更新日:2024年4月9日
「せっかく片付けたのに、また散らかってしまった」
「物が捨てられず、途中で行き詰まってしまう・・」
生活用品やごみに囲まれてごちゃごちゃになっている「汚部屋」の片付けに困っていませんか?
何度かチャレンジしたけど挫折してしまった人の多くは、片付けの正しい手順を知らないだけかもしれません。
そこで、今回はリバウンドしない汚部屋の片付け手順や、処分する物の優先順位について詳しく紹介します。
片付けのコツを掴んで、汚部屋から脱出しましょう!
汚部屋やゴミ屋敷の特徴や原因についてはこちらも参考にしてください。
ゴミ屋敷と汚部屋って何が違うの?片付けが出来ない原因や解決策も解説! |
目次
汚部屋を少しずつ片付けるための心構え
自力で汚部屋を片付ける場合、少しずつ行うことが基本です。
作業にとりかかる前に、知っておきたい心構えについて解説します。
片付けは想像以上に労力がかかる
片付けは体力と頭を使う作業です。
物を捨てる決断、移動、整理整頓、そして処分など、汚部屋では通常よりも多くの量を扱わなければなりません。
人間の集中力は約50~90分といわれており、1日で片付けようとすると途中で飽きてしまいます。
そのため、全てを一気に片付けようするのではなく、少しずつ手をつけるのが賢明です。
朝の片付けを習慣にすると効率的
汚部屋を少しずつ片付ける場合、朝の時間を活用して片付けをすると、1日を効率的にスタートさせることができます。
十分に睡眠をとった後の朝は、心身共にリフレッシュされているため、短時間でも効果的に整理整頓を行えます。
例えば、15分程度タイマーを測って食器棚や洗面台の下を片付けたり、捨てるごみの量を「10個」などと決めて作業する方法が有効です。
出かける前に部屋を整える習慣が身につけば、帰宅した際にも散らかった部屋を見て嫌な気持ちになることもありません。
まずは気軽に取り組んでみて、片付けの効果や爽快感を味わいましょう。
物は捨てないと増え続ける
汚部屋の片付けは1回だけでは終わりません。
生活をしていると、物は無意識のうちにどんどん増え続けるものです。
- 日々の買い物
- 郵便物
- ダンボールやビニール等の梱包材
- 書類、プリント
など、家族が多いほどさまざまな物が家に入ってきます。
その時は大した量ではないと思っても、1週間・1カ月と積み重なれば、大量のごみを抱えることに。
そのため、汚部屋を一度リセットした後も、定期的に片付けを行って、不要なものはすぐに処分するように心がけましょう。
今できることを後回しにしない
汚部屋の片付けで心がけたいことは、先延ばし癖をやめることです。
多くの人が後回しにしがちな家事として、整理整頓や食器洗い、掃除やごみ捨てが上位に挙がっています。
「今やらなくても特に問題ない」と見過ごされてしまうと、知らず知らずのうちに汚部屋・ごみ屋敷が作られる可能性が高いです。
- 食べ終わったら食器を洗う
- 脱いだ服は洗濯かごに入れる
- 読み終わった本は本棚に戻す
など、今すぐにできることを先延ばしにしないことで、部屋をその都度元通りにすることが大切です。
汚部屋の片付けはどこからやる?
物がたくさんある汚部屋の片付けは、どこから作業すれば良いのか迷いがち。
片付けが苦手な理由として、「物への執着が強い」という特徴が挙げられます。
そのため、自分にとって興味のないものから始めることが大切です。
ここでは、具体的にどんなものから捨てたら良いのか、判断基準を解説します。
明らかなごみから処分
汚部屋の片付けは、明らかなごみを捨てることから始めましょう。
- 使い終わったティッシュ
- 使用済みの乾電池
- チラシ、ダイレクトメール
- 期限切れの食品
- インク切れのボールペン
こうした物は「不要」と判断しやすいため、迷わず処分できます。
冷蔵庫やパントリーの中には、傷んでいる食品がたくさん溢れているかもしれません。もし判断に迷いそうになったら、場所を移動して明らかなごみを探すことがポイントです。
大量にある物から処分
汚部屋の中で同じ種類の物が大量にある場合は、数を減らすことから始めるのも一つの方法です。
- ボールペン
- 箸、スプーン
- コップ
- 靴下、肌着
- ハンカチ
など、必要以上に持ちすぎているアイテムの数を厳選しましょう。
気に入っているものだけを選んで半分にすると、部屋に新たなスペースが生まれます。
ただし、趣味としてコレクションしているものは「執着している物」に分類されるため、最初に手を付けない方が良いです。
足の踏み場がない時は「通路を空ける」ことから
汚部屋レベルが進行し、床が物で見えなくなった場合、まずは通路を確保することから始めましょう。
ごみ袋を用意して、玄関から部屋までの通路に積み重なったごみをどんどん拾っていきます。
物が多すぎて身動きが取れない状態では、ごみ出しもままなりません。
家の中がスムーズに歩ける状態になれば、部屋の片付けも各段に作業しやすくなります。
