更新日:2023年12月27日
家庭に欠かせない家電の一つである冷蔵庫は、急に壊れたら最も困る家電ではないでしょうか。
もし冷蔵庫が使えなくなったら、食材を冷やすことができず、廃棄しないといけないものもあるでしょう。
そうならないためにも、冷蔵庫は故障の前に買い替えることが重要です。
しかし、冷蔵庫を買い替える最適なタイミングがわからないという方も多いのでは?
今回は、冷蔵庫の寿命や安く買える時期、古い冷蔵庫の処分方法など、事前に知っておきたい「上手に冷蔵庫を買い替える方法」をまとめてみました。
一人暮らしからファミリーの方まで、ぜひ参考にしてみてください。
目次
冷蔵庫の寿命
毎日当たり前のように使っている冷蔵庫ですが、寿命が突然やってくることも考えられます。
急に冷蔵庫が壊れてしまい、慌てて新しい冷蔵庫を買いに行く…という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
しかし、そのような場合は一時的に食材を腐らせてしまったり、ゆっくり冷蔵庫を選ぶ余裕がなかったりして損をする可能性も出てきます。
事前に冷蔵庫の寿命を知っておくことで備えておくことができるでしょう。
冷蔵庫の寿命は8~12年
冷蔵庫の寿命は8年~12年だと言われています。
ただし、当然ですが使い方や環境などによって前後することがあり、8年未満で寿命を迎える場合や、20年以上使っている家庭もあるでしょう。
内閣府の調査によると、2人以上の家庭での冷蔵庫の平均使用年数は12.9年ということです。
メーカーでの部品保有期間は9年
主な主要メーカーでは冷蔵庫の部品保有期間が9年となっています。
9年を過ぎてしまうと、冷蔵庫が故障した際に交換用の部品がないため修理ができません。
故障個所によっては修理が可能となる場合もありますが、9年以上経過している場合は寿命も考え、買い替えを検討してみましょう。
国税庁が定める耐用年数は6年
国税庁が減価償却資産として公表している冷蔵庫の耐用年数は、6年と定められています。
意外に短いと感じますが、6年以上経過した冷蔵庫は故障時の修理代が高額になってしまうことも多く、それならば買い替えたほうが安いと感じる人も多いでしょう。
例えば冷蔵庫が冷えない原因として冷媒回路の故障があげられますが、修理費用の目安は17,000円~90,000円ほど。
6年以上経過した冷蔵庫であれば、修理したあとにまた別の箇所が故障する可能性も高く、思ったよりも耐用年数が短いということもうなずけます。
寿命のサイン
冷蔵庫の寿命が近づくと、通常とは違う点が出てくることがあります。
それは寿命のサインかもしれません。
- 異常な音が鳴る
- 庫内が冷えない
- 氷がうまく作れない
- 急に電気代が高くなった
- 水漏れがある
- 庫内が臭い
異常な音が鳴る
通常、冷蔵庫はそれほど大きな音はしません。
しかし、いつもよりも大きな音がしたり、違和感のある音がなったりしている場合には故障が考えられます。
多いのは冷却装置であるコンプレッサー(圧縮機)に不具合が出て、音が鳴っているケース。
庫内を冷やしている際に音が出ますが、ずっと鳴りやまない・音が大きいなどがあれば故障してるかもしれません。
ただし、冷蔵庫が壁に密着していても振動によって音が大きくなることがあるため、壁から離して設置しているかどうかも確認しましょう。
庫内が冷えない
まずは冷蔵庫の冷える仕組みを説明しましょう。
冷蔵庫には冷媒というガスがあり、この冷媒を「コンプレッサー(圧縮機)」が圧縮し、「凝縮器」によって液体に変化させます。
液体になった冷媒は、「蒸発器」を通って気体に変わりますが、その際の気化熱が熱を奪い、冷たくなった空気を庫内に送っているというわけです。
しかし、この冷却システムのどこかが故障すると冷蔵庫内は冷えなくなってしまいます。
故障の内容によっては修理ができないこともあるため、その場合は寿命だと考えなくてはなりません。
氷がうまく作れない
先ほどの冷却機能が故障していると、庫内の冷えが悪くなったり、冷えにムラが出たりします。
そうなると冷凍状態も弱くなり、氷がうまく作れなくなるでしょう。
氷を作るのに以前よりも時間がかかるようになったら、冷蔵庫全体の冷えも悪くなっているかもしれません。
