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家の中にごみや物が積み上げられ、玄関や家の周りにまで溢れるような、いわゆる「ごみ屋敷」。
近年、高齢化社会となった日本において、ごみ屋敷に住む人の多くは70代以上の高齢者だとも言われています。

ごみ屋敷には「不衛生」「災害時の危険」「火災のリスク」など、さまざまなデメリットがあげられますが、高齢者のごみ屋敷はもっと深刻です。
高齢者は体力や身体機能が低下していることから体への影響も大きく、ごみ屋敷である状態が続くことで病気や、最悪の場合孤独死などに直結してしまいます。

このことからも、高齢者のごみ屋敷がいかに命の危険があるかがわかるでしょう。

ごみ屋敷は「性格の問題」だと言われることも多いですが、もともと掃除が好きだった人やいつもきちんと片付けていた人であっても、高齢になるとごみ屋敷になってしまうということも。
「自分は大丈夫」「うちの親はキレイ好きだから安心」とは言い切れません。

今回は高齢者のごみ屋敷について、原因や対策などについてお伝えしていきます。

高齢者に多い!ごみ屋敷の実情とは

ごみ屋敷がこれほどまで話題になるようになったのは、ここ数年のことだと感じる人も多いのではないでしょうか。
実際、各自治体での『ごみ屋敷条例』が始まったのは東京都足立区が制定した2013年からです。

自治体が動き出した背景にはごみ屋敷の増加がありますが、年々増えるごみ屋敷の問題には高齢化社会が関係していると言えるでしょう。
総人口が減っている中、令和18年には国民の3人に1人が65歳以上となっていて、そのうち7人に1人は認知症であることがわかっています。

認知症はごみ屋敷の原因にもなり得ますが、高齢者とごみ屋敷の関連性は認知症だけではありません。
まずは高齢者とごみ屋敷の実情についてみていきましょう。

ごみ屋敷における高齢者の割合は高い

2021年、大阪にある役所を対象にごみ屋敷の実態に関する調査がおこなわれました。
その結果は以下のようになっています。

年齢層 割合
10代 1.3%
20代 1.4%
30代 3.9%
40代 8.3%
50代 16.6%
60代 22.8%
70代 45.7%

これを見ると、全体の約8割ほどが50歳以上になっており、高齢になるほどごみ屋敷になるリスクが高いことがうかがえます。

また、ごみ屋敷問題を抱えている人の約6割は一人暮らしであることもわかっています。
この調査結果から見ると、一人暮らしをしている高齢者の場合、家がごみ屋敷になってしまう確率が高いと言えるでしょう。

高齢者による「ディオゲネス症候群」の増加

ディオゲネス症候群とは、ごみ屋敷症候群といわれ高齢者に発症しやすい病気だと言われています。
身だしなみや衛生面に無頓着となった高齢者が、不衛生な住環境で暮らす状態を指していますが、支援を拒む、社会から孤立しているなども特徴。
ディオゲネス症候群になると自宅に物を溜め込んだり、片付けをしなくなったりして、放置しておくと家がごみ屋敷となってしまうでしょう。

このディオゲネス症候群になってしまう原因として、『東京都健康長寿医療センター 研究所』では次のような調査結果を出しています。

  • 一人暮らしの高齢者であること
  • 認知症患者であること
  • 身体機能が衰えていること
  • 適切な支援がないこと

以上のような条件下では誰もがごみ屋敷を作り出してしまう可能性があり、ごみ屋敷となってから1年以内に亡くなってしまう確率が高いことが明らかになりました。

しかし必ずしも背景に認知症があるわけではありません。
高齢期になると認知機能が低下するため、認知症でなくても他の条件が揃えばディオゲネス症候群になってしまう可能性があるでしょう。

高齢者がごみ屋敷を作り出してしまう原因とは

「久しぶりに実家へ帰ったら家がごみ屋敷化していた」という話をよく聞きます。
高齢者がごみ屋敷を作り出してしまう原因は、もともとの性格とは関係なく、高齢者ならではの理由があるため、どんな人にも起こり得るでしょう。

代表的な原因は以下の6つです。

  1. 心身の衰え
  2. 認知能力の低下
  3. 病気や精神疾患によるもの
  4. セルフネグレクトによるもの
  5. もったいない精神によるもの
  6. 周囲との関係の希薄

一つずつ解説していきます。

1.心身の衰え

高齢者によるごみ屋敷の原因として、多くの人に当てはまるのが「心身の衰え」です。
病気によって体力や身体機能が低下するケースも含まれますが、ほとんどの人は加齢とともに心身が衰えることは避けられません。

