更新日:2023年9月15日
自宅や実家の倉庫や物置、蔵などを片付けたいとお思いですか?
物置や倉庫、蔵などはついつい物が溜まりがちで、整理整頓できていないことや不要なモノだらけでいっぱいという方も多いようです。
また、毎日中の様子を見ないこともあって、中に何が入っているかわからない…なんてことも。
しかし、ずっとそのまま放置…というわけにはいきません。
中の物がいっぱいだとスペースの無駄遣いとなり、本当に必要な物をしまいたいときにしまえないこともありますし、持ち主が亡くなったときには遺品整理が大変になることが考えられます。
実際に我が家でも実家や自宅の物置を放置していましたが、両親に何かあったときのためにと重い腰をあげ、片付けた経験があります。
やってみた結果、「もっと早く片付ければよかった!」と思いました。
そのような経験も元に、今回は「倉庫・蔵・物置」などの片付け方法や、不用品の処分のポイントについて解説していきます。
いつか片付けよう…と思っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
倉庫・物置・蔵のそれぞれの特徴と違い
倉庫や物置、蔵などは「日常生活に使う物や雑貨などを収納するスペース」のことを言います。
しかし、細かくはその目的や定義に少しずつ違いがあるためご紹介します。
倉庫のイメージ |
物置のイメージ
|
蔵のイメージ |
倉庫は「収納・保管」が目的の建物
倉庫の定義は「材料・製品などを貯蔵・保管するための建物。また,他人の物を預かるための建物・設備」となっています。
一般的には個人よりも企業が商品や食品を保管するために持っている建物で、物流センターのようなトラックが出入りする場所というイメージのもの。
また、街にある「防災倉庫」などもその一つです。
しかし最近では「貸し倉庫」や「レンタル倉庫」があるように、個人でも倉庫を使用する方も増えています。
物置は「普段使わないものを保管する」のが目的の場所
物置は普段使わないものをまとめて保管する場所のことを言い、一般家庭内の家の中や敷地内の小屋をイメージして使います。
庭や駐車場に設置できることもあって、ホームセンターなどで購入する方も多いのではないでしょうか。
アウトドア用品や替えタイヤなど、普段はあまり使わない、家で保管するのに場所を取る物を収納する方が多く見受けられます。
蔵は「家財などを保管する」のが目的の建物
蔵は家財や商品などを火災や盗難などから守り、保管しておく建物です。
昔ながらの街並みでは見かける「蔵」ですが、実は今でもまれに新築されています。
蔵は簡易的な物置とは違い、基礎から時間をかけて建てることで丈夫で機能性にも優れている建造物。
最近ではリノベーションして住宅として利用する例や、店舗にしている人もいます。
それぞれの中には何が入っているの?
倉庫や物置、蔵は目的が違うことから、中に入っているものも違うと考えられます。
もちろん個人や企業によってさまざまですが、一般的に多い物をあげていきます。
倉庫
物流などで商品を保管する倉庫以外では、一般的に会社で保管する雑品や書類、季節ものなどの使用していない物が置かれています。
特に書類関係は個人の会社であってもある程度の量が溜まりやすく、定期的に片付けないと倉庫の棚がいっぱいになってしまいます。
物置
物置は一般家庭で使われることが多いため、その家庭ですぐ使わない物を収納していることがほとんど。
アウトドア用品や季節ものであるクリスマスツリー、家庭用プールなどを入れている方が多いようです。
自宅の一室を物置にしているという方は雛人形や五月人形、子供用品なども収納している人も多いでしょう。
基本的に物置は屋外に置き、簡易的な造りであることから節句の人形や電化製品、衣類などは傷んでしまうため保管には向いていません。
蔵
蔵はその目的が「家財などを保管する目的」の場所のため、骨董品や美術品を入れている方が多くいました。
また、昔は米や酒等の保管庫として用いられていたことも多かったようです。
しかし近年では物置と同じような物が入っていることもあり、普段使わない日用品や、農機具などを閉まっている蔵がほとんど。
先祖代々続く古い蔵のようでしたら家宝などが眠っている可能性もありますね。
倉庫や物置などの中身を放置するリスクとは
倉庫や物置を片付けずに放置することのリスクはあるのでしょうか。
「物置なんだし、物がいっぱい入ったままでいいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。
確かに、普段使わない物を保管する場所であることから、物がたくさん入っていることは当たり前かもしれません。
また、倉庫は企業や公共のものなどによって目的がさまざまですが、物置として利用する場合で考えると同じことが言えます。
しかし、もう使う予定のないものや、放置すると悪影響が出そうなものなどは早めに処分するのがおすすめです。
物がパンパンの物置はストレスが溜まる
物置や倉庫だからと言って物でパンパン、ギュウギュウ状態で放置している方はいませんか?