温度設定や給水タンクに異常がなければ冷蔵庫の故障を疑ってみてください。
急に電気代が高くなった
冷蔵庫に不具合があり、庫内の冷えが悪いと出力が上がるため、当然電気代も上がります。
急に電気代が上がったと感じるようなら冷蔵庫に不具合があるかもしれません。
ほかの家電の使いすぎなど、心当たりがないようでしたら冷蔵庫をチェックしてみてください。
冷蔵庫は24時間付けっぱなしの家電であるため、家庭の電力消費量の14%~18%を占めると言われています。
近年の冷蔵庫は省エネ機能が上がり、10年前の冷蔵庫に比べると消費電力量が3分の1ほどになっており、電気代の節約を考えても10年ほどでの買い替えがおすすめです。
水漏れがある
冷蔵庫で水漏れがある場合、どの箇所から水漏れがあるか確認してみてください。
どこから水漏れしてるかを確認すれば、修理箇所がわかることがあります。
水漏れ箇所と原因は以下のとおりです。
- 冷蔵庫内…ドレンホース、パッキンの劣化など
- 冷蔵庫の下部や床…ドレンホースやドレンパン(排水された水を溜めるための受け皿)、コンプレッサー、パッキンの劣化など
- 製氷機…製氷皿や貯水タンクの故障
ドレンホースの詰まりや劣化などが原因の水漏れの場合、ホースの掃除や交換によって改善することがあります。
しかし、どこが水漏れしているかわからない場合や、自分では改善できないことも多いため、修理に出すことも検討してみましょう。
庫内が臭い
冷蔵庫内が臭い場合も、故障が原因かもしれません。
一般的に、冷蔵庫は付いた霜を流すパイプが備え付けられていますが、このパイプが詰まりを起こすと庫内に悪臭が充満しやすくなります。
また、冷媒を液体から気体に変換するためのコンプレッサーが上手く機能していない場合、水が滞留して臭いの原因になることも。
庫内の掃除をしても臭いが気になる場合は、冷蔵庫の故障である可能性も考えてみる必要があるでしょう。
冷蔵庫の寿命を長く持たせる方法
冷蔵庫の寿命が短いものから長いものまでムラがあるのは一体なぜなのでしょう。
もちろん、冷蔵庫のメーカーや品番などの個体差はありますが、やはり使い方が大きく関係しているのではないかと考えられます。
寿命を長くするための使い方をご紹介します。
- ドアの開閉回数を減らす
- 熱いものは冷ましてから入れる
- ものを詰め込み過ぎない
- 冷蔵庫の周りに余計なものを置かない
ドアの開閉回数を減らす
庫内を冷やすためには冷却運転をおこないますが、これが多いと寿命が早くなるでしょう。
ドアを開閉すると、庫内の冷気が逃げてしまうため、温度が上がってしまいます。
その分を冷やすために冷却運転が必要になるため、なるべく開閉回数を減らしたり、開けている時間を短くしたりするようにしましょう。
熱いものは冷ましてから入れる
ドアの開閉を減らすことと同様に、庫内の温度を上げないためにも熱いものを冷蔵庫へ入れるのはおすすめできません。
熱いものをそのまま入れることで冷却運転を必要以上におこなってしまうため、食品は冷ましてから入れるようにしましょう。
ものを詰め込み過ぎない
冷蔵庫のなかに食品を詰め込み過ぎると冷気の流れが悪くなってしまいます。
冷気の流れが悪くなると、食品を冷やすまでに時間がかかり、冷蔵庫へ負担がかかってしまうでしょう。
また、詰め込みすぎると食品がどこにあるのかを探す時間も長くなるため、ドアを開けている時間も長くなってしまうかもしれません。
食品はゆとりを持って収納し、ラベリングなどでどこに何があるかわかりやすくするのがおすすめです。
ただし、冷凍庫は食材をぎゅうぎゅうに詰め込んだほうが冷却効率がよくなるとされています。
これは凍った食品同士が保冷剤の役割をし、お互いを冷やしあうためで、そのほうが電気代の節約にもなります。
冷蔵庫の周りに余計なものを置かない
庫内を冷やすための冷媒ガスが液体になる際、熱を放出しますが、その熱は外へ放出するため冷蔵庫の周りにはスペースが必要になります。
冷蔵庫の周りに余計なものがあると、上手く熱を放出できなくなったり、冷却力が低下したりして余分な電力を使うことに。
当然電気代も上がりますし、冷蔵庫への負担もかかり、寿命を早めてしまので注意しましょう。
冷蔵庫が安く買える時期はいつ?タイミングはいつがベスト?
