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投稿日:2023年11月15日
更新日:2023年11月15日

「ごみ屋敷」と聞くと、悪臭や見た目の不快感などを抱くイメージのある方も多いのではないでしょうか。
確かに、ごみ屋敷はその名のとおりごみが溜まった状態であることから、不衛生な環境やそれによる体調不良、感染症、害虫の発生など、さまざまなリスクが潜んでいます。

しかし、ごみ屋敷のリスクはそれだけではありません。
ごみ屋敷は普通の家よりも火事が起きる可能性が高く、実際にごみ屋敷による火災も多く発生しています。

今回はごみ屋敷が火事を起こしやすい原因や、実際に起こった事例など、ごみ屋敷と火災との関連についてまとめました。

ごみ屋敷が火事になる原因

ごみ屋敷は、あまり物がない家に比べると火事が起きやすいことは想像できるでしょう。
しかし、住人の中には「料理をしないし、火は使わないから大丈夫」という方もいます。

「火事=火を使うことが原因」と考える方も多いようですが、ごみ屋敷が火事を起こす原因はほかにもあるので注意しなければなりません。

火事の原因1.燃えやすいものが多い

総務省消防庁が発表した「令和4年版 消防白書」によると、令和3年中に起きた火事の原因で多いのは1.タバコ、2.焚火、3.コンロとなっています。

もちろん、これはごみ屋敷でない家も含めたランキングですが、これらは消し忘れや目を離した隙などのちょっとした不注意で火事となっているケースが多いもの。
普通の家ではボヤ騒ぎで済むものでも、ごみ屋敷のように可燃物が多い家では少しの火種でも燃え広がり、大きな火災へと発展していく可能性が高くなります。

火事の原因2.放火される確率が上がる

先ほどあげた火事の原因が1.タバコ、2.焚火、3.コンロとお伝えしましたが、次いで多い原因は「放火」です。
放火に対する取り締まりが強化されるなか年々減少傾向にはあるものの、未だに出火件数が令和4年度では2,300件ほどで、放火の疑いを合わせると4,000件弱とかなりの数になります。

放火に使われる道具でもっとも多いのが「ライター」ですが、放火犯の心理として「燃えやすいものがあると火を付けたくなる」ということが言われています。
もしかしたら日頃からライターを持ち歩き、「燃えそうなもの」を探しているかもしれません。

ごみ屋敷のように物やごみが溢れている家や、人が済む気配が感じられない家は目を付けられやすいため、被害に遭うリスクも高くなります。

火事の原因3.トラッキング現象が起きやすい

トラッキング現象とは?

電気製品の電源プラグとコンセントの隙間にホコリが溜まり、そこに何らかの原因で湿気・水分が加わることで電流が流れ、火花放電が起こる現象のこと
トラッキング現象のイメージ画像

出典:中部電力株式会社ホームページより

一般家庭でも家具や冷蔵庫の裏など、長時間差したままのコンセントにホコリが溜まり、トラッキング現象によって出火することがあります。

ごみ屋敷では家の中に大量のホコリがあり、常に窓やカーテンを閉め切って生活することで湿気が溜まりやすい環境なため、トラッキング現象が起こる可能性がさらに高くなるでしょう。

火事の原因4.ネズミによる火災

ごみ屋敷には生ごみが放置されていることも多く、それを目当てにさまざまな害虫や害獣が集まってきます。
そのなかで火事ともっとも関係性があるのはネズミです。

ネズミはあちこちをかじる習性があり、電気機器の配線や家電のコードをかじることで漏電・ショートが起き、それが原因で火災になってしまうことがあります。
また、冷蔵庫の基盤などにネズミの尿がかかったことで絶縁し、出火するケースも。

ネズミによる被害は火災だけでなく、家財がかじられたり病原菌を媒介したりとあらゆる悪影響があるため、ネズミが家に住みついている場合は早急に対処したほうがよいでしょう。

ごみ屋敷による火災は危険度が高い

ごみ屋敷は火事が起きやすいうえに、火災の危険度もかなり高くなります。
その理由を以下に解説していきます。

可燃物が多いことで大きな火災になる

火事の原因として、「ごみ屋敷は燃えやすいものが多い」と紹介しましたが、可燃物が多いということは火事になりやすいだけでなく、火が燃え広がりやすいとも言えます。
ごみ屋敷の中にある物の多くは段ボールや紙袋などの紙類や、衣料品、食べたあとの食料品ごみなどで、これらは一度火が付くとあっという間に燃え広がります。
さらにプラスチックごみは一度火が付くと消火しにくく、長い間燃え続けることに。

また、物やごみが密集しているためどこかに火が付くと近くの物に燃え移るスピードが速く、火を消し止めることも困難になるでしょう。

火事が起きたときに逃げ遅れる可能性がある

ごみ屋敷のように物が多い家は、通路が狭いことや玄関や窓が物で塞がれていることも多くなります。
火事が起きた場合、すぐに逃げなければ命の危険がありますが、ごみ屋敷の場合は逃げ遅れる可能性が高くなります。

