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投稿日:2023年6月7日
更新日:2023年6月7日

社会問題として取り上げられることも多い『ごみ屋敷』。
断捨離やミニマリストという言葉が流行る一方で、ごみ屋敷や汚部屋が増加傾向にあり、問題となっています。

ごみ屋敷の原因は環境や心理的なものなどさまざまですが、原因の一つに『ホーディング』があるのをご存知でしょうか。
ホーディング』とは、「他の人にとってほとんど価値がないと思われるモノを大量にため込み,処分できない行為」と定義され、「ホーディング障害」や「溜め込み症」とも呼ばれています。

ホーディングは日本ではまだ馴染みがないかもしれませんが「精神疾患」として定義されたのは2013年と最近のこと。
精神疾患がごみ屋敷の原因となってしまうのはよくあるケースで、家がごみ屋敷となってしまったという場合はホーディングが原因かもしれません。

今回はそんな「ホーディング」について、詳しい症状や原因などについてご紹介します。
ごみ屋敷との関係についてもまとめましたので、収集癖のある人が身近にいる…という場合にもチェックしてみてください。

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ホーディングについて

ここからは「ホーディング」についてより詳しく解説していきます。

アメリカで最も有名なごみ屋敷の住人「コリヤー兄弟」

ホーディングの説明をする際に、事例としてよく取り上げられるのがアメリカの「コリヤー兄弟」。

コリヤー兄弟(Collyer brothers)はマンハッタンのハーレムに住んでいた資産家の兄弟で、兄ホーマー・コリヤー(Homer Lusk Collyer)弟ラングリー・コリヤー(Langley Wakeman Collyer)のアメリカ人。
1900年代(日本は明治時代)に歴史上初ともいえる「ごみ屋敷」に住んだとも言われ、話題になった2人です。

兄は法律家、弟は技師兼ピアニストという、社会的地位の高い職に就いていた2人ですが、1909年頃から家に引きこもるように。
家の全ての扉と窓にバリケードや鉄格子を設けて、外界から遮断された生活を送るようになったと言われています。

引きこもった以降は電気と水道を止められ、食事は肉屋やパン屋のごみ箱から食べられる物を漁るという荒んだ生活だったとのこと。
その一方で2人はごみを収集し、溜め込んでいたようです。

兄弟の最後は近隣住人から「悪臭がする」との通報がきっかけで発覚した遺体。
2人の死因はホーマーは餓死、ラングレーは罠の落とし穴への転落死とのことですが、発見時、家に溜め込んだモノは「数千冊の本にグランドピアノ14台・自動車3台・大量の衣装に衣装ケース・数百点のおもちゃ・有刺鉄線」など、120トンもの量になったのだそう。

なぜ兄弟がこのような状態になってしまったのか、その原因は両親の離婚や母親の死がきっかけになったと言われています。
「ホーディング」の研究が進んだ現代では、モノを溜め込んでしまう原因の一つとして「強いストレスがある場合」とも言われており、身近な人の死は当てはまると考えられます。

ホーディングとは

「ホーディング」の人が溜め込んでしまうものは、一般的に「他の人にとってほとんど価値がないと思われるモノ」。
他人が見ればガラクタと思えるようなモノでも溜め込んでしまい、それらで家を埋め尽くしてしまいます。

アメリカではこういう人たちを「ホーダー」(hoarder) と呼びます。
ホーダーの人の重度はさまざまで、人によっては貯め込む行為が極度的になり、精神的な問題を抱える場合も。

このような重度のホーディングの場合は「強迫的ホーディング」とも分類されています。
強迫的ホーディング者は、収集物へのこだわりや感情移入により物を捨てることができないと言われており、先ほど紹介したコリヤー兄弟も症例となっています。