冷蔵庫は家電の中でも高額なものになります。
急に故障して慌てて購入するよりも、寿命が近いなと思ったら買い替えることでスムーズに買い替えることができるでしょう。
買い替えのタイミングや安く購入できる時期についてもご紹介します。
【故障以外にも】買い替えのタイミング
冷蔵庫を買い替えるタイミングは寿命を迎えるときだけではありません。
以下のような場合は買い替えをおすすめします。
家族が増えた・減ったとき
一般的に冷蔵庫の推奨サイズは家族構成によって以下のようになっています。
- 一人暮らし…130L~200L
- 二人暮らし…300L~400L
- 三人家族…350L~450L
- 四人家族…400L~500L
- 五人以上…500L以上
出産や引っ越しなどで家族構成が変わった場合、推奨される冷蔵庫の大きさとお持ちの冷蔵庫の大きさが、かけ離れている場合は買い替えを検討してみましょう。
冷蔵庫の大きさが推奨より小さい場合、食材を詰め込み過ぎて冷気の循環が悪くなってしまうおそれがあります。
お伝えしたように冷気の循環が悪くなると電気代が上がり、冷蔵庫の寿命も早くなる可能性があるでしょう。
できれば推奨サイズよりも少し大きめの冷蔵庫で、出し入れなどに余裕があるサイズを選ぶのがおすすめです。
電気代を節約したいとき
冷蔵庫は家庭の中での消費電力が大きく、電気代はエアコンに次いで二番目だと言われています。
今使用している冷蔵庫が10年以上経過しているのであれば、最新の冷蔵庫に買い替えると電気代は3分の1ほどに。(2003年と2013年で比較)
冷蔵庫は新しいものほど省エネになっているため、電気料金に関しては買い替えたほうがお得になるでしょう。
新しい冷蔵庫は、電気代だけではなく機能も充実しています。
例えば鮮度保持がアップしていたり、収納性がアップしていたりと、10年前と比較するとかなり使い勝手がよくなっているでしょう。
食品が長持ちすれば腐らせることも少なくなり、節約や食品ロスを減らすことにも繋がります。
冷蔵庫が安く買える時期は3つのセール!
