更新日:2024年3月27日
「汚部屋を脱出したい」
「部屋をキレイにしたい」
そんな風に思っていても、なかなか上手く片付けができないという人も多いのではないでしょうか。
毎日掃除だけをするというわけにはいかないので、仕事や家事、育児に追われていると気付けば汚部屋…なんてことも珍しくはありません。
日々の生活の中で片付けをおこない、部屋をキレイに保つにはちょっとしたコツがあります。
この記事では、片付けのやる気を出すためのコツや、片付けのためのアドバイスなどをまとめていますので、参考にしてみてください。
目次
片付けのやる気が出ないのはなぜ?
片付けをしなければならないのに、全然やる気が起きない…ということもありますよね。
なぜやる気が起きないのか、それには次のような理由が考えられます。
片付けられない理由1.悩みや心配事がある
これは私もよくあるのですが、悩みや心配事があるときはそのことばかり考えてしまい、他のことが手に付かない状況になりがちです。
何に対してもやる気が起きなくなってしまい、掃除もつい後回しになってしまいます。
人によっては片付けだけではなく、仕事が手に付かない、食事や睡眠が疎かになってしまうということも。
実は「片付け」と「精神状態」は深い関係にあり、長期間悩みや心配事などでストレスを抱えていると、汚部屋やごみ屋敷になってしまうことが多いと言われています。
強いストレスは長期間溜め込んでいると「うつ病」のような精神疾患の原因にもなるため、注意しなければなりません。
しかし、人は誰しも多かれ少なかれ悩みや心配事を抱えているでしょう。
なかには「あまり悩まない」という羨ましい人もいますが、すぐ悩んでしまう、心配性という人は「悩み」に対して対処できる方法を知っておくのがおすすめです。
例えば「気持ちを書き出して心を整理する」「ストレス発散法を見つける」など。
メンタルを整えることは片付けだけではなく、生活するうえでとても大切なことですので意識してみてください。
片付けられない理由2.片付ける時間がない
医者や弁護士など”激務”と呼ばれる仕事に就いている人や、子育て中のお母さんに多いのがこの理由です。
特に残業や夜勤のある職業の人や、小さなお子さんがいる家庭の場合、時間に追われて生活しているため、片付けが上手くできないということをよく聞きます。
また、子どもがいると「子どもが散らかしてしまう」「キレイにしても部屋を汚される」という理由で、あまり片付けをしなくなったという人もいるようです。
しかし、片付けをしないことが癖になってしまうと、いずれ汚部屋やごみ屋敷になってしまうこともあるかもしれません。
実際に一人暮らしをする若い世代や、子育て世代によるごみ屋敷も多く報告されており、家族でごみ屋敷に住んでいるということもあるのです。
時間が理由で片付けができないという人は、毎日5分、10分くらいでも良いので片付けの時間を取るようにしましょう。
片付けられない理由3.とにかく疲れている
「時間がないから片付けられない」「毎日忙しいから片付けができない」とは言うものの、実際には片付けができないほど忙しいという人はあまりいません。
1日5分程度の片付けの時間も取れないというようであれば、時間のせいではなく「疲れ」のせいであることも多いものです。
疲れていると片付けや掃除の意欲がなくなりますよね。
少しでも時間があればスマホやテレビを見たり、ぼーっとしたりしてのんびり過ごしたいと思ってしまいます。
そんなときはまずは疲れを取る事が優先です。
とは言え、スマホやテレビを見てだらだら過ごすことは疲れを取る良い方法ではありません。
特にスマホは情報のインプットが多過ぎて「脳疲労」の状態に陥り、物忘れやイライラしやすいなどの症状が現れることも。
短い時間でも良いので睡眠を取ったり、入浴してリラックスしたりすることで効果的に脳と身体の疲れが取れます。
片付けられない理由4.片付けが苦手・嫌い
なかにはとにかく片付けが苦手、嫌いだという人もいますよね。
その理由で多いのが、「片付け方法がわからない」「面倒だから」「どうせすぐ散らかるから」など。
ある雑誌のアンケート(30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象)によると、主婦の半数以上の人が片付けられない悩みを抱えているということがわかっています。(Domaniより)
なかには片付けることに必要性を感じていない、という人もいるでしょう。
実は片付けは脳を使う行動であり、得意・不得意が存在します。
数学に得意・不得意な人がいることや、好き・嫌いがあるのと同じように、人によって片付けることに対し感じ方が違うのは当然のことなのですね。
しかし、キレイな部屋が嫌いという人はあまりいないのではないでしょうか。
キレイな部屋は気持ちがいいというだけではなく、さまざまなメリットがあります。
その逆で汚い部屋にはデメリットが多いため、すでに汚部屋化しているという人は早めに片付けをおこないましょう。
キレイな部屋のメリット・汚部屋のデメリットとは
部屋がキレイな人はなぜ片付けをおこなっていると思いますか?