リバウンドしない!汚部屋の片付けの進め方
汚部屋の片付けでリバウンドしてしまうのは、持ち物の総量を把握していないことが原因の一つです。
再び散らかってしまわないように、下記の手順で汚部屋を片付けましょう。
- 全て出す
- 使っているものだけ残す
- 収納場所の掃除をする
- 収納する
それぞれの手順について詳しく解説していきます。
手順①全て出す
片付ける場所を選んだら、そこに入っている物を全て出します。
例えば、引き出しやバッグ、ポーチなど小さな場所から取り組むと良いでしょう。
この時、床に新聞紙を広げておくと、汚れ防止になり掃除がしやすくなります。
全部出すことのメリットは、次の3つです。
- 持ち物の量が一目で分かる
- 空になった爽快感を体験できる
- 持ち物をきれいにメンテナンスできる
洋服や小物など、持っていたことすら忘れていた物は全て処分の対象です。
何もないスッキリとした収納を見ることで、片付けのモチベーションが高まります。
手順②使っているものだけ残す
持ち物を全て出したら、今使っているものをピックアップしていきます。
「いる・いらない」の判断基準だと、使わないけど残したいものが混在し、なかなか物が減りません。
必要な時に必要なものが取り出せないと、探し物が増えて、部屋はすぐに散らかってしまいます。
そのため、ガラクタや今使っていない物は思い切って処分しましょう。
例えば、下記のようなものが手放す対象です。
- 念のため保管した紙コップ、紙皿
- 1年使用していない調理器具
- 紙袋、空き箱
- サイズの合わない洋服
- 過去に気に入っていた着ない服
- ほこりをかぶったトレーニング用品
このような不用品を減らし、実際に使用しているものだけに絞ることで、整理されたお部屋を維持することができます。
手順③収納場所の掃除をする
物を全部出して選別が終わったら、引き出しや収納ケースの中をきれいに掃除します。
長らく掃除をしていなかった場所は、ほこりが溜まっていたり、もの自体が汚れていたりすることも多いです。家具は動かして、背面や床の掃除も忘れずに行います。
基本的な掃除の手順は下記の通りです。
- ほこりやごみを掃除機で吸い取る
- 水で固く絞った雑巾で上から拭く
- 乾拭きをする
- レールの隙間などは、綿棒や割り箸を使って拭く
細部まで丁寧に掃除をすることで、再び収納するときにも丁寧に物を扱いたくなります。収納用品を拭いたら、湿気やカビの発生を防ぐために十分に乾かしましょう。
手順④収納する
今使うものだけを残し、収納スペースを掃除したら、最後に整理整頓していきます。
何も考えずに物を詰め込むとリバウンドする可能性があるため、下記の3つのポイントを意識して収納しましょう。
- 余白を意識する
- 戻しやすさを重視する
- デッドスペースを活用する
余白を意識する
リバウンドを防ぐためには、余白を意識して片付けることが大切です。
収納場所にパンパンに物を詰め込むと、物が取り出しにくくなってしまいます。
収納する物は全体の7~8割程度に抑え、残りは予備として開けておくと見た目もきれいです。
また、収納しきれなかった物が多い場合は、処分できないか再度検討しましょう。保留ボックスを用意して、一時的に保管するのも対処法としておすすめです。
戻しやすさを重視する
整理整頓する際は、戻しやすい収納を心がけることで部屋が散らかりにくくなります。
よく使うものは、蓋のない収納にして無駄な動作を減らしましょう。
使用する場所の近くを定位置として、目線と同じ高さに収納すると取り出しやすくなります。
また文房具や小物類の収納は、引き出しの中に仕切りを入れると便利です。
デッドスペースを活用する
備え付きの収納が少ない場合、デッドスペースを有効活用することで、部屋の広さに関係なく、整理がしやすくなります。
洗面台と洗濯機の間、冷蔵庫の脇・テレビ裏など、使われていない空間に合わせて棚やファイルボックスを設置することで物の定位置を作りやすいです。
充電器や家電のコード類は、ボックスに入れて収納すると、ほこりがつきにくくなり、生活感もなくなります。
【品目別】汚部屋の片付けのコツ
ここまで汚部屋の基本的な片付けの手順について紹介しました。
この章では、片付けのコツや処分方法について品目毎に解説していきます。
衣服
- 過去に着ていた服は処分
- フリマアプリで売れる場合も
- 着心地が悪い服は手放す
衣服は、1年着ていなければ処分の対象です。年齢やライフスタイルの変化で着なくなった、似合わなくなった服は捨てましょう。
また、気に入っていた服でも汚れや毛玉が目立つものは、すでに寿命を迎えたと判断します。
状態の良い服は、フリマアプリに出品して現金化することもできますが、量が多い時はまとめてリサイクルショップに持ち込むことも検討してください。
ユニクロやZARAなど、古着回収サービスを行っているブランドも多く、クーポンなどの特典が得られることもあります。