冷蔵庫をお得に購入するためには安くなる時期を見逃さないこと。
主な3つのセールをご紹介します。
1.決算セール時期
家電量販店や大型スーパーなどでおこなわれる「決算セール」。
具体的な日程は店舗によって異なりますが、決算セールは主に春や秋に多くおこなわれています。
決算時期は年度末である3月や、中間決算は9月が多いため、7月末~9月末、1月末~3月末でセールをおこなうところが多いでしょう。
2.ボーナス商戦(7月・12月)
ボーナス時期は家電を購入する人も増えるため、それに合わせて家電量販店ではセールをおこなっていることがほとんどです。
チラシやCMをチェックして、セールが始まったら価格の確認をしてみましょう。
3.新製品発売の前
各メーカーは1年ごとに新しい型の家電を発売します。
新モデルが発売されると旧モデルが値下がりするため、お得に冷蔵庫を買うことができます。
冷蔵庫は10月~11月に新製品を出すメーカーが多く、9月頃には旧モデルがお値打ちになるでしょう。
また、展示品が安く売られていることもあるため、店頭でチェックしてみてください。
買い替え時にチェックしたい!冷蔵庫選びのポイントとは
冷蔵庫を買い換えようかな…と考えたとき、どんな冷蔵庫を選べばいいかわからないという人もいるのでは?
家電量販店などでは数多くの冷蔵庫が並んでおり、機能もさまざまで迷ってしまいますよね。
結論から言うと、冷蔵庫を選ぶ際は設置できるサイズで、大きい容量のものがおすすめです。
ほかにも冷蔵庫を選ぶ際のポイントがありますので、各メーカーの特徴とともにご紹介します。
選ぶポイント①家族の人数を基準に容量を計算する
買い替えのところでもお伝えしたように、冷蔵庫の容量は家族の人数によって推奨サイズが変わってきます。
できれば人数分の容量よりも少し大きめで、買いすぎても少し余裕がある程度の冷蔵庫を選ぶのがおすすめ。
冷蔵庫の容量の計算方法はこのようになっています。
家族数×70L+常備品(100L~150L)+予備品(70L) |
この計算方法で言うと、4人家族の場合は450L~500Lの冷蔵庫がおすすめということに。
もちろん、これはあくまで推奨サイズなので、ライフスタイルによって使い勝手の良い大きさは異なります。
例えばいつも大量にまとめ買いをする方や、一人暮らしでも自炊が多い方などは、より大きいサイズの冷蔵庫がおすすめです。
逆に家族が多くても外食が多いなど、冷蔵庫にあまり食材を入れないという方は大きすぎるものを買うとスペースの無駄になってしまいます。
人数だけではなくライフスタイルも踏まえた上で少し大きい容量のものを選ぶようにしましょう。
選ぶポイント②余裕を持った設置ができるか
どのような家でも大体の冷蔵庫の位置は決められていることが多いもの。
設置場所のスペースを確認し、空間に余裕ができるサイズの冷蔵庫を選ぶようにしてください。
冷蔵庫の幅・奥行・高さを選ぶ基準として、設置場所よりも「左右5mm以上、上部50mm以上」の空間をつくれるものを選ぶのがポイント。
これは放熱スペースの確保や、ドアの開け閉めをしやすくするためにも必要なスペースです。
選ぶポイント③搬入経路の確認
冷蔵庫の設置スペースに問題がなくても、搬入できなければ意味がありません。
一般的にドアや廊下などは、本体のサイズにプラス10cmの高さや幅がないと、搬入が難しくなります。
また、マンションなどの集合住宅の場合はエントランスの入り口やエレベーター、階段の場合は手すりや踊り場の形状も考慮しなくてはなりません。
一番狭い箇所の幅を図っておき、不明な点があれば購入する前に店舗スタッフなどに相談するとよいでしょう。
選ぶポイント④ドアのタイプ
冷蔵庫のドアタイプは「片開き」「観音開き」「両開き」の3つがあります。
片開き | 冷蔵庫の機種によって左右どちらかにのみドアが開く一般的なタイプの開き方 |
観音開き | 冷蔵庫の中心付近から2枚のドアが左右に開くタイプの開き方 |
両開き | 1枚のドアを左右どちらでも開くことができるタイプの開き方 |
