更新日:2023年6月16日
エアコンを稼働させた時に感じる嫌な臭い。
雑巾の生乾き臭や酸っぱい臭いなど、久しぶりにエアコンをつけた時に気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、エアコンの臭いの原因や対策、古くなったエアコンの処分方法についても紹介します。
過ごしやすい季節にエアコンの臭いを解決して、夏や冬に備えましょう。
目次
エアコンの嫌な臭いの原因
エアコンから発生する臭いの原因は、主にカビや生活臭、蓄積した汚れなどが挙げられます。
それぞれについて解説していきます。
エアコン内部のカビ・ほこり
エアコンの冷房を使用する際、取り込んだ空気を急速に冷やすため、内部のフィルターや吹き出し口に結露がつきます。
それと同時に部屋に漂うチリ・ホコリなども混ざり、カビが発生するのです。
カビは湿度の高い場所を好むため、放置するとどんどん繁殖してしまいます。
タバコ・料理・ペットなどの生活臭
部屋のあらゆる生活臭が空気と一緒にエアコンに吸い込まれて臭くなることもあります。
タバコの煙や、汗、食べ物、ペットの排泄物などは、何年も使用しているエアコンの内部には生活臭が蓄積しやすいです。
また、タバコのヤニや料理の油はベタベタと厄介な汚れとなり、簡単に取れません。
室外機や排水ドレンの汚れ
エアコンから発生する臭いは、室外機や排水ドレンが汚れていることも関係しています。
暖房をつけた時に感じる酸っぱい臭いは、室外機や排水ドレン内の汚れが原因であることが多いです。
室外機周辺や排泄物ドレンの汚れと結露が混ざり、部屋に悪臭を撒き散らしてしまいます。
エアコンの嫌な臭いを放置することのリスク
臭いが気になるエアコンを、そのまま放置していると、どのような問題が起こるのでしょうか?
ここでは、3つのリスクについて紹介します。
健康に被害を及ぼす
カビが繁殖していた場合、家族が吸い込むことで咳喘息や皮膚トラブルなどアレルギー症状が生じることがあります。重症になるとアトピー性皮膚炎や肺炎にもなりやすく、免疫力の低い高齢者や赤ちゃんにとって有害です。
電気代が高くなる
フィルターや室外機にチリ・ほこりが溜まると、通常よりも熱交換に大きなエネルギーを要するため、消費電力が増えてしまいます。
汚れで目詰まりフィルターを放置すると、送風や温度調整が上手くいかずエアコンの効きが悪いと感じることも。
ダイキンの検証実験によると、3年分のほこりが付着したフィルターを掃除することで、ムダな消費電力を約49%も削減できるといわれています。
参照:ダイキン│第7回 『ダイキン空気のお悩み調査隊がゆく』
水漏れなど故障しやすくなる
臭いが気になるエアコンを放置すると、突然故障する可能性が高くなります。
室外機や排水ドレンに汚れが詰まって排水できずに水漏れの原因になることも。
熱交換器など各部品に負荷がかかるため、劣化しやすいです。
不具合が出る前に、定期的なクリーニングをするようにしましょう。
エアコンの嫌な臭いを予防するための対策4選
エアコンを快適に使うためには、普段から丁寧にお手入れすることが大切です。
臭いの原因であるカビやほこりが溜まりにくくするために、日頃から取り組める対策方法を紹介します。
部屋の換気をこまめにする
タバコやペットなど生活臭が充満した状態だと、エアコンに臭いがつきやすいです。
部屋の換気をこまめに行って、空気を循環させましょう。
天気の悪い時は、サーキュレーターを活用することをおすすめします。
また、油を使った料理をする際は換気扇をつけることも忘れずに。
加湿器はカビの発生の原因となるため、冬であっても1時間に5分程度を目安として空気の入れ替えを行ってください。
