更新日:2024年3月23日
ごみ屋敷になってしまう原因として「ごみを溜め込んでしまう」という行動があげられます。
実はごみを溜め込んでしまう人の中には、生活をする上でごみが溜まってしまうのではなく、外からごみを持ち込んで、家の中に溜めていってしまう人がいるのをご存じでしょうか。
ごみや物を溜め込む人は「溜め込み症(溜め込み障害)」と呼ばれる精神障害の可能性もあるといわれていますが、必ずしも原因が精神障害とは限りません。
溜め込み行動の背景には、さまざまな原因が考えられるため、一人ひとりに合わせた対応が必要とされています。
この記事では、ごみを溜め込んでしまう人の心理や原因、対策についてまとめました。家族や身近な人の溜め込み行動にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!
目次
溜め込み症(溜め込み障害)とは
ごみや物を溜め込んでしまう人の中には「溜め込み症(障害)」と診断されるケースもあります。
溜め込み症は、単に多くの物を持っているだけでなく、ごみ屋敷を作る原因となる精神疾患としても広く知れ渡っています。
かつては強迫性障害に含まれるとされていましたが、2013年にDSM(精神障害の診断・統計マニュアル)で独立した精神疾患として定義されたことから、理解が深まりつつあります。
まずは溜め込み症について詳しく解説していきます。
「溜め込み症」の症状
溜め込み症はその名のとおり、「モノやごみなどを溜め込んでしまうこと」を言います。
溜め込み症になると実際の価値とは無関係に、所有物を捨てること・手放すことが持続的に困難であることが原因で、それによって家の中がモノやごみで溢れてしまい、生活が困難になってしまいます。
集めるモノは人によってさまざまですが、第三者から見て「価値のないもの(ごみ)」であることがほとんどです。
なかには動物を溜め込むアニマルホーダーという人もおり、環境が悪化しても(過密や衛生など)対策やケアをしません。
※「溜め込み症」は「溜め込み障害」や「ホーディング障害」などとも呼ばれています。
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「溜め込み症」は自覚症状がない
溜め込み症は自覚症状がなく、家族や身近な人たちによって気付くケースが多数です。
本人は何かと理由をつけてモノを溜め込みますが、実際には不要なモノ、ごみなどであることが多く、周囲の人が見れば「明らかにおかしい」と気付くことも。
しかし溜め込み症の人は周囲の人(家族や友人など)を家に入らせない傾向にあり、誰にも気付かれずにモノを溜め込んでいることもよくあります。
そのため、誰かが気付いたときには不衛生や安全でない環境であることも多いです。
溜め込み症の判断基準とは
溜め込み症を疑った場合、精神科などの専門医を受診することをおすすめします。
溜め込み症の判断基準は以下のとおりです。
- 実際の価値とは無関係に,所有物を捨てること,または手放すことに持続的な困難が認められる
- 捨てることの困難さは,物を取っておくことが必要であるという思い込み,および物を捨てることに伴う苦痛によるものである
- 溜め込まれた所有物で活動のための生活空間(すなわち,地下室や保管室ではない)があふれて散らかり,その空間の使用目的が大きく損なわれる
- 溜め込みにより,著しい苦痛または社会的機能,職業機能,もしくはその他の領域の機能が障害される
※出典:MSDマニュアル
溜め込み症と一緒に発症する病気
溜め込み症を発症する人の半数はうつ病を合併していると言われています。
うつ病は判断力や集中力が落ちるとされており、溜め込み症状がより悪化することが予想できます。
ほかにも不安障害や強迫性障害を合併するケースも多く、このように他の疾患を持っている場合は合併症の治療も重要です。
また、溜め込み行動は「自閉症スペクトラム」「総合失調症」などが関係していることもあります。
これら他の疾患の有無を確認して、適切な治療を受けるためにも、医師の診察を受けることをおすすめします。
「溜め込み症」ではないかも?モノを溜め込む人の心理とは
溜め込み行動は「溜め込み症」によるものだけが原因ではありません。
モノを溜め込む行動として、考えられるものをあげてみました。
詳しくみていきましょう。
理由1.孤独によるもの
孤独を感じている人は物を溜め込む傾向にあります。
部屋に何もない状態だと余計に孤独感が強くなってしまうので、「とりあえず何かを置いておきたい」という気持ちが強くなり、ごみや物を溜め込みます。
例えば寂しがり屋な人は自分の布団をぬいぐるみやクッションなどで埋める人もいますが、これは周りに物があることで安心感を得ているからです。
物があると安心できるため、次第に溜め込み症状がエスカレートしていきます。
理由2.もったいない気持ちが強い
もったいない精神が強い人は、物を捨てられずに溜め込んでしまうケースがあります。
