更新日:2024年3月27日
「実家を片付けたい」と考えるのはどのようなタイミングでしょうか。
- 「生前整理」をするため?
- 実家が汚部屋になっていると知ったとき?
- 実家に住む親が亡くなったとき?
いずれにしても実家の片付けというのは、遅かれ早かれいつかはしなければなりません。
しかし実家とは言え、そこは「親が住んでいる家」。
自分の家ではないため、「家に何があるか」「何を捨てたら良いのか」がわからず、片付けようと思ってから何カ月、場合によっては何年もかかってしまうことがあります。
また、今現在まだ親が住んでいるという場合には、親が家を片付けることに同意してくれなければ片付けを進めるのは困難になります。
「こんなに散らかっているなんて…」と思っていても「言っても喧嘩になるし」とか「面倒だな」と思って放置している人も少なくありません。
しかし、その間にも親は年を取り、子である自分も年齢を重ねていきます。
いざ、「実家を片付ける必要がでてきた!」となったときに親子ともに片付ける気力も体力も残っていないかもしれません。
実家の片付けは早めがおすすめです。
今回は実家を片付けたい方に向けて早めに行うメリット、進め方や業者選びのポイント、費用相場などをご紹介します。
実家がごみ屋敷だという方はこちらの記事をどうぞ。
実家のごみ屋敷を解決!親の説得方法や片付け方法とは |
目次
親の家の片付けで知っておくべき3つの問題
実家の片付けが大変なのは、以下のような問題が起きやすいからです。
- 親が家の片付けに納得してくれない
- 親を説得できても自力で片付けられない
- 実家が遠方で時間的制約がある
実家が汚い、散らかっているのは知っているけれど、その問題を後回しにしている人は多くいます。
その場合、この3つの問題を抱えていることがほとんど。
一つずつ見ていきましょう。
問題1.親が家の片付けに納得してくれない
子どもから見れば散らかった部屋でも、親にとっては快適な部屋ということはよくあるパターンです。
「片付けたほうがよいのでは?」と口出しすると、「そんなに散らかってない」「すべて必要なものだから捨てられない」などと言われ、時には言い合いになってしまうことも。
60代~70代以上の世代は「もったいない」という意識が強く、なかなか物が捨てられない人が多くいます。
中には子どもが家を出たことや、配偶者が亡くなったことによる寂しさから物を溜め込んでしまうことも考えられます。
そのような場合は親の意思も尊重しつつ、「片付けたほうがよい理由」をあげて説得することが先決になります。
物を溜め込む行動の心理についてはこちらの記事でも詳しく解説しております!
【ごみ屋敷問題】ごみを溜め込んでしまう人の心理とは?孤独や病気が原因である可能性とその対策 |
問題2.親を説得できても自力で片付けられない
実家が散らかっている、物が多い理由の一つに「自力で片付けるのが難しい」ということもあげられます。
特に70代以上の方に多いのが、体力の衰えによって片付けられないということです。
本人には片付ける意思があっても、大きな家具や家電はどうやって捨ててよいかわからない、捨て方はわかるけど億劫でやらない、などの理由からそのまま放置しているケースも多くあります。
中には「自分で必要・不要の判断が難しい」「ごみ出しのルールや出す日をすぐ忘れてしまう」という方もいますので、親の状況を把握しておくことが大切です。
問題3.実家が遠方で時間的制約がある
遠方にある実家の片付けでは、特に時間の確保が課題です。
現代では多くの人が仕事や家庭の責任に追われ、長期間の休みを取ることが難しくなっています。
また、高齢出産・少子化が進んでいるため、親の世話を一人でしなければならない人がますます増えていくでしょう。
このような状況では、専門業者に頼むと時間や労力を減らせますが、その分お金がかかります。そのため、現状を見極めて、適切に判断することが大切です。
遠くの実家を片付けるためには、事前にしっかり計画を立てて、現実的な方法を検討しましょう。
親の家を早く片付けたほうがよい5つの理由
実家を早く片付けたほうがよいのには理由があります。
これらを親に伝えることで片付けを行う説得にもなりますので、ぜひ参考にしてください。