冷房後に内部クリーン運転をつける
カビが好む湿気を除去するためには、エアコンの「内部クリーン」機能を活用することがおすすめです。
内部クリーンとは、冷房や除湿後に自動でエアコン内部を乾燥させてくれるもの。
内部クリーンがない機種の場合、「送風運転」をつけると良いでしょう。
約1時間稼働させることで、エアコン内部の結露を乾燥させることが可能です。
オフシーズンでも送風運転をつける
夏や冬以外の季節でも定期的に送風運転をつけることも、エアコンの臭い予防として効果的です。
臭いの原因となるほこりが溜まりにくくなるため、2週間~1ヵ月に1度など定期的に稼働させましょう。
富士通ゼネラルでは、冷房を使うシーズンが終わった後は、晴れた日に半日程度の送風運転を推奨しています。
長期間使わない時も定期的な送風運転でエアコンを清潔に保つことが大切です。
定期的にフィルター掃除をする
2週間に1度などこまめにフィルターのほこりをとることで臭いがつくのを防ぐことができます。
掃除機でチリ・ほこりを吸い取っても、落ちない場合は水洗いしましょう。
エアコンの掃除をする際は、必ずコンセントを外してから行ってください。
また、部屋の掃除をこまめに行うことで、空気中に舞うほこりやカビを減らせます。
エアコンの臭いが気になる時の対処法
雑巾の生乾き臭や酸っぱい臭いなど、嫌な臭いがついたエアコンは一刻も早く臭いを取りたいですよね。
自分でできる対処法やプロに依頼できるエアコンクリーニングについて紹介します。
30℃設定で暖房運転
熱に弱いカビを死滅させるために、換気をしながら暖房を最高温度で約1時間稼働させると臭いがとれることがあります。
カビは25~28℃のジメジメとした場所を好むため、30℃に設定することでカビの繁殖を抑えることが期待できます。
16℃設定で冷房運転
暖房とは反対に、換気をしながら16℃の冷房を約1時間稼働させることでエアコンの匂いが軽減される場合があります。
空気を冷却させて大量の水蒸気を結露としてエアコン内部に発生させることで、ドレンパンや熱交換器についた臭いを一緒に排水させる仕組みです。
部屋の湿度によっては、結露が室内機を伝って部屋にポタポタ落ちることもあるため注意しましょう。
エアコンの掃除をする
フィルターとルーバー(吹き出し口)はカビやほこりが付着しやすい場所です。
エアコン掃除には下記のものを用意してください。
- 掃除機
- 中性洗剤
- 布
- 歯ブラシ
柔らかい布でフィルターやカバーを拭き、フィルターの目詰まりを歯ブラシ等で除去したら十分に乾燥させましょう。
ルーバーは奥まで手が届きにくく、掃除がしにくいところです。
割り箸などを使って無理に掃除すると、取り切れなかったカビが部屋中に舞ってしまう恐れも。
エアコンを分解することも故障の原因になるため避けた方が無難です。
お手入れ方法は、各メーカーによって異なる場合があるため、取扱説明書を参考にしてください。
エアコンクリーニング業者に分解洗浄を依頼する
上記で紹介した方法で臭いが取れない場合、エアコン内部の部品に汚れが蓄積している可能性が高いです。
臭いのもとを除去するために、専門業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。
エアコンクリーニングでは、エアコンの部品を分解してカビや汚れを徹底的に洗浄することが可能です。
自分では難しいドレンパンやアルミフィンなども高圧洗浄で洗い流します。
また、抗カビ・抗菌コーティング等のオプションで汚れがつきにくい状態を長期間キープできるのもメリットです。
費用相場は1台あたり約7,000~15,000円で、数台まとめて依頼するとお得になります。