傍から見ればごみのような物でも、「いつか使うだろう」「捨てたら後悔するかも」と思って捨てられないのです。
もったいない気持ちが強いのは悪いことではないですが、明らかに使わないものやごみも捨てられないようなら、溜め込み症を疑う必要も出てきます。
このような症状は特に高齢者に多く、なかには「捨てるとバチが当たる」という考えがあり、捨てる行為に強い罪悪感を感じてしまう人もいます。
理由3.衝動買いによるもの
ごみ屋敷のように物が溢れるほど溜め込んでしまう人のなかには、買い物依存症の人もいます。
買い物依存症とは、病的なほど過剰に買い物をしてしまうことで、借金など生活に支障が出ていても買い物をすることがやめられません。
それほどではなくても、溜め込み癖のある人は判断力が低く、優柔不断であるため衝動買いをする人も多くいます。
セールになっていると特別欲しいわけではなくても「お得だから」という理由でつい買ってしまい、家にモノが増えていってしまうというわけです。
理由4.ごみや汚れたものを触りたくない
ごみや汚れたものに触れたくなりという心理から、ごみ屋敷になってしまう人もいます。
潔癖症で、身の周りの掃除を頻繁に行う一方で、ごみに直接触れることを極度に嫌うため、家が不衛生になってしまうことも。
自分が触る持ち物を繰り返し消毒をするなど度を超えた行為がある場合は、強迫性障害の場合があります。
強迫観念を振り払うために日常生活に支障をきたすこともあり、通常の掃除や整理整頓ができなくなるのです。
理由5.中途半端に片付けたくない
ごみ屋敷状態になる心理の一つに、完璧主義の性格が邪魔をしていることがあります。
すべてを完璧に整理しようとするあまり、片付けを始めるタイミングを見計らい、使用する道具を一通り揃えようとしますが、それが逆に行動の妨げとなることも。
また、細かい点に囚われ過ぎて、実際に手を動かす前に行き詰まることも少なくありません。捨てる物を決断できず時間を費やしてしまい、結果としてどんどん物が溜まる状況を作り出してしまっているのです。
ごみ屋敷になってしまうほど物を溜め込む人の特徴とは
なぜ、ごみ屋敷になってしまうほど物を溜め込んでしまうのでしょうか?
ここでは、ごみ屋敷の住人に当てはまる特徴を紹介します。
孤独を感じやすい人
ごみ屋敷に住む人の多くが当てはまるのは「孤独」を感じているということです。
実は、孤独を感じている人の多くは幼少期の愛情不足が影響していることがあります。
例えば、「親が共働きでいつも不在だった」「親からの愛情を十分に感じられなかった」といった状況です。
幼いころにこうした経験をした人は、大人になってからも常に愛情を求め続け、寂しさや孤独感が強くなる傾向があります。
こうした心理状態が、物を溜め込む行動に繋がり、最終的にごみ屋敷化することがあるのです。
自己肯定感が低い人
孤独感の強い人は自己肯定感が低くなりがちです。
自分に自信が持てず、何かに依存して自己価値を保とうとします。
自己肯定感が低い人は、失敗を深く反省し、必要以上に自分を責めすぎる傾向があり、例えばごみ捨てで注意されると「自分は何もできない」と落ち込み、次に指摘されるのを恐れてごみが捨てられなくなる人もいます。
また、自己肯定感が低いことで不安感が増えたり、自分を大切にできなかったりすることも。
近年では自分を大切にできず、健康や安全を損なっている「セルフネグレクト」になってしまう人が増えています。
セルフネグレクトはごみ屋敷の原因の一つといわれており、精神疾患や認知症が引き金となることも多いです。
最終的には孤独死となってしまうケースもあるため注意しなければなりません。
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剥奪(はくだつ)体験がある人
剥奪体験とは、何かを失った体験があり、それが心に大きく残っていることを言います。
例えば、「震災や災害によって家族や家を失った」「子どもの頃大切にしていたモノを突然捨てられた」などです。
人を含め、生き物は何かを剥奪されるとモノを溜め込むという行為が本能として備わっています。
特に幼少期にそのような剥奪体験をすると、それがトラウマとなり、身の回りのモノを溜め込もうとする気持ちが強くなります。
ストレスフルな職業に就いている人
極度のストレスを抱える職業に就いている人は、ごみ屋敷になりやすい傾向があります。
特に看護師や介護士、コールセンターのオペレーター、教員など対人ストレスを伴う職種は注意が必要です。
これらの職業は、仕事上で求められる感情と本来の感情とのギャップからストレスが蓄積されます。
リフレッシュできない状態が続くと、疲労や無気力などバーンアウトの症状が現れ、ごみ屋敷の状態につながることもあるのです。
高齢者の溜め込み行動は別の要因の可能性も
高齢者の家に行くと、あらゆるものが溜め込まれている光景を目にしたことはありませんか?
