更新日:2023年7月31日
寒くなると活躍する暖房器具ですが、普段はエアコン派という方も「1台は持っている」という家庭が多いのがストーブです。
しかし季節限定で使用することもあって、「久しぶりに出したら壊れていた」なんてこともありますよね。
不要になったストーブを捨てるとき、どのストーブも捨て方は同じだと思っている方も多いと思いますが、実はストーブの種類によって違いがあるのをご存じですか?
ストーブには電気や石油、ガス、薪などのさまざまな種類があり、種類によって処分方法にも多少の違いがあります。
今回はそんなストーブの中でも人気のある、「電気ストーブ」の処分方法について詳しく解説していきます。
ストーブの大きさや状況に合わせて、最適な処分方法を見つけてくださいね。
目次
電気ストーブとは?電気ヒーターとの違いはある?
まずは簡単に「ストーブ」について解説していきます。
ストーブとよく比較される「ヒーター」は暖める仕組みが違うため一緒にご紹介します。
ストーブとは
「ストーブ」とは、「石油」や「電気」などにより熱を発生させて、その放射で部屋を暖める室内用暖房器のこと。
「石油ストーブ」は灯油、「ガスストーブ」はガス、「電気ストーブ」は電気で、それぞれ熱線が見えるのが特徴。
比較的素早く室内を暖められますが、火傷の危険や本体転倒時に火事につながる可能性があります。
また石油やガスは燃やすことで熱を発生させるため、酸素不足や臭い匂いが発生するので換気が必要です。
ヒーターとは
「ヒーター」は、温風や放熱により空気を間接的に暖める器具。
「ガスヒーター」「オイルヒーター」「パネルヒーター」「電気ヒーター」など。
※ファンヒーターは、ファン(扇風機などや扇など、送風機)機能が備わって温風が出るもののことです。
熱が体の外側と同時に内部にも伝わり、近づいた体が素早く温まります。
また部屋全体を暖めるには時間がかかり、常に大きなパワーを出し続けるため、電気代は高い傾向に。
電気ストーブは電気ヒーターとほとんど同じ
一般的に電気ヒーターは電気ストーブの名称で売られていることも多いもの。
「スイッチを入れると赤くなる」タイプのものが、電気ストーブ(電気ヒーター)と考えてよいでしょう。
電気ストーブは、石油を使う石油ストーブやガスを燃料とするガスストーブとは違い、電気をエネルギーとしていますが、燃料として燃やしているわけではありません。
そのため、厳密にはストーブというよりもヒーターの一種になります。
電気ストーブの寿命は6000時間前後
電気ストーブの寿命はどれくらいかご存じでしょうか。
一般的に6000時間前後と言われており、寒い季節に毎日8時間使い続けたとすると、750日使える計算になります。
例えば11月から3月までの5カ月間、毎日使用すると約5年程度。
ただし
- 変なにおいがする
- いつもと違う音がする
- 熱効率が悪くなる
などの様子があれば寿命のサインかもしれません。
おかしいと思ったら修理に出すか買い替えるなどをし、使い続けないようにしましょう。
電気ストーブの処分方法
電気ストーブと呼ばれるものはさまざまありますが、その処分方法について基本的な6つの方法をお伝えしていきます。
電気ストーブの種類は主に以下の通り。
- カーボンヒーター
- グラファイトヒーター
- シーズヒーター
- ハロゲンヒーター
- 石英管ヒーター
- セラミックヒーター
- パネルヒーター
これらはヒーターの素材や形状によって、細かく種類が分かれており、呼び名が異なります。
処分の際には素材や名称よりも、大きさによって多少違いが出ることがありますが、ほとんど同じ方法で大丈夫です。
処分方法は以下の6つです。
- 自治体で粗大ごみとして回収してもらう
- 自治体のごみ処理施設へ持ち込む
- 販売店で引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリやネットオークションで売却する
- 不用品回収業者へ依頼する
処分方法1.自治体で粗大ごみとして回収してもらう
ストーブは種類に関係なく、ほとんどの自治体で粗大ごみとして処分ができます。
自治体での回収は、事前申し込みや収集場所への持ち込みが必要になりますが、比較的安い費用で処分できるのがメリット。
ストーブは1台200円~500円くらいで処分ができます。
しかし地域によってはストーブの大きさや、種類によって細かなルールがあるところもあるので注意してください。
例えば以下の地域ではストーブの種類や大きさによって、処分方法や費用が異なります。
【名古屋市】
ストーブ・ファンヒーターともに粗大ごみ
- ストーブ…500円
- ファンヒーター…1,000円
【東京都江戸川区】
ストーブ・ファンヒーターともに粗大ごみ
- ストーブ…400円
