更新日:2024年4月5日
「汚い部屋をどうやって片付けたら良いのかわからない」
「どうしてすぐに散らかるんだろう‥」
散らかった部屋を見て見ぬふりしていると、いつの間にか足の踏み場がなくなって、手に負えない状態になることがあります。
世間では、「汚部屋・ごみ部屋・ごみ屋敷」とも呼ばれており、密かに片付けに悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
こうした一定レベルを超えた汚い部屋は、片付け方法を誤ると、さらに物が散らかって悲惨な状況になることも少なくありません。
そこで今回は、汚い部屋から抜け出すために、散らかる原因や片付けの手順とコツを紹介します。
ぜひ参考にしていただき、部屋をすっきりさせましょう!
目次
「部屋が汚い」の基準とは
汚い部屋にはいくつかの種類とレベルがあります。
片付けを始める前に、まずは自分の部屋がどの程度のレベルなのか客観的に把握しましょう。
汚い部屋の種類
汚い部屋は大まかに3種類に分類されます。
- 汚部屋:ごみだけでなく生活用品が多く、掃除が行き届いていない状態
- ごみ部屋:部屋の中にだけ、特定のごみが溜まっている状態
- ごみ屋敷:家の外にもごみが溢れている状態
外から見ても不用品が多いことが明らかに分かる「ごみ屋敷」は、社会問題としても取り上げられているため、耳にしたことのある人も多いかもしれません。
これらの汚い部屋は、明確に分類されるわけではありませんが、一般的には物が大量に積み上げられ、生活空間が狭まっている状態です。
特にアパートやマンションでは、部屋の中の状態が外から見えにくいため、誰にも知られずに「隠れごみ屋敷」化してしまうケースが増加しています。
汚い部屋のレベル
汚い部屋のレベルは5段階に分けられます。
- レベル1:散らかっているが、すぐに元通りになる
- レベル2:時間をかければなんとか片付く
- レベル3:床がごみや物で溢れている
- レベル4:害虫や悪臭が発生している
- レベル5:玄関の外にもごみが出ている
レベル2の汚い部屋は、ゴミが何袋も放置され、掃除が1カ月以上行われていない状態です。
レベル3以上ではさらに状態が悪化し、床が全く見えなくなり、生活に必要なスペースさえ確保が難しい状況になります。特に、食べ終わったお弁当の空容器や野菜くずなどの生ごみが多いと、次第にコバエやゴキブリが繁殖し、強烈な腐った臭いが部屋中に充満することも。
こうした状態の汚い部屋は、自力で片付けることが難しいため、専門業者に依頼することが一般的です。
隠れごみ屋敷やごみ屋敷のレベルについては、こちらの記事でも解説しております!
・実は身近にあるかも…最近急増中の「隠れごみ屋敷」って何?増えた背景と判断のポイントとは ・【レベル別で解説】そのごみ屋敷のレベルは1~5段階のどれ?対処方法もご紹介! |
汚い部屋を作ってしまう原因
汚い部屋になる原因には、いくつかの特徴があります。
自分自身がどれに当てはまるのか知ることで、片付けられない根本的な問題を解決することにつながります。
ストレスや心理的要因
- 過度なストレス
- 完璧主義
- 先延ばし癖がある
- もったいない精神が強い
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)
- ASD(自閉スペクトラム症)
汚い部屋になりやすい原因は、心理的な側面が大きく関係しています。
ストレスが大きいと片付けに必要な余力がなくなり、完璧主義の人ほど片付けを始めるまでに時間がかかることが多いです。
また「いつか使うから」と、物を捨てることが苦手な人は、部屋に物が溜まりやすくなります。
さらに、ADHDやASDなどの発達障害がある人は、集中して整理整頓ができなかったり、強いこだわりから片付けることができなかったりする場合もあります。
健康の問題
汚い部屋を作ってしまう原因の一つに、身体的・精神的な病気が背景にあるケースもあります。
特に高齢者は、判断能力や身体機能の低下で、身体が思うように動かず、掃除やごみ捨てが億劫になる人も多いです。認知症を発症すれば、ごみ捨てのルールや分別方法を理解できなくなることもあります。
また、骨折やケガによって日常生活動作に制限があると、それがきっかけとなり部屋が散らかることも。
さらに、レベルが高いごみ屋敷になる人の中には、溜め込み症や統合失調症といった精神疾患を抱えている可能性も考えられます。 本人の自覚がないまま、部屋がどんどん汚くなり、生活に支障が出ることがあるため、周囲が「おかしいな」と感じたら、早めに医療機関を受診してもらうことが大切です。
ごみ屋敷を作る病気については、こちらの記事で詳しく解説しております。
ごみ屋敷は病気のせい?ADHD・ためこみ症など全部で9つの原因と解決法を解説 |
「部屋が狭いから散らかる」は本当?
汚い部屋になってしまうのは、部屋が狭いことが原因だと認識している人もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、きれいな部屋を維持するのに大切なのは、部屋の広さではなく「物の量」です。
自分が管理できる程度まで持ち物を減らせば、散らかることは各段に減ります。 一方、「物の定位置がきまっていない」「収納場所が適切でない」とすぐに散らかりやすくなります。
そのため、持ち物を減らすだけでなく、整理整頓しやすい状態を作ることが大切です。
多忙で片付ける時間がない
仕事や子育て、介護などで忙しい人は、部屋の片付けに時間をかけるのが難しいです。
1日中働いて心身のエネルギーを消耗すると、汚い部屋を掃除しよう!とは思えず、後回しになることは珍しくありません。
しかし、こうした現状を改善したい場合は、片付けの優先順位を上げることが大切です。
家事代行サービスや介護ヘルパーの利用、片付け業者への依頼などで、貴重な時間を確保しましょう。また、テレビを見るなどの余暇を見直し、時間を作ることも一つの方法です。
汚い部屋を改善する6つのステップ
汚い部屋を自分で片付ける場合は、物をどんどん減らすことが重要です。
物を減らさずに収納しても、使っているものと使わないものが混ざってしまい、結局すぐに散らかってしまいます。
ここでは、確実に部屋をきれいにするための手順を解説します。
手順①片付けのモチベーションを上げる
片付けを始める前に、モチベーションを高めることが大事です。
- 理想の部屋をイメージする
- 片付けのメリットを理解し、目的を決める
- 音楽やラジオを流す
- ビフォーアフターの写真を撮る
- ご褒美を決める
など、自分に合った方法を取り入れてみましょう。
また、モチベーションが上がらない時は、「とりあえずやってみる」ことが大切です。
1分、5分と少し片づけると、意外と難しくないことに気付き、抵抗がなくなるかもしれません。
きれいなリビングでゆっくりとくつろいでいる場面を想像するのも効果的です。
片付けのメリットやモチベーションを上げるコツはこちらの記事でも詳しく解説しております!
ちょっとしたコツでモチベーションUP!片付けのやる気を出す方法 |