実は我が家の物置もそんな状態でしたが、いくら住居ではないと言ってもストレスの原因になります。
いざ使おうと思ったモノも「どこにあるかわからない」状態では毎回探すのに時間がかかりますし、使ったものや新たにしまおうと思ったときにも奥にしまえず、面倒なので結局手前に、外に置いてしまう…ということがよくありました。
これではスペースの無駄使いになってしまい、物置の役目を十分果たしていないかもしれません。
会社の倉庫では中の物を把握できないことも
私が以前勤めていた会社の倉庫は駐車場の一角にあり、冷暖房がなく「あまり滞在したくない場所」でした。
そんなこともあり、倉庫へは荷物の「置き」「取り」のみ。
するとあっという間に棚がいっぱいになり、棚へ置けなくなった資料や資材などが床に置かれるようになりました。
足の踏み場が少なくなったことで移動しにくいうえ、家の物置と同じように「どこに何があるかわからない」状態に。
会社の資料は保存期限が法律で定められているものも多く、何を保管するか、何を捨てるかを仕分けしなければなりませんが、場所がわからないことでかなりの時間を要することも考えられます。
片付けてみると不要なものも多く、いかにスペースを無駄にしていたかがわかりました。
倉庫であっても年に数回、定期的に片付けをおこなうのがおすすめです。
予期せぬトラブルも
物置や倉庫をずっと放置している、使っていない、という人は予期せぬトラブルも考えられます。
例えば物置は金属でできていることが多く、夏は高温・多湿になりやすいです。
そのためカビが発生しやすく、1カ月以上開け閉めしていなかったら中がカビ臭くなっていた、ということもあります。
また、破損した箇所から害獣や害虫が入り住み着くことや、ホコリが溜まって不衛生になることも。
さらに冒頭でもお伝えしたように、実家の物置や蔵などの場合は親が亡くなったときに片付けを迫られる場合もあります。
物がたくさんあると仕分けや処分も大変ですし、家の片付けと並行しておこなうのは大変な労力です。
できれば親が元気なうちに一緒に整理できるとよいでしょう。
倉庫・物置・蔵を片付けるなら業者がおすすめ
倉庫や物置、蔵の片付けはつい後回しにしてしまう方が多いと思います。
その理由は「処分するのが面倒なものが多い」ことではないでしょうか。
自宅ではなく、物置に置いているものは普段使わない、季節用品やアウトドア用品、古いタイヤや昔子どもが使っていた自転車など…。
これらは処分しようとすると粗大ごみや、物によっては自治体で捨てることができないものもあります。
普段から整理している場合でなければ、「捨てるものが多すぎて面倒」となり、結局放置してしまうことも。
そのような方におすすめなのが『不用品回収業者』です。
業者に頼むメリットや、良い業者選びについてご紹介します。
不用品回収業者に依頼するメリット
不用品回収業者の特徴は以下の通りです。
- 電話やメール1本ですぐに駆けつけてくれる(予約状況によっては数日後)
- トラックで自宅まで引き取りに来てくれる
- スタッフによる不用品の搬出・養生・梱包などの作業が含まれている
- 不用品の処分と同時に買取ができる(買取対応の業者のみ)
- 多様なサービスに対応できる(遺品整理やオフィス整理、引っ越しやごみ屋敷清掃、ハウスクリーニングなど)
※これらはすべて『ラクタス』のグループ会社である『出張回収センター』を参考にしています。
業者によっては対応できないサービスもあります。
メリット1.手間をかけずに処分できる
自分たちで物置や倉庫などの片付けを行うと、まずは要るもの・要らないもの仕分けをし、ごみ処理ルールに沿って分別し、その手順に従って処分しなければなりません。
処分したいものが粗大ごみであれば、自治体へ申し込みしたり、収集場所まで運んだりと手間や時間がかかります。
タイヤや油類(灯油やエンジンオイルなど)のように、自治体で処分できないものは各自で処分しなければなりません。
さらに、重たいものを運んだり、狭く汚れた場所で長時間作業をしたりと、身体にも負担がかかります。
不用品回収業者であれば、依頼後はすべてスタッフが作業してくれるので、依頼者が行う作業は要るもの・要らないものの仕分けのみですし、自治体で回収できないものであっても回収・処分してもらえるので負担がかなり減るでしょう。
個人でおこなうと数日かかるような作業も、慣れたスタッフが数人で対応してくれるため、数時間で終わらせることが可能です。
メリット2.買取サービスを利用してお得に処分ができる
不用品回収業者の多くは買取サービスをおこなっています。
物置や蔵などに長年保管していたものの中には価値のあるもの、売れるものがあるかもしれません。
特に蔵の場合、先祖の貴重品が眠っているということもあるかもしれませんが、現代の子孫の代では価値のある・なしの判断ができないことが多くあります。
買取対応をしている業者へ依頼をすれば、処分のついでに査定をしてもらうことができ、高値で売れることも。
買取があれば処分費用から差し引いてもらえるため、お得に処分ができます。