- ファンヒーター…800円
【兵庫県神戸市】
大きさや重さによって異なる
- ストーブ…指定袋に入り、5kg以下は燃えないごみ
- ストーブ(石油式以外のもの)…指定袋に入らず5㎏以上は粗大ごみで300円
※自治体のホームページやチラシでストーブの処分方法を確認してください。
粗大ごみの申し込み手順は以下の通りです。
- 自治体のホームページや電話などで事前に申し込みをする
- 申し込み後、手数料納付券(シール)をスーパー、コンビニなどの指定販売店で購入
- 手数料納付券(シール)に必要事項を記入してごみに貼る
- 指定された日の午前8時までにごみを出す
2.自治体にあるごみ処理施設へ持ち込む
お伝えしたように、自治体での粗大ごみ回収は事前申し込みが必要であり、ほとんどの自治体では回収日が月に1回程度しかありません。
そのため、早く処分したい方は他の方法を検討する必要があります。
各地域にあるごみ処理施設では、営業時間内であれば粗大ごみを持ち込んで処分できるため、自分の都合に合わせて捨てることができます。
また、費用も重さで決められていることが多く、品数が多いほど持ち込みのほうがお得に処分できるでしょう。
ただし自分で車を使って持ち込む必要があり、地域によっては申し込み制となります。
例として名古屋市での持ち込み手順をご紹介しますので参考にしてみてください。
- 搬入するごみを車両に積んだ状態で、各区の環境事業所の受付時間内に申し込みに行く
- 受付が終わったら指定された処理施設へ持ち込む
- 処理施設にてごみの計量・料金の支払いを済ませる(名古屋市では10㎏までごとに200円)
ほかの自治体では処理施設や工場にて受付の場合もありますので、事前にご確認ください。
3.販売店で引き取ってもらう
ストーブを購入した家電量販店やホームセンターでは、古いストーブを有料で引き取ってくれることがあります。
ストーブは「小型家電リサイクル法」の対象であるため、消費者は「分別して排出すること」、小売業者は「消費者の適正な排出を確保すること」が責務とされています。
これにより小売業者(販売店)は、不要になったストーブを再資源化するために回収を行っています。
回収方法は店舗に直接持ち込む方法や、出張引き取りがありますが、出張訪問をお願いすると処分費用のほかに配送料がかかるのでご注意ください。
また、販売店によっては手数料を支払う場合と、同等商品の購入を条件に無料で引き取っているところがありますので、こちらも確認しましょう。
ストーブの回収を行っている販売店を一部ご紹介します。
- カインズ…同等品の購入を条件に無料回収電気ストーブ(カーボンヒーター・電気ストーブ・セラミックヒーター)
- ケーズデンキ…1,100円にて回収(パネルヒーター)
- ジョーシン…550円(電気ストーブ)
- ヤマダ電機…1,100円~
4.リサイクルショップで売却する
ストーブは条件によっては中古でも買い取ってもらうことができます。
基本的には以下の条件を満たしていれば売ることができるでしょう。
【ストーブの買取条件】
- 動作に問題がない(着火、消火、ボタン操作、デジタル表示、煙などが出ないなど)
- 年式が10年未満、5年未満(お店によって買い取れる年式の基準が異なる)
- 状態がよいもの(サビがひどい、汚れがひどいなどがないもの)
- 灯油が残っていないストーブ
※ただし石油ストーブは安全上、買取を行っていない店舗もあります。
電気ストーブの買取相場は1,000円~3,000円程度。
しかしメーカーや状態によっては高く買い取ってもらえることもあります。
リサイクルショップによっては出張買取や宅配買取があるため、車を持っていなくても利用できますよ。
5.フリマアプリやネットオークションで売却する
ストーブを「自分で価格を決めて売りたい」という方はフリマアプリやネットオークションで出品する方法もあります。
購入者と直接取引するため、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性もあるでしょう。
ただし出品から売れるまでの時間が予測できないため、引っ越しなどで早急に処分したい人には向かない方法です。
また、ストーブは中古(1度でも使用したもの)の場合、配送業者が配送を断る場合もあります。
※例えば石油ストーブやファンヒータ等の灯油を使用する商品は中古の場合、ゆうパックは利用できません。
売れた後に配送できないとなるとトラブルになってしまう可能性もあるため、電気ストーブの場合も中古であれば配送できるかどうか確認しておくようにしましょう。
【フリマアプリの手順】
- フリマサイトへの登録
- 写真や説明文を載せて出品
- 購入希望者とやりとり
- 売却(取引成立)
- 商品を梱包して発送