身体が思うように動かないとちょっとした動作も億劫になり、ごみ捨てや片付けなども後回しになってしまいます。
このように若い時はできていたことができなくなることで、ショックを受ける高齢者は多く、「こんなこともできなくなった」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。

また、家族や知人に「ごみ捨てくらいできるでしょ」などと言われること(言われるのではないかと不安に思うこと)がストレスとなり、誰にも相談できずにごみを溜め込んでしまうということも。
年を取るとストレスに対しての耐性も衰えるため、ストレスによって体調を崩してしまうことも考えられます。

2.認知能力の低下

加齢による認知能力の低下は60代を過ぎると少しずつみられるようになります。
認知能力の低下は遺伝やストレス、精神状態や環境要因などさまざまな原因が関係していますが、脳梗塞やうつ病などの病気が原因であることも。

なかでも大きな要因とされているのが認知症です。
お伝えしたように、内閣府の調査によると2012年時点で65歳以上の7人に一人は認知症であることがわかっており、2025年には5人に一人が認知症になると言われています。
そして認知症のうち約半数は、家がごみ屋敷となっているとの調査結果もあります。

認知能力が低下するとごみ屋敷になってしまう大きな原因は「ごみかどうかの区別ができない」こと。
目の前のものがごみかそうでないかを判断できなければ捨てることができず、家にどんどん溜まっていってしまうでしょう。

また、認知能力の低下は記憶力や注意力にも影響が出るので、ごみ出しの日程や分別方法も困難になることが考えられます。

3.病気や精神疾患によるもの

高齢者になると多くの人が持病を抱えているでしょう。
東京都在住で75歳以上の方の2013年~2014年の診療報酬明細書(レセプト)を用いたデータによると、高齢者の8割が2疾患以上の慢性疾患を併存し、65%は3疾患以上を併存していることがわかっています。

病気にもよりますが、持病を抱えていることで身体的な衰えが進み、ごみ出しのような日常行為が難しくなります。
足腰が弱ったり、重たいものを持てなくなったりすることで一度にごみ出しが終わらず、何度もごみ捨て場と自宅を行き来するのも難しいため、ごみを溜め込んでしまうことも。

ごみを捨てたい気持ちがあっても、思うように動けないことでごみ出しを躊躇してしまい、次第に「まぁいいか」とごみ捨てを断念してしまうこともあるようです。

また、65歳以上になると精神疾患、いわゆる心の病気になる確率も高くなると言われています。
なかでも代表的なのは先ほどあげた「認知症」ですが、これ以外にも「うつ病」「統合失調症」なども多く見られます。
これらの精神疾患は「部屋を片付ける」「ごみを捨てる」などの行為に支障が出ることがあり、ごみ屋敷になってしまう原因となるでしょう。

・精神疾患とごみ屋敷の関連についてはこちらの記事から

ごみ屋敷は病気のせい?ADHD・ためこみ症など全部で9つの原因と解決法を解説

4.セルフネグレクトによるもの

セルフネグレクト(Self Neglect)とは衛生や健康行動を放任し、自己の心身の安全や健康が脅かされる状態のことを言い、日本語で「自己放任」と訳されます。
比較的新しい言葉であるセルフネグレクトですが、若い人から高齢者まで年々増えている病気です。

セルフネグレクトになると自己管理を怠り、基本的な生活(食事、衛生)や服装にも気を配れず、他人へ助けを求めることもできなくなります。
当然、放置しておくと家がごみ屋敷になることが予想されますが、それだけでなく食事を取らない、必要な医療を受けないなど命の危険もあるため、注意しなければなりません。

セルフネグレクトは単なる「ずぼら」とは違い、身体機能の低下や精神的なダメージ、経済的に生活が厳しいなどが原因で、一人暮らしなどで周囲に頼れる人がいないとセルフネグレクトが悪化します。

内閣府の調査によるとセルフネグレクトの人のうち、7割以上が75歳以上の高齢者で、約7割が本人のみの独居だということ。
同居していた家族の死や自分自身の体力の低下などが引き金となり、セルフネグレクトへ発展する場合も考えられるでしょう。

5.もったいない精神によるもの

「親が物をあまり捨ててくれないので困っている」という話を聞いたことはないでしょうか。
今のシニア世代と言われる人たちは、いわゆる「物がない時代」を生き抜いてきた人たちです。
十分な食べ物や物資がないときに子ども時代を過ごしてきたなどの思い出がある人は、物を大切にし、贅沢はしてはならないと考える人が多くいます。
なかには「物を捨てる=物を粗末に扱う・バチが当たる」と考える人もいるため、なかなか物を捨てることができないというわけです。