もちろん、「掃除や片付けが好き」という人もいますが、多くの人の目的は「暮らしを快適にするため」ではないでしょうか。
「心地よい」こと以外に「部屋が片付いていることにメリットを感じている」ことで、自ら掃除や片付けをしたくなる気持ちになります。
もし、義務感から片付けをおこなえば誰しも面倒になってしまうものです。
キレイな部屋であることのメリットや、汚部屋だとどんなデメリットがあるか知っておきましょう。
キレイな部屋であることのメリットとは
キレイな部屋、つまり片付いた部屋はたくさんのメリットがあります。
それを一言で言うとすれば、「時間・お金・労力の節約ができる」ということ。
その理由を一つずつ説明していきます。
【時間の節約になる】
部屋が汚いとこんなことはありませんか?
- 外出の前の準備に時間がかかる
- 失くし物が多く、何かを探していることが多い
- 掃除や片付けにやたら時間がかかる
部屋が汚い人は持ち物が多いという人がほとんど。
家に物が多いことでモノの場所を把握できず、探し物をすることが増えてしまうでしょう。
出かけるときにアレがない、コレがないと探し物をすれば準備に時間がかかりますし、物が多い家は片付けにも長い時間を要します。
部屋がキレイということはモノがきちんと収納・整頓されている状態なので、どこに何があるのか把握しやすくなります。
やりたいことをすぐに行動に移せるようになり、あらゆる場面で時間の節約ができるでしょう。
【お金の節約になる】
部屋が汚い人は浪費癖があると言われています。
単に買い物が好き、というだけではなく、何を持っているか把握していなかったり、物を失くしたりすることで同じ物を買うことが多いからです。
これは余計な出費が増えるというだけではなく、部屋に物が増えてしまう原因にもなります。
もし部屋がキレイであれば、このような無駄使いは減るでしょう。
それだけではなく、部屋がキレイな人の多くはその状態を維持しようとする気持ちが働き、必要なもの・不要なものの見極めが上手になります。
何も考えずに買い物をしたり、安いからといって不要なモノを買ったりすることがなくなることも期待できます。
【労力の節約ができる】
部屋がキレイであれば、普段の掃除や片付けが簡単になります。
片付けは時間のあるときにまとめておこなう…という「週末派」の人もいるかと思いますが、それまで何もしなければ汚れが蓄積され、片付けや掃除が大変な作業になりがちです。
長時間片付けだけに集中するのは難しいので、また来週、また今度…とすべてを片付けられず後回しになってしまうことも。
余計な持ち物を減らし、短時間でも毎日片付けをおこなうようにするほうが圧倒的に掃除がラクになります。
また、部屋がキレイであることは集中力アップにも繋がると言われています。
散らかった部屋で勉強や仕事をすると「集中できない」「掃除しなくてはと思ってしまう」など、余計なことを考えてしまうという経験はありませんか?