ホーディングの症状や特徴

ホーディング(ホーディング障害・ため込み症)は治療が必要な精神疾患の一つです。
詳しい症状については以下のとおりです。

  1. モノを捨てることや手放すことが苦痛
  2. モノを捨てられないため、活動できる生活空間がモノで溢れ危険な状態
  3. モノを過剰に集める・拾ってくる

 

症状1.モノを捨てることや手放すことが苦痛

ホーディングを抱えている人(ホーダー)は、実際の価値に関係なくモノを捨てることや手放すことが苦痛だと感じるようです。
例えばごみ屋敷の住人で、周囲の人がごみだと思い、捨てようとすると「自分にとっては大切なものだ」と捨てることを拒否する人がいます。
これは、本人にとっては「モノを保存したい」という欲求が強いからで、手放すことで罪悪感に苛まれてしまうことも。
ホーダーの人と接する場合は「モノを手放すのは苦痛なのだ」と認識しておきましょう。

 

症状2.モノを捨てられないため、活動できる生活空間がモノで溢れ危険な状態

ホーディングの症状が進むと「集めたモノが部屋に散乱し生活に支障が出ている」状態になります。
なかにはキッチンやトイレ、浴室などもモノで溢れ、使用できなくなるケースも。
ホーディングはコレクターと誤解されることもありますが、コレクターは「特定の分野のものを集める人」のことを言い、基本的に生活には支障がありません。
一方でホーディングはその延長戦上に「ごみ屋敷」があり、自身の健康への影響、異臭や害虫の発生、災害時の避難の妨げなど、さまざまな支障が出ると考えられます。

 

症状3.モノを過剰に集める・拾ってくる

ホーダーの人が溜め込むモノは一般的には価値のない「ごみのようなモノ」が多いとされています。
これは溜め込んでいる本人にとって「いつか使うかも」と価値を感じていたり、「思い出が残っている」と愛着を持ったりするからです。
また、モノがあることで安心するという人や、収集自体が快楽になっていることも。
溜め込むモノの対象としては衣類や雑誌、紙袋、空き箱、ラップやティッシュなどの日用品などですが、基本的にはなんでも収集します。
また、ペットを大量に飼育する「アニマルホーディング」(多頭飼育崩壊)もあります。

ホーディングの原因

ホーディングの原因ははっきりとはわかっていません。
ただ、お伝えしたようにストレスの多い出来事が原因であることや、遺伝的な要素が関係していることもあります。

ホーダーの人の80%以上が同様の問題を抱える一親等の家族がいることや,ホーディング行動を取る人はその兄弟もホーダーであることが多いといった研究結果も発表されており、遺伝的な要素は否定できません。

また、身近な人の愛情不足がきっかけで、不足している愛情を補うようにモノを集めるという人も。
これには幼少期の影響も大きいと考えられており、愛情が欠如して育った子どもが大人になってからホーダーになるケースもあります。

【ホーダーの原因】

  • 心理的な要因
  • 性格的な要因
  • 遺伝的な要因

ホーディングになりやすい人の性格

ホーダーの性格的な特徴として、以下のことがあげられています。

  • 優柔不断
  • 完全主義
  • 融通が利かなく頑固
  • 不安症

特に優柔不断であるせいでモノの「必要・不要」の判別ができず、自宅に溜め込んでしまうという人が多いようです。
「欲しい」と思ったものがあったら不要なものでも衝動的に購入してしまう、処分を試みても「もし必要になったらどうしよう…」という心配に駆られて捨てることができないなど、結果的に物が増えていってしまうということに。

ほかにも物事を先延ばし傾向にある人、注意力が散漫な人、計画を立てて物事を進めることが困難な人などもホーダーの特徴だと言われています。

ホーディングの治療方法

ホーディングはなりやすい性格があると言われていますが、身近な人の死、強いストレス、自信の病気など、あらゆることがきっかけで誰にでも発症する可能性があります。
精神疾患であることから専門医での治療が必要ですが、必ず治るという治療法は確立されていません。

