投稿日：2024年4月22日
更新日：2024年4月22日

「ごみ屋敷になった一軒家の片付けは、どのくらい費用がかかるの？」
自宅や実家の一軒家がごみ屋敷状態になってしまった時、専門業者に依頼すると、どのくらい料金が必要なのか気になりますよね。
ごみ屋敷の片付け費用は、間取りやごみの量によって大まかな相場が決まっています。しかし、業者によって対応できる作業が異なるため、費用だけで判断するのは危険です。
この記事では、一軒家のごみ屋敷の片付けにかかる費用や業者選びのポイントを解説します。また、実際の事例や料金を安く抑える方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください！

一軒家のごみ屋敷片付けの費用相場は約10～30万

一軒家のごみ屋敷を片付ける際の費用は約10～30万が相場です。
費用が高くなる要因として、下記の3点が挙げられます。

• ごみの量
• ごみの種類
• 汚れの程度

ここでは、間取り別の費用相場や費用に影響を与える要因について解説していきます。

間取り別のごみ屋敷片付け費用相場

一軒家のごみ屋敷の片付け費用は、間取りによって大まかな費用相場が判断できます。
しかし住んでいる家族が多いと、その分個人の持ち物が増えやすく、片付け費用が相場より上回る可能性も高いです。

間取り	片付け費用の相場	作業スタッフ
1LDK	100,000円～	2～5名
2LDK	130,000円～	3～6名
3LDK	190,000円～	3～7名
4LDK	250,000円～	4～10名
5LDK～	300,000円～	5～10名

一軒家のごみ屋敷の片付けでは、作業量と家の広さに応じて必要なスタッフの数が決まるため、人件費が変動しやすいです。
急ぎの依頼の場合、通常よりもスタッフを増員して迅速に作業するため、費用が高くなることがあります。

費用が高くなる要因①ごみの量

一軒家のごみ屋敷の片付け費用は、ごみの量によって大きく変動します。
立米（㎥）で計算すると、1㎥あたりの費用は約10,000～13,000円です。
例えば、8畳の部屋に1メートルの高さまでごみが積み上がっていると仮定すると、ごみの容積は約13.2平方メートルになります。
この量のごみを運搬・処分する費用は約132,000～171,600円となり、間取り別の費用相場より高くなることが予想できるでしょう。
さらに、ごみの量が多いと、その分車両代もかかります。
一軒家のごみ屋敷の場合、2トンまたは4トントラックが数台必要になることも珍しくありません。

費用が高くなる要因②ごみの種類

ごみの量だけでなく、ごみの種類によっても費用が変わります。

• 家電リサイクル法の対象品目（テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機）
• 特殊なごみ
• 分別が難しいごみ
• 粗大ごみ

それぞれのごみの特徴や費用について解説します。

 

家電リサイクル法の対象品目

• テレビ
• エアコン
• 冷蔵庫・冷凍庫
• 洗濯機・乾燥機

これらの大型家電はリサイクルが法律で義務付けられており、処分する際にはリサイクル料金が別途必要です。
品目とメーカー毎に設定された料金がかかり、片付け業者に運搬を依頼する場合は、収集運搬料金も支払います。

参照：一般財団法人家電製品協会│リサイクル料金 主要メーカー一覧

 

特殊なごみ

• 灯油、ガソリン
• 消火器
• 金庫
• ピアノ　など

これらは通常のごみとは異なり、特殊な取り扱いや処理が必要です。
自治体では処分できない「適正処理困難物」に該当するごみがある場合は注意しましょう。
金庫やピアノなど重たい不用品は搬出作業に時間がかかり、高額な費用がかかることがあります。

 

分別が難しいごみ

生ごみや糞尿が付着しているごみは、分別が難しくなるため、費用が高くなりやすいです。
作業に時間がかかるため、業者によっては追加料金が発生することもあります。
また、一般的な不用品回収業者は、生ごみの回収ができないところもあるので注意しましょう。ごみ屋敷の片付け実績が豊富な専門業者の場合は、分別が難しいごみでも回収してくれるところが多いです。

