更新日:2024年3月28日
「実家がごみ屋敷になっているので片付けたいが、どこから片付けてよいかわからない」
「汚部屋になっている家を、自分で片付けられるか不安」
「ごみ屋敷の片付けを業者に頼みたいけど費用が心配」
ごみ屋敷となってしまった部屋を片付けたいと思っても、「どこから始めたらいいの?」と悩む人は多いもの。
ごみや物が溢れている、水回りがカビだらけ、害虫がいるなど、ごみ屋敷の掃除は通常の掃除とは少し事情が異なります。
しかし、ごみ屋敷でもレベルによっては自力で片付けることが可能です。
自分で片付ける際には手順や使用するアイテム、掃除のコツなどを知っておけばスムーズに進めることができます。
今回は「ごみ屋敷を自力で片付ける方法」をお伝えしますので参考にしてみてください。
ごみ屋敷のレベルや自分で片付けできるかどうかの判断基準を知りたい方はこちら
・ごみ屋敷の片付けは自分で?それともプロに頼む?判断基準をプロが教えます ・【レベル別で解説】そのごみ屋敷のレベルは1~5段階のどれ?対処方法もご紹介! |
目次
部屋が汚いとどんな悪影響がある?
汚い部屋を放置したまま過ごしていると下記のようなデメリットがあります。
- ストレスが溜まる
- 心身の健康を害する
- 思わぬ事故や災害時のリスクが高まる
それぞれについて解説していきます。
ストレスが溜まる
- 必要な物が見つからずイライラする
- 片付けなければというプレッシャー
- 視界から入る情報量の多さ
部屋が散らかっていると、上記のような理由でストレスが溜まります。物が多いと、睡眠の質を悪化させたり、集中力を低下させたりして、やるべきことがスムーズにできません。
また、目に入る物が多いと、脳が疲れてしまい、いつも落ち着かない状態に陥ります。こうした複数の状況が組み合わさり、ますますストレスが蓄積してしまうのです。
心身の健康を害する
部屋が汚いと、精神的にも身体的にも健康に悪影響を及ぼします。
ごみやほこりだらけの部屋は害虫が発生しやすく、アレルギー症状が起こりやすくなります。ハウスダストのような目に見えない小さなごみを吸い込み続けることで、くしゃみや鼻水、皮膚の痒みなどの症状が出ることも。
また、散らかった部屋で過ごしていると、自然と人との関わりを避けるようになるため、うつになる人も少なくありません。
片付けられない自分を責めてしまうと、自己肯定感が下がり、不安や気分の落ち込みを招くのです。
思わぬ事故や災害時のリスクが高まる
散らかった部屋は、思わぬ事故や災害時の危険性が高いです。
物が天井まで積み上げられていると、地震で倒れた時に部屋の入口や廊下といった避難経路を塞ぎ、逃げ場がなくなります。また、コンセント周りに溜まったほこりは火災の原因になることも。
さらに、床に物が置かれている状態だと、転倒の可能性があり、地震の際に逃げ遅れるリスクや、ごみでケガをする恐れもあるでしょう。
汚い部屋をきれいにすることで得られる効果
汚部屋・ごみ屋敷を片付けると下記のようなメリットがあります。
- お金が貯まる
- 気持ちが前向きになる
- 時間に余裕が生まれる
それぞれについて解説していきます。
お金が貯まる
部屋を整理してすっきりさせることで、「物を増やさない」という心がけが身に付き、無駄遣いを控えるようになります。
また、物の量を減らすことで、洋服のクリーニング代の節約や、冷蔵庫内の食材を見やすくして食品ロスを防ぐなど、さまざまな経済的メリットが得られます。必要なものと不要なものを区別できるようになると、生活全般にわたって無駄を省き、賢くお金を貯めることができるのです。
気持ちが前向きになる
汚い部屋を片付けることで、気持ちが前向きになり、毎日のモチベーションが向上します。整理整頓された空間は、ストレスを軽減し、頭をクリアにする効果があります。
また、きれいな部屋は人をいつでも招きやすく、良好な人間関係を築くのにも効果的です。
掃除を終えた時の達成感は、日常のささいな幸せを感じさせてくれるので、ポジティブに行動できるきっかけとなるでしょう。
時間に余裕が生まれる
散らかった部屋を片付けると、時間に余裕が生まれます。