高齢者がモノを溜め込んでいた場合、溜め込み症とは別の原因が隠れている可能性があります。
考えられる原因について詳しくみていきましょう。
原因1.認知症によるごみの収集癖
認知症になると、散歩や出かけた際にごみや不用品を拾って持って帰ってしまうことがあります。
これは、認知症が進行することで「記憶障害」や「判断力の低下」が生じていることが原因です。
また、認知症を患う人が抱える「今までできることができなくなった不安」や「家族に叱責される不安」などの心理的要因も、物を集める行為に影響を及ぼしています。
不安から逃れるためにごみや不用品を集めて、気持ちを落ち着かせようとしているのです。
原因2.ごみの分別・ごみ出しが困難
若いころには当たり前のようにできていたごみの分別やごみ出しが、高齢になるにつれて困難になってしまったというケースもよくあります。
ごみの分別は年々複雑になっており、よくわからないからごみ出しをしなくなったということや、ごみ収集所までごみを運ぶことができずにごみを溜め込んでいることもあるでしょう。
このようなケースに多いのが、一人暮らしの高齢者であるということです。
配偶者との死別や、近くに頼れる人がいない環境で、家族が気付いたときにはごみ屋敷になっていることも少なくありません。
また、「頼るのが申し訳ない」「誰かに聞くのが恥ずかしい」と感じる高齢者も多く、周囲と関係をあまり持たないことから発見が遅れることもあります。
原因3.身体機能の低下
高齢者の溜め込み行動には、身体機能の低下が関係していることがあります。
特に、認知症にみられるパーキンソン病のような症状(手足が震えたり、筋肉が硬くなったり、転びやすくなったりすること)が、ごみ出しなどの普段の活動を難しくさせる原因の一つです。
加齢に伴い、体を動かす力や筋肉量が減ることで、活動量も自然と少なくなります。そして、動く機会が少なくなると思考力や判断力の低下に繋がり、結果として掃除やごみ出しがますます困難になってしまうのです。
コレクターと溜め込み症の違いとは?
ごみ屋敷では多くのモノを溜め込んでいますが、その内容は「ごみのようなもの」であることがほとんどです。
しかし、住人にとっては大切なモノだったり、わざわざ集めているモノだったりします。
一見すると、コレクターの行動に似ていますが、コレクターと溜め込み行動のある人にはハッキリとした違いがあります。
その違いについて以下にまとめました。
コレクターとは
コレクターは収集家とも言いますが、自分の好きなもの(趣味・研究のもの)を限定に集める行為をします。
コレクターの人たちが対象のものを集める理由は、研究のためということも考えられますが、他にも単に好きだから集めたい、価値があるから持っておきたいということもあります。
また、他のコレクターへの優越感や、達成感を得たいという自己満足で集めるという人もおり、男性に多いです。
溜め込み行動との違い
溜め込み症などによってモノを溜め込む人とコレクターの違いは以下のとおりです。
溜め込み行動 | コレクター | |
集める対象物 | 何でも対象になりうる | 自分のルールに沿って対象物のみ集める |
集めたものの扱い | ・汚いまま放置しても構わない ・整理できない |
・キレイな状態で保管 ・整理している |
処分について | 捨てる・手放すことが困難 | 必要であれば手放すことができる |
生活空間の違い | 生活に支障が出るほど散らかる・モノが溢れる | 生活空間を保てる |
一般的に、コレクターの人たちが集めているものは、他人から見ても価値のある物(一般論として)であることが多いです。
しかし、なかにはコレクター気質のような人がいて、なんとなく集め出したらやめられなくなったという人もいます。
このようにハッキリとした「集めたい理由」がない人は溜め込んでしまう傾向があり、注意が必要です。
溜め込み症は治療できる
お伝えしたように、溜め込み症は精神疾患の一つであり、治療できるとされています。
残念ながら溜め込み症は、「そのうち治る」ものでも「自力で治せる」ものでもありません。
また、溜め込み症は若い時(30代までに)に発症するケースが多く、その後はゆっくりと症状が悪化していきます。
高齢になればなるほど治療が困難になるため、気付いた段階で早めに治療するのがおすすめです。