買取対応品は古い骨董品や美術品でなくても、アウトドア用品やカー用品など多岐にわたります。
また、物置だけでなく、自宅の不用品や買取も同時におこなえるのも嬉しいポイント。
不用品回収は1点、2点の少量よりも多く依頼したほうがお得になることもあるので、まとめて依頼してみるのがおすすめです。
メリット3.「産業廃棄物」対応業者なら企業の不用品回収も可能
通常、一般家庭から出る不用品の回収は「一般廃棄物」とされていますが、会社や店舗などの不用品やごみは「産業廃棄物」や「事業系一般廃棄物」となり、一般ごみとして処分することができません。
そのため、会社の倉庫や物置などの不用品や書類などは、事業ごみとして家庭ごみとは別の方法で処分することになります。
「産業廃棄物」については、都道府県から「産業廃棄物収集運搬業許可」を受けている業者へ依頼することになっていますが、この許可がある会社であれば不用品回収業者でも構いません。
不用品回収業者の中には書類の溶解処分や、マニフェスト(産業廃棄物の排出事業者が処理委託時に交付する専用伝票)の発行をおこなっている業者もあるので安心して事業ごみも依頼することができます。
不用品回収業者に依頼するもう一つのメリットは「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」を同時に処分できること。
例えばオフィス用の家具などは粗大ごみとなり、「事業系一般廃棄物」になりますが、産業廃棄物処理業者では処分してもらえないことも。
しかし不用品回収業者では「一般廃棄物収集運搬業許可」と産業廃棄物収集運搬業許可」を受けていれば、一緒に処分することができ、手間が省けます。
良い業者選びのポイント
いざ不用品回収業者へ依頼しようと思っても、数が多く、業者選びが不安…という方も多いでしょう。
また、ぼったくりなどのトラブルも報告されており、悪質な業者も残念ながら存在します。
そのようなトラブルに巻き込まれないためにも優良業者を選ぶポイントをご紹介します。
- 必要な許可を取得しているか
- 口コミや実績を確認する
- 柔軟な対応をしてもらえるところを選ぶ
- 無料見積もりを何社かおこなう
ポイント1.必要な許可を取得しているか
不用品回収業者のように、一般家庭や企業の不用品・ごみを回収し処分するには各都道府県の許可が必要です。
必要な許可は以下の通り。
- 一般廃棄物収集運搬業許可…一般家庭のごみを廃棄物として収集運搬する際に必要な許可
- 産業廃棄物収集運搬業…他人が排出した産業廃棄物を委託を受けて運搬をする際に必要な許可
- 古物商許可番号…古物営業法で規定される古物を売買するために必要な許可
これらの資格は業者のホームページで確認することができます。
ポイント2.口コミや実績を確認する
優良な業者であれば自社のホームページがあることが多く、実際に利用したことがある方の口コミや評価を記載していることもあります。
サービスの内容やスタッフの対応が書かれていることも多く、業者選びの際の参考になりますよ。
ポイント3.柔軟な対応をしてもらえるところを選ぶ
不用品回収業者へ見積もり依頼をするときは、事前に見積もりを依頼するかと思います。
その際の対応も優良業者かどうかを見極められるポイントになります。
受け答えが親切かどうかや、こちらの要望に柔軟に対応してもらえるかをチェックしましょう。
例えば、早朝や夜間の作業も対応可能かどうかや、見積もり後に回収してほしい品目が増えても大丈夫かなど、要望に対して親身に対応してもらえる業者であれば、何かあったときに臨機応変に対応してもらえることも多く、安心して依頼ができます。
ポイント4.無料見積もりを何社かおこなう
業者への見積もり依頼は2~3社程度おこなうのがおすすめです。
不用品回収業者の費用は基本的に、以下のように決められています。
- 基本料金 + 不用品目別料金のパターン
- 定額料金・積み放題プランのパターン
- 不用品の物量・トラック占有率で料金が決まるパターン
基本料金とは「人件費」や「車両費」、「処分費」などです。
これに回収品目の単価を合わせて料金が決まるのが1のパターン。
2はトラックのサイズごとに料金を設定し、その範囲内で不用品を積めるだけ回収する、不用品の物量に応じたもの。
規定範囲内に収まる物量であれば定額で処分できるため、不用品が多い場合は1よりお得に処分できることがあります。
中には不用品の物量やトラックの占有率に応じて回収料金が決まる、3のような料金体系を用いる会社も。
品目ごとに不用品回収単価を設定するのではなく、容積や重さに応じて都度見積もりするため、2を選ぶほどではない量のときにも1よりはお得に依頼することができます。
このように、料金体系やプランは業者によってさまざまで、見積もりをもらうことによってプランやサービスを比較でき、状況に合った業者を選ぶことができます。
また、買取やハウスクリーニングなど、希望するサービスがあるかどうかも比較してみましょう。
自分で倉庫・物置・蔵を片付けるときのコツは?