部屋がキレイであればこのような雑念が無くなり、集中力がアップするため、何事も短時間で終えることができる=(イコール)労力の節約になるというわけです。
汚部屋だとこんなデメリットがある
キレイな部屋のメリットは、汚い部屋のデメリットという意味にも捉えることができます。
つまり、部屋が汚くなると
- 出費が増える
- 時間が減る
- 無駄な労力を使う
などのデメリットがあると言えるでしょう。
これだけではなく、汚い部屋にはさまざまなデメリットが生じます。
【不健康になる】
部屋が汚いということは掃除や片付けができておらず、物が多く、埃や汚れが溜まった状態です。
カビや害虫などの発生もあるかもしれませんね。
このような状況は不衛生で、当然健康への影響も大きいと考えられます。
ハウスダストによるアレルギー性鼻炎や気管支炎、喘息を引き起こすことや、カビによる食中毒や感染症を発症する可能性があるでしょう。
ほかにハエやダニ、ゴキブリといった害虫は病原菌を媒介したり、直接刺されたりするのでこちらも注意しなくてはなりません。
また、身体だけではなく、精神的にも汚い部屋は良くないと言えます。
物が多い部屋はイライラしたり、落ち込んだりすることが多くなるため、うつ状態になってしまうことも。
「うつ病になると汚部屋になる」ということはよく言われていますが、実は「汚部屋になったためうつ病を発症した」というケースもあるのです。
「部屋は心を映す鏡」とはよく言いますが、部屋が汚いと精神状態も乱れてしまうということが言えるでしょう。
【部屋が汚いと太りやすい】
部屋が汚い人は太りやすいと言われていますが、これは単に住人がだらしがないから、とか、掃除をしないから動いていないのだろう、というだけではありません。
汚部屋に住むと太りやすくなってしまう原因は「脳ストレス」が原因。
実は人は、視覚から得る情報が多いと脳に刺激が増え、疲れてしまうのだそうです。
この「脳の疲れ」が判断力の低下や食欲をコントロールできなくなることに繋がり、「過食」や「暴飲暴食」を引き起こしてしまうというわけです。
また、ストレスを感じるとストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌されることがわかっています。
「コルチゾール」のレベルが高くなると、体内の代謝機能に影響を与えて基礎代謝が低下するため、脂肪が蓄積しやすくなるとのこと。
普通に生活していても多少のストレスは抱えているため、家でもストレスを溜めてしまうとなると「コルチゾール」の分泌がかなり多いと言えるでしょう。
汚部屋は人が太りやすくなる環境が揃っていると言えます。
片付けのモチベーションを上げる方法
ここまで読んで、キレイな部屋にはメリットが、汚い部屋にはデメリットがあることがわかったのではないでしょうか。
しかし、それがわかってはいるものの「どうしても片付けをする気にならない」というときはどうしたらよいのでしょう。
ここでは片付けのモチベーションを上げるコツをお伝えします。
何のために片付けるのか?片付け後の「良いこと」をイメージする
私は片付けが好きな分類ですが、もし「片付けをやらなくてもよい」と言われればやらないでしょう。
多くのひとは「片付けをすれば良いことがある」、つまり部屋がキレイで気持ちが良いとか、生活しやすくなる、衛生的になるなど、目的のために掃除や片付けをしているのではないでしょうか。
そしてこれが「義務からやっている」「やらなきゃいけないから仕方なくやっている」という理由であれば、いずれ続かなくなるでしょう。
例えば我が家ではよくキッチンの片付けをおこないますが、その目的は「片付いたキッチンは料理がしやすい」からです。
散らかっているキッチンで料理をするとアレコレ邪魔な物が多く、調理がスムーズに進まないためイライラしてしまいます。
また、食材を調理する場所なので、キッチンをキレイにすることは衛生面でも安心できるでしょう。
何よりもキッチンがキレイだと自分が気持ち良いですし、料理へのモチベーションも上がり、美味しいごはんが作れるような気がします。
このように、なぜ片付けをするのかや、片付けたあと自分にとってどんなメリットがあるのかを考えると、片付けを億劫だと思わなくなります。
片付けのハードルを下げる
「片付けが苦手」と思っている人は片付けのハードルを下げてみるのがおすすめです。
いきなり部屋の中の全てをキレイにしようと思うと目標までの道のりが遠く感じ、やる気が起こらなくなってしまいますよね。
また、いつまで経っても片付けが終わらないため、途中で断念してしまうということにもなりがちです。
片付けは「少しずつ」でも大丈夫だと思ってください。
例えば「今日はここだけ」と場所を決めたり、「今日は物を戻すだけ」と一日の作業を限定したり、自分のやれる範囲で目標を決めましょう。
「テーブルの上だけキレイにしよう」とか「10分だけ片付けよう」など簡単なことでも十分です。
少しの片付けであっても目標を達成することで自信に繋がり、出来たことへの満足感も得ることができます。
こうした積み重ねで片付けに対しての苦手意識も薄れていくことでしょう。
片付けのゴールまでにやることを紙に書き出してみる
