更新日:2024年8月5日
「子ども部屋が汚い」「子どもが部屋を片付けない」ということでお悩みですか?
せっかく掃除をしても気付いたら散らかる子ども部屋に、悩む人は多いようです。
汚部屋になるとさまざまなリスクが発生しますし、特に子どもへの悪影響が大きくなってしまいます。
また、片付けができないまま成長すると、実家を出てからも汚部屋になりがちです。
今回は子ども部屋を片付けるコツや、子どもへのアプローチの仕方などについてまとめていますので、参考にしてみてください。
目次
子ども部屋が散らかる原因
子ども部屋が散らかる原因は何なのでしょうか。
考えられる理由として、「環境的なもの」と「子どもの性格によるもの」の2つがあげられます。
詳しく解説していきます。
単純にモノが多い
子ども部屋に限らず、部屋に物が多いとすぐに散らかりがちです。
物が多いことで収納スペースもたくさん必要になりますし、「出した物をしまう」という動作が多くなるため、片付けが面倒に思い、そのままになっているという人もいるでしょう。
また、「サイズアウトした衣類」「学校の工作」「昔の教科書」など、子ども部屋がとりあえずの「物置」になっているということも。
部屋に置くものは子どもが今使っている物、必要な物だけにするようにします。
収納の方法が複雑
親が片付け好きという家庭だと、収納場所がキッチリ決まっていたり、キレイに並べられていたりすることも多いでしょう。
しかし子どもは、しまう場所が細かく分けられていたり、物によって収納の仕方が違ったりすると、片付けのハードルが上がってしまい、上手く片付けができません。
始めはおもちゃはまとめて「箱に入れるだけ」「引き出しに入れるだけ」のような、簡単な収納にするのがおすすめです。
また、収納場所は「手が届きやすい場所」や「見えやすい場所」にするなどの工夫を、子どもの年齢に応じて変えてみるとよいでしょう。
親も片付けをしていない
親が片付けをしないと子どもも片付けをする癖が付きにくくなります。
汚部屋やごみ屋敷に住む人の中には「物を捨てられない人」や「片付けが苦手な人」が多く、子どもや家族がいても散らかった部屋に住んでいるということもあるのです。
特に小さな子どもがいると、「片付ける余裕がない」ことや「子どもの物が増えて片付けるのが負担」だと感じている人も。
今までは片付けができていたけど、子どもがいることによって家の中の掃除にまで手が行き届かないというケースもあり、家族で協力することが大切です。
子どもが「片付けの必要性」を感じていない
「片付け」は大人であっても面倒だと感じる人が多く、子どもだと尚更面倒なこととしか思わないでしょう。
また、片付けができない子どもは、部屋が散らかっていても気にならないということが多いです。
部屋にごみや物が散乱していても気にならないので、余計に片付けの必要性を感じることが少なくなってしまいます。
片付けの必要性や片付けの仕方を親が伝えてあげるのがよいでしょう。
子どもがストレスを抱えている
ストレスは部屋の散らかり具合と密接な関係があります。
汚部屋やごみ屋敷に住む人の多くはストレスを抱えているケースが多く、部屋の片付けにまで気が回らないという心理状態になることも。
子どものストレスの原因としては、学校生活、家庭環境、親子関係、友人関係などがあげられます。
悩みを抱えていたりイライラしたりしている様子があれば気にかけてあげることが大切です。
汚部屋であることの子どもへの影響
部屋が汚いことで、住んでいる人にはさまざまなリスクが発生します。
ここでは特に子どもへ関係する悪影響についてお伝えしていきます。
汚部屋に住むと病気になる
部屋が汚いということは衛生上よくないことが多く、身体への影響が大きくなります。
例えば長い間掃除をしていないと埃が溜まりますが、埃には繊維から出る糸くず(綿からでる綿埃)、毛髪 、 ダニ 、ダニの糞 、 カビの胞子 、 フケなどが含まれています。
これを吸い込むことで、肺や呼吸器に悪影響が出ることも考えられるでしょう。
特にカビは、吸い込むことでアレルギー性鼻炎になり、鼻水やくしゃみが止まらないという症状が起きる可能性があります。
また、ダニの死骸やフンが粉状になって子どもの体内に侵入するとことで「アトピー性皮膚炎」「小児喘息」「鼻炎・結膜炎」などのアレルギー症状が現れることも。
子どもは皮膚が柔らかく、全身どこでも刺されやすいので注意が必要です。
勉強に集中できない
大人もそうですが、部屋が散らかっていると勉強や仕事に集中できなくなってしまいます。
これは心理学の実験でも証明されていることですが、部屋が散らかっていると視覚から入る情報が多くなってしまい、目の前の作業に集中することへの妨げになってしまいます。
また、机の上が散らかっていると作業前に「片付けをしなくては」ということに気が向いてしまうため、すぐに作業できなかったり作業を中断したりすることも。
ほかにも部屋のあちこちにマンガやゲームが散らかっていると、勉強しているときにそちらが気になってしまい、誘惑に負けてしまうということもあるかもしれません。
失くし物や忘れ物が増える