 

粗大ごみ

ソファやベッド、テーブルなどの大型家具は、通常のごみ収集車では回収できないため、自治体でも有料での処分が一般的です。
サイズが大きく、通常のごみ袋に収まらないため、運び出しとトラックへの積み込みには人手が必要です。
また、粗大ごみが多い分だけ大きなトラックが必要になるため、コストがかかります。

費用が高くなる要因③汚れの程度

一軒家のごみ屋敷の片付けでは、壁紙や床が汚れていると、費用が高くなる可能性があります。特に臭いが染み付いた部屋は、害虫が発生していることもあり、ハウスクリーニングや消臭作業、害虫駆除などの追加作業が必要です。
また、水回りのトラブルや床が腐敗しているような深刻なケースでは、張り替え作業や設備交換などのリフォーム代がかかります。
ごみ屋敷の片付け業の中には、リフォーム業者と提携しているところもあるため、見積もりの際に相談することをおすすめします。

一軒家のごみ屋敷片付けにかかる時間

一軒家のごみ屋敷の片付けには、部屋の広さやレベルによって作業時間が大きく異なります。
自力で片付けようとすると、想定より時間がかかることが多いです。
効率的に作業を終わらせたい場合は、専門の片付け業者の利用を検討しましょう。

【レベル別】自力でごみ屋敷を片付ける場合の作業時間

ごみ屋敷は、ごみの量や汚れの程度によって5段階に分けることができます。
自分で片付けをする場合の、作業時間の目安は下記の通りです。

ごみ屋敷のレベル （3LDKの一軒家）	ごみ屋敷の状態	作業時間
レベル1	部屋の床がかなり見える	約5～6日
レベル2	物が床全体に散乱している	約1週間～10日
レベル3	部分的に物が積み上げられている	約2週間
レベル4	足の踏み場がない	約3週間～1ヶ月
レベル5	家の外にも物がはみ出している	1ヶ月以上

レベル1～2のごみ屋敷では、自分でコツコツ片付けを進めることが可能ですが、一軒家の場合、部屋数が多いとゴミ袋が80袋以上になることも少なくありません。
自治体のごみ出しは、一度に排出する量に制限があるため、一回での一括処分が難しいです。
ごみ処理センターに直接搬入すれば、一度に大量のごみを処分できますが、トラックの手配が必要になることもあります。
また、粗大ごみの処分は、自治体の予約が混雑していると捨てるまで1カ月待ちとなる場合もあるため、計画的に進めることが大切です。

業者にごみ屋敷片付けを依頼した場合の作業時間

レベル3以上のごみ屋敷（3LDK）の片付けを専門業者に依頼した場合の作業時間の目安は、下記の通りです。

• レベル3：約6～8時間（1～2日）
• レベル4：約8～14時間（2～3日）
• レベル5：約15～30時間（3～5日）

業者にごみ屋敷の片付けを依頼すると、経験豊富なスタッフが効率よく作業を進めるため、自力で行うよりも迅速に完了します。
場合によっては留守の間でも作業をしてくれますが、事前に鍵の受け渡しや打ち合わせを行うことが必要です。
また、ごみ屋敷だと分からないように近隣住民に配慮しながら、ダンボールにごみを詰めて運ぶなどの工夫をしてトラックへ搬出します。
最終的な作業時間は、ごみの量や汚れの程度によって変わるため、見積もりを取ることをおすすめします。

ごみ屋敷のレベルに関してはこちらの記事でも詳しく解説しております！

【レベル別で解説】そのごみ屋敷のレベルは1～5段階のどれ？対処方法もご紹介！

ラクタスの実際の【一軒家ごみ屋敷】片付け事例

ここでは、愛知県名古屋市を拠点とする片付け専門業者「ラクタス」における、実際のごみ屋敷片付けの事例を紹介します。
作業内容や費用などを参考にしてください！

横浜市神奈川区の一軒家のごみ屋敷清掃

• 間取り：戸建て（洋室６畳）
• 作業員数：2人
• 作業時間：3時間
• 料金：55,000円

部屋には散乱した衣類や本、大きな家電やゴルフバッグがありましたが、丁寧に不用品の分別と搬出を完了しました。
リフォームしたお部屋だったため、壁や床を養生し、写真や書類などの貴重品は仕分けして作業しました。