これは片付けだけではなく仕事や勉強、人生においても役に立つ方法です。
人は目標や自分がやることなどを紙に記録し、それを見ながら実行していくほうが目標を達成する確率が高くなると言われています。
片付けにおいて、具体的には以下のことを紙に書き出してみましょう。
【目標】
- ごみの日に合わせてスケジュールを組む
- 捨てる物を書き出す
- 片付けたい場所を書き出す
【実際に自分がおこなったこと】
- 何を捨てたか書き出す
- 片付けが終わった箇所を書き出す
これらを紙に書き出すことで、片付けの進行状況や自分が何をやるべきなのかが把握できるようになります。
具体的に「あとどれくらい」という状況がわかることで目標に近づいているという実感が湧き、モチベーションアップにも繋がるでしょう。
片付け動画を見てやる気アップ
最近では片付けに関しての動画がたくさんありますよね。
片付けの仕方がわかる「How to動画」や、見るだけでスカッとする「汚部屋お掃除動画」など、さまざまな種類の動画を手軽に見ることができます。
これらの動画は見ることで片付け方法が参考になるということもありますし、キレイになった部屋を見て「私の部屋も」と片付けの意欲が湧くきっかけにもなります。
実際に私は動画を参考に水回りの掃除をおこないましたが、文章で調べるよりも動画のほうがわかりやすく、やってみるまでのハードルが低いように感じました。
多くの動画では掃除後の様子も収めているため、具体的に結果が想像できることも動画の良いところでしょう。
・おすすめの動画に関してはこちらもどうぞ
どうしても自分で片付けができない場合は
色々試してはみたものの、どうしても片付けに対してやる気が起きないという場合、原因は意外なことかもしれません。
その場合、原因に対して対策をすることや、自分一人で片付けをおこなうのではなく周りに頼ってみることも検討してみてください。
片付けできない原因が病気であった場合
長年片付けが苦手だと思っており、部屋がすぐ散らかってしまうのが悩みだった、という人の中には何か障害や疾患を持っていることも考えられます。
例えば発達障害の一種であるADHD(注意欠如・多動症)やADD(注意欠陥障害)は「脳内多動」や「衝動性」のせいで集中できないことや、優先順位を決めること・空間認知が苦手なことなどが原因で、片付けが苦手だと言われています。
また、自閉症スペクトラム障害の一つであるASD(アスペルガー症候群)の人は、こだわりが強すぎて物を捨てられないという性質があるほか、時間や空間の感覚が掴みにくい、優先順位を作るのが苦手などのADHDの特徴も兼ね備えており、片付けが上手くできないことがあるでしょう。
ほかにも同じ行為や同じ思考を繰り返すOCD(強迫性障害)の人や、うつ病や統合失調症の人にも片付けが苦手な方が多いとされており、これらは自覚症状がないこともあります。
もし、片付けられないことの原因が障害や精神疾患のせいかもと感じたら、診療内科や精神科で専門医の治療を受けることが先決です。
これらの障害は片付けに対してだけではなく、「うつ病」のような二次障害を引き起こしたり、生活に支障が出たりすることもあるため、医療機関で客観的に判断してもらうことが大切でしょう。
やっぱり自力では難しい…そんなときは業者がおすすめ
ライフスタイルや状況によっては片付けの専門業者へ頼ることもおすすめです。
例えば物を大量に溜め込んでしまった汚部屋や、期限までに片付けをしたいというケース、とりあえず誰かに手伝ってほしいというときにも、片付け業者はとても助かります。
当社「ラクタス」は本格的なごみ屋敷からちょっとした汚部屋まで、どのような状況でも対応可能な片付け業者です。
単に部屋の不用品を処分するだけではなく、ハウスクリーニングのメニューも用意しており、水回りの掃除や換気扇、エアコン掃除なども可能。
ご希望に合わせてメニューを組み合わせることで、理想の掃除・片付けがあっという間にできますよ。
このような片付け業者はたくさんありますが、いざ依頼しようと思うとサービス内容がよくわからない、費用が心配、信頼できる会社か心配…など、不安に思うこともあるのではないでしょうか。
その点、ラクタスは名古屋でNo.1の実績を持つ全国対応のごみ屋敷片付け業者ですので安心していただけます。
無料相談、無料見積もりで質問や相談を受け付けていますので、まずは問い合わせだけでもお気軽にご連絡ください。
まとめ
片付けは1回やったら終わりではなく、暮らしていくうえで継続して必要になることですよね。
嫌々やるのではなく、楽しみながら続けられるコツを探してみるのが汚部屋にならない秘訣かもしれません。
また、まだ片付けなくても大丈夫、と甘く見ていると積もり積もってごみ屋敷化してしまい、手が付けられなくなることも。
どんなに片付けが得意であり、掃除が好きだという人であってもごみ屋敷のような状態を片付けるのはかなり重労働です。
そうなってしまわないように、日々少しずつ片付けるようにしましょう。
もし何かお困りごとがあったときは「ラクタス」にご相談ください。
2023-12-19
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