- 購入者が商品を確認したら取引終了
※商品の売却価格のうち8~10%程度の販売手数料がかかります。
6.不用品回収業者へ依頼する
不用品回収業者は、家庭や事業所などで出た不用品をトラックで引き取りにきてもらえる民間のサービス。
電話やネットから依頼をすれば、早ければその日のうちに引き取りに来てもらえます。
ストーブはものによっては重さがあり、ごみ収集所や販売店などへ持ち込むのは大変ですよね。
そのようなものでも不用品回収業者へ依頼をすれば、手間をかけることなく、すぐに処分してもらうことができます。
また、ストーブ以外のさまざまな不用品も一緒に依頼できるため、引っ越しや断捨離、大掃除などのタイミングでまとめて依頼をすれば一気にごみの処分ができ、費用もお得になります。
ほかにも買取に対応している業者であれば処分ではなく買い取ってもらえることもあり、こちらもお得に処分ができます。
不用品回収業者でのストーブの処分費用の相場は3,000円~5,000円程度ですが、業者やプランによって異なるため何社か見積もりを取るようにしましょう。
電気ストーブ以外のストーブの処分方法
ストーブの種類は主に石油・ガス・電気・薪など。
ここまで電気ストーブの処分方法についてご紹介しましたが、お伝えしたようにストーブは種類によって処分方法が多少異なることもあります。
電気ストーブ以外のストーブの処分方法についてご紹介します。
石油ストーブの処分方法
石油ストーブは灯油を燃やして部屋を暖める暖房器具です。
湯沸かしに対応できるタイプはやかんや鍋も置けるなど、使用できるシーンが多いのが特徴。
しかし灯油を使用することもあって、最近では火事や一酸化炭素中毒の危険性などを考えて使用禁止にする集合住宅も増えています。
そんな石油ストーブの処分方法は、電気ストーブとほとんど同じと考えてよいでしょう。
自治体や家電量販店などで回収・処分してもらうことができ、処分費用は電気ストーブと同じか少し高いくらいが一般的です。
しかし、灯油を使用することもあって処分時には注意が必要です。
給油タンクと本体の受皿に少しでも灯油が残っていると、火災の原因になる可能性があります。
残ってしまった灯油については、最寄りのガソリンスタンドや灯油の販売店に回収をお願いしてください。
また、乾電池が抜かれていないストーブは誤って点火する恐れがあるため、乾電池は必ず抜きましょう。
薪ストーブの処分方法
薪ストーブは薪を燃料として燃やし、部屋を暖める暖房器具です。
料理ができたり、停電時でも使えたりとメリットも多いですが、特殊な設備であるため、自治体で処分できないこともあります。
処分するためには薪ストーブ専門店に買い取ってもらうか、フリマやオークションで売る、不用品回収業者へ依頼して引き取ってもらうなどが良いでしょう。
しかし薪ストーブは煙突が付いていることがほとんどですので、処分時には購入した店舗へ相談してもるのがおすすめです。
また、薪ストーブの処分時には灰をすべて取り除き、自治体のルールに従って処分するようにしましょう。
ガスストーブの処分方法
ガスストーブとは都市ガスやプロパンガスを燃料とするストーブのことで、部屋が暖まるまでの時間が比較的早く、忙しい方や寒がりな方に人気のストーブです。
ガスコックやガスホースを必要とするものが多く、ガスの契約時に購入する方も多いかもしれませんね。
こちらも電気ストーブと同様に、自治体や販売店での引き取りを利用できます。
ガスストーブも灯油ストーブと同様に乾電池を使用するタイプがありますので、乾電池は抜いてから処分するようにしましょう。
都市ガスの場合、ガス会社に引き取ってもらえると考える方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合で各家庭にて処分となっていますのでご注意ください。
電気ストーブの処分まとめ
今回は電気ストーブの処分方法についてご紹介しました。
電気ストーブにはさまざまな種類や形状、大きさがありますが、どのようなタイプでも自治体や販売店での処分が可能です。
また、条件によってはリサイクルショップやフリマアプリなどでの売却も可能でしょう。
しかし運搬が大変なことや、処分したいストーブが数台あったり、ほかにも処分したい家具や家電がいくつかある場合は不用品回収業者が便利なのでおすすめです。
自治体によっては1度に出せる粗大ごみが5個までなど、規制がある場合には処分までに時間がかかることもありますよね。
すぐに処分したい方や手間をかけずに処分したい方は、不用品回収業者も検討してみてください。
ラクタスのグループ会社である「出張回収センター」は業歴15年以上の不用品回収業者です。
無料見積もりはこちらからお気軽にご利用ください。
2023-07-04