「自分で片付けたい」という方のために、倉庫・物置・蔵を片付けるためのコツをご紹介します。
- 人員の確保
- 日程の調整
- 片付けのための道具を揃える
- 作業は一旦中のものをすべて出してからおこなう
コツ1.人員の確保
倉庫や物置、蔵はスペースが大きいことも多く、一人では作業がなかなか進まないこともあります。
重たい物や大きい物を運ぶこともあるかもしれないため、二人以上はいたほうがいいでしょう。
また、実家の物置や蔵などでは思いもよらぬ財産があることも。
生前整理とまではいかなくても、できれば家族や親戚など、中身を確認できる人と作業するのがおすすめです。
コツ2.日程の調整
大きなスペースの片付けをおこなう日は、仕事が休みの日の午前中がおすすめです。
また、作業効率を高めるためにも雨の日や真夏・真冬は避けるようにしましょう。
特に雨では荷物を一旦外へ出すということができないだけでなく、倉庫・物置・蔵に湿気が入り込むためおすすめできません。
どうしてもという場合は短時間で終わらせ、晴れた日に掃除をするようにしましょう。
コツ3.片付けのための道具を揃える
作業をスムーズに進めるために、必要な道具を揃えましょう。
以下にあると便利なものをあげてみました。
- 軍手
- マスク
- ごみ袋
- 雑巾・バケツ
- ビニールテープ・紐
- 段ボール
倉庫や物置、蔵は定期的に掃除をおこなっていないことが多く、ホコリや汚れが溜まりがちです。
これらを吸い込まないよう必ずマスクをして作業しましょう。
また、物を運ぶときのケガの防止のために軍手を着用してください。
コツ4.作業は一旦中のものをすべて出してからおこなう
片付けをおこなうときは一旦中のものをすべて出すのがおすすめです。
スペースいっぱいに物が溢れているとどこから手をつけてよいかわからず、なかなか作業が進みません。
また、中身をすべて外へ出すことで隅々まで掃除をすることができます。
スペースの関係などですべて出せない場合は、ある程度運べるものは出し、中の物が把握できるようにしましょう。
外に出した物はある程度カテゴリーごとに分け、必要なものとそうでないもので仕分けしていきます。
例えばアウトドア用品や季節もの、書類など、カテゴリーで分けておけば「残す」と決まったときにもまとめて収納でき、把握しやすくなります。
仕分けが終わったらそれぞれ収納や処分をしていきましょう。
まとめ
倉庫・物置・蔵の片付けは時間がかかることも多く、前もって計画してからおこなうのがおすすめです。
経験上、物置に長年放置しているものは「家庭ごみで簡単に捨てることができないもの」が多いです。
我が家では古いクリスマスツリーや子どもたちの一輪車やキックボード、もう使用していないアウトドア用品や家具なども置いていました。
すぐにごみ袋に入れて捨てることができないことや、いつか使うかも…と思うことでなかなか処分できなかったのです。
一つ二つだけでなく、いくつも集まった「捨てにくいもの」は、自治体の粗大ごみで捨てるにも労力がかかり、地域によっては一度に出せる数が決まっていることから処分までには相当時間がかかってしまいます。
また、「どうやって捨てるかわからないもの」があるときは結局捨てることができずに放置してしまうことも。
家の中とは違い、「大物の不用品」が多い倉庫や物置、蔵は業者へ依頼するのも検討してみてください。
買取対応可の業者であれば、売りたいものの査定のためにリサイクルショップへ持ち込む必要もなく、手間を省くことができます。
自分で片付けるか迷っている…という方も一度相談だけでもしてみてください。
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2023-07-13