家の安全性が高まり住みやすい環境になる
実家を早く片付けると、安全で快適に部屋にすることが可能です。高齢者が住む家では、物が多すぎると、転倒やケガのリスクが高まります。
例えば、地震で棚の上から物が落ちてきたり、足元の物につまずいたりする恐れがあります。また、換気が悪いとカビが繁殖し、ほこりだらけの部屋では呼吸器系の疾患や感染症を引き起こすなど健康を害する可能性も。
物を整理して、必要なものだけを残すことで、探し物が減り、生活がしやすくなります。親の安全と健康を守るためにも、片付けは早めに行いましょう。
在宅介護がしやすくなる
高齢になれば今まで通り自分で家事や身の回りのことができなくなることも考えられます。
そんなとき、子どもやヘルパーさんに介護してもらおうと思っても、部屋が散らかっていてはスムーズにお世話することが難しくなります。
さらに、部屋の状態が汚なく、ごみ屋敷状態になっていると、介護ヘルパーの利用を断られる場合も。
「どこに何があるかわからない」「通路が狭くて通りにくい」ということにならないよう前もって片付けておけば、介護する側の負担も減るでしょう。
ごみ屋敷での介護ヘルパーの利用に関する記事はこちらの記事でも詳しく解説しております!
ごみ屋敷に住む高齢者!介護ヘルパーはどこまで対応可能?注意点や解決策を解説! |
亡くなったあとの遺品整理が楽になる
物が多いまま親が亡くなったらそれをすべて片付けるのは残された遺族です。
量が多ければ多いほど仕分け作業も処分も大変になりますし、何しろ持ち主がいないのでどれを捨てたらよいのか悩むことも多くなります。
「持ち主がいないからすべて捨てればいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、残された遺族にとっては故人の思いが詰まったものであり、実際に手に取ると作業が進まないことも。
また、親が亡くなった後の悲しみの中で片付けをするのは精神的にも大きな負担です。空き家になるリスクや将来の税金の問題も考えると、早めに整理しておくことが大切でしょう。実家を早く片付けることで、親の想いを尊重しながらも、遺族の負担を減らすことができます。
空き家整理に関してはこちらの記事も参考にしてください!
空き家整理は自力でできる?片付けの手順や放置するリスク、補助金や費用相場まとめ |
生前整理で親子の絆が深まる
実家の片付けは親が元気なうちに「生前整理」として行うことが大切です。
生前整理をすることで、親子間のコミュニケーションが深まり、お互いの価値観を理解できるようになります。
一緒に思い出を振り返りながら親孝行の一環として片付けを進めることで、親子の絆を一層深めることができるでしょう。
また、親が若かったころの写真を整理することで、親を一人の人間として見つめ直し、感謝を伝えるきっかけにもなります。
実家の片付けにかかる労力・お金を抑えられる
親の家を早めに整理することで、将来的にかかる手間や費用を抑えることができます。
粗大ごみや家電の処分、大量のごみの廃棄には、特定の手続きと費用が必要です。これらを避けるためには、日頃から不要な物を少しずつ処分することがポイントになります。
また、親が健在なうちに財産を整理して情報共有しておくと、後々の相続トラブルを防ぐこともできるでしょう。
特に仕事や子育てで忙しい人は、気軽に帰省することは難しいものです。しかし、早めに対応することで将来の自分が大きな負担を感じることがなくなります。
実家の片付けをスムーズに行うコツ
実家を片付けたいと思っても親が片付けを拒むケースも少なくありません。
ここでは、親の家をスムーズに片付けるためのポイントを解説します。
親の気持ちを尊重する
実家の片付けをスムーズに行うには、親の気持ちを尊重することが大切です。
実家といえども、そこに住んでいるのは親です。無理に処分しようとするとトラブルの原因にもなりかねません。
効率良く進めるために、事前に親が手放したくないものを確認して、相談しながら片付けるようにしましょう。
「片付けて」「捨てて」はNG
実家を片付ける際、親に「片付けて」「捨てて」といった言葉は避けた方が無難です。
高齢者は「物を捨てる=悪いこと」だと感じている人も多く、もったいない精神が強い場合、包装紙や割り箸なども大事に取っていることもあります。
