更新日:2024年8月20日
「広い庭のある一軒家に憧れがある」という人は多いのではないでしょうか。しかし、実際に広い庭の家に住んでみると、手入れやメンテナンスが大変だと感じられるかもしれません。
そして知らずしらずのうちに、庭が荒れている家になってしまうこともあります。
荒れた汚い庭は「汚庭」と呼ばれ、さまざまな問題の原因になってしまいます。荒れた庭を放置すればするほど問題は深刻化しやすく、早めに手を打つことが肝心です。
中には生ごみや粗大ごみ、ペットの糞尿など、家の中には置きたくないからとベランダや庭に放置している人もいるかもしれませんね。
また、庭であれば地面が土であることも多く、手入れをしていなければ雑草や害虫も発生しやすくなります。
これらは放置する期間が長いほど、雑草は根が深くなり、害虫は繁殖し、対処するのが難しくなるでしょう。
見た目や衛生面の問題以外にも、汚庭にはさまざまなリスクが考えられます。
「もしかして、うちって汚庭かも?」、「実家の庭が荒れているからどうにかしたい」、「片付けたいけれど、どこから手をつければいいかわからない」というようなお悩みを抱えている方は、今回の記事を参考に手入れしてみませんか?
目次
庭が荒れている家は「汚庭」かも?当てはまるポイントとは?
「汚庭」とは、汚れた状態になっている庭のことです。汚庭にはごみが溜まっていたり、雑草が生い茂っていたりと、不衛生な状態に陥っていることがあります。
もし、庭が次のような状態に陥っていたら「庭が荒れている家」と言えるでしょう。
◆ごみ袋が積み重なっている
◆行き場のない粗大ごみが放置されている
◆空きビンや空き缶、空きペットボトルなどが散乱している
◆草木や雑草が生い茂って手入れされていない
◆植物が道路や隣の家にまではみ出て、広がっている
◆不要な植木鉢やガーデニンググッズ、廃材が置かれたままになっている
特に多いパターンとして「不用品やごみを、収集日がくるまでいったん庭に置いておこう」と庭に出したままになってしまうケースが考えられます。
燃えるごみのように、週に二回程度必ず収集日のあるものならばまだ良いのですが、収集日が限られているごみとなると、なかなか捨てるタイミングが難しくなってしまいます。
室内で保管していても場所をとるため「庭に置いておこう」と考え、ごみを出し忘れてしまうことで庭が荒れた状態になってしまうのです。
庭が荒れている家になってしまう原因とは?
それでは、どうして庭が荒れてしまうのか、その原因について解説していきましょう。
考えられる理由を以下にまとめました。
- ごみを置く場所がない
- 物を捨てるハードルが高い
- 庭を手入れする時間や余裕がない
- 加齢や病気によって庭の手入れができない
1、ごみを置く場所がない
粗大ごみをはじめ、不用品を保管する場所を確保するのはなかなか大変です。
物置などのスペースが空いていれば良いのですが、そうでない場合には庭に放置されやすく、結果的に庭が荒れてしまいます。
生ごみなどは異臭や害虫のトラブルが起きやすいため、家に置いておきたくないという考えから、あえて庭に出しておくという選択をする人もいます。
すると「ごみを庭に置いておく」ことが習慣化し、気づけばごみだらけになってしまうのです。
また、家の中が散らかっている場合も庭が荒れやすくなります。
いわゆる「ごみ屋敷」のような状態では、家の中でごみを保管するスペースを確保できません。
そのため庭のほかにベランダや玄関先にもごみが溜まり、散らかってしまうことがあります。
2、物を捨てるハードルが高い
ごみを一時的に庭で保管している人でも、すぐに処分できれば問題ありません。
しかし「物を捨てる」という行為そのもののハードルが高い人の場合には、「ちゃんと捨てなきゃ」と思いながらもなかなか捨てられないという状態に陥ります。
特に、家がごみ屋敷化してしまう人は「溜め込み症」と呼ばれる、ごみを溜め込んでしまう症状の可能性があります。
また、うつ病やADHDに代表される精神疾患を抱えていると「ごみを捨てたい」と考えていたり「捨てなければいけない」と理解していても、実際に捨てることが難しい場合があります。
3、身体の調子が悪く思うように手入れできない
精神疾患がなくとも、身体の不調が原因で庭の手入れまで気が回らないケースもあります。
怪我が原因で身体が動きにくい、体調不良によって掃除や片付けが億劫に感じられるなど、細かな理由はさまざまです。
さらに、高齢が原因で片付けにまで気が回らない、もしくは思うように片付けられないことも少なくありません。
そのため高齢の単身者や夫婦のみの家は、荒れやすい傾向にあります。
特に庭の掃除は、体力がなければ難しい重労働な作業です。
「家の中はかろうじて片付けられている」という人でも、庭までは気が回らないこともあるでしょう。
4、庭の手入れをする気力や体力、時間が確保できない
高齢者に限らず、若い人であっても「庭の手入れができない」という人はめずらしくありません。
単純に面倒くさがりであったり、毎日の仕事が忙しく自宅のことができなかったりと、さまざまな理由で庭を放置したままになります。
「庭のある家に住んでみたら、思いのほか手入れが大変で手をつけられなくなってしまった」というようなこともあるかもしれません。
気持ちや時間の余裕がないと、なかなか庭の片付けや手入れをしようという気が起きず、荒れた状態が続いてしまうでしょう。
庭が荒れた状態を放置しているとどんなリスクがある?