しかし、「物を大切にすること」と「物を捨てないこと」は意味が違います
壊れたものや、もう使っていない物も捨てずに取っておくと、どんどん家の中に物が溜まっていくでしょう。
収納スペースには限りがあるため、もったいない精神が行き過ぎてしまうとごみ屋敷のようになってしまうことも。

また、「何かに使えるかもしれない」「無料ならもらっておこう」というような気持ちが大きくなりすぎると、ごみのようなものでも集めてしまったり、外からたくさん物を持ち帰るようになったりする「収集癖」にも繋がる場合があります。
こういった収集は一人暮らしで孤独を感じている高齢者にも多く見られ、「溜め込み症」という精神疾患になっていることもあるため注意が必要です。

6.周囲との関係の希薄

ごみ屋敷の原因として、若い人から高齢者まで住人の多くに関係しているのが「孤独」や「孤立」です。
お伝えしたように、ごみ屋敷となっている家の住人は約6割が一人暮らしだと言われており、すぐに周囲へ助けを求めることができない環境がごみ屋敷の大きな要因と言えるでしょう。

近所と交流がないことや家族が遠方にいることなどで困ったときに言える人がいない、という人はたくさんいます。
特に高齢者に多いのが「人に迷惑をかけてはいけない」と思い、自分の子どもや近所の人へお願いすることを躊躇してしまうのです。

そういったことが無理を積み重ねていくことになり、周囲が気付いたときにはごみ屋敷になっていることもあります。
家の中がごみ屋敷化してしまうと「誰にも知られたくない」という気持ちになり、ますます地域から孤立したり、家族と疎遠になってしまうこともあるでしょう。

高齢者の家がごみ屋敷になってしまったときの対策と予防

高齢者の家がごみ屋敷となった場合、原因や状況によっては片付けただけでは解決しません。
本当の意味での解決を目指すなら、住人に合わせて適切な支援も必要だと言えます。
そのため、ごみ屋敷の解決策と同時に予防することも大切だと言えるでしょう。

まだごみ屋敷とまではいっていないが、ごみ屋敷になる可能性がある人や予備軍だという人もチェックしてみてください。

ごみ屋敷のリスクを理解してもらう

ごみ屋敷の住人のなかには、ごみ屋敷となってしまうことに対して何も問題だと感じていない人もいます。
これは自分で物を溜め込んでしまう人に多く、その原因が精神疾患である可能性もあり得ます。

ごみ屋敷であることに問題を感じていなければ、いくら周囲が片付けたとしてもすぐにごみ屋敷へ戻ってしまうでしょう。
なかには自分の物を捨てられことや、部屋を片付けられたことに対して怒り、家族や周囲の人との仲が険悪になることもあります。
そうなってしまうと片付けができなくなるばかりか、家の中に入れなくなり、様子がわからなくなってしまうこともあるかもしれません。

まずはごみ屋敷のリスクを理解してもらい、家を片付けることに同意してもらうことが大切です。
その際のポイントは以下のとおり。

  • ごみを溜め込んでいることを責めない
  • 高齢者が理解できるまで、焦らずにゆっくり説明する
  • 身体に危険があるということを伝える
  • 実際に溜まった物やごみによる被害があったとき、病気が見つかったときなど、状況に変化があったタイミングで話す

ごみ屋敷のリスクは次のとおりです。

考えられるリスク 理由
病気になる可能性がある 不衛生な環境によってアレルギー・気管支の病気・感染症・食中毒などにかかる可能性
火災のリスクが上がる 溜まった埃によって起きるトラッキング現象が起きる、可燃物が多いため火事が起きやすいなど
災害時に逃げ遅れるおそれがある 物が多いことで災害時にすぐ避難経路が確保できない
転倒・ケガのリスクが上がる 物につまづく、上に置いたものや積み上げたものが落ちてくるなど
孤独死のリスクが上がる 不衛生で病気になりやすい、ケガのリスクが高いなどによって孤独死のリスクが上がる
近隣からの苦情が出る可能性 害虫や悪臭によって近隣住民から苦情が出る可能性

自治体などの支援を利用する

家がごみ屋敷となってしまう高齢者のなかには「自力で生活ができない人」も多くいます。
例えば「認知症を発症している」「歩行が困難」「トイレや入浴は介助が必要」などです。
このように身体的に支援が必要な人の場合、自分でごみ出しをおこなうのが困難であることが多くなります。