物を捨てることに消極的な場合、直接的な声かけは逆効果となり、反発を招きやすいです。
「最近はどれを使っているの?」「気に入ったものを残してみよう」と親の気持ちに寄り添いながら大切なものを厳選するという姿勢で取り組むと、整理整頓がはかどるでしょう。
防災対策として玄関・廊下の掃除から始める
親の家を片付ける際は、防災の観点から玄関や廊下の整理から取り掛かるといいでしょう。
「地震が来たら、これが倒れて危ないよ」といった具体的なアドバイスをすることで、親も納得しやすくなります。
災害時の避難経路を確保することを優先して、玄関や廊下、リビングや寝室に置いてある不安定な物や大型家具を片付けることが重要です。
防災意識を高めることで、家族の安全を守るための片付けができます。
子ども部屋の片付けをする
実家の片付けを、親が嫌がる場合は昔の子ども部屋の整理から始めることをおすすめします。
帰省しても手付かずのまま、物置きと化していた部屋を改善することで、部屋を有効活用することが可能です。子ども部屋がすっきりすれば、来客用の部屋や趣味部屋、防災用品の保管場所にすることもできます。
不要になった学習机や本棚、かつての趣味のものや学生時代のアルバムなどを整理・処分することで、親が使いやすい部屋を作りましょう。
【親の家を自力で片付ける場合】失敗しないおすすめの片付け手順
まずは自力で実家の片付けができるかを以下の項目を参考に判断しましょう。
- 兄弟姉妹など片付けを手伝える人がいる
- 家の中がごみ屋敷になっていない
- 定期的に実家へ行ける距離に住んでいる
- 実家を片付けるための時間を確保できる
これらをクリアしていれば自力での片付けもスムーズに進むと言えます。
中でも注意したいのが、実家がごみ屋敷となっている場合です。
ごみ屋敷とは「家の中がごみや物で溢れている状態」で、物が多いだけでなく汚れや埃が蓄積されて、害虫が発生していることがほとんどです。
このような状態では片付けに時間と体力がかかりすぎてしまい、途中で断念することも考えられます。
片付け作業がストレスになることもありますので業者へ依頼するのがおすすめです。
片付けの計画を立てる
現在の状況を整理しながら片付けの計画から始めましょう。
部屋の様子や状況によって片付けるものや作業内容は異なります。
いつ誰がどれくらいの時間作業ができるのかを家族で相談しながら段取りを決めていきましょう。
大抵の場合、親の片付けを行う子世代も仕事や育児を抱えているもの。
時間をどれくらい作れるか、実家のある自治体のごみ出しルールや日程と照らし合わせながら作業内容を決めていきます。
残すもの・捨てるもので仕分けする
明らかにごみと思えるようなものでごみ袋に入るものから捨てていきます。
判断基準は下記のとおりです。
- 傷んでいるもの
- 壊れているもの
- 同じようなものが複数ある場合
- 1年以上使用していないもの
このような基準を大まかに決めておくと、捨てるときに考えこんだり迷ったりすることが少なくなります。
特に食品は買ったことを忘れたり、食べきれずに賞味期限が切れていたりして手つかずのものもあるかもしれません。
こういった食品を放置していると害虫の発生にも繋がるため注意してください。
中には思い入れがあり捨てられないようなものも出てくるでしょう。
その際には「これは子や孫にも残したいものなのか」「ほかの持ち主に渡る価値があるか?」というようなことをイメージして考えると判断しやすくなります。
例えば切手や骨とう品などの趣味のコレクションなどは残しておいてもよいでしょう。
また、思い入れの強いものは量を決めてから箱に入れて取っておくなど、厳選して残すようにしましょう。
不用品の処分方法を決める
手放すものを選別したら、適切な処分方法を選ぶことが大切です。
ここでは3つの選択肢について解説します。
①燃えるごみ・燃えないごみを捨てる
細々としたごみは、自治体の分別ルールに沿って、「燃えるごみ」「燃えないごみ」に仕分けます。
地域の収集日と時間を確認して、前日までにごみ袋に入れて準備しましょう。
多くの自治体において、プラスチックや缶・ビン・ペットボトルのごみは、「資源ごみ」に分けられ、収集日は週1回となります。