「庭が多少荒れていても問題はないだろう」と考え、そのまま放置している人もいるかもしれませんが、庭が荒れた状態を放置していると、さまざまなリスクがあります。
1、害虫や害獣が発生するリスク
庭が荒れている状態を放置していると、害虫・害獣が発生しやすくなります。
ゴキブリをはじめとした虫や、ネズミなどが大量発生する可能性も高くなるでしょう。
害虫や害獣は、庭だけでなく家の中にまで入ってくる可能性もあり、自身の家のみなず近隣住民にも迷惑をかけてしまうでしょう。
さらに、野良猫が糞尿を頻繁にしている場合には、悪臭問題にも発展します。
2、ご近所トラブルに発展するリスク
害虫や害獣、悪臭のような問題は、自分ではさほど問題がないように感じていても、近隣住民からクレームが発生します。
臭いのように発生源が明確なケースでは、特に注意が必要でしょう。
また、庭が隣の家と接していると「うちの敷地内にまでごみや草木が入り込んでいる」というように訴えられてしまうこともあります。
草のツルや枯れ葉など、なかなかコントロールが難しいものでも、隣人からすると「自分の敷地に入り込んで、景観を損ねている」ととらえられてしまうかもしれません。
場合によっては直接伝えられるのではなく、一度自治体に通報された上で注意されることもあります。
3、アレルギー症状が発生するリスク
草木が乱雑に生えた状態を放置していると、場合によっては花粉をはじめ人体に影響のある草花も生えたままになってしまいます。
庭のお手入れをしないままでいると、アレルギーのきっかけになってしまうこともあるでしょう。
ブタクサやヒメシバのように、アレルギーの原因になりやすい品種は、特に注意しなければいけません。
アレルギーのリスクも、近隣住民に影響を与えるため気をつけましょう。
4、犯罪の標的になるリスク
庭は、外から見ても状態がすぐにわかります。
そうしたスペースが荒れていると、「人が住んでいないのかもしれない」、「住んでいる人がルーズで、戸締まりなどをしていないのかもしれない」というように、犯罪の標的になりやすいでしょう。
また草木が伸びていると、目隠しになりやすいため、庭の荒れている家は空き巣に狙われやすくなります。
庭のこまめな手入れは、防犯にもつながります。
庭が荒れている家ですべき片付けの手順と方法
庭が荒れている家では、次のように順序立てて片付けましょう。
1、不用品を分別する
庭にごみや不用品が放置されているのであれば、まず不要物の分別からはじめましょう。
もしごみが置いたままになっているのなら処分するものとして区別し、そのほかのものも今一度「いるもの」「いらないもの」に分けて考えましょう。
例えば、使わないままになっているガーデニンググッズ、筋トレやスポーツ関係のアイテム、車関係のアイテム、自転車などはありませんか?