溜め込み症の治療
溜め込み症の治療は医療機関を受診し、医師と相談しながら進めていきます。
主な治療法は、薬物療法や認知行動療法(不適応な行動や自分を苦しくするような考え方の癖を、その人が楽に過ごせるように変容することを目指した心理療法のこと)などがあげられますが、有効性が低いという報告もあり、必ず効果があるとは限りません。
その原因として、患者自身の治療意欲が低いことが関係しているのではないかといわれています。
そもそも溜め込み症は自覚症状がない人が多く、家族に強く進められて治療をするケースが多い病気です。
自分としては病気という自覚もなく、溜める行為そのものに使命や責任を感じている人もいるため、治療をして溜め込み行動をやめたいという強い意思がないことも多いのです。
「モノを捨てる」ことへのトレーニングが重要
治療が難しいとされる溜め込み症ですが、有効性が高いと言われている治療法もあります。
それが「意思決定と分類のトレーニング」です。
溜め込み症を発症する人の多くは「優柔不断」の気質を持っており、捨てるものや保管するもの(必要・不要)の判断ができない人が多いと言われています。
そのため、「決める・分ける・捨てる」を繰り返しおこなうことで、判断力を身に着けるようにします。
また、「判断して捨てる」行為を続けていくことで、捨てるということの不安や苦痛に対して徐々に慣らしていくことも期待できます。
環境を調整することも大切
溜め込み症の治療には「家族や第三者が一旦部屋を片付ける」ということも有効です。
部屋がキレイな状態に戻り、「心地よい」「気分がよい」ということを感じてもらうことで、その状態を継続できる可能性もあります。
ただし、そのためには本人と話し合いながらモノを捨てていくことが大切です。
溜め込み症の人は捨てること自体に強い拒否反応が出ることが多いですが、ゆっくりと時間をかけて話し合いながら進めることで、徐々にモノを減らすことに慣れていくことが期待できます。
しかし、環境を整えたとしても、状態を維持するためには継続的なサポートが必要です。
再びモノを溜め込んでしまうケースも多いため、家族や第三者が定期的に見守っていくことが、解決のポイントとなります。
物を溜め込んでしまう行動によるごみ屋敷対策
溜め込み行為を放置していれば、家の中はごみ屋敷状態になることが予想できます。
もし、家族や身近な人の溜め込み行動に気付き、治療しようと思ってもごみの山を目の前にしたら途方に暮れてしまう…ということもあるでしょう。
溜め込み行動はすぐにやめられるものではなく、家族や地域のサポートを得ながら、根気強く向き合っていかなければなりません。
ここでは、物を溜め込んでしまう人がごみ屋敷にならないための予防法を解説します。
社会参加を促す
溜め込み行動によるごみ屋敷化を防ぐための手段として、社会参加を促す取り組みが効果的です。
地域のボランティアやNPO、老人クラブなどさまざまな支援活動に参加することで、孤独感が和らぎます。参加を通じて社会的役割を実感できると、生活が豊かになるだけでなく、地域社会全体が一体となって支え合う環境が作られます。
引きこもりがちな人を外出に誘う場合は、買い物や花、動物など、その人の関心が高いことを目的として提案すると良いでしょう。
ごみ出し支援サービスを利用する
ごみ出しが困難な場合は、自治体やNPO、福祉サービスなどで提供されている「ごみ出し支援サービス」を利用することもごみ屋敷化を防ぐのに有効です。
特にごみの排出が難しい高齢者や障害を持つ方々を対象に、家庭ごみを玄関先から直接収集し、適切に処理するサポートを行っています。
例えば名古屋市の「なごやか収集」では、65歳以上や要介護・要支援者、障がい者手帳所持者を対象として、可燃ごみや不燃ごみ、粗大ごみなどさまざまな種類のごみ収集を依頼することが可能です。
こうしたサービスは、単なる物理的なサポートだけでなく、利用者の社会的孤立を防ぎ、定期的な安否確認の役割も果たしています。
ホームヘルプ(居宅介護)を利用する
物の溜め込み行動によるごみ屋敷問題を解決する方法として、障害福祉サービスの一環であるホームヘルプを利用することが挙げられます。
ホームヘルプは軽度の精神障害や障害者手帳がない場合でも申請可能です。
- 部屋の片付け
- 洗濯
- ごみ出し