エアコンの買い替えの判断基準・捨てるタイミング
臭いがとれないエアコンは、そろそろ買い替えを検討するタイミングかもしれません。
不具合の状態から捨て時を見極めましょう。
エアコンの寿命は約10年
エアコンの標準的な使用期間の目安は約10年だといわれています。
きちんとお手入れをしていて10年以上使っている場合でも、突然の故障に見舞われる可能性があるでしょう。
また、部品の保有期間が過ぎている場合は、修理ができないことも。
機種によって部品保有期間は異なるため、メーカーの公式サイトからあらかじめ調べておくと安心です。
エアコンの買い替えの判断基準
エアコンの症状で下記のようなサインがあったら、買い替えを検討しましょう。
早めに対処することで、突然の故障にも困らずに済みます。
- 異音
- 異臭
- 冷暖房の効きが悪い
異音がする場合、室外機が何らかのトラブルや故障が発生している可能性があります。
本格的にエアコンを使用する季節が近付くと、エアコンの取り付け工事の予約も埋まりやすいため早めに行動することがおすすめです。
エアコンの買い替えの際の選び方・おすすめ人気メーカー
ここでは、新しいエアコンを選ぶ際のポイントや、人気のメーカーを紹介します。
自分の生活環境に合ったエアコンを選びましょう。
買い替えるエアコンの選び方のポイント
エアコンは、下記の5点に注目して選ぶことをおすすめします。
- 対応畳数(広さ)
- 掃除のしやすさ(集塵・除菌機能など)
- 設置部屋の用途
- 省エネ性能
エアコンを設置する部屋の広さに合わせて選ぶことで、最適な冷暖房の効果を得られます。
また、リビングダイニングなど使用時間が長い場所は、電気代を考慮して省エネ性能が高い機種を選びましょう。
日頃の掃除のしやすさも重要視したいポイントです。
チリ・ほこりを集める空気清浄機能やカビの繁殖を抑える除菌機能などが特に人気です。
Panasonic(パナソニック):エオリア
2年連続省エネ大賞を受賞しているパナソニックのエオリアシリーズは、エネチャージ機能や、専用アプリでの電気代の見える化で効率良く節電できます。
またお掃除ロボットとナノイーXで、内部のフィルターについたほこりを除去・除菌することが可能です。
DAIKIN(ダイキン):うるるとさらら
ダイキンのうるるとさららのルームエアコンは、発売から24年のロングセラー商品です。
最新の「うるさらX」では、水内部クリーンと呼ばれる技術によって1Lの結露を発生させてカビやほこりを洗い流し、加熱乾燥まで行ってくれます。
自動お掃除機能も搭載しており、フィルターに付着する汚れをダストボックスに溜めるため、お手入れの手間が減るでしょう。
HITACHI(日立):白くまくん
日立の白くまくんシリーズでは、プラズマイオンを放出させて空気中のカビやウイルス・花粉の除去に高い効果が期待できます。
凍結洗浄の自動お掃除機能により、エアコン内部の熱交換器に付着した汚れを霜と一緒に洗い流すため、清潔な状態を維持しやすいです。
エアコンを運転していない時もカビが発生しやすい環境になると自動で湿度を下げてくれる「カビバスター」も搭載しています。
MITSUBISHI(三菱):霧ケ峰
三菱のルームエアコン「霧ヶ峰」は、省エネ性能とセンサー技術に優れています。
冷房後のエアコン内部にオゾンを発生させて加熱乾燥を行ってくれるカビクリーンシャワー機能がおすすめです。
ファンまで掃除できる構造になっており、手の届きにくい場所のお手入れがしやすいモデルもあります。
臭いが気になるエアコンの処分方法
臭いがとれない・寿命を迎えたエアコンはどのように処分したら良いのでしょうか?