このようなものも、できれば勇気を持って一度処分してしまうことをおすすめします。
「いつか使うかもしれないから」「もったいないから」という気持ちが、荒れた状態を招きやすいからこそ「使うことになったらまた購入すればいい」という気持ちで処分することが、片付けのポイントです。
2、不用品を処分する
不用品は近場のごみ捨て場に持ち込む、地域のリサイクルステーションや処理場へ持ち込む、不用品業者に引き取ってもらうなどの方法で処分します。
自治体の回収場所へ自分で持ち込むときには、必ず事前に自治体ごとの決まりを確認しましょう。
分別の仕方や一度に廃棄できるごみの量は、自治体によっても異なります。
よく確認せずに処分してしまうと、問題になるケースもありますので注意しましょう。
処分したいものの量が多い場合や、自力でどこかへ持ち込むのが難しい場合には、業者へ依頼するのもひとつの手です。
業者を利用すれば自治体では回収が難しいものでも引き取ってもらえるので、楽に片付けを進められます。
不要品回収業者のほか、清掃業者でも不用品を回収しています。
詳しくは、記事の後半で解説しますのでこのまま読み進めてくださいね。
3、雑草や草木を整える
草木が生えたままになっているときには、適切な剪定をして整えておきましょう。
あわせて、雑草もしっかり手入れしておきます。
ツルなどが伸びやすい植物や大きな木は、放置しているとあちこち伸びて大変なことになりますので、手入れが難しいのであれば処分してしまうのもひとつの手です。
剪定や草木の手入れを行うときには、剪定ばさみや脚立、除草剤のようなアイテムを揃えなければいけません。
時間もお金もかかるため「これだけ大変なら、業者に依頼すれば良かった」と感じることになるかもしれません。
自分で対処できそうな状態なのか、それとも業者へ依頼した方が早いのか、よく見極めましょう。
庭が荒れている家の整備を業者に依頼すると費用はどれくらいかかる?
庭が荒れている家では、自分で対応するより業者への依頼した方が楽な場合がありますが、そのときネックになるのが費用です。あくまで一部ですが、相場費用をご紹介しましょう。
- 雑草処理の費用相場…1㎡あたり200円〜1500円
- 木の伐採の費用相場…1本あたり2,000円~2万円
- ごみの運搬・処理の費用相場…5.000円〜2万円
詳細は業者によっても異なるので、まずは見積もりをとってみることをおすすめします。
庭が荒れている家に逆戻りしないための対処法
荒れている庭をきれいにできたら、あわせてその後の管理を楽にするための工夫もしてみましょう。
雑草が生えにくくなるようにする
雑草を抜いたあとには除草剤をしっかり撒いておくことによって、以降、雑草が生えにくくなります。
手入れの手間を減らせるため、その後きれいな庭をキープしやすくなるでしょう。
また、防草シートを敷くという方法も検討してください。
防草シートとは屋外用の遮光性の高いシートで、敷いた部分に光合成が届かなくなることで雑草が育たなくなります。
うまく活用すれば庭が荒れた状態になりにくく、たとえこまめな手入れができなくとも庭が極端に荒れている状態を避けられます。
コンクリートや砂利で舗装する
定期的な庭の手入れを続けていくのが難しい状況であれば、庭を舗装してしまうのも手です。
コンクリートや砂利などで舗装した庭は、雑草が生えてこないため継続的に手入れをする必要がなくなります。
害虫や害獣のトラブルも起きにくくなるでしょう。
見た目にも清潔なイメージになるため、近隣からの印象もよくなるかもしれません。
フェンス・ブロック塀の解体撤去をする
古いフェンスやブロック塀は、老朽化すると倒壊してしまうおそれがあります。
さらにフェンスの素材によっては雨風で腐食してしまったり、シロアリ被害にあったりする可能性もあることから、不安があるのなら早めに撤去しておくことが大切です。
また、そこまで古くなっていないフェンスやブロック塀でも、きちんと整備されていないと台風や強風の影響を受けて倒壊し、飛んでしまうこともあります。
こうしたリスクを踏まえ、手付かずになっているフェンスやブロックは解体撤去や整備の計画も立てましょう。
庭が荒れている家の片付けはどんな業者に依頼すればいい?