- 皿洗い
など、日々の家事全般をサポートしてくれます。
ヘルパーさんが定期的に訪問することで、生活環境は大きく改善し、生活の質が向上するでしょう。
家族や友人が定期的に訪問する
溜め込み行動の治療には家族などの第三者の支えが重要です。
モノやごみを溜め込む人の多くは「孤独感」「不安感」「寂しさ」などの気持ちを抱えており、それらを軽減することで溜め込み行動が解消していくことも考えられます。
家族や友人が定期的に様子を見に行き、話を聞いたり、片付けの手伝いをすることでごみ屋敷化を未然に防ぐことが可能です。
溜め込み行動によってごみ屋敷になった時の対処法
自覚症状がない「溜め込み症」は、周囲が異変に気付いてごみ屋敷が発覚するケースが多いです。
ここではごみ屋敷を片付ける方法を解説します。
家族がサポートしながら片付ける
溜め込み行動のある人は、一人でごみ屋敷を片付けることが難しいため、家族や周りの人々のサポートが不可欠となります。
片付けを始める前には、本人の気持ちを否定せず、ごみ屋敷を放置するリスクなどを分かりやすく説明し、理解を求めることが重要です。
ごみ屋敷の片付け作業は短時間で終わるものではないため、最低3人以上の人手を確保して計画的に進めましょう。
ただし、ごみ屋敷のレベルによっては、中に進めないほどの大量のごみが崩れる危険性や害虫駆除ができないといった問題が生じることもあります。
このような状況の場合は、無理をせず片付け業者に依頼することも検討してください。
ごみ屋敷のレベルについては、こちらの記事でも詳しく解説しております!
ごみ屋敷専門の片付け業者へ依頼する
- 家族や友人に知られたくない
- ごみの量が多く、一人では手に負えない
- 害虫や悪臭が発生している
溜め込み症でこうしたお悩みがある場合は、片付け業者に依頼してごみ屋敷を改善することをおすすめします。
片付けを専門業者に任せることで、心身の負担なく、治療と並行することが可能です。
ここでは、当社「ラクタス」でのサービスを例に、メリットを解説します。
メリット①スピーディーに部屋が片付く
片付け業者に依頼することで、経験豊富なスタッフが効率的に作業を進めるため、最短1日で部屋がきれいになります。
「ラクタス」では、再発防止プログラムを提供しており、整理収納のアドバイスや片付け後の訪問サービスなど、一人ひとりに合わせたサポートが受けられます。定期的にフォローアップを受けることは、ごみ屋敷の再発防止にも効果的です。
メリット②プライバシーに配慮した対応
ごみ屋敷を片付ける際、近隣住民に知られたくない人にとって、片付け業者の利用は大きなメリットがあります。
「ラクタス」では、プライバシーに配慮して、ごみや荷物をダンボールで隠したり、社名を記載していないトラックで運搬したりと、目立たない方法で対応可能です。
また、通常のハウスクリーニングだけでなく、害虫駆除や悪臭の除去といった特殊清掃にも対応可能で、賃貸の場合でも大家さんや管理会社に気付かれることなく、入居時の状態に戻すことができます。
メリット③不用品買取でコストを抑えられる
不用品買取に対応している片付け業者なら、不用品をその場で査定し、買い取ることが可能です。
買取が実現すれば、その金額を作業費から差し引いてもらえるため、結果的に片付け費用の節約になります。
また査定から買取まで自宅で完結するため、不用品をどうやって処分するか頭を悩ませることもありません。
ごみを溜め込んでしまう人の心理【まとめ】
ごみやモノを溜め込んでしまう心理は、傍から見るとなかなか理解し難いものです。
ただ、本人にとってはモノを捨てる・減らす行為がどれほどの苦痛や困難を伴うかを理解することが重要かもしれません。
治療が難しいとされる「溜め込み症」は、周囲の協力を得て克服している人も多くいます。
重要なのは、本人の気持ちに寄り添いながら、不要なもの捨てる判断力と手放す勇気を持てるようにサポートすることです。
「ラクタス」は心理カウンセラーや整理収納アドバイザーの有資格者が在籍するごみ屋敷専門の清掃会社です。
見積もりや相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。
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