更新日：2024年4月24日
「部屋の掃除ができないけど、これってうつ病なの？」
「部屋が汚くて、気分が落ち込む」
部屋の片付けをしたいけど、なかなか動けない、やる気が出ないと悩んでいませんか？
実は、汚部屋やごみ屋敷に住む人は、うつ病をはじめとする心の病気を抱えている場合が少なくありません。
散らかった部屋をそのままにしていると、焦りの感情や自己嫌悪を招き、さらに精神的な負担がかかってしまうことも。
しかし、心身の負担をかけない方法で部屋をきれいに片付ければ、気分転換のきっかけとなり、症状の改善が期待できます。
この記事では、うつ病と汚部屋の関連性や片付けられない原因、対処法について紹介します。
散らかった部屋をきれいにして、精神的なストレスや不安を解消しましょう！
目次
うつ病と部屋が汚いことの関係性
部屋が荒れ放題で、洗濯物や汚れた食器がそのままになっていると、思わずため息が出てしまいますよね。
家の中がごちゃごちゃになる状況は、うつ病が深く影響していることがあります。
ここでは部屋の状態が、「うつ病」の症状に影響を及ぼす要因を解説します。
うつ病は汚部屋・ごみ屋敷を招く
うつ病に苦しむ人は、エネルギー不足や無気力感に悩まされているため、家の掃除や片付けがおろそかになりやすいです。
家事にやる気が湧かず、掃除やごみ出しができなくなることで、次第に汚部屋やごみ屋敷といわれる状態を作ってしまいます。
- ほこりが溜まっている
- 床が見えないほど物が散乱している
- キッチンに食べ残しや食器が放置されている
- 布団やシーツをしばらく洗っていない
以前はきれいだった部屋がこうした状況に陥っている場合、うつ病や強いストレスを抱えている可能性があります。
部屋が汚いことが原因でうつ状態になる
忙しい毎日を過ごしていると、掃除を後回しにして部屋が散らかることは多くの人が経験していることかもしれません。
しかし、汚い部屋で過ごし続けると、脳が常に刺激を受けて疲労し、ストレスが蓄積されます。家族が片付けに協力的でない場合、イライラが抑えられず関係性が悪化することも。
心のどこかで「片付けなければ」とプレッシャーを感じていると、抑うつ状態を引き起こす恐れがあります。
物が散乱した部屋は精神衛生に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
汚い部屋を放置するとうつ病が悪化することも
部屋が散らかっていると、気持ちが沈みやすく、睡眠や食事など生活リズムが乱れることがあります。
うつ病は、不安やネガティブな思考が増える病気で、服薬治療を自己判断で中断したり、通院をやめてしまうケースも少なくありません。
こうした状態は、ごみ屋敷に住む人に多い「セルフネグレクト（自己放任）」と呼ばれるもので、うつ病を長期化させ、悪化につながることがあります。
また、孤独感や居場所のなさを感じることも、心理的な苦痛を増やし、うつ病の症状を強める原因となることも。
そのため、まずは生活環境を整えることが非常に重要です。
うつ病の一般的な原因や症状
うつ病は、誰でもなる可能性がある心の病気です。
部屋が散らかって悩んでいる方は、原因や症状をチェックして、早めに医療機関に相談することが大切です。
うつ病は環境の変化や性格が原因となる
うつ病の発症には、下記のように多くの原因が複雑に絡み合っています。
- 転職、昇進
- 大切な人との死別、失恋
- 経済的困窮、借金
- 引越し、結婚
- 慢性的な疾患（糖尿病、アトピー、がんなど）
- 出産や更年期のホルモンバランスの変化
特に、人間関係のストレスや環境の変化がきっかけになることが多いです。
また、元々の性格が几帳面で真面目、完璧主義の人は、他人に気を遣いやすく、エネルギーの消耗が激しいため、うつ病になりやすい傾向があります。
さらに、遺伝的要因も関与しており、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を調節する遺伝子の型によって、うつ病の発症率が異なることが知られています。
うつ病の症状をセルフチェックしよう
片付けができず、部屋が汚いとお困りの方は、うつ病のセルフチェックを行ってみましょう。
直近2週間を振り返って、下記の項目に「はい」か「いいえ」で答えてください。
- 一日中、憂鬱な気分が続いている
- 何に対しても興味や喜びが持てない
- 疲れやすく、やる気が起きない
- 集中力、注意力が低下している
- 自分には価値がないと感じ、自信がない
- 自分が悪い、自分の責任だと罪の意識を感じる
- 将来に希望が持てず、悲観的な気分である
- 死を考えることがある
- 夜寝付けない、朝早く目が覚める、寝過ぎてしまう
- 食欲低下または過食をしている
3～5個「はい」と答えた方は、軽度のうつ状態かもしれません。まずは一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に話をしてみましょう。
うつ病は早期に発見することが大切です。