自治体でまとめて処分する場合は、古着のリサイクル回収の日程やルールを確認してみましょう。
本、雑誌、漫画
- 読まない本は処分
- 電子書籍の利用を検討する
- 需要の高い本なら買い取ってもらえることも
汚部屋に書籍が多い場合、本棚の容量から残す本の量を決めることが大切です。
もう使わない参考書や古い雑誌は自治体で「資源ごみ」としてリサイクルします。
ただし、何度も読み返したい本や装丁のデザインが気に入っているものは、手元に残すと良いでしょう。
本を増やしたくない場合は、電子書籍を利用するのも一つの選択肢です。
ベストセラーや絶版の本などはリサイクルショップや専門店に持っていくことで高価買取も期待できます。
書類
- 取り扱い説明書はデータで保存
- 期限付きで必要な書類は定期的に処分
- 重要書類は別の場所に保管
さまざまな書類が溜まって汚部屋化している場合は、書類の仕分けを慎重に行うことが大切です。
身分証明書や免許証など紙での保管が必要なものは、ファイルボックスにまとめて、紛失しないように注意しましょう。
領収書やクーポン、行事のお知らせなど期限付きで保管しなければならない書類は、定期的に見直して処分します。
家具・家電の取り扱い説明書は、pdfファイルを管理できるアプリを活用するのもおすすめです。
思い出の品、趣味のグッズ
- 写真として残す
- 地域の掲示板で必要な人に譲る
- 無理に捨てなくても良い
汚部屋の片付けで最も判断が難しいものは、思い出の品や趣味のグッズです。
収納場所に限りがあるため、写真に撮ってデジタル化することで物理的なスペースを抑えることができます。
また、ごみとして処分しにくいオモチャやぬいぐるみなどは、地域の掲示板「ジモティー」で必要とする人に譲ることも可能です。
思い出の品は、安易な気持ちで捨ててしまうと後悔することも少なくありません。後で見返したいものは無理に処分せず、丁寧に保管しましょう。
思い出の品の片付けのコツはこちらの記事でも詳しく解説しております!
「思い出の品」溜めていませんか?捨てるポイントと片付けのコツをご紹介 |
汚部屋の片付けが大変な時は専門業者に依頼しよう
- 時間がなくて片付けが進まない
- 都合がつかずごみ出しができない
- 片付けが苦手でやる気が出ない
汚部屋の片付けは手順とコツを押さえれば、自力できれいにすることも不可能ではありません。
しかし、仕事でごみ出しができない、精神的な負担が大きく作業ができないなど、さまざまな理由で片付けができない人も多いです。
汚部屋の片付けが大変な時は、専門業者の力を借りて、部屋をきれいにしましょう。プロのサービスによって、汚部屋を一掃すれば、リバウンドしにくい部屋を手に入れることができます。
メリット①ごみの種類やサイズ問わず一括処分できる
汚部屋の片付けを専門業者に依頼するメリットは、ごみの種類や大きさに関係なくまとめて処分できることです。
粗大ごみや可燃・不燃ごみを分別しなくても、スタッフが全て引き取って適正に処理してくれます。
また、ごみが多すぎて通路の妨げになっている場合でも、効率的に部屋の外へ運び出してくれるので安心です。
メリット②ハウスクリーニング・整理整頓も依頼できる
プロの片付け業者なら、不用品回収だけでなく、汚部屋のハウスクリーニングや整理整頓もまとめて依頼できます。
ごみを捨てても残る嫌な臭いや、床や壁の汚れ、エアコンの見えないカビ汚れなども専門機材を使用して適切に対応。
害虫が発生している汚部屋やごみ屋敷も、一匹残らず駆除します。
また、業者によっては整理整頓のアドバイスをもらえるので、快適な部屋を作ることが可能です。
メリット③短時間で部屋がきれいになる
片付け業者に依頼すれば、自力で掃除するより短時間できれいになります。
急な引っ越しや転勤で、今すぐ片付けたい時は、プロのスタッフが手分けをして効率的に作業してくれます。
さらに、近隣住民や管理会社とのトラブルを避けるために、作業の時間帯に配慮しながら迅速に片付けを行うので心強いです。
汚部屋の片付けはラクタスにおまかせください!
汚部屋を自力で片付ける場合は、毎日の習慣として少しずつ作業を進めることが挫折しないポイントです。
明らかなごみや大量にあるものから手をつけて、まずはごみ出しができる通路を確保しましょう。
片付けの手順は、まず収納している物を全部出して、必要な物だけを選ぶことが大切です。生活していると物はどんどん増え続けるため、定期的に片付け・処分を行うことでリバウンドを防げます。
物が多すぎたり、片付け作業の時間が作れなかったりと、自分だけで汚部屋の片付けが難しい場合は、専門業者を利用することも検討しましょう。
愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け専門業者「ラクタス」では、汚部屋やごみ屋敷の片付けに12年以上の豊富な実績を持っています。
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