一般的には片開きの左開きのものが多く、キッチンの左に冷蔵庫を置くときには左開きを、右側に置くときには右開きを選ぶと使いやすいでしょう。
最近では観音開きのタイプも増えており、90度開けられれば充分に使える設計のため、どのようなキッチンでも置きやすく便利です。
90度開くために必要な壁との隙間は2〜3.5cm程度ですが、メーカーや冷蔵庫の大きさなどによって多少違いがあるため、こちらも店舗などで確認しておきましょう。
各メーカーの特徴
ここからは日本の主要メーカーである、以下の5社の特徴やおすすめポイントをご紹介していきます。
- 日立(HITACHI)
- 三菱(MITSUBISHI)
- 東芝(TOSHIBA)
- パナソニック(Panasonic)
- シャープ(SHARP)
1.日立(HITACHI)
日立は本体幅がスリムなデザインのものが多く、大きい容量が欲しいけど省スペースで置きたいという方におすすめです。
600L以上の大容量の冷蔵庫であっても本体幅が他社よりも狭いため、よりたくさんの選択肢の中から冷蔵庫を選ぶことができるでしょう。
また、機能性が充実しており、真空で密閉保存ができる「真空チルド」や、ラップ無しで保存ができる「まるごとチルド」、野菜室・冷凍室・冷蔵室の位置が自在に切り替えられる「ぴったりセレクト」など、食材を長持ちさせつつ使い勝手がよいことも魅力。
2.三菱(MITSUBISHI)
三菱は冷凍機能に力を入れており、冷凍した食材をそのまま切ることができる「切れちゃう冷凍」が有名。
解凍せずに調理できるため小分けがいらず、時短になることも人気のポイントです。
生の状態を保存する「氷点下ストッカー」は、味を落とさず保存できる機能で、刺身や肉をおいしく保存できます。
また、スマホと連携させる「三菱冷蔵庫アプリ」があり、冷蔵庫の使用状況をお知らせしてくれるので、給水タンクに水がなくなったことや、離れて暮らす家族の状況などもわかります。
3.東芝(TOSHIBA)
東芝は野菜室の機能が優れているのが特徴。
東芝の全機種で統一している「真ん中野菜室」は野菜をよく使う人におすすめ。
切った野菜もそのまま入れられる「使い切り野菜BOX」はラップも不要、うるおい冷気で約10日間と野菜の鮮度が長持ちします。
また、庫内全体を約2℃に設定できるので、肉や魚などの生鮮食品を冷蔵室のどこに保存しても、チルドルームのように低温かつ高湿度に保つことができます。
4.パナソニック(Panasonic)
パナソニックの冷蔵庫はデザイン性や、冷却機能が優れているのが特徴。
急速冷凍のできる「はやうま冷凍」や、食品を温度変化から守り、霜つきを抑えておいしさをキープできる「うまもり保存」、約-3℃の微凍結ができるなど、食材を長く保つための機能が多くあります。
スマホと連携できる「ストックマネージャー」の機能が付いている機種であれば、冷蔵庫内の食材の残量が確認できるので、外出先での買い物の際に便利です。
5.シャープ(SHARP)
シャープと言えば「プラズマクラスター」による除菌が有名。
冷蔵庫でも「プラズマクラスター」搭載のモデルが多く、シャープならではの空気浄化技術で冷蔵庫内を除菌しながら、鮮度も守ってくれる安心の機能が付いています。
また、「メガフリーザー」と呼ばれる冷凍庫が大容量のモデルも多く、冷凍食品をたくさん買う人にもおすすめです。
冷蔵庫の買い替え前に知っておきたい!準備&やること
冷蔵庫を買い替えたあとは、新しい冷蔵庫の搬入前に準備しておくことがあります。
届く前、届いた日の準備&やることをチェックしていきましょう。
冷蔵庫が届く前の準備
冷蔵庫内の食品を減らしていく
冷蔵庫の中の食品が少ないほど入れ替えがラクになりますので、食材を買いだめしないように気をつけましょう。
設置したばかりの冷蔵庫内が冷えるまでには4時間ほどかかり、夏の暑い時期には24時間ほどかかってしまうことも。
できるだけ腐りやすいものや、冷凍品は少なくしておいてください。