名古屋市をはじめとする自治体では、資源・ごみ分別アプリで分別方法や収集日を簡単にチェックできます。
注意事項なども記載されているので、適切にごみ出しを行うことが可能です。
②粗大ごみを捨てる
実家の片付けにおいて、粗大ごみの処分は最も手間がかかる工程です。
主な処分手段として下記が挙げられます。
- 粗大ごみの戸別収集を予約する
- 粗大ごみをごみ処理センターまで自分で持ち込む
- 家電リサイクル法にもとづき、処理手続きをする
大型家具や家電を捨てる際は、事前の申し込みと手数料の支払いが必要になります。粗大ごみは収集日が選べないことも多く、玄関の外まで運搬しなければならないため注意しましょう。
また、冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビは家電リサイクル法に沿って処分するため、自治体でごみとして処分できません。自分で処分する場合、販売店に依頼したり、指定取引所まで持ち込んだりと手間がかかります。
自力で持ち運びにくい不用品や手続きが面倒な家電などは、不用品回収者に依頼することも検討してください。
家電リサイクル法に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しております。
知っておきたい!「家電リサイクル法」の品目や費用などをわかりやすく解説します |
③不用品を売却して現金化する
価値のあるものや状態が良い不用品は、売却することも選択肢の一つとなります。
- リサイクルショップ
- 不用品買取業者
- フリマアプリ
- オークション
などさまざまな方法で臨時収入を得ることが可能です。
しかし、個人間取引となるフリマアプリやオークションは、出品作業や梱包の手間があるため、親の負担となることも。
不用品回収業者なら、買取サービスを同時に依頼できるところもあります。
処分と買取のそれぞれに時間や労力を割かなくてもよいため、「短時間で片付けたい」という場合や「業者は利用したいけど費用を抑えて処分したい」という方にはピッタリの方法です。
残すものの収納方法を決める
手元に残ったものを使いやすいように収納していきます。
「生活をしやすくするため」「ものがどこにあるかわかりやすくするため」に収納するということを意識してみてください。
例えば収納棚を透明のケースにする、引き出しにラベルを貼ってどこに何が入っているかわかるようにする、などです。
ものの定位置を決めて取り出しやすく、しまいやすいようにしておけば部屋が散らかることもなくなります。
このときに勝手に収納を進めてしまうと、どこに何があるのかわからなくなってしまいます。
親と一緒に片付けを進めながら収納し、暮らしやすい空間を作りましょう。
掃除をする
家の片付けが終わったら掃除をしていきます。
高齢の方は高い場所が掃除できていないことが多く、タンスの上、レンジフードなどは汚れが溜まっていることがあります。
また、キッチンや洗面台の下の棚などはしゃがまないと掃除ができないことや、あまり使用していないことを理由に長年放置している場合も多いので要注意です。
掃除をする際は、「奥から手前、上から下へ」を基本として、効率的に埃や汚れを落とすようにしてください。
掃除をしたあとに物を棚などへ戻す際は、「必要なものを手前に置くこと」が取り出しやすい収納のポイントです。
【親の家を自力で片付けられない場合】業者に依頼する
- 実家が遠方なので片付けを手伝えない
- 仕事が忙しい・子どもがまだ小さいなどの理由で片付けが困難
- 実家がごみ屋敷になっていて自力での片付けは難しい
- 急いで片付けしたい
このような場合は業者へ依頼するのがおすすめです。
家の片付けを依頼できる業者はさまざまありますが、業者によって対応できる内容や費用などが異なります。
状況や希望に合わせて業者を選ぶようにしましょう。
ここでは実家の片付けの際に便利な業者を紹介します。
生前整理業者
生前整理業者とはその名の通り「生前整理」の代行サービスをしてもらえる業者です。
依頼者や家族の意向を聞きながら一緒に作業してもらえるため、細かな要望も聞いてもらいながらスピーディーに生前整理を行うことができます。