汚部屋やごみ屋敷状態の部屋では、何がどこにあるのかわからず探し物をする時間が多くなりがちです。
片付けを行うことで、「片付けなければ」という思いから解放され、日々の生活にゆとりが生まれ、やりたいことに時間を割けるようになります。
服や日用品が整理されることで、準備が早くなり、日常のイライラや焦りもなくなるでしょう。
ごみ屋敷を自分で片付ける方法
ごみ屋敷を自分で行う方法は2通りあります。
- 自分ですべて片付ける方法
- 必要な部分だけ業者へ依頼する方法
部屋の広さや状況にもよりますが、ごみ屋敷となった家を自分ですべて片付けるには、なかなか根気のいる作業になります。
家族や友人の手を借りたり、必要な部分は業者へ依頼したりと無理をせずに進めていきましょう。
【自分で行う手順はこちら】
- 準備
- 計画を立てる
- 片付ける場所の順番を決める
- 害虫駆除
- ごみを処分
- 物を選別する
- 残すものを収納する
- ごみを処分方法ごとに捨てる
- 部屋を清掃する
手順1:まずは準備から始めよう
いきなり掃除を始めても、長い期間蓄積されたごみや物、汚れや害虫など、ごみ屋敷となってしまった部屋の掃除は容易ではありません。
部屋にあるごみの品目や汚れの種類、用意するアイテムや片付けにどれくらいの日数がかかりそうかなどを把握して計画をたてていきましょう。
準備するアイテム
- マスク
- 軍手・ビニール手袋
- ごみ袋(自治体指定のもの)
- ビニール紐・ガムテープ
- 新聞紙
- 雑巾・バケツ
- 掃除用洗剤
- 害虫対策用品(殺虫剤など)
- 汚れてもよい服またはエプロン
マスクや軍手などは自分を保護するために使用します。
ごみ屋敷や汚部屋はほこりや汚れがかなり溜まっていますので、それらを直接吸い込まないようにしたり、手が汚れたりケガをしたりするのを防ぐために必ず着用してください。
掃除道具は、一般的なものを用意すれば十分です。
雑巾や洗剤以外にも、ビニール紐は雑誌や本を捨てる際にまとめる用に、新聞紙は食用油を吸い込ませたり割れた食器類を包んで捨てたりするために用意しておきます。
また、ごみ屋敷の中には、ゴキブリやハエ、ダニなどの害虫が発生しているケースも少なくありません。
作業する前や掃除中にいつでも使用できるように、燻煙タイプやスプレータイプの殺虫剤など、複数の種類を用意しておくのがおすすめです。
洗剤選びについての記事はこちら
【場所別】片付けのプロがおすすめする掃除道具を紹介!キッチン・トイレ・お風呂など |
手順2:計画を立てる
大体のごみの量や種類を把握したら「いつ」「何のごみ」を捨てることができるのか、自治体のごみ出しルールを確認してスケジュールを立てましょう。
例えば可燃ごみや不燃ごみは週に1.2回程度はあるところが多いため、すぐに捨てることもできますが、粗大ごみは月に1回のところが多く、事前申し込みが必要な場合も。
スムーズにごみが捨てられないと途中で挫折したり放置したりしてしまう場合もあるため、いつ何を捨てるか計画を立てることが大切です。
手順3:【最初は玄関から】片付ける場所の順番を決める
ごみ屋敷は、リビングやキッチン、さらには廊下や玄関にまで物が溢れていることがほとんどです。
「どこから手をつけてよいかわからない…」という場合は、まずは玄関の片付けから始めましょう。
玄関から片付ける理由はごみ出しの動線を確保するためです。
部屋の中の家具やごみを出すには玄関周りが片付いていないと難しいですよね。
また、部屋の中の片付けをする際に一旦物を置いておく場所が必要になることもありますので、玄関周りのスペースを十分に確保しておきましょう。
その次に階段や廊下、玄関に近い部屋…と順番に作業すると効率的です。
押し入れやクローゼットは後回しでよい
部屋を片付ける際は、まず「見える場所」から手をつけましょう。
押し入れやクローゼットなどの収納場所から荷物を出してしまうと、部屋に物が溢れて、片付けるのが嫌になってしまうことも。
また、物やごみで足の踏み場が無くなってしまうと、作業が進みにくくなってしまいます。
まずは床やテーブルといった部屋の見える範囲から片付けていき、その後に収納場所の物を選別するとスムーズです。
水回りが機能していれば掃除は最後でよい