しかし、放置しても自然に治癒することはないため、専門の医療機関(精神科や神経科)で相談するのがおすすめです。

具体的な治療方法については以下のとおりです。

  1. 薬物療法
  2. 認知行動療法

1.薬物療法

薬物療法では抗精神病薬や抗うつ剤、気分安定剤などの治療薬を使用して精神を安定させます。
溜め込み行為自体は、うつ病や不安障害などの精神疾患やADHDなどの発達障害でもみられる行為なので、治療薬によって改善する場合もあります。

 

2.認知行動療法

認知行動療法とは有効性が医学研究によって立証された心理療法のことです。
生活リズムを整えたり、やりがいを見つけたりするなど、前向きな生活づくりを目的としてカウンセリングを行う治療方法で、ホーディングの原因が喪失感や孤独の場合に有効だと言われています。
ほかに物を捨てるという刺激を繰り返して慣れていき、「捨てても大丈夫」という認識を身につけることも。
どのように治療方法を進めていくかは医師が症状に合わせて考えてくれます。

ホーディングの治療は本人の意思が大切

ホーディング(溜め込み症)の治療は非常に難しいとされ、完全に改善するにはかなりの時間を要するとも言われています。
また、ある報告によると薬物療法と認知行動療法に反応したのは18%に過ぎないとのこと。
これは患者自身の治療意欲が低いことが関係しているようです。

ホーダーの人は自分がホーディングだと認識していないことも多いため、まずは自覚し、改善したいという気持ちを持つことが大切です。
また、ホーディングは一人では乗り越えることができません。
もし、家族がホーディングであった場合には、気持ちに寄り添い、サポートすることが必要でしょう。

ホーディングを放置するとどうなる?

ホーディングを放置すると、当然ながら部屋に物が増え続けることになります。
物が多いことで掃除が行き届かず、ごみ屋敷になるのも時間の問題です。

ごみ屋敷になること自体もリスクですが、ほかにもさまざまなリスクがあるのでご紹介します。

  1. 経済面のリスク
  2. 健康面でのリスク
  3. 人間関係のリスク

1.経済面でのリスク

物を溜め込むためには物の購入が必要になります。
購入するためにはお金が必要になるため、当然出費が増えることになります。
例えばラップや洗剤などの日用品を異常にストックする人もいますが、これにももちろん費用がかかります。
物を購入し続けることで金銭的に苦しくなり、それがストレスになり、また物を溜め込んでしまう…といった悪循環に陥ることもあります。

また、ホーディングは放置するとあっという間にごみ屋敷となってしまう可能性があり、ごみ屋敷を自分で片付けるのは大変な作業です。
業者へ依頼するには費用がかかり、ホーディングは経済面でのリスクも高いと言えます。

2.健康面でのリスク

家の中に物が増えると、掃除が行き届かなくなり、埃や汚れが溜まります。
当然、ダニなどの害虫が増え、不衛生な環境になるためアレルギーを発症したり、食中毒を起こしたりと体への影響も出るでしょう。

また、床にも物が散乱し、歩きにくくなることや、浴室やトイレ、キッチンにも物が増えると本来の目的通りに使用できなくなることも。
ほかにも火災のリスクや、災害時に物の下敷きになる・逃げ遅れるなどのリスクもあり、命への危険が増えると言えます。

3.人間関係のリスク

ある記事によると「ホーダーはモノが原因で円満な家庭生活をおくることが困難になるため,離婚経験者や独身者が多いことが認められている」と言われています。(出典:廃棄物資源循環学会誌

物を捨てられないことや溜め込んでしまうことを、家族や周囲の人間に注意されることで揉めるというケースはよくあります。
物を買いすぎて金銭面でトラブルが起きるなど、人間関係でのリスクは高くなるようです。

また、家がごみ屋敷になってしまうことで近隣の住民から苦情が出たり、友人や家族を家に呼べなくなったりと、人間関係が希薄になり、より孤独になってしまうことも考えられます。