生前整理というと大げさになってしまう…と思う方もいるかもしれませんが、自分の必要なサービスだけを選んで依頼することもできます。
サービス内容は以下の通りです。
- 身の回りの日用品・家財の整理
- 不用品の処分
- 財産目録の作成
- デジタル遺品の整理
- 遺言書の作成
費用は作業内容・作業時間・作業人数によってある程度の相場があるため、見積もりを依頼して大きな差がないか比較してみましょう。
間取り | 料金相場 | 作業時間 | 作業人数 |
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~3時間 | 1~2名 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~4時間 | 2~3名 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~6時間 | 2~4名 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~6時間 | 2~5名 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~8時間 | 3~6名 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 4~10時間 | 3~7名 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 5~12時間 | 3~8名 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 6~15時間 | 4~10名 |
これは家財の整理と不用品の処分を依頼した場合の目安になります。
間取りが大きいほど費用も高くなりますが、あくまで作業内容に合わせた金額です。
間取りが大きくても作業が少なければこれより安くなりますし、逆に間取りが1LDKであっても物やごみが多く、作業が多くなれば費用が上がることも考えられます。
このほかにデジタル遺品の整理や財産目録、遺言書の作成などを依頼すれば別途費用がかかります。
ホームページなどで実績や費用相場を確認し、できれば現地を見てもらってから見積もりを取って依頼するようにしましょう。
また、遺品整理業者の中には以下のサービスがある業者もありますので、必要であればチェックしておきましょう。
- 遺品整理
- 再販可能なものの買取
- 貴重品の捜索
- ハウスクリーニング
- 家の消臭
- 休日・夜間の対応可
- 支払い方法が豊富
不用品回収業者
不用品回収業者では要らなくなったものの回収・処分、業者によっては買取を依頼することができます。
生前整理と同じように自宅まで来てもらい、必要品と不要品の仕分け、荷物の搬出、処分までを行ってもらうことができます。
「生前整理業者を呼ぶのは親に嫌がられる」という場合や、「大きな家具の搬出・処分だけお願いしたい」というときにも利用してはいかがでしょうか。
また、買取に力を入れている業者なら思わぬ物も買い取ってもらえるかもしれません。
業者によってサービス内容が異なりますが、ここでは『ラクタス』のグループ事業である『出張回収センター』での生前整理のサービスを例にご紹介します。
サービス内容(基本プラン)は以下の通りです。
- 分別・梱包
- 養生作業
- 必要品と不要品の仕分け
- 作業終了時の基本清掃(簡易清掃)
- リサイクル品の仕分け
- 近隣対応(近隣様へのご挨拶等)
- 荷物の搬出作業
- 完了報告書の提出
- 不要品の処分
このほかにもエアコンの取り外し、ハウスクリーニング、廃車手続きの代行などのオプションもあります。
作業費用の目安は以下の通りです。
もちろん、ここにある間取り以上でも対応できます。
間取り | 料金相場 | 作業時間 | 作業人数 |
1K | 33000円~ | 2~4時間 | 1~2名 |
2DK | 132,000円~ | 3~7時間 | 3~4名 |
3LDK | 231,000円~ | 2~4時間 | 5名程 |
出張回収センターでは空き家やごみ屋敷も対応可です。