キッチンやトイレ、お風呂などの水回りは、問題なく使用できる状態であれば片付けるのは最後でも問題ありません。
ただし、食べ物や生ごみが多くて臭いや害虫が気になる場合は、先にごみだけ捨てておきましょう。
掃除の際には、水を使うことや手を洗うことも増えるため、水回りが物で溢れて使えない状態であれば業者を呼ぶのをおすすめします。
ごみの種類ごとに片付ける方法なら挫折しにくい
ごみ屋敷や汚部屋の片付けは、同じ種類のごみの処分から始めると挫折しにくく、成果が目に見えて達成感を得られます。
例えば、回収しやすいペットボトルや缶などから取り掛かると良いでしょう。
全体を一度に片付けようとすると圧倒されがちですが、ごみを種類ごとに分けて処理することで、少しずつでも確実に進めることが可能です。
この方法なら、段階的に片付けに慣れ、部屋単位で整理整頓するスキルを自然と身につけることができます。
手順4:害虫が多い場合は最初に害虫駆除を行う
ごみ屋敷の片付けを開始する前にまず害虫駆除をすることが大切です。
ゴキブリやハエ、蚊などが多いと作業がスムーズに進みません。燻煙タイプの殺虫剤を使用すれば部屋全体に効果があるため、片付けの最中に害虫を見ることが少なくなります。
また、作業中にはスプレータイプの殺虫剤を携帯し、見つけたらすぐ対応できるようにしましょう。
ごみ屋敷の害虫についての記事はこちら
ごみ屋敷は害虫が大量発生する?虫の種類・リスクと対策まとめ |
手順5:ごみを処分する
まずは明らかにごみだとわかるものから処分していきます。
空のペットボトルや缶やビン、弁当の空き容器、紙ごみなど、「可燃ごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」の袋にそれぞれ仕分けしながらどんどん捨てていくことが大事です。
こうしたごみが減るだけでも足の踏み場ができ、作業しやすくなります。
また、自分が必要ないと思うものはこのタイミングで迷わず処分しましょう。
ごみ袋に入らないサイズの家具や家電といった粗大ごみは、自治体ごとの手続きを調べて申し込みます。長期休暇前や年末年始・お盆などは混雑しやすく、予約から1カ月待ちとなることも珍しくないため、早めに手続きをしてください。
手順6:物の選別を行う
次に「残すもの」と「処分するもの」「保留するもの」の選別を行います。
それぞれ段ボールやビニール袋などを用意して、部屋にあるものを仕分けていきます。
このとき選別するポイントは
- 「残すもの」・・・必要なもの、無いと困るもの、過去1年以内に使用したもの
- 「捨てるもの」・・・壊れているもの、過去1年以内に使用していないもの
- 「保留するもの」・・・思い入れがあるもの、すぐに決断できないもの
ごみ屋敷になってしまうほど家に物を溜め込んでしまう人は、不要なものでも取っておく傾向にあります。
せっかく片付けても物が多ければすぐにリバウンドしてしまう可能性もあるため、必要のないものはここで思い切って捨てるようにしてください。
また、どうしても判断に迷ってしまった場合は「保留のもの」に選別してもよいですが、そのまま放置せず、定期的に見直すようにしてなるべく早く決断しましょう。
手順7:残すものを収納する
物の仕分けが終わったら、残すものを収納していく作業です。
先に物を減らしてから収納をすることで、収納グッズを余計に用意するのを防げます。収納の基本的なポイントは下記の通りです。
- 使用頻度の高いものは手前に、滅多に使わないものは奥・高い場所に
- 文房具や小物は一か所にまとめて収納する
- バスケット・カゴを使って一時的な置き場所を設置する
- 物を詰め込み過ぎず、取り出しやすさを意識する
クローゼットや押し入れは奥行きと高さがあるため、サイズに合った収納棚を用意すると便利です。
上段には、季節外れのものやレジャーグッズを収納し、下段はよく使うものを入れましょう。引き出しの中には仕切りを入れると、物がごちゃごちゃと散らばることなく、きれいに整理整頓できます。
手順8:ごみを処分方法ごとに捨てる
捨てると決めたものはそれぞれ自治体のルールに沿って処分します。
