるだけなので手間もかかりません。
名古屋市内には、ホームセンターなど全14カ所に設置されています。
お近くの回収箱を利用して、リサイクルに貢献しましょう。

参照:岐阜県関刃物産業連合会【刃物回収設置店一覧】

フリマアプリやオークションで売る

「未来を切り開く」などの意味が込められ、縁起の良い贈り物でもある包丁。
「せっかく良い包丁を頂いたけれど、上手く使いこなせず自宅で眠っている‥」という方も多いのではないでしょうか?
このような方は、フリマアプリやオークションで必要とする人に譲ることをおすすめします。

  • 三徳包丁
  • チタン包丁
  • ダマスカス鋼包丁 

などは特に人気が高く、ノーブランド品でも需要があります。
また、折り畳み式ナイフやサバイバルナイフといったアウトドアグッズも人気ですよ。
出品の際は、サイズや素材、特徴について詳しく記載すると、安心して購入できます。
梱包材を使って刃先をしっかり包み、安全に発送してください。

買取専門業者に査定を依頼する

「自分で出品してやりとりするのは面倒‥」
「遺品整理で出てきた包丁の価値を知りたい」
とお考えの方は、買取専門業者で刃物を売ることを検討してください。
プロの査定スタッフがいる買取専門業者であれば、ブランド品や伝統工芸品の包丁を、適正価格で買い取ってくれます。

  • 高鳳正國
  • 正本総本店
  • 藤次郎

などの有名専門店の和洋包丁なら、1本数万円の値段がつくことも。
ナイフなどの刃物をまとめて査定できる点もメリットといえます。

手間をかけずに買い取ってほしい方は、宅配または出張買取がおすすめです。
店頭買取で自分で刃物を持ち込む場合は、軽犯罪法や銃刀法に抵触しないように厳重に梱包しなければなりません。
いずれにしても、事前にお店に連絡するかWebから査定してもらうとスムーズでしょう。

不用品回収業者を利用する

「包丁や電動シェーバーなどを処分する時間がない」
「引っ越しで他にも処分したい不用品がある」
このような方は、不用品回収業者に依頼して、刃物を処分することをおすすめします。
不用品回収業者に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 自分で刃物の梱包作業をしないで済む
  • 都合の良い日時に持ち帰ってくれる
  • 刃物以外の不用品をまとめて処分できる

危ない刃物を触りたくない方や、時間がなくて処分に困っている方なら利用する価値はあるといえます。
ただし、処分したい刃物やその他の不用品が少ない場合は、費用が割高にならないか注意しなければなりません。
処分したい刃物や不用品をピックアップして見積もり依頼をすると、事前に費用が分かるので安心です。

まとめ:刃物の正しい捨て方を把握して、安全に処分しましょう!

包丁やカミソリ、カッターなどは、自治体のルールを守り、安全に配慮して梱包して処分してください。作業する際には、軍手を着用してケガのないように気をつけましょう。
刃物の捨て方は、ごみとして捨てる以外にも供養や買取、不用品回収など便利な選択肢があります。
愛知・名古屋を拠点とする片付け専門業者ラクタスでは、買取や不用品回収のサービスに豊富な実績があります。買取できる包丁などの刃物を適正に査定して、その金額分、費用をお安くすることも可能です。
断捨離やお引越し、遺品整理で刃物の取り扱いにお困りの方は、ぜひご相談ください。

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