日常生活に支障が出る前に、精神科や心療内科の受診を検討することをおすすめします。
うつ病になると汚部屋を片付けられない理由
うつ病はどのように日常生活に影響を及ぼすのでしょうか？
片付けや掃除などの家事に対するモチベーションが低下する原因を解説します。
理由①エネルギーが枯渇している
うつ病の人は、エネルギーが不足しているため、日常の家事や片付けが非常に難しくなります。
本来、私たちの体には自然治癒力が備わっていますが、うつ病では脳のエネルギーが足りないため、この力がうまく働きません。
そのため、元気がなくて、やる気が起きない状態が続き、家の中が汚くなりやすいです。
憂鬱な気分が、時間が経っても改善されず、仕事や人間関係に支障が出ることもあります。
理由②判断力の低下
うつ病を患うと、脳の神経伝達が正常に機能しなくなり、思考や集中力が大きく低下します。
そのため、以前は簡単にできていた片付けも途中で力尽きてしまうことが多いです。
頭が霧がかかったように働かず、判断を下すのも困難になるため、持ち物をどこに収納するか決めることさえ一苦労になることも。
「頭が働かない」「考えがまとまらない」と感じることが多く、掃除や整理整頓などの家事全般が手際よく進まなくなります。
理由③身体の疲労感と痛み
うつ病では身体的な症状も多く、特に全身のだるさ、胃もたれ、頭痛、腰痛などが顕著です。
これらの症状は夕方になると少し和らぐことがありますが、脳が感じる痛みであるため、通常の鎮痛薬ではあまり効果がありません。
こうした身体の慢性的な疲労感や痛みの症状によって、エネルギーを消耗し、片付けが難しくなります。
慢性的な痛みは身体の負担を増やし、掃除やごみ捨てがますます億劫になります。
また、痛みがストレスを引き起こし、さらに症状を悪化させることもあるでしょう。部屋をすっきりと清潔にすることで、日常のストレスを少しでも軽減することが、うつ病の改善につながるかもしれません。
部屋の汚さはうつ病以外の病気や障害が原因かも
汚部屋やごみ屋敷を作りだす原因は、うつ病だけではありません。
セルフチェックでうつ病に該当しなかった場合、他の精神疾患や障害の可能性もあります。
ここでは、部屋が散らかりやすい代表的な心理的原因について解説します。
【発達障害】整理整頓が苦手
ADHDやASDなど発達障害を持っている人は、整理整頓に苦手意識を持っていることが多いです。
- ごみ捨てを先延ばしにしてしまう
- 鍵や財布など持ち物を紛失しやすい
- 着ていた服を床に置きっぱなしにする
脳の機能不全によって、注意力の欠如や後回しにする行為（回避行動）が目立ち、部屋が散らかりやすくなります。
また、周囲から「怠け者」と誤解をされやすく、環境に適応できないと自信を失うこともあります。
発達障害の人が片付けをするためには、物の定位置を決めて、10分だけ掃除するなどルールを決めることが効果的です。
ADHDと片付けに関する記事はこちらも参考にしてください！
| 「ADHDによるごみ屋敷」は何が原因？片付けられない理由とは |
【認知症】記憶力・判断力が低下
久しぶりに帰省したら高齢の両親が住んでいる実家が汚部屋になっていた・・という話は珍しいことではありません。
認知症を発症すると、記憶力や判断力が衰えて片付けや整理整頓ができなくなります。
- 部屋に入るのを嫌がる
- 収納家具が機能していない
- 期限切れの食品やごみが溜まっている
- 貴重品がなくなったと「物盗られ妄想」がある
- 汚れている服を着ている
このような状態が目立つ場合、認知症の兆候があります。
床にごみが散らかっていると転倒のリスクが高いため、まずは安全に暮らせるようにリビングや寝室、廊下を中心として、家族が片付けをサポートすることが大切です。
またごみ出しのルールが複雑で理解が難しい場合もあるため、自治体のごみ出しサポートを利用するのも良いでしょう。
【強迫性障害・溜め込み症】ごみが捨てられない
強迫性障害は、ある特定の不安・恐怖からくる強迫観念や強迫行為を繰り返すことを特徴とする精神疾患です。
例えば、汚れが過度に気になってしまう場合、不潔だと感じるごみに触れられず、ごみ捨てができないことがあります。
また、溜め込み症（ホーディング障害）は、ごみを集めることを止められず、捨てることに強い抵抗を持つ精神疾患で、うつ病を合併していることも多いです。
こうした心の病気は、早めに専門の医療機関で適切な治療を受けることが何よりも大切です。
ごみ屋敷になりやすい心理状態や溜め込み症についてはこちらの記事でも詳しく解説しております！
| 【ごみ屋敷問題】ごみを溜め込んでしまう人の心理とは？孤独や病気が原因である可能性とその対策 |
うつ病で部屋が汚くなった時の対処法
うつ病を患いながら生活する中で、部屋の片付けをすることは、とても大変なことです。
ここでは、病気と向き合うための考え方や、心身の負担なく部屋をきれいにする方法を解説します。
自分を責めず、十分に休息をとる
うつ病の影響で部屋が汚くなると、「自分はダメだ」とネガティブな思考が巡るかもしれません。