また、火事が起きたときに消防署へ連絡したいと思っても、物が多くすぐに電話が見つからないということも考えられます。
通報が遅れるとその間に火が燃え広がり、大きな火災へと発展するでしょう。

隣家へ火が移る危険性が高い

ごみ屋敷が火事になると大きな火災になるため、隣家へ燃え移る可能性も高くなります。
また、ごみが玄関外や庭、道路などにはみ出ている場合、火の範囲が広がりやすく、このことも隣家への影響が出やすい原因となるでしょう。

ほかにもごみが道路まではみ出ている場合、消防車などの緊急車両が通りにくくなることも考えられます。
もともとの道路幅にもよりますが、緊急車両が通りにくくなっている場合は消火活動などが遅れることで大きな被害に繋がるかもしれません。

ごみ屋敷の火災事例3つ

ここからは実際にごみ屋敷で起こった火災をご紹介します。

【事例1】2015年 愛知県豊田市のごみ屋敷で起こった火災

2015年に起きた愛知県豊田市のごみ屋敷の火災では、住人の家以外にも隣接する3軒の住宅にも火が燃え移ったとのことです。
出火原因となった家は木造2階建てで全焼しています。

男性は出火後に逃げ、近くの交番に駆け込んで通報。
消火までには1時間半かかったそうです。

一人暮らしのこの住人の家は近隣ではごみ屋敷として知られており、過去にも4回ボヤ騒ぎがあったとのこと。
一時は敷地外までごみが溢れ、苦情が出ていたことから市や地元自治区によってごみの撤去がたびたびおこなわれていたようでした。

出火原因は「蚊取り線香を使ったら燃え移ってしまった」というもの。
普通、蚊取り線香から他のものへ燃え移るケースはあまりありませんが、ごみ屋敷であったために近くのものに燃え移った可能性が高いと思われます。

【事例2】2017年 福島県いわき市のごみ屋敷で起こった火災

2017年に起きた福島県いわき市のごみ屋敷の火災は、2010年にも出火があったとされており、2回目となる今回の火災では家が半焼しました。

国道沿いにあるこの家は、家の中のごみや物が道路にまではみ出し、近隣住民は悪臭やネズミに悩まされていたとのこと。
出火当時は家の前の国道が車線規制となり大渋滞、消防隊員はごみをかき分けての消火活動となり、多大な迷惑をかける結果となりました。

出火の原因は「ごみが山積みとなった圧力による自然発火ではないか」と言われています。
ごみの中に乾燥材やリチウム電池など発火しやすいものが含まれたうえ、積まれた圧力がかかると自然発火しやすくなります。
しかしネズミがいたことやごみが道路にまで溢れていたことを考えると、ネズミによる被害やタバコなどのポイ捨てが出火の原因である可能性もあるでしょう。

【事例3.】2020年 神奈川県平塚市のごみ屋敷で起こった火災

2020年に起きた神奈川県平塚市のごみ屋敷での火災では、出火原因となった木造平屋住宅を全焼し、隣接する納屋など2棟にも延焼しました。
もともとこの家は近所では有名なごみ屋敷として知られており、家の中の物が道路にまではみ出していたようです。

家の周りを木々に覆われ、ごみが多いことから消火活動にも時間がかかったそうで、ニュースでは住人である80代女性の行方が不明だと報道されていました。(その後の安否は不明)

隣接するマンションは黒煙に包まれ、消防車など11台が出動した大規模な火災となりましたが、出火原因については報道されていません。

ごみ屋敷の火災についてはこんな事件も

2022年に東京・東山市の2階建てのアパートで火災が起き、出火元とみられる1階の部屋の壁など約10平方メートルが燃えました。
実はこの家もごみ屋敷であり、出火原因は住人本人が火を付けた「放火」とのこと。

逮捕された住人は動機について「長年ため込んでいたごみを燃やしてしまおうと思い、部屋に火をつけました」と話しています。

消防隊員がアパート裏手の窓ガラスを割って室内に入ろうとしましたが、ごみの山によって中に入れずかなり手間取っていたそう。
火を消したあとも燃え残った大量のごみを屋外に出し、くすぶっていないか確認する作業に追われていたようです。

掻き出したごみの山は1部屋にあったとは思えない量で、アパートの敷地内に積み上げられ片付けるまでに何日もかかりました。
近隣住人によると生ごみを燃やしたような悪臭や、煙がすごかったようで、普通の家の火事ではない様子がうかがえます。

実はこの家はアパートであったこともあり、室外にはごみを置かず、部屋のカーテンなどは常に閉め切っていました。
そのため、近隣住民のほとんどは火災が起きるまでごみ屋敷だとは気付かなかったそうです。

近年では周りから見てもごみ屋敷だとは気付きにくい「隠れごみ屋敷」も増えており、今回のように自分で火を付けるケースは少ないものの火災のリスクが高いことに変わりはありません。

ごみ屋敷が火事になったときの責任は誰にある?