子ども部屋には、学校に必要な教科書や文房具などが置いてあるという家庭が多いのではないでしょうか。
しかし部屋が散らかっていると、どこに何があるのかわかりにくく、忘れ物や失くし物をしてしまうということも増えてしまいます。
特に、片付けが苦手な子はランドセルやカバンの中もぐちゃぐちゃということが多いため、忘れ物だけではなく「明日何が必要か」「明日の予定は何か」というスケジュール管理も苦手であることが多いでしょう。
これは本人の性格によることもありますが、部屋が散らかっていることで注意力が散漫になり、親の話を聞けていないことが原因であることも考えられます。
子どもの精神状態・成長に影響する
常に散らかった状態の部屋は、ストレスホルモンと言われる「コルチゾール」が分泌されるとも言われています。
コルチゾールの役割はストレスを受けた体の調節なので、体のためになくてはならないものですが、過剰なストレスによってコルチゾールが大量に分泌されると悪影響があることがわかっています。
例えば大量のコルチゾールの分泌は成長ホルモンを抑制すると言われており、体の成長や修復再生に支障をきたす可能性があります。
また、免疫力が低下したり、男性ホルモンが活発になって肌荒れを引き起こしたりと身体の不調が起きることも。
ストレスはうつ病や神経症といった心の病の原因にもなりますが、子どもであれば身長が伸びにくくなることもあり、影響は大きいと言えるでしょう。
友達と遊ぶ機会が減る
部屋が散らかっていることで、「友達を呼びにくい」「友達を呼んだときにからかわれる」ということも考えられます。
子どもは正直なので、ハッキリと「〇〇君の家は汚いから行きたくない」と言われることもあるようです。
また、友達が気にしていなくても、部屋が散らかっていると友達が来ても座る場所がなかったり、落ち着いて遊べなかったりすることもあるでしょう。
そうしているうちにあまり友達と遊ばなくなり、人間関係に支障が出ることもあるかもしれません。
大人になっても片付けができない
子どもが部屋を散らかしていても「子ども部屋は子どもに任せよう」という考えで放置していると、いつまでたっても片付けができないままになってしまいます。
汚部屋で育った子どもは大人になっても片付けが上手くできず、汚部屋やごみ屋敷になってしまう可能性が高いでしょう。
近年は実家から出て初めて一人暮らしをする若い世代が、ごみ屋敷や汚部屋に悩み、業者へ相談するケースが増えています。
その多くが「片付け方がわからない」ことや「物が捨てられない」といったことが原因です。
子どもの頃からの片付けを習慣化させることで、このようなことも防げるかもしれません。
子ども部屋をキレイに保つ方法
子ども部屋が常に散らかっていたり、汚れていたりする環境は子どもにとって悪影響ばかりです。
とは言え、子どもがなかなか片付けをしない…と悩む方は多く、どのように対処してよいかわからない方もいるでしょう。
まずは子どもと一緒に片付けをし、部屋の環境を整えることから始めてはいかがでしょうか。
子ども部屋に置くものを減らす
部屋が散らかる原因のところでもお伝えしましたが、物が多いと部屋が散らかりやすくなります。
そのため、今必要な物や大事な物以外は減らすように心がけましょう。
例えば、子ども部屋なのに他の家族の私物やみんなで使うものを置いているという人は多いようです。
スペースがあるとつい色々置きたくなってしまいますが、まずは子どもの物だけを置くようにしてください。
よく使用する勉強用具や学校品、服やかばんなどは見えるところに収納し、普段使用しない物をクローゼットにしまうなど、成長するごとに子ども部屋だけで生活が完結するようにしていくのがおすすめです。
一緒に片付ける
子どもだけで片付けをさせるのではなく、一緒にやってみるのも一つの方法です。
一緒に作業することで片付けのスピードも上がりますし、分別の仕方やコツなどを教えてあげることができます。
まずは「必要なもの」と「不要なもの」を分け、不要なものを捨てたら必要なものをそれぞれ収納していきましょう。
また、整理整頓をすることで物を使いやすくなったり、失くした物が見つかったりして、部屋を片付けることの大切さにも気付くかもしれません。
とにかく収納は簡単に
子どもは収納の仕方が複雑だったりアクションが多かったりすると、片付けをするという行為がめんどくさくなってしまいます。
例えば服を片付けるときにも、「服をたたむ→タンスの引き出しを開ける→しまう」という行為よりは、「クローゼットの扉を開ける→服をハンガーにかける」のほうが動作が少なくて済みます。
ほかにも子どもと一緒に収納をしてみて、何が簡単に片づけが出来るかやどこにしまうのが便利なのかなどを相談しながら、収納場所を決めるとよいでしょう。
片付けを習慣化!子どもへのアプローチの仕方とは
子どもが自主的に片付けをおこなうようにするには、部屋が散らかっていることのデメリットや片付けた後のメリットを知ってもらうことが大切です。
そのようにアプローチしていけばいいのでしょうか。
子どもにわかりやすいデメリット・メリットを提示
ここまでお伝えしたとおり、部屋が汚いとさまざまなデメリットがあると言えます。