横浜市神奈川区の5DKごみ屋敷清掃

• 間取り：戸建て（5DK 2階）
• 作業員数：3人
• 作業時間：6時間
• トラック：2t車
• 料金：148,000円

家の建て直しに伴い、家電や大型家具を含む不用品を一括処分しました。
ベッド、マットレス、ダイニングテーブル、タンス、エアコン3台をスピーディーに回収し、細かな不用品も多かったため2トントラックで運搬しています。

東京都墨田区の一軒家のごみ屋敷清掃

• 間取り：一軒家の2Fの一室
• 作業員数：3人
• 作業時間：5時間
• トラック：2t車 1台
• 料金：165,000円

依頼者様からのご要望で、ご近所に気付かれないように中身が見えないダンボールを使用して一軒家の一室を片付けました。
衣類、本、家電などが高さ1.5メートルまで積み上がっており、自力での片付けが難しい状態でした。

東京都中野区の一軒家のごみ屋敷清掃

• 間取り：戸建て2階建て
• 作業員数：6人
• 作業時間：9時〜17時×2日間
• トラック：2t車 2台
• 料金：82万5千円

ごみと生活用品が混在していたため、依頼者様に確認しながら仕分け作業を行いました。
コンビニ弁当の包装や賞味期限切れの食品が多く見られましたが、貴重品が紛れていないか丁寧に捜索しながら片付けを完了しています。
また周囲に配慮して、ごみの搬出作業の度にドアを閉めることを徹底しました。

一軒家ごみ屋敷の片付け費用を抑える方法

ここでは、一軒家のごみ屋敷の片付けを業者に依頼する際に費用を安くする方法を紹介します。

相見積もりをとる

ごみ屋敷の片付け費用は、業者の料金体系や実際の部屋の状況に応じて異なるため、複数の業者に相見積もりをとることが大切です。
見積もり自体が無料であるか、キャンセル時に費用がかからないか事前に確認しましょう。
また、一軒家のごみ屋敷の場合、家全体の作業なのか、一部の部屋の片付けを依頼するかによっても費用が変動します。
そのため、現地見積もりを依頼して、どのくらいの作業や時間がかかるか確認してもらうことが重要です。
見積もり書の内訳について疑問がある場合は、スタッフに遠慮なく質問して不明点を解消しましょう。

自分でごみを処分する

不用品の買取サービスを利用する

一軒家のごみ屋敷片付け費用を抑える一つの方法は、不用品の買取サービスを利用することです。
片付け業者に依頼すれば、リサイクルショップに出向く必要なく、自宅で不用品を適正に査定してもらえます。
ブランド品だけでなく、まだ使えるものやコレクション品などを買取してもらうことで、臨時収入を得ることが可能です。特に状態の良い家具や家電などは買取の対象になる可能性があります。
業者を選ぶ際は、不用品買取サービスを提供しているか確認し、買取金額を片付け費用から差し引いてもらうことで、コストを減らすことができます。

不用品の高価買取に関する記事はこちらも参考にしてください！

実家の片付けで高く売れるもの10選！意外なお宝を売却するコツと売れにくいものの対処法を解説

無料回収のチラシに注意！

一軒家のごみ屋敷の片付け費用を安くしたいと思っても、「無料回収！」「激安」などを謳う業者には注意しましょう。
こうした悪質業者の中には、低価格で不用品を回収すると宣伝しながら、後から運搬費や手数料などの名目で高額料金を請求するような事例が後を絶ちません。
魅力的な広告に惑わされず、事前に詳細な見積もりをとることがトラブルを回避するために不可欠です。