「近隣のごみ屋敷が火事になり、火が自分の家に燃え移った」

というケースは、ごみ屋敷が近くにある限り十分考えられることです。
実際火災が起きたごみ屋敷の近隣住人の中には「いつか火事が起きると思っていた」と言う方も多くいます。

ではごみ屋敷の火災が隣家に燃え移った場合、ごみ屋敷の住人に賠償責任はあるのでしょうか。
以下に解説していきます。

損害賠償は「重大な過失」の有無がポイント

結論から言うと、ごみ屋敷の火災が自分の家に燃え移ったとしても、原則として損害賠償は負わないルールになっています。

損害賠償責任については民法709条にて以下のように定められています。

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う

つまり、わざとや故意であるかは関係なく、他人に危害を与えた場合はその責任を取らなければならないというものです。

しかし、これには例外があります。
失火責任法(失火の責任に関する法律)によると

失火の場合は適用されない。しかし、重大な過失があった時はその限りではない

とされており、失火による損害賠償は「重過失」がある場合に限られているのです。

火災による損害賠償が認められる「重過失」とは

重過失とは、明らかに危険だとわかっていたのに、改善せず見逃していること。
判例などでも「ほとんど故意に近い状態」と表現しています。

例えば以下のようなケースです。

  • 寝たばこで火災が起こると認識していたが、その対策をおこなわず火災を起こしたケース
  • 燃えやすいごみの近くで焚火をし、火災が起きたケース
  • 石油ストーブに給油する際、火を消さずに給油した事が原因で火災が起きたケース

これらは重過失が認められたケースですが、これを見てもわかるようにごみ屋敷であることが直接火災の原因となることはありません。
重過失は認められることが少なく、火災による損害賠償は発生しないことも多いのです。

ごみ屋敷火災の対処方法は

自分の家がごみ屋敷の火災のせいで火事に遭っても、裁判で「重過失がない」と判断されれば損害賠償請求はできません。
また、損害賠償請求ができたとしても、ごみ屋敷の住人は「火災保険に加入していない」ことや「損害賠償できるお金を持っていない」ことがほとんどでしょう。

そのため、自分の家が被害に遭った際には自身の火災保険を使うことになります。
火災保険に加入していれば、隣家のもらい火で火事が起きた場合にも保険が適用でき、建物や家財、修繕中のホテル費用などについても補償してもらえます。

近くにごみ屋敷があったらどうすればよいのか?

ごみ屋敷が近くにあると火災の心配だけではなく、悪臭や害虫の発生、通行の邪魔になるなど、さまざまな影響が考えられます。

取り締まりできないのか、と考える方もいるかもしれませんが、ごみ屋敷に対する法規制というのは今のところありません。(2023年現在)
ごみ屋敷を規制する法律がないため、近隣住民がごみの撤去を求め、住人がそれに応じなかったとしても法的責任を問われることはないのです。

しかし、近年はごみ屋敷問題がメディアに大きく取り上げられることも多く、自治体が対処するケースも増えています。
ごみ屋敷に関する行政指導やごみの強制撤去ができる条例(ごみ屋敷条例を制定する自治体が増え、対策をしてもらえることもあります。

行政代執行とは

ごみ屋敷条例を制定している多くの自治体では、ごみ屋敷の住人に代わってごみの撤去を強制的におこなう「行政代執行」という措置を取り入れています。

近隣住民からの通報を受けた自治体はごみ屋敷の住人へ指導や勧告をおこない、それでも改善しなかった場合は命令や氏名などの公表のあと、最終段階としてごみの強制撤去をおこないます。

自治体が条例に基づいてごみの撤去をおこなった場合、撤去費用は住人に請求され、作業料金や処分費用などを支払わなければなりません。

・行政代執行についてはこちらの記事も読まれています

ごみ屋敷の「行政代執行」とは何か?実例や採用している自治体をご紹介

ごみ屋敷は自治体へ相談を

ごみ屋敷の火災が心配な場合、まずは自治体へ相談してみましょう。
ごみ屋敷条例がある自治体はもちろん、条例がない自治体でも相談は受け付けてくれます。
条例の内容などについては行政のホームページなどで確認できるため、お住まいの地域についてもチェックしてみるとよいでしょう。

やってはいけないのが直接ごみ屋敷の住人と交渉することです。
ごみ屋敷の住人は何らかの理由でごみや物を溜め込んでおり、説得してすぐに改善できるとは限りません。
トラブルや逆恨みなどの原因となる可能性もあるため、個人で判断して行動しないようにしましょう。

まとめ

今回はごみ屋敷と火災について解説しました。
大きく報道されていない場合でも、ごみ屋敷による火災というのは毎年のように発生しています。

ごみ屋敷は衛生面からもさまざまな悪影響がありますが、その中でも火災は命に関わる大きなリスクです。
今回あげた火事の原因以外にも地震などの災害による二次災害として火災が起きる可能性も高く、ごみ屋敷であることは死の危険性が高くなると言ってもよいでしょう。

今すでにごみ屋敷化している、汚部屋になっている…という方は早急に対処することをおすすめします。

ラクタス』では、ごみ屋敷の清掃について相談・無料見積もりをおこなっていますのでお気軽にご連絡ください。

2023-08-23

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