部屋が汚いことで病気になるかもしれないことや、物を失くすといったデメリットがあることを話してみましょう。
また、片付けをすることで時間や手間が省けることを説明するのもおすすめです。
例えば、学校から帰宅してすぐに遊びたい場合でも、部屋が汚いと文房具や勉強用具を探すのに時間がかかり、すぐに宿題を終えることができないかもしれません。
また、出かけようとしたときに必要な物の場所がわからず、探している間に遅刻をしたり忘れ物をしたりして学校で注意を受けることも増えるでしょう。
子どもにとって遊ぶ時間が減ることや、忘れ物や遅刻が増えることはデメリットが大きいため、これらの理由から片付けをするモチベーションに繋がることが期待できます。
定期的に片付けをおこなう習慣を作る
部屋が散らかった後にまとめて一度に片付けるのは、大人でもなかなか大変な作業です。
できれば毎日、あるいは2日に一回程度で片付けを習慣化することをおすすめします。
例えば「寝る前に5分だけ片付ける」とか、「学校から帰ったらすぐ片付けをする」などです。
出した物をしまう、ごみを捨てる、机の上を整理整頓するといった簡単なことでも、日々気を付けるだけでかなり変化が出ます。
片付けを習慣化することで生活しやすくなり、片付けのメリットを感じられるでしょう。
片付けができたら褒める
褒められることが嫌いな人はいませんよね。
部屋が散らかっていたら怒られるけど、片付けができてもあまり褒められない…という子は多いかもしれません。
片付けをしたときや、部屋をキレイに保てているときはなるべく褒めることを心掛けるのがおすすめです。
親に褒められることでモチベーションアップに繋がったり、片付け自体が「好き」になったりするきっかけにもなります。
また、片付けに失敗したりキレイな状態がキープできなかったりしても強く怒らず、一緒に片付けをして子どものやる気を引き出してあげましょう。
どうしても片付けが出来ない場合は発達障害の可能性も
色々試したけどやっぱり子どもが片付けをしてくれない…ということもあるでしょう。
その理由は、もしかしたら発達障害によるものかもしれません。
発達障害を持つ人の多くは「片付けが苦手」という特徴を持っており、ごみ屋敷や汚部屋と密接な関係にあります。
しかし、子どもが持つ特性に合わせて対処すれば、発達障害であっても片付けができるようになります。
発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳の働き方に違いがある障害で、以下のようなものがあげられます。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如 ・多動症(ADHD)
- 学習障害(LD)
これらはそれぞれに特徴がありますが、特に片付けが苦手とされているのが「ADHD」の人です。
ADHDの人は衝動性や不注意といった気質が強く、集中して何かに取り組むということが苦手です。
そのため、片付けや掃除が長続きせず、途中でほかのことを始めてしまったり、片付けを先延ばしにしてしまったりします。
また、モノに対するこだわりが強いため、勝手に捨てると激しく怒ったり、好きなモノをとことん集めたりしてなかなか物が減らせません。
発達障害にはほかのさまざまな特徴もありますが、必ずしもすべてに当てはまるとは言えず、個人で判断するのが難しいことから、気になる点があれば専門医を受診するようにしてください。
子どもの特性に合わせた片付け法を提案する
発達障害の子やグレーゾーン(診断はされていないけど発達障害の特性を持つ)の子は、それぞれに特性を持っています。
よくあるのが「モノが捨てられない」「計画を⽴てるのが苦⼿」「優先順位をつけるのが苦⼿」「時間配分が苦⼿」など。
このような特性を持っていると、片付けをおこなうのがどうしても難しくなってしまいます。
しかし自分で計画を立てて片付けるのが苦手でも、「作業をルーティン化する」ことや「片付ける場所を指定してあげる」ことなどの工夫で、自分で片付けがしやすい環境になります。
例えば物をしまう場所を決めたら「ラベルを貼って中身がわかりやすくする」ことや、「特に大切なもの(ぬいぐるみやフィギュアなど)は並べてディスプレイする」といった、視覚的に認識しやすい方法がおすすめです。
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まとめ
子どもにとって「汚部屋」や「散らかった部屋」はデメリットばかりです。
溜まった埃や汚れがアレルギーや病気を引き起こすことはもちろんですが、精神や人間関係にも影響を及ぼす可能性もあります。
キレイな部屋で過ごすということは、子どもの心身の健康や自己肯定感アップへ繋がるなど、良いことばかり。
子ども部屋が散らかった状態が日常的になっている、という方は早めに対策するのがおすすめです。
部屋を掃除すると大量の不用品が出ることもあり、売って処分したいもの、捨てるしかないなどモノによって処分方法が異なることもありますよね。
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2024-04-10