「ごみ出しが困難」というのは高齢者にとっては大きな問題であり、ごみ屋敷となってしまうことの原因の一つです。
生活をしていると毎日少しずつでもごみが出てしまうため、ごみの排出はごみ屋敷の予防としてもとても大切なこと。

もし、自力でのごみの排出が困難だと感じているなら、自治体や地域の支援を利用することも考えてみましょう。
環境省は、近年の高齢化社会に伴ってごみ出し支援のニーズが高まっていることに対し、地方公共団体(廃棄物部局や福祉部局)による支援・取り組みを導入するよう促しています。

例えば名古屋市では「なごやか収集」という、65歳以上を対象としたごみの排出が困難な方に向けたサービスを実施しており、大阪市では「大阪市ふれあい収集」という名称で同じようなサービスが実施されています。

このサービスは、自分でごみ収集所へ捨てに行かなくても玄関までごみ収集に来てもらえるため、ごみを捨てられず溜め込んでしまうことは無くなるでしょう。
また、自治体によってはごみの排出がない場合の声かけによる安否の確認をおこなってくれます。

こまめに訪問・連絡をする

ごみ屋敷の予防にも繋がるのがこまめな訪問や連絡です。
高齢者の家がごみ屋敷化してしまうのは「周りに気付く人がいない」というのも原因の一つ。

こまめに家を訪れていたり、連絡を取っていたりすれば、「いつもと様子が違う」「何かおかしい」といったことに早く気付くことができるでしょう。
ごみを溜め込んでいることのほかにも、片付けや掃除ができていないことや、冷蔵庫の中の食べ物が腐っているなどのことから、認知症などの病気に気付くきっかけにもなります。

また、こまめに人が訪れることで「他者の目」を気にするようになるため、自ら進んで掃除をすることに繋がるかもしれません。
家に行った際には一緒に掃除やごみ捨てをおこない、孤独を感じさせないことも大切です。

病気がある場合は介護サービスも視野に入れて

認知症などの病気がある場合、介護保険の介護サービスを受けることも考えてみましょう。
介護サービスを利用できるのは、要介護認定で要支援または要介護と判定された65歳以上の方が対象となっていますが、厚生労働省が指定する16種の特定疾病に該当する場合は、40歳以上65歳未満の方も利用できます。

介護保険サービスは内容によって料金が異なりますが、原則は自己負担額は1割となっています。
在宅でも利用できるため、掃除や片付け、ごみ出しなど日常生活で必要な範囲内ならお願いできるでしょう。

ただしごみ屋敷となっている家の片付けや、大量の不用品の廃棄などは介護サービスの対象外となります。
あくまで日常生活の助けとなる介護が目的であるため、ごみ屋敷の予防、健康を守るためなどの目的だと言えます。

高齢者のごみ屋敷を片付ける方法

高齢者の家がごみ屋敷となってしまった場合、自力で片付けをおこなうのは非常に困難です。
家族や知り合いが手伝って片付ける方法もありますが、住人本人が体力や判断力が低下している可能性が高いため、スムーズに片付けが進まない可能性もあるでしょう。

自力で片付けをできるかどうか判断し、難しい場合は業者を頼ってみるのがおすすめです。

自力で片付けがおこなえる場合

以下の場合は自力での片付けも可能でしょう。

  • 家族や友人など、家の片付けに時間や労力をかけられる人が多い
  • 住人が自分でモノの要・不要の判断ができる
  • 住人本人の体調が良い
  • ごみが少ない・小さなごみが多い

自分たちでごみを片付けることの最大のメリットは、「費用が少なくて済む」ということです。
ごみ屋敷となってしまった場合の清掃は、業者へ依頼すると数万円かかることもあり、依頼者にとっては負担となります。
作業ができる人数が多い場合は、自分たちで片付けるのも有効でしょう。
また、他人が家の中に入ることがないため安心感があり、自分たちのペースで作業を進めることができます。

しかし家の状態によっては汚物の除去や害虫の駆除など、作業する人にとってはかなりの苦痛を感じることもあるため、精神的にも肉体的にも負担がかかると言えます。
ごみ屋敷の清掃は単なる掃除とは異なり、消臭や汚れの除去に限界があるため、完全にキレイにならないということもあるかもしれません。
足場がないくらい部屋に物がある場合や、大量に害虫が発生している場合には業者へ依頼することを検討してみましょう。