家がごみ屋敷!ホーディングかも?と思ったら

「自分の家はごみ屋敷かもしれない」
「家族の家がごみ屋敷になっている」

そのように考えた場合、もしホーディングの症状があれば専門機関へ相談してみることをおすすめします。
精神科や神経科などの医師に診断してもらい、ホーディングであることが判明すれば対処法や治療法を教えてもらえます。

ただし、本人が受診するのが困難な場合もあるでしょう。
その場合は家族が受診することも可能なので、一度相談してみましょう。

また、軽度のホーディングの場合は、家族や周囲の人間の協力で改善できることもあります。
ホーディングは第三者の助けが必要です。
部屋の片付けも周囲の助けをもらいながら進めていきましょう。

自分や家族で部屋を片付ける場合

部屋の片付けを進めるためには「モノを手放す」という行為に慣れていく必要があります。
お伝えしたようにホーダーの人は物への執着心が強く、手放すことを拒否し、溜め込むことをやめたくない人がほとんど。

家族が手伝う場合、「捨てなきゃダメ」や「こんなのごみでしょ」のような責める言葉を言わず、まずは物が多いことでさまざまなリスクがあることを伝えましょう。
そのうえで、「これは捨ててもよいか」と一緒に考え、少しずつ物を手放します。

物が少なくなり、部屋が快適になることで「なんとかしなくては」と改善したいという意識が芽生える人もいます。
はじめは一緒に物を処分していき、最終的にホーダーの人が自分自身で物を捨てる判断ができるようになれば片付けも進んでいくでしょう。

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業者へ依頼して片付けをする場合

ホーディングの治療を進めるなかで、本人に「片付けたい」という意思が芽生えても、なかなか自分では掃除ができないこともあります。
ホーディングの場合溜め込んだ物が多く、まずは大量の物を「必要・不要」に仕分けし、不要なものを処分しなくてはなりません。

また、害虫が発生している場合は駆除を行うことや、ひどい汚れや悪臭も取り除かなくてはならないケースもあります。
当然、労力や時間がかかり、片付けることがストレスになり、途中で諦めたりリバウンドしたりすることも。

このような負担やリスクを軽減するためにもごみ屋敷の清掃業者へ依頼することをおすすめします。
ただし、ホーディングのような精神疾患を抱えている場合は、業者選びや進め方も慎重に行う必要があります。

ホーダーの人の意思を確認し、まずは1部屋だけ依頼するのもよいでしょう。
また、何を捨てるか、何を残すかを相談しながら進めたい場合もあるかもしれません。
ごみ屋敷の清掃業者のなかにはそのような細かい要望を聞いてくれる業者や、心理カウンセラーが在籍している業者もいます。
複数の業者で見積もりをし、希望のサービスがある業者を選ぶようにしましょう。

『ラクタス』はごみ屋敷での清掃経験が豊富なごみ屋敷専門の清掃業者です。
整理収納アドバイザーや心理カウンセラーなどの専門資格を持ったスタッフもいるので、依頼者の気持ちに寄り添った清掃や、リバウンド防止なども可能。
LINEやメールなどで気軽に無料相談ができるため、気になる方はご相談ください。

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まとめ

もし身近に家がごみ屋敷となっている人がいたら、その住人は「ホーディング」を抱えているかもしれません。
ホーディングは一般的に20代の若い年代でその傾向がみられると言われています。
はじめは軽度だった溜め込みが、40代、50代になるとエスカレートして周囲が精神科へ連れていくというケースも多いようです。

また、エスカレートするとごみ屋敷も悪化し、さまざまなリスクから状態が深刻化することも考えられます。
ホーディングは自然治癒ができないため、早めに対処することがおすすめです。

もし、この記事を読んで部屋の片付けをしたいと思ったら、業者に頼ることも考えてみてはいかがでしょうか。

2023-05-12

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