優良なごみ屋敷片付け業者を選ぶ時のポイント

一軒家のごみ屋敷の片付けを依頼する業者はどのように選べば良いのでしょうか？
業者選びで失敗しないために、どのような項目を重視すべきなのか、あらかじめ把握することが大切です。

料金体系が明確

信頼できるごみ屋敷片付け業者を選ぶ際、料金体系が明確であることは非常に重要です。
料金が曖昧な業者は、作業後に高額請求が発生するリスクがあります。
まずは公式ホームページから料金案内を確認しましょう。
トラックの大きさごとに異なるパックプランを提供している業者が多いので、ごみの量に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。
また、エアコンや水回りのハウスクリーニングなどのサービスは別途料金が必要になる場合があります。
見積もりや相談をする際に、追加料金が発生する条件を確認すると安心です。

夜間早朝に対応している

引越し前や仕事が忙しくて昼間に時間がとれない場合、夜間早朝に作業を行ってくれる片付け業者を選ぶこともポイントです。
作業時間に融通がきく業者なら、即日対応も可能なので、急ぎの依頼にもスピーディーに対応してもらえます。
またごみ屋敷だと周囲に知られたくない場合でも、夜間早朝に騒音対策をしながら静かに片付けを進めることも可能です。
ただし、夜間や早朝に作業を依頼する場合、追加料金が発生することがあるので、見積もりの内訳を確認することをおすすめします。

ごみ屋敷の片付け実績が豊富

ごみ屋敷の片付け業者を選ぶ際、作業実績を確認することも大切です。
経験が豊富な業者なら、どのようなレベルのごみ屋敷にも対応しており、部屋をきれいにしてくれます。
一方で、実績が少ない業者は、作業を断られたり中断されたりするリスクがあり、費用も時間ももったいないです。
二度手間にならないためにも、公式ホームページに掲載されている作業実績の内容をチェックしましょう。

損害賠償保険に加入している

ごみ屋敷の片付け業者を選ぶ時は、損害賠償保険に加入しているかどうかをチェックするのがおすすめです。
もし作業中に住宅や家財などに損害が発生した場合でも、保険があれば修理や補償が受けられます。
業者が保険に加入していることは、その業者が信頼できる証拠ともいえます。
万が一トラブルが発生した時に備えて、保険に加入している業者を選ぶことで、安心して依頼できます。

目的とサービス内容が合っているか

ごみ屋敷片付け業者を選ぶ際は、依頼目的とサービスの種類が合っているか確認することもポイントです。
片付け業者には主に下記のようなサービスがあります。

• 害虫駆除：ゴキブリやハエなどの害虫を駆除
• 消臭作業：カビや生ごみの悪臭が染み付いた部分の消臭
• 遺品整理：故人の持ち物を丁寧に仕分けし、供養・お焚き上げに対応
• 生前整理：遺品整理を見据えた持ち物の整理や処分、貴重品の整理
• 空き家整理：長期間使われていない家の清掃や不用品処分
• 引越し：片付けと同時に新居で使用する物の梱包、運搬をサポート
• 特殊清掃：汚染が激しいごみ屋敷の原状回復
• 貴重品捜索：ごみに紛れた貴重品や思い出の品を徹底捜索

業者選びの際は、こうした専門性の高いサービスが網羅されることも注意してチェックしましょう。
生前整理・遺品整理を希望する場合は、遺品整理士が在籍している業者を選ぶと細やかに対応してくれるため精神的な負担も軽減されます。

一軒家のごみ屋敷の片付けはラクタスにおまかせください！

一軒家が汚部屋・ごみ屋敷になってしまった際、専門業者への依頼でかかる費用は約10～30万円が相場です。
費用が高くなる主な要因は、ごみの量や種類、そして汚れの程度が挙げられます。料金は業者によって異なるため、事前に見積もりをとることが重要です。
費用を安く抑えたい場合は、相見積もりや不用品買取サービスを利用して、自分に合った業者を十分に検討しましょう。

• 近所にごみ屋敷だと知られたくない
• 費用をできるだけ安くしたい
• 害虫や悪臭がひどく、手がつけられない

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