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ゴミ屋敷の真実 & 再発防止プログラム

近年増加しているゴミ屋敷や汚部屋。なぜゴミ屋敷になってしまったのでしょうか?
いったいどんな人がゴミ屋敷になりやすいのでしょうか?
そんな疑問に対して、これまでの経験や調査結果からお答えします。

ゴミ屋敷清掃の依頼が多かった職業

1位
看護師
2位〜
医師、教師、公務員、士業(弁護士、司法書士、
税理士など)、介護系、経営者・会社役員

過去の実績として、社会的地位の高い人が多かったのは、外でのストレスが強いことや、多忙で家にいる時間が少ないことが関係しているのかもしれません。また、ゴミ屋敷清掃にまとまったお金を払えるだけの金銭的余裕があるため、氷山の一角として現れている、という声もあります。

ゴミ屋敷の原因(自社分析に基づく)

  • 夜勤のせいで昼夜逆転、ゴミ捨ての時間が合わない
    ゴミ出しの仕方が複雑で分からない、ゴミ出しの仕方を間違えて怒られたのがトラウマになった
  • 仕事で疲れて料理をする気力まで湧かない、コンビニ弁当で済ませてしまう
    外での緊張感やストレスが強いため、家では気を抜かないと精神的なバランスがとれない
  • ネット通販の普及やコンビニ、Amazonなどの過剰梱包
  • 戦争を体験しているため、もったいない精神が強くて捨てられない
  • 高齢や障害などで体が不自由なために、掃除やゴミ捨てができない
    核家族化、単身世帯、独居老人の増加
  • 発達障害や強迫性障害、ホーダー、認知症、うつ病、PTSDなどの病気
    近親者の死や離婚、失業、貧困などによる精神的ショック、社会的な孤立を契機としたセルフネグレクト
    (セルフネグレクト=生きる気力を失い、自らの意思で自分の世話をしなくなること)

ゴミ屋敷の住人は大きく2種類に分かれます。ゴミ屋敷を恥じ、出来る事なら片付けたいと思っている人。そして、そもそもゴミ屋敷だという認識がなく、片付ける気もない人です。前者であれば、ラクタスのような専門業者や周りの助けがあれば改善する見込みがあります。ですが、後者のようなセルグネグレクトやホーダーの場合、その道のりは険しくなります。

中でも、近年は病気や障害によってゴミ屋敷になってしまう人が増えています。そこでここではゴミ屋敷に関係する病気や障害についてご紹介します。

「片付けたい」のに片付けられない病

ADD(注意欠陥障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)

脳に送られる情報の99.9999%は、意識にも上らず消えていく、と言われています。脳幹にあるRAS(網様体賦活系)が、不必要な情報や雑音を遮断して、情報のふるい分けをしてくれているからです。

ところが、ADDやADHDの人たちは、こうした情報のフィルター機能に問題があるため、過剰な量の情報が意識にまで届いてしまいます。そのため、混乱したり、落ち着きがなかったり、神経過敏になったりしてしまうのです。

ADD、ADHDの特徴

  • □ 気が散りやすい
  • □ 忘れっぽい、物を失くしやすい、忘れ物が多い
  • □ 会話や作業が脱線しがち、脱線したら戻ってこれない
  • □ 人の話を遮って発言してしまう、失言が多い、順番を待てない
  • □ 衝動買いが多い

多動タイプの人は、じっとしていられず、よく動き、よく喋るのが特徴です。目の前のことに気をとられやすく、どんなモノでも同じぐらい価値のあるもののように感じるため、うまく分類ができずに、整理しようとしても混ぜ返す(山の上に積み直す)だけのことが多いです。途中で他のことが気になり、片付けようとしていたことさえも忘れてしまうことがあります。

不注意タイプの人は、気が散って判断できず、先延ばしする傾向があります。片付けたいとは思うものの、何から手をつければ良いか分からず、結局作業をなかなか始められません。

完璧主義タイプの人は、こだわりが強く、「完璧にできない」ことに苦痛を感じやすいです。「完璧にできない(思い通りにできない)ぐらいであれば、やらないほうがマシ」と感じ、片付ける意欲が次第に低下していきます。

モノを捨てられない病

強迫性障害(OCD)

強烈な不安や恐怖感から、何度も同じ行動を繰り返してしまう、それをせずにはいられない、頭から離れない…こうした傾向がある場合、強迫性障害かもしれません。

汚染恐怖症

手や物が細菌などに汚染される恐怖から、手洗いや入浴などを繰り返す。ゴミ屋敷に至る人の場合は、綺麗さの定義が一般とは異なり、「自分にとって」居心地が良く安全な空間を作ろうとする。