可燃ごみや不燃ごみ、ペットボトルなどの資源ごみはすぐに捨てることができますが、大型の家具や家電などはすぐに処分できない場合もあります。
急いで捨てたい場合は、不用品回収業者に依頼することも選択肢の一つです。
ごみ処分の際、一度に大量のごみ袋を出すと、周囲に迷惑をかける可能性があることに注意しなければなりません。
一般的に、一度に出す量は3~4袋が許容される目安です。
ごみの量が多い場合は、段階的に少しずつ出すか、自治体のごみ収集場へ直接持ち込むなどの方法を検討しましょう。
あまりにごみ袋の量が多いと道路が塞がれたり、集合住宅の集積場を圧迫したりするのを防ぎ、自治体のルールを守ることが大切です。
また、比較的新しいものや価値の高いものなら、不用品でも売れる可能性があります。
リサイクルショップなどへ持ち込んだり、不用品回収業者で処分時に買い取ったりしてもらえればお得に不要品を手放すことができますよ。
手順9:部屋を清掃する
部屋の物が少なくなった状態で清掃作業を行います。
長い期間掃除をしていなかった場合、部屋は埃や汚れが蓄積されています。
マスクや手袋を装着して身を守りながら作業しましょう。
ほこり掃除の手順
- 掃除機をかける
- ほこりを乾拭きする
- 固く絞った雑巾で水拭きする
ほこりは自然と下に落ちるため、最初は高い場所から始めていきます。
雑巾やドライシート、掃除機を使用してまずは乾拭きすることが大切です。
水に少量の柔軟剤を入れると静電気の発生を抑えられ、家具や家電にほこりが溜まりにくくなります。
ベタつく汚れの掃除
- 重曹水を用意(2Lのお湯に小さじ5杯の重曹)
- ベタつく部分にスプレーする
- 10分置いてから水拭きする
- 仕上げに乾拭きする
長期間掃除していない部屋は、壁や床などが油・皮脂汚れでベタベタしていることがあります。
水拭きで汚れが落ちない時は、重曹水が便利です。
フローリングや壁を拭く際は、色落ちしないか事前に目立たない場所で確認してから行ってください。
ごみ屋敷を自分で片付けるときの注意点
ごみ屋敷を「自分で片付ける」と決断しても、途中で断念してしまうケースも多くあります。
それまでずっと掃除をしてこなかった人が急に「全部片付けよう」と思い立っても、実際に部屋を整えるまでのプロセスは、想像以上に長く困難なものになり得ます。
ここでは自分で片付ける前に知っておきたい注意点を解説します。
自分ではなく家族や友人のごみ屋敷を片付ける場合にも知っておくとよいでしょう。
大量のごみを捨てるのはかなり大変
昔とは違い、最近は環境問題に対して敏感なので「ごみを捨てる」という行為がどんどん複雑になってきています。
例えば電化製品は「リサイクル家電」「小型リサイクル家電」など、家電の種類ごとに処分方法が異なり、リサイクル家電である「エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機」は自治体で捨てることはできません。
処分するには家電量販店や指定引取場へ持ち込む方法が一般的ですが、リサイクル券の購入、事前申し込みが必要な場合があり、処分料金もかかります。
家具などは自治体で粗大ごみとして捨てることができますが、こちらも事前申し込みや粗大ごみシールの購入など、昔に比べ手順が多くなっています。
もちろん、部屋からの搬出は自分で行わなければならず、女性や一人暮らしの方はこれらの作業がどこまでできるのかを考えておいたほうがよいでしょう。
また、お伝えしたように可燃ごみや不燃ごみであっても大量のごみを一度に出すことは難しいです。
例えば東京では多くの地域が「一度に出すごみ袋は3袋まで」と決まっており、名古屋市のホームページでも「一度に多量にならないように」と書かれています。
45リットルのごみ袋に入るごみの量は4~5㎏程度ですが、ごみ屋敷の片付けとなるとごみ袋が20~30袋、それ以上になってしまうことも珍しくありません。
多くの地域で、可燃ごみの収集が週に2回行われているとはいえ、この量のごみを捨て終わるには、1カ月以上かかってしまう計算になります。
ごみ屋敷には害虫がいっぱい
ごみ屋敷の片付けにおいて、「害虫駆除」は特に大変な作業の一つです。
部屋の程度にもよりますが、大抵のごみ屋敷には害虫が潜んでいます。