自分たちで片付ける際の手順は以下のとおりです。

  1. 道具を用意する(ごみ袋・マスク・雑巾・洗剤・ゴム手袋・軍手・殺虫剤など)
  2. 害虫がいれば先に駆除
  3. 明らかにごみだとわかるものを処分
  4. 物の要・不要の分別
  5. 不要なものを処分
  6. 清掃

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専門の清掃業者へ依頼する

ごみ屋敷の清掃は自分たちでおこなうのはかなり大変な作業です。
住人が高齢者である場合、以下のうち一つでも当てはまる状況であれば業者へ依頼することをおすすめします。

  • 片付け作業をおこなう人が少ない
  • 住人が病気を抱えている
  • 自分で不要なものを判断できない
  • ごみや物の量が多い
  • あまり時間をかけずに部屋をキレイにしたい
  • 害虫の発生、悪臭、頑固な汚れなど、プロの手を借りたい場所がある

業者へ依頼することのメリットは「手間や労力をかけずに早くキレイにできる」ということです。
家の大きさやごみの量にもよりますが、ごみ屋敷清掃はごみや物を仕分けし、分別ごとに処分、必要なものを収納、汚れた箇所の清掃…とかなりの手間がかかります。
自分たちでごみ屋敷を清掃する場合、早くても数日、長いと何週間もかかってしまうことも。

それにごみが大量であれば、自治体で一度に処分するのは難しいため、何日もかけて少しずつ処分しなければならず、その度に運搬し排出日までごみを保管しなければなりません。
業者であれば1日~数日で作業が終わるため、住人の負担も軽減されます。

また、長い期間掃除がおこなわれなかった部屋の場合、放置された食品などが床に染み込んでいたり、浴室やトイレにカビや汚れがこびりついていたりと、通常の掃除では落とせない汚れ・臭いもたくさんあります。
このような汚れは、特殊清掃を依頼できる専門業者を利用すると良いでしょう。
特殊清掃はプロならではの技術や薬剤などを使用し、床や壁内に染みついた汚れや臭いを除去してもらえるほか、必要であれば床材を取り換えるなどの修理もおこなってくれます。
ごみ屋敷の清掃業者であれば特殊清掃を扱っていることが多いため、気になる方は確認してみてください。

清掃業者を選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 実績のある業者を選ぶ
  • 複数社見積もりを取る(料金・サービス内容の比較のため)
  • 見積もり内容が明確な業者を選ぶ(わかりやすい・あとから追加料金が発生しないなど)
  • 住人のみ(高齢者のみ)で業者を決めない(判断能力が落ちている可能性があるため)
  • 希望するサービスがあるか確認(特殊清掃がある・買取ができる・生前整理ができるなど)
  • 対応が丁寧な業者を選ぶ(質問にきちんと答えてくれるなど)

清掃業者の中には、残念ながら悪徳業者と言える業者も存在しています。
悪徳業者と言われる業者は、「お金を支払ったのに部屋が完全にキレイになっていない」「臭いや汚れが残っている」「高額請求された」というような苦情が報告されています。
そのような業者を選ばないためにも、先ほどのポイントを抑えておきましょう。

高齢者のごみ屋敷問題まとめ

今回は高齢者がごみ屋敷を作り出してしまう理由や対策などについてお伝えしてきました。
高齢者の数は年々増え続けており、ごみ屋敷問題はより身近なものになるかもしれません。
今は元気な親や自分も、いつかは年を取ります。
高齢者のごみ屋敷の大きな原因は「加齢による体の不調」「孤独」などで、「自分たちには関係ない」と思っていても、年を重ねれば誰もがごみ屋敷となる可能性があると言えるでしょう。

高齢者のごみ屋敷問題に向き合うには以下の3つがポイントになります。

  1. こまめな連絡・訪問をおこなう
  2. 早めに兆候に気付く
  3. 片付けだけで終わらず、状況に応じた支援をおこなう

高齢者の家がごみ屋敷化した場合、家を片付けてもその状態を維持していくことは困難でしょう。
特に疾患などで自力でのごみ出し・片付けなどが出来ない場合、すぐにリバウンドしてしまうことが予想されます。
継続して見守りや支援などをおこなうことが、再発防止に繋がるでしょう。

清掃業者のなかには再発防止対策をおこなっている業者もあります。
ラクタス」では「再発防止プログラム」を導入し、見守り訪問サービスなどを実施しており、専門家による住環境の提案などもおこなっています。
家族や地域での見守りが難しい場合には、このようなサービスを利用してみるのも良いでしょう。

ごみ屋敷の片付け・清掃についてもお気軽にご相談ください。

2023-10-16

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