配置や秩序、左右対称性へのこだわり

物の配置や対称性などに強いこだわりがあり、そうなっていないと不安になる。モノを動かしたり処分したりすると秩序が壊れるため、他人がモノを触ることを嫌う。モノがどこへ行ったか分からなくなることが、耐え難いほど苦痛に感じる。

喪失への不安と恐怖

大切なものまで捨ててしまうのではないかと不安になり、捨てられない。新聞や書籍など、将来役立つかもしれない情報を失うのが不安。モノに自分の過去や人生を投影していて、捨てること=人生の1日を失うような気になり捨てられない。

深刻なケースでは、切った爪や使用済みタンポン、排泄便など、自分の体に関係するモノを捨てることへ、恐怖を抱く人もいる。

モノを溜め込んでしまう病

ホーダー

過剰にモノを集め、溜め込んでしまう。こうした症状を、アメリカ精神医学会はOCD(強迫性障害)の1つに分類し、「ホーダー」と名付けました。

ホーダーは、モノを集めたり溜め込んだりすることに喜びや安心、責任を感じます。逆に、モノを捨てたり入手できなかったりすると、悲しみや不安、罪悪感、後悔といった苦痛を感じる特徴があります。

ホーダーによく見られる性質

  • □ 完璧主義の傾向があり、神経質で心配性(汚染恐怖症や秩序へのこだわりがある人も多い)
  • □ 幅広いモノに特別な意味を見出す(使い道、可能性、チャンス、自己のアイデンティティーなど)
  • □ 「もしもの備え」として過度に買ったり、無料で手に入れたりする
  • □ 買いたい衝動を抑えられず、買い物直後は高揚感を得るが、すぐに自分はダメな人間だと落ち込む
  • □ モノを捨てたり手放したりすることが不安で苦痛なため、溜め込んでしまう
  • □ 忘れずに済むように、何でも目の届くところに置いておく、見えないと失くした気になる
  • □ 決断力が弱く、いるもの・いらないものを分別できない

ホーダーは現在、遺伝的な要因と、幼少期の育ちの両方が影響していると考えられています。
対人関係のストレスへの対処法として、モノで囲った安全な避難場所を作り、モノに包まれることで安心感や慰め、落ち着きを得ているのではないかと言われています。

ゴミ屋敷は体と心を蝕んでいく

ゴミ屋敷状態を続けることは、健康面、精神面、経済面からよくありません。不衛生で不潔ですし、害虫や悪臭、ハウスダストが発生していることもよくあります。実際、アトピーや皮膚炎などを患っている依頼者も多いです。エアコンなども使えないため、夏の暑さや冬の寒さが一層厳しくなります。

そんな状態ですので、友人や彼氏・彼女を部屋に呼ぶこともできず、ますます引きこもったり、結婚が遅れたり、社会的に孤立しがちです。家族と同居している場合は、一緒に住んでいる家族にも健康被害や精神的ストレスがかかるため、家庭が崩壊する原因になります。

衝動買いを抑えられない人は、借金が嵩んで経済的に破綻しやすいですし、そうでなくても火災のリスクや壁や床の腐食、清掃するにしても素人では手に負えないため、相応の費用がかかってきます。

ですから、片付けたいという意思がある人の場合は、これ以上問題が大きくなる前に、一刻も早くゴミ屋敷清掃の専門会社へ依頼されることをお勧めします。

ゴミ屋敷はリバウンドするから

ラクタスの再発防止プログラム

ただ業者に依頼して一時的に部屋を綺麗にしただけでは、残念ながらゴミ屋敷は高確率で再発してしまいます。ゴミ屋敷の原因となっていた生活習慣や精神的ストレス、病気や障害などが解消されていないからです。そこでラクタスでは、再発防止のための独自プログラムを開発しました。

再発防止プログラム・フォローアップ

心理カウンセラーなどの有資格者が、ゴミ屋敷化した原因やきっかけ、日々の生活環境、ストレス環境などの問題点を、一人ひとりカウンセリングしながら見極めていきます。

  • 継続的なカウンセリングによる、信念・考え方の書き換え
  • 整理収納アドバイザーの定期訪問
  • LINEなどを使ったお部屋の状況報告、お片づけの相談
  • 家事代行、家政婦サービス
  • 照明やお部屋の色などの空間コーディネート
  • 整理しやすい家具やインテリアへの変更 など

その方に応じた最適な対策法をご提案していきます。
(再発防止プログラムはオプションです)

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