害虫の種類はゴキブリやハエ、ダニ、蚊、クモなどが多いですが、この他にも通常の家ではあまり見かけないような虫が住みついている可能性が高くなります。
これらは気持ち悪いだけでなく不衛生ですし、大量にいた場合は駆除作業が非常に大変でストレスの原因になってしまうことも。
害虫が怖くて片付けをためらう人は、特に女性に多いかもしれません。
このような自力で作業できないケースでは、専門業者に相談するのが一番です。
部屋の片付けの期限を決める
ごみ屋敷となった部屋の掃除は1日で終わらせることは難しいです。
とはいえ、毎日だらだらと掃除をしていては、途中で嫌になったりモチベーションが続かなくなったりして断念してしまうこともあります。
〇日までに終わらせる!と目標をたて、1日にどれくらい片付けるかを決めておくと片付けがスムーズに進めやすくなります。
「いつ終わるかわからない…」という状況ではヤル気が無くなってしまうため、その日その日の目標をクリアするイメージで作業していきましょう。
自力での片付けに限界を感じたら専門業者に相談を
「ごみ屋敷を自分一人で片付けるのは難しそう…」
「汚部屋の掃除を途中までやったけどやっぱり無理」
そんな方は片付け・清掃業者への依頼がおすすめです。
ごみの処分から掃除まで全てを業者へ依頼することもできますし、費用面が心配、家の中をあまり見られたくないという方は部分的な依頼も可能です。
メリット①短期間で作業が終わる
ごみ屋敷専門の清掃業者であれば、経験と知識を生かして部屋の片付けを一気に終わらせることができます。
大量のごみや粗大ごみとなる家具や家電は、自力で処分となると手間や時間がかかるものです。
専門業者なら、ごみの種類を問わずスピーディーに片付けてくれるため広い一軒家でも数日で終わることもあります。
メリット②触りたくない害虫や汚れもお任せできる
専門業者に依頼する大きなメリットの一つは、害虫駆除や汚れの掃除もプロに任せられることです。生ごみが多く虫が発生しやすい環境でも、専門的な知識と薬品を使って確実に清掃し、消毒・消臭作業やハウスクリーニングを行うことが可能です。
汚部屋やごみ屋敷は隠れやすい場所が多く、長期間掃除をしないことで虫が繁殖しやすくなりますが、専門業者ならこうした問題を根本から解決できます。
メリット③どんなレベルのごみ屋敷でも対応可能
ごみ屋敷専門の片付け・清掃業者であれば、どんなレベルのごみ屋敷でも対応できます。一人で始めると、思ったよりも物が多くて途中で断念することがよくありますが、経験豊富な業者であれば迅速かつ丁寧に作業を終えられます。
また、近隣住民への配慮やプライバシーの保護も徹底しているため、安心して任せることができます。
業者選びの際は、ごみ屋敷清掃の実績を確認することが重要です。
ごみ屋敷専門の清掃業者へ依頼したときの費用の目安
清掃業者へ依頼をするには費用がかかります。
費用の目安は以下の通りです。
しかし正確な費用はごみの量や家の間取り、作業人数によって変わるため、現場を見てもらい確実な見積もりを取りましょう。
間取り | 作業人数 | 費用 |
1R・1K | 1〜2人 | 26,500円〜50,000円 |
1DK・2K | 1〜2人 | 33,000円〜80,000円 |
1LDK・2DK | 2〜4人 | 49,500円〜121,000円 |
2LDK | 2〜4人 | 110,000円〜154,000円 |
3DK・3LDK | 3〜5人 | 129,000円〜209,000円 |
4DK・4LDK | 3〜6人 | 169,000円〜246,000円 |
部分的な依頼・買取サービスを駆使すれば費用を抑えることも可能
ごみ屋敷の片付け費用を抑える方法は2つです。
- 自力でできる範囲を掃除して、部分的に業者に依頼する
- 不用品買取サービスで費用を相殺する
一つ目は、明らかなごみの処分など自分で片付けができる作業は進めて、大量のごみの搬出や処分、汚れた場所の清掃など、大変な作業だけを業者に依頼する方法です。
二つ目は、不用品買取サービスで現金化する方法です。
ごみ屋敷状態でも、状態の良い物が眠っていることがあります。
