更新日:2023年2月21日
どの家庭でも「もう使わないけど捨てられない、思い出の品」が一つはあるのではないでしょうか。
例えば「学生時代のノートや日記」「昔集めていたぬいぐるみやアイドルのグッズ」「友人からもらった引き出物やお土産」などは処分に踏み切れず、家のどこかにしまってあるということがよくあります。
また、「思い出の品」の代表とも言える「写真」や「子どもが七五三などの記念で身に着けたもの」「工作物」「手紙」なども、捨てることが難しいものです。
これら「思い出の品」は捨ててしまうと替えがききません。
ほかの身近な日用品や衣類などのように「同じもの」が手に入りにくいことや、思い出が詰まっているものだからこそ処分できないということだと思います。
しかし、処分できないからこそ増える一方で、いつかは収納スペースが溢れてしまうかもしれません。
中にはもうすでに収納する場所がなく困っているという方もいるかもしれませんね。
思い出の品は無理に捨てろとは言いませんが、やはりある程度「手放すもの」「保管するもの」のルールを作るのがおすすめです。
処分が後ろめたい方もいるかもしれませんが、古い物や壊れた物を捨てることは運気アップにも良いと言われています。
今回は「思い出の品」の捨てるポイントと片付けのコツをご紹介しますので、処分の際の参考にしてみてください。
関連記事:「今すぐ断捨離できる方法!捨てる基準8つと残すべきものも解説」
目次
思い出の品ってどんなもの?
「思い出の品」として残したものにはどのようなものがあるのでしょうか。
中にはそこまで思い入れはないけれど、捨てる機会がなく保管していたというものもあるかもしれません。
これを見て「うちにもあるけど実はいらないかも…」と思ったら捨ててみませんか?
思い出の品1.なんとなくとっておいたもの
「なんとなく、後で必要になるかもしれない」
「とりあえず思い出としてとっておく」
このようなものが家にはありませんか?
例えば以下のようなものです。
- 映画の半券、パンフレット
- テーマパークの入場チケット
- 古い名刺
- 給与明細
- 古い年賀状
これらは家に持ち帰ったときには捨てれずに、とっておく人もいるのではないでしょうか。
また、給与明細や年賀状は書かれている内容から捨てにくいという人も多いようです。
思い出の品2.ライフイベントに関わるもの
「ライフイベント」とは「人生の出来事」のことです。
誕生から就学、就職、結婚や出産など、人生の節目に起こる出来事には何かと記念品が多いもの。
例えば以下のようなものです。
- 子どもの入学や卒業、七五三などイベントで使用したもの
- 学生時代の教科書やノート
- 誕生日プレゼントでもらったもの
- 前職の資料など
- 記念品
- 結婚式のアイテム
- トロフィーや賞状
ライフイベントは人生の大切な瞬間であるため、そのとき使用したものは思い入れも強く、なかなか捨てられないという方も多いでしょう。
特に「初めての〇〇」のようなものは思い出深く、なかなか手放せません。
思い出の品3.当時を思い出すもの
当時の自分や場面を思い出すものは、使うことがないとわかっていてもなかなか処分できないもの。
例えば以下のようなものです。
- 昔集めていたグッズ
- 手作りしたもの
- 苦労して集めたコレクション
- お気に入りだった衣類
- 昔聴いていたCD・レコードなど
- 子どもの頃使用していたもの、本やグッズ
見ると懐かしい気持ちになることや、心の支えになっているとして保管している方もいるのではないでしょうか。
これらは「捨てると後悔しそう」というもの以外は手放すことも考えてみましょう。
思い出の品4.人からもらったもの
友人や家族からもらったものは余計に捨てにくいですよね。
「せっかくいただいたのに申し訳ない」という罪悪感からとっているだけなら、捨てても構いません。
例えば以下のようなものです。
- 結婚式の引き出物や贈答品
- お祝いでもらったもの
- 子ども服や子ども用品のお下がりなど
- 付き合っていた人からのプレゼント
- 趣味の合わない洋服やアクセサリーなどのプレゼント
人からいただいたものはその人の感情が込められているものです。
とは言え、もらったものを捨てられないと収納スペースがいくらあっても足りません。
いただいたことに感謝をしてから処分することをおすすめします。
その思い出の品は捨てても良い?判断のポイントとは
思い出の品はなかなか捨てられませんが、それでも処分の判断ができるポイントがいくつかあります。
以下のことを参考に、思い出の品の断捨離・整理をしてみませんか?