クーラーボックス・保冷剤・発泡スチロールの準備
肉や魚はないとしても、バターや牛乳などの使い切れない食材が冷蔵庫に残ることもあるでしょう。
新しい冷蔵庫が冷えるまでの間、冷蔵保存しておきたいものを入れるクーラーボックスや、発泡スチロールを用意しておくと便利です。
事前に保冷剤を凍らせておき、一緒に入れるようにしてください。
冷蔵庫内の水や氷を捨てておく・水抜きをおこなう
まずは冷蔵庫の中にある給水機の水や製氷機内の氷をすべて捨てておきます。
次に水抜きですが、以下の手順でおこないます。
- 古い冷蔵庫のコンセントを抜く
- 冷蔵庫の背面や下部にある「蒸発皿」に溜まった水を捨てる
この水抜き作業は時間がかかるため、搬出日の前日までにおこなうようにしましょう。
※水抜きの作業は業者によっては必要ない場合もあります。
冷蔵庫の買い替えなどで業者に古い冷蔵庫を引き取ってもらう場合は、業者へ確認しておきましょう。
冷蔵庫が届く日にやること
食品をすべて取り出す
冷蔵庫が届く前に古い冷蔵庫の中身をすべて取り出しておきましょう。
保冷が必要なものはクーラーボックスへ保管するようにします。
古い冷蔵庫の掃除をしておく
古い冷蔵庫の天面や下部にはホコリや汚れが溜まっていることが多いため、動かす前に掃除をしておきましょう。
冷蔵庫を動かしたあとに床や壁を掃除できるよう、掃除機やぞうきんを用意しておくと入れ替えがスムーズにおこなえます。
また、古い冷蔵庫の処分を自分でおこなうときや、人に譲るなどで移動させる場合は、ドアや棚をテープで止めておくとよいでしょう。
【注意】冷蔵庫は家電リサイクル法対象
冷蔵庫(冷凍庫)を含め、エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は家電リサイクル法対象となっており、処分時にはリサイクル料金を支払う必要があります。
※家電リサイクル法とは
一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律。
出典:経済産業省
処分時には費用がかかることを知っておきましょう。
冷蔵庫のリサイクル料金
家電量販店などで冷蔵庫を買い替える際にも、古い冷蔵庫を処分してもらう場合はリサイクル料金が発生し、店舗によっては運搬料などもかかることがあります。
冷蔵庫のリサイクル料金は大きさによって定められており、以下のようになっています。
- 冷蔵庫(小)170L以下…3,740円(税込)
- 冷蔵庫(大)171L以上…4,730円(税込)
詳しくはこちらで確認できます。
冷蔵庫は粗大ごみで処分できない
冷蔵庫のように大型の家電は、粗大ごみで処分できるのでは?と思っている方もいるかもしれませんね。
しかし家電リサイクル法の対象である冷蔵庫はリサイクルが義務付けられており、自治体で処分することができません。
自分で処分しようと思っている方は、以下の方法を検討してみましょう。
- 指定引取場へ持ち込み、処分する
- 購入店にて回収・処分を依頼する
- 不用品回収業者を利用する
いずれの方法もリサイクル料金がかかりますが、自分で指定引取場へ持ち込む方法であれば運搬料はかからないでしょう。
しかし冷蔵庫は大きいものだと大人一人でも持ち運ぶのが困難なため、ケガや家具を傷つけるのが心配な方は無理をせず、業者へ依頼するのがおすすめです。
まとめ
今回は冷蔵庫の買い替え時期についてお伝えしました。
冷蔵庫の寿命や不調のサインを知っておくことで、慌てずに買い替えをおこなうことができます。
また、順調に使えている冷蔵庫でも10年程度経つと、最新の冷蔵庫に比べ電気代や機能に大きな差が出てしまいます。
ご紹介したセール時期に冷蔵庫の値段をチェックして、お得に買い替えるのもおすすめですよ。
冷蔵庫の処分方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
ぜひそちらも参考にしてみてください。
2023-09-19