「買ったけど使用していない」「同じものがいくつもある」といったものは、不用品買取で臨時収入を得られる可能性があります。
特に新品や人気の高いもの、価値のある物なら買い取りのチャンスです。
ただし、業者によって買取サービスの有無や対象品目が異なりますので事前に確認してから依頼するようにしましょう。
高価買取が期待できるアイテムに関する記事はこちら
実家の片付けで高く売れるもの10選!意外なお宝を売却するコツと売れにくいものの対処法を解説 |
汚い部屋にリバウンドしないための片付けのポイント
ごみ屋敷を片付けるのは大変な作業ですが、片付けた後にきれいな状態を維持することも重要です。
せっかく部屋をきれいにしてもそれまでと同じ生活を続けていたら、またすぐにごみ屋敷や汚部屋に逆戻りしてしまうかもしれません。
リバウンドしないために以下の3つの点を注意しましょう。
- 物を増やさない
- 短期間でもこまめに掃除する
- 定位置を決めて収納する
物を増やさない
ごみ屋敷や汚部屋となってしまう原因は「物が多い」ことがあげられます。
試供品や無料のものをもらう、セール品をつい買ってしまうなどの癖がある人は家に物が溜まりがち。
紙袋や包装紙なども「もったいない」と溜めていませんか?
不要なものは早めに捨てることを心掛けましょう。
また、何かを買うときに、ただ欲しいと思ったから買うのではなく「これは必要なものなのかな」と一旦立ち止まって考えてみるのがおすすめです。
本当に必要なものだけに囲まれて生活を続けていると、何を買うべきか判断できるようになり日々の出費を抑えることにも繋がります。
短期間でもこまめに掃除する
部屋をきれいに保つコツは、毎日少しずつでも掃除をすることです。
ごみ屋敷や汚部屋のように長期間放置すると害虫が発生したり、汚れが蓄積したりと掃除をするときにとても大変になります。
まずは「1日15分だけ」「寝る前にリビングを元通りにする」など小さな目標を立てて取り組みましょう。コツコツ片付けを続けていると、すっきりとした部屋が維持できて、達成感も得られます。
片付け・清掃業者に依頼した場合、リバウンド防止のための相談ができるところもありますよ。
定位置を決めて収納する
部屋が散らかる原因の一つは、床やテーブルに物を置きっぱなしにしているということです。
持ち物の定位置を決めて、「出したら元の場所に戻す」習慣をつけましょう。
物をあちこちに置いていると、必要な時に見つからなくなったり、物が増える原因にもなります。
まずは必要な物を選別して、使いやすい場所に収納することが大切です。
収納スペースが足りない場合は、持ち物を整理し、何をどこに保管するか決めた上で購入するようにしてください。
ごみ屋敷・汚部屋を自力で片付けるのは大変
ごみ屋敷や汚部屋は、自力で片付けることが不可能というわけではありません。
今回お伝えした手順を実践していけば部屋をきれいにできるはずです。
しかし、自分で片付けるにはかなりの労力や時間、根気が必要です。
女性や高齢の方であれば、重たいごみや家具などを自分で運び出せるかどうかや、害虫駆除、汚れの掃除をすべて行えるかを考えてみましょう。
ごみ屋敷や汚部屋の住人の中には病気を抱えている方もいらっしゃいます。
身体が不自由な場合や精神疾患を抱えている場合には無理をせずに業者へ依頼することを考えてみてください。
また、とりあえず片付けを始めてみて、途中でどうしても難しいと感じたら業者を頼ってみるのも一つの方法です。
清掃業者を探す際にはインターネットで「ごみ屋敷 清掃」と検索するとたくさんの業者が出てきます。
ホームページで実績や口コミなどを確認して信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
当社『ラクタス』は名古屋でNo.1の実績を持つ全国対応のごみ屋敷専門清掃業者です。
片付け、不用品処分、ハウスクリーニングなどさまざまなサービスに対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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