ここでは、エアコンのリサイクルの方法や、お得な捨て方を紹介します。
エアコンは家電リサイクル法の対象
エアコンは「家電リサイクル法」の対象品目であり、ごみとして処分できません。
家電リサイクル法で対象となる大型家電 ①家庭用エアコン、②テレビ、③冷蔵・冷凍庫、④洗濯機(乾燥機) |
これらを処分したい時は、家電リサイクル料金を支払う必要があります。
エアコンの家電リサイクル料金は約990円~2,990円であり、捨て方によって収集運搬料金が異なるため注意しましょう。
エアコンの捨て方①量販店で引き取り依頼する
エアコンを買い替えるタイミングで量販店に引き取りを依頼することができます。
古いエアコンの取り外しやリサイクルの指定引き取り場所までの運搬を依頼することが可能です。
また、買い替え予定がなくても、購入した店舗に連絡すれば引き取ってもらえます。
収集運搬料金は、量販店によって異なります。
- コジマ(ビッグカメラ) 1,650円
- コーナン 3,300円
- ヨドバシカメラ 550円
古いエアコンの取り外しは、別途作業料が必要な場合があるので、窓口に問い合わせて確認しましょう。
エアコンの捨て方②自治体指定の取引場所に直接持ち込む
エアコンを安くリサイクル処分したい方は、収集運搬料金のかからない直接搬入がおすすめです。
各自治体では指定取引場所の案内がされているのでホームページで確認しましょう。
自分で持ち込む場合の大まかな手順は、下記の通りです。
- 家電リサイクル料金を確認する
- 郵便局でリサイクル料金を支払う
- 家電リサイクル券に必要事項を記入してエアコンに貼る
- 指定の場所に搬入する
直接搬入は多くの自治体で可能ですが、エアコン・室外機の取り外しは自分で行わなければなりません。
リサイクル料金は、家電リサイクル券センターで検索できます。
名古屋市:引取場所は2カ所
名古屋市内での指定引取場所は、下記の2カ所です。
- 朝日金属 北区六が池町555番地
- 西濃運輸 中川区上高畑一丁目178番地
注意点として、営業日は月曜から土曜までとなり、日曜・祝祭日は搬入できません。
搬入する際は16:30が最終受付なので、日程調整をして準備しましょう。
エアコンの捨て方③リサイクル(買取)ショップで売却する
古いエアコンは、リサイクルショップで買い取ってもらい処分できます。
買取対象のエアコンは業者によって異なるため、事前に問い合わせると良いでしょう。
エアコンの買取相場は下記の通りです。
- 6~10畳 約1~4万円
- 10~20畳 約3~7万円
対応畳数が広いほど高く売れやすく、人気メーカーなら更に査定額がアップすることも期待できます。
高く買い取ってもらうためには、自分でできる範囲のお手入れをしておくことも重要です。
また、リモコンに傷や汚れがついていないか確認しましょう。
ただし、状態が悪いと査定額に影響したり、買取を断られたりするケースもあります。
エアコンの捨て方④不用品回収業者に依頼する
今すぐエアコンを買い替える予定が無い人は、取り外し・運搬を全ておまかせできる不用品回収業者に依頼して処分することも検討しましょう。
家庭用エアコンのリサイクルを依頼できる優良業者は、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っています。
エアコン処分を不用品回収業者に依頼するメリットは主に3つです。
メリット①その他の大型家電のリサイクル・家庭ごみも依頼できる
引っ越しや掃除で、エアコン以外にも不用品がたくさんある場合、まとめて回収を頼めます。
郵便局でリサイクル料金を支払ったり、家電リサイクル券を購入したりする必要もないため、見積もりを依頼するだけでOK。
エアコンの運搬が難しい方にとってはメリットが大きいです。
メリット②買取サービスでお得に処分できる場合も
不用品回収業者では、まだリユースできる品を見極めて不用品買取を行ってくれるところも多いです。
エアコンの買取が依頼できれば、リサイクル料金がかからないばかりか、1万以上の査定額がつくことも珍しくありません。
買取できない不用品は、きちんとリサイクルセンターや処理施設に運搬してくれるので安心です。
メリット③迅速に処分できるので時間がない時に便利
急ぎの対応を希望している人は、不用品回収業者の利用をおすすめします。
仕事の予定を大幅に変更しなくても、都合の良い夜間・早朝などの時間帯に回収可能です。
エアコン以外にも不用品が複数ある方は、お得に処分できる場合もあるので、まずは見積もりを依頼してみましょう。
まとめ:臭いの気になるエアコンのクリーニングや処分は専門業者「ラクタス」におまかせください!
- エアコンの臭いがとれない
- リサイクルの手続きが面倒
- 部屋に捨てにくい不用品があって困る
このようなお悩みがある方は、愛知・名古屋に拠点を持つ不用品回収業者「ラクタス」におまかせください。
ラクタスでは、不用品回収・買取や、エアコンクリーニングをはじめとするお部屋の清掃を丁寧に行います。
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