ただし、こちらも生前整理業者と同じように事前に見積もりを取ってから依頼することをおすすめします。
【親の家の片付け】優良業者を選ぶポイント
せっかく業者へ依頼をするならできるだけ良い業者を選びたいもの。
ここでは良い業者を選ぶポイントをご紹介します。
- 会社の所在地をホームページなどで公表している
- プロのスタッフが在籍
- 片付け実績が豊富
- 料金体系が明確
- 対応が丁寧
ポイント1.会社の所在地をホームページなどで公表している
業者を探す際にインターネットで探す方も多いと思いますが、「自社のホームページがある」「会社の名前と所在地がGoogle Mapで出てくる」という業者を選びましょう。
「チラシを見て検索したけど会社の所在地が見当たらない」「業者の電話番号が携帯電話のみ」というような場合は注意が必要です。
できればホームぺージでスタッフの顔が掲載されていたり、評判や口コミが載っていたりする業者を選ぶのがおすすめです。
ポイント2.プロのスタッフが在籍
親の家を片付ける際、経験豊富なプロのスタッフが在籍しているかが重要なポイントです。
生前整理や遺品整理を取り扱っている業者では「生前整理アドバイザー」や「遺品整理士」「整理収納アドバイザー」など、関連する資格を保有している場合が多いです。
こうした専門家に相談すれば、単に部屋が片付くだけでなく、老後を迎えるための心の整理や、生前整理に伴うアドバイスももらえます。
資格を保有したプロに依頼することで、生前整理や遺品整理の負担が一気に軽くなるでしょう。
ポイント3.片付け実績が豊富
片付け実績が豊富な業者ほどスムーズに片付けが進みますし、さまざまなケースにも対応できる経験があります。
ホームページなどで実績や実例を紹介している場合は、作業内容や費用などを確認しましょう。
実績を見れば自分たちが依頼したい作業内容もイメージがしやすくなります。
どんなサービスがあるか、どこまで対応してもらえるかなどをチェックするのもおすすめです。
ポイント4.料金体系が明確
信頼できる業者選びでは料金体系が明確かどうかも重要です。
費用の内訳や追加料金の有無など、きちんと見積書で出してもらいましょう。
見積もりが出ない、事前に詳しい料金体系を教えてもらえないという業者は要注意です。
特に「無料回収」などを謳う業者は、作業後に高額な処分費用を請求されるケースもありますので安易に依頼しないようにしてください。
不用品の数が少ない場合には電話やメールでも大体の金額を教えてもらえますが、量が多い場合や、複数のサービスを希望する場合は現地で正確な見積書を出してもらうのことが望ましいです。
見積もりを取ることで作業後の意図せぬトラブルを防ぐことができます。
ポイント5.対応が丁寧
生前整理や遺品整理は丁寧に作業してもらいたいですよね。
気持ちよく作業を終えるためにも、スタッフの対応の丁寧さも選ぶポイントになります。
電話や見積もり時の対応が丁寧かどうかをチェックするのはもちろんですが、見積もりを取ったら契約を急かされる、見積もり自体が有料という業者は避けましょう。
また、作業中にやっぱりこれは捨てたくない、捨ててほしいと気持ちが変わることもあります。
そのような希望が出たときに柔軟に対応してくれる業者であれば安心して依頼することができますよ。
まとめ:いつかはやってくる実家の片付け
親の死後、実家の片付けや家や土地の処分をするのに一般的には半年ほどかかると言われています。
生前に整理されていなかった物の仕分けや処分、荷物の移動やかかる費用の確保にも思った以上に時間がかかったというケースが多いようです。
高齢になると日々の掃除や片付けが難しくなることもあります。
体の機能的にも「やりたいけどできない」ことから、気付けば不要な物が増え、捨てられない物たちが部屋に放置されていることも少なくありません。
物が多いだけでケガのリスクが増えるばかりか、物を失くす、何を買ったか忘れるということも増えるでしょう。
実家を片付けるということは、親の死後の片付けをスムーズにするだけでなく、親の生活の安全も守ることになるのです。
家の状態を知り、必要であれば早めに片付けを行うことをおすすめします。
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