使う予定がないものは思い切って処分する
「思い出の品」という理由だけでとっているものは、使う予定がないものがほとんど。
例えば「記念にもらったけど趣味が合わないもの」「思い入れがあるけどもう使う予定がない」という物は、いただいた方や物に対して感謝の気持ちを胸に処分しましょう。
また、昔集めていたコレクションなど、思い入れが強いものは人に譲るか売却するなどの方法であれば、気持ちよく手放せるかもしれません。
同じように子どもの衣類やグッズ、おもちゃなども、キレイなものや使えるものなら売ったり人に譲ったりして手放してはいかがでしょうか。
また、「なんとなくとっておいたもの」に多いのが紙類です。
旅先でもらったパンフレットやチケットなどをどうしても残しておきたい場合は、写真やデータで残すこともできます。
ほかにも年賀状や名刺などは保管期間を3年程度に決めて、期限が過ぎたら捨てるようにしましょう。
ライフイベントのものは定期的に見直す
ライフイベントは年齢を重ねるごとに増えていくため、必然と関係する思い出の品が増えていきます。
特にお子さんのいる家庭では入学や卒業が何度も訪れることもあり、その度にランドセルや制服、学校用品などを記念として保管すると、あっという間に収納スペースがいっぱいになってしまいます。
子どもが使用した、七五三の衣装やベビーシューズも思い出が詰まっていて捨てられないという人もいるでしょう。
また、初めて就職したときの給与明細や会社で使用した資料やノートは、自分が頑張ったときの思い出として残している人もいます。
このように「何かの証」のようなものは捨てられないという人が多いのではないでしょうか。
しかし、このようなものも何年か経ち、ほかのライフイベントを重ねるうちに存在感が薄れることもあります。
本当にとっておきたいもの、後で見返したいものなどは保管し、ほかのものは写真を撮っておいくか、定期的に見直して量を減らしていきましょう。
品物の価値を考えてみる
思い出の品で捨てられないものの中には「譲り受けたもの」もあります。
例えば祖母から譲り受けたアクセサリーや、母からもらった着物など、思い出や特別な思いが込められたものというのは、例え使っていなくても捨てることは難しいですよね。
しかし、「思い出の品」=「価値のあるもの」とは限りません。
その品物を持っていて幸せな気持ちになれるのか、持ち続ける価値があるかどうかを考えれば、処分の判断ができるかもしれません。
特別な思い出は品物が無くても心に残るもの。
あるいは、写真や一部だけ残すなどの方法を選択するのもおすすめですよ。
処分して心が不安になるものは捨てなくてもよい
当然のことですが、手放すことで精神的に不安定になってしまうようなら無理に処分する必要はありません。
中には「心の支えとなっている思い出の品」もあるはずです。
例えば「その思い出の品を見ると辛くても元気が出る」というような具合です。
それは学生時代に友人からもらった手紙や、昔大好きだった歌手のCDかもしれません。
人は今置かれている状況が辛くても、幸せな思い出や頑張った記憶などが自分を支えてくれることがあります。
その思い出が「品物」として残っていて、見ることで幸せな気持ちになれたら素敵ですよね。
思い出の品を片付けるコツ
思い出の品はどのように整理し、片付けたらよいのでしょうか。
ここでは思い出の品の上手な管理方法をご紹介します。
コツ1.思い出ボックスを作り、物量の上限を決めておく
思い出のものをなかなか捨てられないという人は「思い出ボックス」を作り、ここに入る分だけ保管をすると決めましょう。
物量の上限があることで、何かを入れるときに何かを処分することができ、量が一定以上増えることはありません。
また、思い出のものをまとめておくことで、どこに何があるのかわからなくなることや、不要なものがずっと保管してあった、なんてこともなくなります。
ボックスの中身を定期的に見直すことで、手放せるかどうかの判断もしやすくなりますよ。
コツ2.写真に撮っていつでも見返せるようにする
ここまでも何度かお伝えしましたが、思い出の品を写真やデータに残しておくのもおすすめです。
思い出の品を残す際に「本当に現物を残しておきたいかどうか」を考えてみると、意外にも「写真で大丈夫」なものが多いかもしれません。
例えば子どもの工作や絵は毎年いくつも持ち帰ることもあり、すべてをとっておくとどれだけ収納スペースがあっても足りません。
けれどもせっかく子どもが作った作品を捨ててしまうのも惜しい気がしますよね。
写真に残しておけばいつでも見返せますし、絵や作文などは元々紙ということもあり、写真でも十分思い出として振り返ることができます。
また、データ化してパソコンに保存するか、クラウド化してアップロードしておくと災害時に水に濡れたり燃えたりする心配もないため安心ですよ。
まとめ
思い出の品はその人の大切な瞬間や記憶が詰まった宝物。
どんな些細なものでもそれが「思い出の品」である限り、なかなか捨てられないものです。
しかし思い入れが強いというだけで持ち続けていると、あっという間に収納スペースはいっぱいになってしまいます。
思い出の品に向き合ってみると、意外にも量を減らせるものがあるかもしれません。
冒頭でもお伝えしたように「思い出の品」は捨ててしまうと替えがきかないものばかりです。
処分してから後悔しないよう、ゆっくりと「本当に残しておきたいもの」を見つめ直してみてください。
2023-02-21