掃除や片付けを行うときには、専門業者へ依頼することでスムーズに解決へ導けます。
専門業者にはさまざまな種類がありますので、特徴を見比べながら適切な業者へ依頼しましょう。
ハウスクリーニング業者
まず検討したいのが、ハウスクリーニング業者です。
ハウスクリーニング業者は、その名の通り家にまつわるクリーニング業者です。
キッチンやトイレ、浴室といった必要な箇所の清掃を依頼し、きれいにしてもらえます。
依頼できる場所は室内に限らず「庭の掃除」を依頼することで、荒れている庭もきれいな状態へ導けるでしょう。
ただしハウスクリーニング業者の仕事はあくまで「掃除」が主になるため、任せられる作業は枯れ葉や雑草の掃除、処理などに留まる場合があります。
大がかりな片付けや、ごみを運んで処分してもらうというような依頼はできないこともあるかもしれません。
業者によっても詳細は違うため、依頼する前にしっかり問い合わせ、確認しておきましょう。
不用品回収業者
庭に放置したままの不用品が多く、困っているのであれば、不用品回収業者に依頼するのも良いでしょう。
不用品回収業者はその名の通り、不用品の回収が主なため、清掃業者には依頼しにくいごみの運搬や不用品の引き取りをお願いできます。
担当スタッフが出張してきてくれるので、自分で運んだり、処分したりするのが難しい不用品も任せられるため、楽にきれいな状態へ導けるのが魅力です。
不用品の引き取りとあわせて買取も行っている業者なら、買取金額を処分費用から差し引いてもらうこともできます。
一方で、あくまで「回収」が主になることから草木の剪定や害虫駆除のように「清掃」、「片付け」などに該当する作業は依頼できません。
便利屋
さまざまな困りごとを依頼できる業者に「便利屋」があります。
便利屋は「清掃業者」とも「不用品回収業者」とも違い、広くさまざまな作業を依頼できるという魅力があります。
草木の手入れから片付け、ごみ回収まで広く依頼できるので「面倒だからすべての作業をひとつの業者へ任せたい」という人におすすめです。
一方で、さまざまな作業を依頼できるものの「専門業者」ではないという点は難点と言えるでしょう。
あまりに散らかっている家では対応が難しかったり、臭いや汚れがこびりついている環境ではきれいになりきらない可能性もあります。
ごみ屋敷専門業者
「不用品回収から清掃まですべてお願いしたい」「かなり荒れている環境なのでしっかり片付けてほしい」という状況であれば「ごみ屋敷専門の業者」へ依頼するのもおすすめです。
ごみ屋敷専門業者とは、ハウスクリーニングのほか庭の清掃、不用品回収、さらには特殊清掃や害虫駆除なども依頼できます。
業者によっては草むしり、植木の剪定といった庭の手入れもお願いできます。
ラクタスは、モノ屋敷・ごみ屋敷の専門業者です。
電話やメールで申し込みをすると専任のコールセンターにつながり、最短で即日対応が叶うのが特徴です。
また、ラクタスのグループ会社には「出張回収センター」もあります。
こちらも当日対応ができ、さまざまなアイテムを回収するとともに買取も行います。
知識と経験豊富なスタッフが丁寧な作業にあたりますので、庭が荒れている家についてお困り際にはお気軽にご相談ください。
汚庭の片付けは早めにしよう
庭が荒れていると害虫・害獣が増えること、火災になる恐れや近隣住民とのトラブルなど、さまざまなリスクが考えられます。
また、庭は家の外であるため、荒れていると近隣の住民からもすぐにわかってしまうことに。すると「家の中も相当汚いのでは?」「もしかしてごみ屋敷?」と思われてしまっても無理はありません。
何よりも庭が汚いということは見た目も悪く、気持ちの良いものではないですよね。
窓から見た庭がきれいだと心が整頓され気持ちもスッキリしますし、運気が上がるとも言われています。
自分での片付けが難しい場合は業者の手を借りて、早急に庭を片付けましょう。
清掃業者は不用品の処分以外に家の中やベランダなどの清掃を行いたい場合に便利です。
当社「ラクタス」では不用品回収、家や庭の片付け・清掃、害虫駆除なども対応しているため、気になる方はチェックしてみてください。
どちらの業者も電話やメールで申し込みができ、業者によってはその日のうちにトラックで自宅まで引き取りにきてもらえます。
「ラクタス」のグループ会社である「出張回収センター」は当日対応可、実績のある不用品回収業者で、回収対応品目が多く、買取も行います。
気になる方はこちらを参考にしてみてください。