しかし、心のエネルギーが低下している状態なので、まずは慌てずゆっくりと休むことが重要です。
自分を責めることなく、マイペースに日常生活を少しずつ元に戻していきましょう。
特に、睡眠の質を上げることは心身の回復に不可欠です。湯船に浸かったり、好きな音楽をかけたりして、休息をとることを最優先にしてください。
家族や友人に相談する
うつ病で部屋が散らかってしまったら、一人で悩みを抱え込むのではなく、家族や友人に話をすることが大切です。
うつ病は孤独を感じやすい病気であり、信頼できる人とコミュニケーションをとることで、精神的な負担が軽くなります。
また、家族や周囲の人は、ごみ出しや家事をサポートすることで、本人が安心して休養できる環境を整えましょう。
自治体に相談する
うつ病について周囲に相談しにくい、病院に受診していない場合は、自治体の精神保健支援サービスを利用するのも良い方法です。
地域の保健所や精神保健福祉センターでは、心の健康に関する相談を無料で受け付けています。
例えば、愛知県名古屋市では、精神科医や臨床心理士と秘密厳守のもとLINEでチャット相談が可能です。
日常生活で困っていることを専門家に相談することで、問題解決の一歩を踏み出せるでしょう。
無理のない範囲で物を捨てる
うつ病は一日の中でも気分の変動が見られ、夕方に向けて活動がしやすくなることがあります。
心身の調子が良く、気分が向いたら、少しだけ部屋の片付けを試みると良いでしょう。
一度に片付けようとせず、まずはごみを集めるなどの小さな作業から始めることが大切です。
無理をすると、頑張りすぎた反動で翌日に症状が悪化することもあるため、長時間の作業は避けてください。
休憩をとりながら、少しずつ部屋を整えて、うつ病と上手に付き合っていきましょう。
うつ状態で部屋を片付けられない時は専門業者に依頼しよう
- 郵便物やごみが散乱して手に負えない
- キッチンやお風呂にカビが生えている
- 片付けをするのが辛い
うつ病で部屋の片付けが進まない時は、自分だけでなんとかしようとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。
プロにまかせれば、どのような状態のお部屋でも確実にきれいに片付けてもらえます。
片付け業者の選び方についてはこちらの記事を参考にしてください！
| ごみ屋敷片付け業者を安く選ぶコツ！優良業者の特徴や注意点も解説 |
メリット①最短1日で汚部屋・ごみ屋敷が片付く
専門の片付け業者に依頼すれば、最短ルートで部屋が元通りになります。
プロのスタッフが複数人で手分けして作業を進めるので、不用品の処分やハウスクリーニングなど一度にお願いできます。
生活環境が迅速に改善することで、症状が悪化するリスクを防ぐので安心です。
寝室やキッチン、お風呂を清潔にすることで、快適に過ごせるようになります。
メリット②心身の負担が大きく軽減される
うつ状態で掃除ができない場合は、専門業者に依頼することで心身にかかる負担を軽減することができます。
電話やメールでお見積もりを申し込むだけで、作業当日は何もする必要ありません。事前の打ち合わせがあれば、立ち会い不要で作業を行うことも可能です。
うつ病の症状は、精神的なものだけでなく、身体の疲れや痛みもあるため、片付けでの体力の消耗は激しいです。
スタッフが重たい粗大ごみの運び出しやごみの分別を一気に行ってくれるため、体調に関係なく部屋がきれいになります。
メリット③秘密厳守でプライバシーに配慮
うつ病をはじめとする精神疾患で部屋の片付けが難しい時、業者に依頼することは、プライバシー保護の面でも安心です。
朝のごみ捨てに間に合わなかったり、仕事の都合で片付けに手をつけられなかったりと、きれいにしたくても作業が進まない人は多いのではないでしょうか？
専門業者なら、秘密厳守を徹底し、汚部屋・ごみ屋敷の状態を外部に漏らさずに作業を行います。
また、女性の依頼者様で自宅のプライベートな空間を見られることに抵抗がある場合でも、女性スタッフが在籍している業者なら、安心して片付けを依頼できます。
うつ病で汚い部屋の片付けにお困りならラクタスにおまかせください！
うつ病と部屋が散らかることには関連性があり、意欲の低下やエネルギー不足から片付けられなくなることが多いです。
また汚い部屋が精神状態に悪影響を及ぼして、抑うつ状態を招き、セルフネグレクトのリスクを高める可能性があるため、生活環境を改善することが重要です。
うつ病で部屋の掃除ができない場合、まずは心身を休めて、家族からのサポートや適切な治療を受けましょう。
無理をしない範囲で少しずつ片付けることも可能ですが、仕事や家事の都合で現実的に難しい場合は、専門業者への依頼を検討してください。
愛知県名古屋市に拠点を持つ片付け専門業者「ラクタス」では、創業12年以上の豊富な実績を持ち、最短で即日対応が可能です。
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